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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 知財の判決のアップは若干ありましたが,まあ紹介するほどのもんでもねえや,ということで,本日日経紙の朝刊,法務面の特集にしました。

 内容は,読んだ方が早いとして,例の新日鉄住金VSポスコの訴訟を例に挙げ,情報流出等防ぐ手立てがいまだ十分じゃないなあ,だけど,様々な意見があり,どうしようかな~って感じの記事でした。

 本当どうしましょうかね。

2 これ多分,罰則を重くしたり,新しい法律を作ってもあまり意味がないと思うのですね。なぜかというと,仮にそうなってもやる奴はやるからです。で,やる奴が何故やるかというと,捕捉されにくいからなのですね。

 だって,営業秘密というくらいだから,そもそも漏れたかどうかわからないですよね。怪しい所が,自分の営業秘密を使っているかなんてどうやってわかるのでしょうか?
 相手の営業秘密を開示してもらわないとわかるわけがありません。法的な手続きに乗ってもいないのに,そんなことするお人好しはいません。

 仮に,自分の営業秘密を使っているということが確実に分かったとしても,それを訴訟でやるには,憲法82条1項との兼ね合いもあります。法改正があり,大っぴらにしなくても良さそうですが,勝つかわからない状況において,よっぽど肝を据えてやることができないと尻込みしそうですよね。

 だから,対策は非常に難しいと思います。

3 ただ,全くないかというとそうではありません。例えば,営業秘密の最たる例は,コカ・コーラの作り方だと思います。味は何十年いやそれ以上に変わっていないと思いますが,全く同じ味のコーラってなかなか出てきませんよね。つまり,漏洩していないということです。

 ですので,一番確実で簡単なのは,そういう秘伝のレシピ的な営業秘密は,接する人を極端に制限するということです。それ以外の対策はちょびちょびした対応策にはなりますが,本質的解決はできないでしょう。情報は人から漏れるのです。

4 そうそうこれに関し,NDAの有効性とか問題となると思います。企業法務,特にメーカー系の企業法務のイロハのイが,NDAですが,意外とこれは難しいですよ。思っているほど簡単じゃないですね。

 ひな形はたくさんあります。でも意味が分かっていないと,必要以上に堅苦しくして何のために締結しているかわからないし,逆に重要な所がスカスカだと違反のときに対応できないということになります。どうやってやればいいか~,それは私の営業秘密なので,ここでは書けませんけどね,ムフフフ。

5 あと,日経の上記特集に弁理士の日高先生のインタビューが載っております。そのインタビューの当否なぞ私のようなチンピラ弁護士が判断するようなことではありません。

 そうではなく,この日高先生,私のエンジニア時代の上司の高校時代の同級生なのですね。いやあ世間て狭いっすね~,たくちゃん。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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