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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 今日は久々,こんな技術の話で行きましょう。
 
 お題は今日(2016/6/3)の日経の11面,企業総合の記事からです。
 医療関係を売り飛ばし,えっ一体何で稼ぐのと思われている東芝ですが,大丈夫か・・・もしれないなあと思わせる事業の一つが半導体です。
 ま,具体的に言えばNAND型のフラッシュメモリですね。

 その数少ない将来性のある事業で,イノベーションを起こすというわけです。

2 イノベーションには,ナノインプリントという技術を使います。このナノインプリントについては,私も昔このブログで書いています。なので,技術的な話とかはそっちを見ていただいた方が早いです。

 要するに,今までの技術でコーター(塗布)→ステッパーwithレチクル(露光)→デベロッパー(現像)だったのを,コーター(塗布)→型押し機withテンプレート(ナノインプリント)→アッシング?か何か
 という感じにしたわけです。

 早くも実用化ということで素晴らしいですね。

 とは言え気になるのが,この開発に携わった面々です。東芝はいいとして,型押し機はキャノンで,テンプレートは大日本印刷のようです。要するに,ステッパー,レチクルからこちらに入れ替わっただけなのですね。

 そうすると,どうなるかというと,キャノンの型押し機を買って,大日本印刷からのテンプレートの供給を受ければ,またEMS系の独壇場になる可能性が極めて高いです(じゃないとキャノンと大日本印刷は開発費を回収できない。)。
 そこら辺の将来はどう考えているのかなあ。多分何も考えていないってことはなくて,小田原評定しているんだと思いますがね。

 まあ何と言っても日本での半導体製造が本当に小さくなりましたからね。
 今,日本の会社で日本で前工程からやっている会社って,東芝のほかは,ソニーのイメージャーとマイコンのルネサスだけかなあって所ですから。

 ま,とは言え,潰しの効かない元デバイス・プロセスエンジニアとしても,たま~に分かる技術があると書きたくもなるって所でした~♡

3 あ,技術ついでにもう一つ。
 ネット界隈でも結構面白いという評判の日経ビジネスオンラインのソニーOBのインタビュー「オレの愛したソニー」,私も全部見ています。

 ネット界隈だと,大曽根さんの,任天堂との件が面白いという話なのですが,私はその前の伊庭さんのインタビューが面白かったですね。

 こんな記載がありました。
伊庭:大賀さんの本音がどこにあったのかは、本人にしか分からない。だけど大賀さんが過去に失言した通り、「消去法で出井さんに決めた」というのはある意味で真実だと思うよ。   
 これはソニーだけじゃなくて、どんな企業でも起こり得る、経営者による後継者選びの難しさを物語るエピソードだと思う。   
 大賀さんは元々、自分の後継社長には、技術もビジネスも熟知しているある人物を指名するつもりだった。それは技術系のMさんだ、と心の中で決めていたんだ。   
 ところが予想外にMさんがスキャンダルを起こした。こうなると、Mさんがどんなに優秀な技術者で、実際にヒット商品を開発した実績があるとはいえ、社長候補から外さざるを得なくなる。

 このMさんってソニーOBなら誰でも分かりますね。ソニーOBじゃなくても誰でも分かりますかな。森尾稔さんですね。
 いやあ懐かしい。当時人気絶頂の浅野温子をCMに登場させ,パスポートサイズ~で一世を風靡したTR55の責任者だった人ですわ。

 当時,時期が時期だけに(大賀さんの後継者争いの時期),社内でも凄く話題になりましたね。
 私は本社とは遠くの厚木に居たので,第一報は,そのスキャンダルをスッパ抜いた週刊誌の方が先でした。その後,社内報か何かで,釈明みたいなものもあったのではなかったかなあ~。

 ところで,ソニーって基本女性関係にはそんな厳しく無いです(無かった,かな。)。どこの日本企業もそうなのかもしれませんが(そうだったのかもしれませんが,かな。),私はソニーにしかいた事がないもんで。
 なので,下のスキャンダルで首が飛ぶなんてことは基本ありません(でした,かな。)。

 いやだって,今の重役でも厚木出身の人が居ると思いますが,まあそれ系の噂に事欠かない人でしたもんね(仮にTSさんとしておきましょうか。あくまで仮にですよ。)。
 実は,私の居たLCD事業部とそのTSさんの居た所は隣同士で,人事交流は盛んだったし,そのTSさんと飲みに行ったことすらあるのです。
 とは言え,私もその頃はバリバリの不良社員だった頃なので,あまり人のことは言えません。恐らく今の弁護士というシチュエーションだったら,戒告か業務停止まで行ったかもしれんことをやってたりしてますからねえ。ま,その頃は独身だったし,今より若くて元気だったってことで許してちょんまげ。

 それに,このブログは,ここ最近,戦争とエロはイノベーションの母であるという話をしていますが,これは根っこが同じ,つまり人の欲から出ているわけです。あ,正確に言えば,男の欲!ですかね。

 なので,イノベーションが活発なら,エロも戦争も活発になりますよ(アメリカを見れば,まさにそうでしょ。)。それはそれら全部の源が欲という同じものだからです。つまりはジュウオウジャーならぬ,本能覚醒!です。

 だから会社においてもそうだと思いますね。英雄色を好む,ってのはよく言われたことですが,まさにそのとおりです。女好きって活発で元気だし,頭もそりゃあ回りますよ。なので,会社にとってもそんな悪くはないのです。

 じゃあそんなエロに優しいソニーなのに,何故森尾さんが切られたかというと,プライベートに留まらない程度だったってことですわ。
 私やTSさんの話も所詮はプライベート,別に当事者同士が良けりゃあいいじゃんって話です。

 ところが森尾さんの話は,今風で言うとヤリサー系の手口,つまりは同意のないままそういうことに及んだのではないか,ということだったのですね。相手も社内の部下だったようで,こりゃ庇いきれんってわけです。

 そういえば最近似たようなシチュエーションで,バリバリやってた企業法務系の二弁の弁護士の先生が退会処分になったという報道がありましたね。
 やっぱ無理強いは良くないよね。そんな気持ち良いとも思えないし,達成感がないじゃないですか。無理矢理こじ開けるのではなく,向こうから開かせるって方がいいんじゃね~♡おっとエロ方面だと脱線がひどいなあ。ムフフフ。

 まあでも,伊庭さんが言うとおり,スキャンダルなく森尾さんが社長になっていたら,ソニーも変わっていたかもしれませんね。ま,それでも私は辞めていたでしょうけど。
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