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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 首記は,本日の日経紙の一面見出しからです。何だかんだ言いながら,よく読んでますね。もっとも今日の記事は,日経のスクープでも何でもなく,他のマスコミにも載っている話なのですが,一面見出しということで,敬意を表したものです。

2 グーグルが家電,特にテレビに興味があるという噂は,前からありました。

 例えば,日経エレクトロニクス誌の2010/2/22号には,特集「創造的破壊者 Google」として,巻頭から大きく特集が組まれておりました。その特集の第2部<Androidを知る>では,大きく「次の主戦場はテレビ 業種や規模を超えた戦いに」ということで,今回のソニーとの提携につながる話が詳細に書かれております。

 この日経エレクトロニクス誌の記事には,「普及台数が多いテレビをインターネット端末にできれば,トラフィックを大幅に増やすことができる。」とありますので,グーグルにとっては,メインの売上げである広告料を飛躍的に増大できるわけですね。
 ただ,この記事には,アライアンス先の候補として,明示の記載はありませんでした。当然ソニーのソの字もなく,代わりにバイデザイン社の取締役の「モジュールとソフトウエアを50米ドル程度で出してくれれば,喜んで製品に載せるだろう」という談話が載せられており,従前のコンピュータや携帯電話での関係を念頭に置いたような感じが,記事の全趣旨からは窺えました。
 つまり,テレビでのアライアンスも,せいぜい自社のソフトウェアを無償提供するくらいか,台湾等のメーカーにODMさせるか,というところで,特定の企業とのつながりを重視したビジネスではないだろうという感じでした。

 しかし,この記事とは裏腹に,今般のマスコミ報道によると,グーグルは大企業のソニーとの蜜月関係に入るようで,この記事はいいところまでいっていながら,最後でうっちゃられております。
 それは,アップルコンピュータとの関係を見落としたからです。この日経エレクトロニクス紙の記事を作った段階では,アップルがグーグルフォンを特許侵害で訴えたという話はなかったはずですから(2010年3月初の話)。

 従前,グーグルとアップルとは,長く蜜月関係が続いていたのはご存じのとおりです。最初のiPhoneでは,グーグルのソフトはメインのいわばキラーコンテンツ扱いでした。今では違いますよね。
 とすれば,私のような素人であっても,テレビ事業において,アップルの代わりになりかつアップルに匹敵するだけの企業というとソニーしかないのはわかります。答えは案外簡単でしたね。

3 まあもちろん,アップルと別れたように,そのうちソニーとも別れるのでしょうけど,しばらくは両企業のお手並み拝見といたしましょう。愛あるOBの視点で。


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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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