忍者ブログ
知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 この記事を書く前に,ちょっとこのブログの履歴を見たのですが,ビジネスロージャーナル(BLJ)のことを正面から書いたのはこれが初めてですね。ちょくちょく色々書いていたので,初めてとは意外でした。

 で,あと一応ここで紹介する本のポリシー,自腹で買ったやつだけ!に反するかどうかもちょっと問題です。
 だって,今ビジネスロージャーナルはタダで見れますから。あ,そうそうレクシスネクシスの判例検索が無くなるという噂もありましたが,大丈夫,ちゃんと検索できておりますので。

 で,そのポリシーの話ですが,まあタダと言っても,原稿料の代わりです。なので,出捐が全く無いわけではありませんので,一応ポリシーには反しないかなと思います。

 いやいや,あんた自分の書いた本は散々ここで宣伝してんじゃん~と思われるかもしれませんが,あれ,自腹で買ってますからね。
 今回も,弁護士会の下のブックセンターで買いました。

 大体,法律書は,裁判所の下の至誠堂で買うのですが(そっちの方が割引率が高い),自分の本はブックセンターですね。

 おっと,本題に入る前に長~い前提~このブログらしいです。そろそろ本題に行きますかね。

2 ビジネスロージャーナルは,会社の法務部の人向けの雑誌だと思います。他に,昔私も寄稿したことのある「ビジネス法務」(中央経済社),さらには「会社法務A2Z」(第一法規)やその昔,ここで散々ケチを付けたNBL(商事法務)・・・などがあります。

 実は,昔ビジネスロージャーナルは定期購読していたのですが,あるとき記事と見間違うような広告があったため,購読をやめた経緯があります。その後は,ブックガイドをたまに買うくらいでした。

 それが今回ここで紹介するにしたというわけで,何故かというと,今号の特集ですね。
 「秘密保持契約の最適化
 もうこれに尽きますね。

 秘密保持契約=NDAですが,これは企業法務の基本中の基本です。
 
 このブログの読者は特許の関係者が多いでしょうから,そういう人に分かりやすく言いますと,進歩性みたいな感じですよ。
 基本なんだけど,奥が深い~何年経っても悩む~という所ですかね。

 私もこの仕事11年やってますが,やはり悩みます。いや,勿論,当事務所オリジナルのNDA雛形は,日本語・英語ともに用意してあります。でもその雛形とおりに行くものなんてないですよね。

 なので,他の先生やり方や特異な事例にどうするのかは気になる所です。
 今号は,日本のデフォー,英米法,新興国,法務担当の座談会という,実に参考になる内容です。

 私は顔が狭くて,基本他人に興味がありませんので,執筆者の先生方がどんなに素晴らしい方々かは全く知りませんが,何書いてんだよこいつ~みたいな所は一切ありません。まずはそういう所から信頼できます。

 実は,NDAのこと書いている本てあまりありません(ま,思い浮かべるのが一つあるかもしれませんが,アレはイマイチですね。)。 
 そういう点からすると,私の前作,知財実務のセオリーには,このNDAのことも少し書いております。持っている人はp95くらいを見て頂くとよいと思います。

 つまり,大した本が無いにもかかわらず,NDAのレビューやら作成やらやんないといけないわけですよ(弁理士の先生も依頼されることがあるかもしれませんが,過誤の元!やめた方がいいと思いますよ。マジで。)。なので,そういうときのために,アレじゃなくて今号を買った方が良いかもしれません(値段も似たようなもんですし。)。

 あ,ネタバレになるといけないので,あまり詳しく書くのはやめておきますが,一点だけ。
 上のとおりの法務担当の座談会で,NDAに知財の条項を盛り込むか否か?という論点がありました。

 私としては,当然,知財の条項を盛り込む,議論なく,ねという所です。しかし,今回の座談会参加者中9人のうち2人が,知財の条項は盛り込まない!と明白に表明されておりました。理由は,目的外使用で捕捉できるからいいのだ!ということです。

 いやあ,世の中には色んな考えがあるのですねえ,って所です。

  勿論,知財の条項のないNDAを見たことはあります。でもそういうときに限って,揉めたりします。
 例えば,ダマで特許出願してたりして~♪ですね。特許出願はそのうち公開されますので,バレたりするわけです。そのときに,目的外使用だ!サンクションだレメディーだって,あんまり筋が良いとは思えません。

 そりゃね,事前にありとあらゆる可能性を網羅した完全な契約書を作るなんて無理な話です(おっと,去年のニセノーベル賞にそれっぽい話があったような・・・)。でもねえ,事前に分かっていることなら入れた方がいいんじゃないですかね(書いてなきゃやってもいいだろう~という質の悪い輩が居ないわけでもありませんし。)。

 目的外使用にも当たるかもしれませんが,実際に,知財のトラブルは多いですからね。やって損はないと思うのです(なので,私は必ず入れてます。)。

 何つうのかなあ,益のないことであって,害のあることはやるべきではありません。でも害はなく,益があるかもしれないなら,やってもいいのではないかということです。

 ともかくも,今号は良い特集だと思います。
PR
1453  1452  1451  1450  1449  1448  1447  1446  1445  1444  1443 
カレンダー
10 2017/11 12
S M T W T F S
3 4
5 7 8 11
12 13 14 15 16 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
ブログ内検索
プロフィール
HN:
iwanagalaw
HP:
性別:
男性
職業:
弁護士
趣味:
サーフィン&スノーボード
自己紹介:
理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
カウンター
アクセス解析
忍者アナライズ
Admin / Write
忍者ブログ [PR]