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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護土の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 判例タイムズは,いわゆる判例雑誌で,タイムリーで重要な判例を紹介し,その他専門的な記事を掲載するという雑誌です。法曹の方で知らない者はいないと思います。ここでも何回か取り上げました。

 ということは,今回も目を引く特集があったということです。

2 今回の目玉は,「名誉毀損訴訟解説・発信者情報開示請求訴訟解説」ということで,東京地方裁判所プラクティス委員会第一小委員会が書いております(いつも思うのですが,この何チャラ委員会ってよくわかりませんねえ。こういう裁判官は,何チャラ委員会の**です♪って自己紹介するのでしょうかね。)。

 私としては,この中の,名誉毀損訴訟中の「第4 ウェブサイト」の所の話と,発信者情報開示請求訴訟の話により強く興味を惹かれましたね(そりゃそうなんですが。)。そして,これまでの,自分のやり方とそう大きな違いはないかとは思います。

 それでもお!そうなんだ~と思ったことを挙げておきますと,まずは,名誉毀損訴訟における,当事者の特定の話ですね。
 発信者情報開示請求後,名誉毀損の訴訟を起こした場合でも,被告の方で,俺じゃあねえよ~と主張する可能性はあるのですね。
 ですので,そのような場合,訴状の段階で,経緯を記載して証拠(プロバイダ等からの発信者情報開示書)も添付した方が,「有益」!と書かれております。

 そんなこと相手方の反応次第なんだから,訴状段階でわかるかバーローと思いますが,まあ事なかれ主義の私としては,素直に従いますかね~。

 つぎに,発信者情報開示請求の方ですが,図と言うかイラストがあるのですが,これは結構わかりやすいと思います。ただ,契約者に係る発信者情報開示請求(いわゆる第2次請求)について,契約者情報まで保全で開示させる気はないんだなあということがわかり,ガッカリです。世の中,裁判官と大企業の思うほど,杓子定規には行っていないんだけどなあ,ってところです。

 どういうことかというと,世の中引っ越し,というものがあるのです。そして,引越しをすると,結構プロバイダを変えてしまうということが多いわけですよ。そうすると,本案で開示された住所が過去のものだったりするわけです。それでも郵便局に対する転居届出を弁護士照会で追っていくということは(近時これが問題となった判決がありましたね。),できると思いますが,迂遠ですわなあ。
 第1次請求(IPアドレスとタイムスタンプを求めるもの)は,保全がデフォーになっていますので,是非とも第2次請求も保全がデフォーにして欲しいです。

 おっと本の話から,ずれてしまいましたね。まあいつものことですけど。

 ともかくも,訴状のモデルなども掲載しており,この分野をやる実務家なら,この号だけ買ってもよいくらい,使える特集だと思います。
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