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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護土の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 東京は本日も梅雨寒ってところです。
 まあ,遊びに行かない場合は,こんな気候でも構わないのですが,レジャー施設の関係者は大変でしょうね。だって,夏休み始まってから,天気がイマイチなんですから。

 7/23の日曜に,サーフィン行ったときも,サーファーすら少なかったですからね(まあ超オンショアだったので,物好きしか入ってなかったという話もありますが。)。
 海の家なんて泣きたいんじゃないでしょうか。

 さて,今日はこんな話。
 実は,今月号のパテントが非常に面白かったので,それだけでも良かったのですが,他の雑誌も買ったため,こういう感じにしました。
 ということで,勝手に来る雑誌と,定期購読している雑誌と,特集によっては買う雑誌~って所ですね。

 こんなやつらです。
 

2 では,一番書きたかったパテントから行きましょう。
 パテント2017年7月号の特集は「パテント誌 創刊70周年記念」というものです。

 この特集が,メタ的で実に面白かったのです。
 他の雑誌の編集に,あんたパテントどう思う?みたいに聞き,それを記事にするという,ある意味禁じ手というか反則技の特集だったからです。

 まあ,このブログもかなり赤裸々に色んなことを書いていますので,メタ的な話にも及ぶ場合もあります。しかし,弁護士の場合,守秘義務というのがありまして,限界がすぐに来ます。

 ところが,今号のパテント誌は,「特許ニュース」,「発明」,「NBL」(この選択はようわかりませんが。),「知財管理」の編集に突撃インタビューしております。
 職業編集者だと絶対出ない発想だと思いますので(例えば,文春が,新潮やら朝日に取材して・・・考えられない!),私は素晴らしいと思いますね。良い意味の素人であり,こういうスタンスは忘れないで欲しいと思います。

 あと,巻頭の座談会も面白かったです。
 弁護士の原稿は載せたくないというのをハッキリ言っております。まあそりゃそうですわな。だって,パテントは弁理士会の会誌でもありますから。

 私も3月号論文を載せてもらいましたので,多少,気を使わせてしまいましたかなあ~。でも,知らないかもしれませんが,私は弁理士試験を受かった「弁理士」なので,編集者の皆さんと同じだと思っております。

 あ,そうそう,今,「弁理士の業務の実態等に関する調査研究」アンケート調査がまわってきております(弁理士会からメールで協力してくれ~と届いたと思います。)。
 これについて,自由欄がありましたので,私は,弁理士法7条2号を是非削除してくれ~と書いておきました。

 ちなみに,弁理士法7条はこんな感じです。

第七条  次の各号のいずれかに該当する者であって、第十六条の二第一項の実務修習を修了したものは、弁理士となる資格を有する。
一  弁理士試験に合格した者
二  弁護士となる資格を有する者
三  特許庁において審判官又は審査官として審判又は審査の事務に従事した期間が通算して七年以上になる者

 2号は,「二  弁護士となる資格を有する者 」です。要らないでしょ,これ。

 弁護士は,弁護士法3条2項にこんな規定があります。
2  弁護士は、当然、弁理士及び税理士の事務を行うことができる。

 つまり,弁護士の先生方は,別に「弁理士」じゃなくても,弁護士だけで弁理士の仕事はできるのです。つまり,弁理士法7条2項を削除しても,弁護士の皆さんに実質的には何らの不利益はありません。

 ならばいいじゃないですか~。名前だけの弁理士で客を釣ろうとか,見栄えが良く~なんてことは,資格の王様,弁護士さんに限って考えられない,でしょうからね,ムフフフ。

 ちなみに,韓国も同様な規定があったのですが,数年前弁理士法から削除されております。韓国は最近も軍艦島の映画の件などもあり,いやあとても付き合いきれねえなって感じなのですが,良い所はドンドン真似した方がいいですし,そうすべきでしょう。偏見なく,ね。

 おっと,また議題から逸れそうなので,次に行きましょう。

3 ジュリストです。
 ジュリスト2017年8月号の特集は「特許紛争の現代的課題」です。
 ジュリストは,昔はだれが買うんじゃこんなのっていう,非常に総花的で,しかもクソサヨク臭のする雑誌だったのですね。それが何故か(何故かというと要するに売れなくなったのでしょう。),2012年から企業法務寄りになり現在に至ります。

 ここでもときどき,紹介します。その前の買ったやつを見ると,1年に1編くらい知財の特集があるようですね。

 で,今号の白眉は,巻頭の大野総合の大野先生の論文でしょう。
 「特許権侵害訴訟における証拠収集手続に関する立法の動向と実務上の問題」です。

 正直,かなり辛口と言ってよいのではないかと思います。まあ立場上わかるのですけどね。

 大野先生は,知財紛争処理タスクフォースのメンバーでした。
 ところが,それから,知財紛争処理システム検討委員会→特許制度小委員会と移るにつれて,見るも無残な当たり障りのない,しょうもない話に成り下がったのは,ここでdisったとおりです。

 まあ今の日本のメーカーの製品もそうですが,大体関与する人が多ければ多いほど,製品って魅力がなくケつまらんものになっていくわけです。
 法制度もそうですね。

 なので,最初の会議のメンバーの大野先生としては,このウスノロどもが何当たり障りのない下らない案に変えてんだよ,バーローめっていう所があったのではないでしょうか(論文なので,こんな下品な表現はありませんが,憤りは至る所から立ち上ってわかりやすいものでした。)。

 いや,大野先生の言うとおり,あれやこれや考えてないで,取りうる手段全部やんないと,本当全員オジャンになると思いますけどね~。

 で,あとの論文は,実は大したことはないです。
 ま,興味ある人はいるかもしれませんが,渉外系の論文が2つ,延長登録された特許権の話が2つと,ちょっと偏りのあるものでしたからね。
 弁理士の黒川先生の論文は最近の私の問題意識とダブる所もあって面白かったですが(例えば,リバースエンジニアリング出来ないものと公然実施とかね。)・・・。

 あ,そうそう,一つ面白いものがありました。井関涼子先生の「延長登録を受けた特許権の効力」という論文です。今号が手元にある人には見てほしいのですが,p52の注です。
 井関先生と田村先生は仲悪いんですかね。A教授VS蛇蝎先生のを初めとして,知財法の学者村は色々闇が深そうですニャ。

4 最後はL&Tです。
 最新号は76号ですかね。

 ま,と言っても,これは上記2つのオマケです。75,76とイマイチでした。
 定価2,300円もするんだから(私の今度出すより高いのですよ。),もう少し何とかして欲しいもんです。

 今回の特集(いつものように座談会~。本当,L&T&Zに変更して欲しいもんです。)もメンバーはそこそこいいのですが(喜連川先生は冴えてましたね。),議題が何ともフニャフニャでちょっと惜しい感じでした。

 期待していますよ~じゃなきゃもう買わん。
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理論物理学者を目指したのはもう30年以上前のこと。某メーカーでの液晶ディスプレイのエンジニアを経て,弁理土に。今は,弁護土です。次は何かな。
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