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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 首記は,ときどきここでも紹介しますが,知的財産権・科学技術・情報と法を結ぶ専門情報誌です。要するに,知財関係の法律雑誌ですね。 
 
 さて,今回の評価は?まあまあという所でしょうか。

 ちなみに,数号間があきましたが,これはまあここで書くほどのこともないや~ということですね。悪い!ダメ!という評価よりも一段以上低い,ということです。

 正直,今号が無ければ,来年の購読はやめる~そんな感じです。

2 若干中身に入りましょう。
 まずは,巻頭の特集です。
「[座談会] 商標に関する最新の動向」です。

 そう!座談会なのですね。
 もう本当,雑誌の名前をL&T&Z(座談会)に変えてほしいものです。

 ですが,こういう実務に即した特集は実に良いと思います。それは評価できると思います。読んでて面白かったですしね。
 その原因は◯◯◯◯先生,大暴走~ちゅう所でしょうか。◯◯◯◯先生のことは,こちらですかね(そう言えば,知財の先生は,多士済々ですねえ。知財界における権勢をほしいままにするA教授,そのA教授に呼ばれて東大に来た筈なのに今や・・・の蛇蝎先生,A教授の跡目と思われてたのに何故かの僕ちゃん先生,やはりA教授から禁足の・・・。いやあ,実務家がこんな人達のことを本心でどう思っているか簡単でしょ。私なんか良い方だと思いますよ。大体,はっきりスケベよりむっつりスケベの方がスケベですもんね。)。

 ただし,やはり気になる所はあります。一つは,人選です。一橋大学の井上由里子教授が誌上参加なのですが,これはフェアじゃないですね。
 本来参加する予定だったのに,参加出来なかったのでしょうね。ならばもう,こういう形態でも参加させない方がマシです。
 何故かと言うと,実際に参加していないもんだから,後出しジャンケンもいいところです。みんなの議論を後で見ていい風にコメントできるわけです。しかも,最悪なのは,自分はツッコミを受けない!ということです。
 
 法曹なら,文書が伝聞証拠であるということは常識です。本や新聞は,そのままでは証拠能力がないのです,本来的には。
 だって,言いぱなしでツッコミ出来ないじゃないですか。ツッコミ,つまり反対尋問のハードルを経ないと,確信があって言ってんのかなんて全くわからんなあ~♪つうことですね。

 なのでこういうのはいただけません。

 更に,今回は,バリバリの商標の弁理士が参加しておりません。特許庁の人と,ユーザー側の企業の知財部系の人の参加はあります(この企業の人の意見は非常に参考になりますね。)。
 なのに,何故か商標をやっている弁理士が参加していないのですよ。これじゃあ片手落ちというか両手落ちもいいところです。
 商標の話なんだから,特許庁の人と弁理士の両方参加させないとダメでしょう。じゃないと本当の専門家は全く参加していないということですからね(◯◯◯◯先生みたいな人も狂言回しとしては必要です。)。

 他の記事にも行きましょうかね。
 早稲田の上野達弘教授の論文は良かったですね。上野教授の最近の仕事は痒い所に手が届くというか,時代は北大の田村教授からこの上野教授に移って来ているのではないかと思います。あとは,単著の基本書を出していただくと最高です。強く期待しておりますよ~。

 そして,参議院議員の三宅神悟さんの,損害賠償に関する立法論ですかね,注目は。その次に例の,荒井寿光さんの中国脅威論的な論文もあるので,色んな思惑が透けてきます。

 実は,L&Tは,行政情報のコーナーがあったりして,御用メディアとも言える一面もあります。

 例えば,平成27年改正法で,職務発明の改正が行われましたが,その端緒は,L&T57号に掲載されたAIKの片山先生一派の論文だと思います(H24のことでした。)。
 
 突然,どうしてそんな論文が載ったのだろうとそのときは思ったのですが(私には,大企業のクライアントなんか居ませんので,大企業知財部で職務発明の潜在的改正欲求があるなんて知らなかったのです。),それから数ヶ月経って,日経に職務発明の改正のが出たときはびっくりしました。

 ということで,今回の損害賠償の改正の立法論についても,日経に,やはり「特許の損害賠償,大幅増へ」みたいな見出しが数ヶ月以内に載ると思いますよ。

 ま,これについては基本賛成ですけど,悪いですが,若干遅かったかなあと思います。
 日本の企業すら,アメリカか中国に出願すればいいや~日本はねえ~審査請求にお金もかかるから優先権を得たい場合にちょっと使えるかもね~くらいのもんになってきていると思いますよ。

 これは誰のせいかと言うと,キルビー判決が出たのを良いことに,無効を出しまくった旧東京高裁の知財部とそれが焼け太りした知財高裁のおかげ~ちゅうことですかね。
 いやあ自分達の仕事を増やさないようにするには,こうすればいいという素晴らしいスキームを考えだしたわけです。ムフフ。

3 他の論文も今回は質が良かったかなあと思います。
 この調子だと来年も購読しようかなあとちょっとは思いますが,いまだ結論は出ておりません。次号を見て決めようと思います。

 なので,まあ大して期待しておりませんが,少しは頑張ってくださいよ~L&T編集の無駄飯食いの方々~♪

(注)◯◯◯◯は,最近ダメらしいです。なので,こう伏せ字にしました。political correctnessってやつなんでしょうねえ。ああつまらん世の中ですなあ。

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