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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 4月も後半になると期日もまともに入り出して,しかもGWも近いものですから,要するに,あれ,もしかして忙しくなっている~♫って感じです。
 ですので,呑気に知財の判決を見ている時間がなく,夜に,ちょっと,考えたことを書くということです。

 4月というのは,私もそうですが,色々考える季節なのでしょうね。色んな方面から,法的ではない萬人生相談を頼まれることが出てきました。

 でも,こんなブログを書いているこんな私,他人に教え諭したり,年長者として,ウンタラカンタラとか,全くできません~。そんな柄ではないのです。仕事絡みの相談は,勿論きちんと答えることが,プロして当たり前ですが,仕事の事以外の相談は,もっときちんとしたちゃんとした人に聞かないと,ダメなんじゃないかなあと思います。

 まあそれでも私のような凡人にしかわからないこともあると思い,そのときどうしたの?ってことを書こうと思います(結論から言えばどうもしなかったのですけどね。フフフ。)。

2 私の経歴は客観的には立派なものですので,勘違いされている方も多いのですね。
 東工大・学部→東工大・院→①ソニーでエンジニア→②ソニーで法務・知財部→③そのとき弁理士試験合格→④その後司法試験合格し,弁護士に。

 いやあ,すごいですね~,特許弁護士ですか~,まさに理系にうってつけ~,専門性が高く羨ましい~,などなどです。
 でも,こういったものって私の心には全く響きませんね~。だって,そんなこと自分じゃ思ってませんから。その理由は以降です。
 では順に。大学の頃はややこしいので,ソニーの①から行きましょう。

 ①ソニーを選んだのはここでも以前書きました。
 博士課程に行けず,どこに就職するか考えて,教授の推薦状だけで行けるメーカーへ。ソニーを選んだのは,メーカーにしては有名で垢抜けているという所ですね。わかりやく言えば,合コンでの受けがいい,っていうようなものです。
 ただ,エンジニアで採用されたのは誤算でした。エンジニア志望でなかったことも書きましたが,何かの折に人事の担当者に聞いたら,院で物理系だったら,半導体関係のエンジニアだ!,とのことでした。
 だったら,入社前に志望なんかとるなよと思いましたけどね。

 ②そんな私が知財部に異動したというか,異動できたのは,全くの偶然です。知財部異動は毎年出していたのですが,まあ誰も聞いてくれません。
 客観的に考えると,単に言い張っているだけの段階でしたので,誰が聞くかって感じだとは思いますが,当時の私にそんなことを考える余裕もなく,むしろ逆に諦めている状況でした。異動の願いも去年もやったから今年もお約束で~♫ってな所でした。

 ところが,スノボでウィスラーに行った直後の98年,私にソニー国分への出向の話が来たのですね。国分の職場自体はしょっちゅう出張で行ってましたので,特段悪くはないのですが,悪いのはスノボができなくなることです。
 当時の神奈川は,遊ぶには便利で,夏はサーフィン,冬はスノボがまんべんなくでき,しかも女性も綺麗なところですから,適当サラリーマンにはもってこいって場所なわけです。
 ですので,その話を持ってきた当時の課長に,出向は嫌だ~,スノボができなくなるのは嫌だ~ヤダヤダって言ったわけです。ただ,私も当時30を過ぎて,少しは世の中のことも分かりますから,まっワガママを通すと最終的に会社をやめざるを得なくなるだろうなあってことは分かっていました。

 課長からの説得は数回あったのですが,ある時期から,人事部にバトンタッチしたのか,人事部からしきりに電話がかかってくるようになりました。
 私としては,何の話か分かっていますので,出張だ外出だ,で,要するに,居留守を使い出なかったのです。
 課長の野郎,自分で説得できねえからって人事使いやがって,クソッタレだなあとも思いましたが,当時の庶務の女性に,もういい加減出てよ~って言われてしまったので,覚悟を決めて最後は自分で出ました。
 まあいいや,適当サラリーマンも終わりってわけで,これで仕事探さないといけねえなあって思いながら~。

 ところが,電話に出たら,非常に驚きました。今私がこうやって弁護士をやっているのは,その電話のおかげと言っても過言ではありません。
 何のことか言うと,その人事の方からの電話は,私を説得して国分に出向させようというのでなく,知財部に行きたいなら行けるんだけど,という全く予期してない嬉しい誤算の電話だったのです。
 聞けば,まあ今回の出向騒ぎで,課長が人事に相談したのは事実だけど,本人の希望が知財部で,しかも今知財部が人を募集しているということもあり,考えてみてはどうかという,ざっとそんな話でした。

 いやあ世の中にはこんなこともあるんだなあって感じで,それから2ヶ月ちょいくらいで,実にラッキーなことに,私は法務・知財部へ異動することになったのです。

③次は弁理士の話です。知財部へ異動して,最初は本当仕事に慣れるのが大変で,弁理士の受験までしようとは思いませんでした。
 しかも具体的にどうすればよいとか全然知りませんでしたので,自習(どんな本を読めばいいかもわかりませんでしたが。)すればいいかくらいでした。

 ところが,異動したということで,新入社員と一緒の異動者の研修に混ぜてもらい,そこに弁理士の受験生が結構いたことで変わりました。
 岩永さん,自習なんか無理だよ,今どの予備校もちょうど入門講座が始まる時期だから,いいタイミングだよ,ということを聞きました。そうか,じゃあやってみようかなあ,っと勉強机と椅子を買うことから始めて(今じゃ考えられないのですが,当時の私は自宅に勉強するための机も椅子も無かったのです。),その次の年にはもう合格していたのですから,何事も案ずるより産むがやすしですね。

④そして,司法試験の話です。そういうことで受かった弁理士ですので,特段不満はありませんでした。
 しかし,そう,ビギンズナイトが起こってしまいました。そのため,もう会社には居られなくなったのですね。
 このビギンズナイトの詳細な経緯を書ける日が来るのか,今の段階ではわかりませんね。でも,私の修習の同じクラスの方と,実務修習の一部の人は知っていると思います。
 ともかくも,3回以内に,司法試験に受かり,何としても弁護士になるって会社を飛び出し,いや飛び出さざるを得なくなり,そして,今に至るってわけですね。

3 どうですか。どれにも共通する点がありますね。
 積極的に何かを選んだことはただの一度もない!ってことです!

 別に,弁理士試験の勉強をしていてその努力を認めてもらったわけでなく,折からのビジネスモデル特許などを中心とした特許ブームで知財部員を増やしたかっただけだったり,いつもような付和雷同で受験仲間に入れてもらったり,自分じゃどうしようもない嵐に巻き込まれて単に吹き飛ばされただけだったり,の人生なわけです。

 ほーら格好良く絵に書いたような計算された人生とは大違いでしょ。

 そもそも私は,自由意志ってえものに懐疑的です(哲学の方だから意志でよいのです。)。まあ全くないとは言いませんよ,でも限定的で,お昼のランチくらいの幅しかないと思っています。

 例えば,昼休みに,ランチを食いに行って,ハンバーグ定食を頼もうとすると,そりゃ20分かかる,じゃあカツ丼は?15分くらいかなあ,じゃあ早い奴は?日替りのAかBだな,じゃあAで,俺はBで,はい毎度~♫。
 こういうことってよくありませんか。これで,日替わりランチAを食った責任を仮に問われるとしたら,どうしますか?
 確かに最終的にそれを選んだのは自分なんでしょうけど,そうなったら,それしかないじゃんってところじゃないですかね。それで,俺に何の責任があるんだよ~こう言いたくなりますわな。

 そう,才能豊富な人なら,ハンバーグ定食でもカツ丼でもAランチでも,Bランチでも,何でも選べるのだと思います。
 でも私のような凡人には選べることは限られているのです。できる範囲でやるしかないのです。別に,人任せだから,適当にやれというつもりはありません。最高の努力をして,叶わないことは多いけれど,それでも最高の努力をするしか,それ以外凡人のとる道はないのが現実です。厳しいねえ,世の中は。

 でも,叶わなかったことがあっても,ああこれは私の分であり,少なくとも私の責任でないってことになれば,少しは気が楽になるのでないかと思います。
 言いたいことはある意味たったそれだけなのですが,それにしても相変わらず,前提が長いですね~♫。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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