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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 なかなか良い判決もトピックもありませんので,本日も昔話でお茶を濁すこととします。

2 私が,司法試験ないし弁護士を目指した動機というのは,何個かあります。
 大体の場合には,いやあ弁理士だったものでその流れで~という説明をしております。ちょっと砕けた場合には,試験マニアなもので~という説明も加わることもあります。もちろん,これらの理由は,嘘ではありません。しかし,最大の動機というか理由というのは,これらではありません。そして,ここでも省かせていただきます。

  ところで,勤めながらの受験生時代→司法浪人時代→修習生時代→弁護士時代(現在)を通じて,上の志望動機について突っ込まれたことはあまりありません。まあ,20代のうら若き見目麗しい女性であれば根堀葉堀聞きたくもなるのでしょうが,アラフォーのおっさんの動機なんぞ,誰も興味がないというところです。
  しかし,あるとき,この動機にについて,自白を余儀なくされたことがあります。サブタイトルは,「やはり侮れないね,検事」です。

3 私は横浜修習だったのですが,当時の横浜地検は,大規模庁ということで,刑事部が,部長と副部長の2人体制でした(おそらく今もそうだと思います。)。
 その刑事部の部長は,今は退官され,元特捜ヤメ検弁護士としてテレビでもよくお見かける若狭部長でした(すごい強面ですよね。)。他方,副部長は,現在も検察官をされているI副部長でした(全く穏やかな感じの方です。)。

 そして,検察修習中のちょうど真ん中くらいのときに,幹部検事との懇親会が開かれ,このI副部長と親しく歓談する機会がありました。実は,前期修習の検察教官がI副部長と同期だとかいう話を聞くことができ,こちらも理系出身で,サラリーマン時代が長く,インハウスの弁理士をやっていたとかいう話をしておりました。
 その後,酒もすすんだころ,いつものように,何故司法試験を受けたのかという話になってきました。そこで,これまたいつものように,上記の理由を告げたそのときです,思いもよらぬ突っ込みが入りました。

「そんなの理由としては,不足だなあ。必要性はあるけど,相当性はないって気がするよ。あなた結構年をとっているし,大手の会社で弁理士までとってやってたんだろ,それを辞めてまでの理由としては他に何かあるんじゃないの?」

 ということで,ゲロしたわけです。どうもすみません~,という被疑者状態です。

4 私の動機や理由はどうでもよいのですが,非常にびっくりしました。動機等に突っ込まれたのは,後にも先にもこのときだけです。
 検事も基本的には官僚ですので,検察庁はピラミッド構造をとっております。裁判所とは違います。
 ですので,幹部クラスまで出世できるのは,本当に一握りの検事だけで,多くの検事は出世争いに負け,転勤に負け,などして定年まで勤めず弁護士になることが多いと思います。
 そういう中で,I副部長はサバイバルしてきたわけですから,そのポテンシャルはすごいわけですね。単なる修習生との懇親会とはいえ,そのすごさの一端を見ることができたのは,ある意味幸運でした。

 ですので,弁護士になってからも,刑事事件で対峙するときは,細心の注意を払うようにしております。といってもI副部長ほどの切れ者にはいまだお目にかかったことがないのですけどね。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーのエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。次は何かな。
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