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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 今日も知財の適当な話題はなく,ま,こんな軽い話にしておきましょう。

 数日前の日経紙に,丸一面を使った意見広告が出ておりました。

  公認会計士の税務業務を制限することは
  「納税者の利益」を損ない,
  「国際標準」を逸脱するものです。

   ・・・・小さい字


    日本公認会計士協会


 こんな感じでしたね。見た人も多いと思います。

 勿論,こういうことをするということは,税理士側からの何らかの動きがあったからなんでしょうが,これを見る限り,税理士側の主張としては,会計士の業務から,税務業務を抜こうという主張なのでしょうね。
 で,この件について,税理士会のHPを見ると,税理士法の改正を目指しているようです。

 現在の税理士法は,こうなっております。
 
第三条  次の各号の一に該当する者は、税理士となる資格を有する。ただし、第一号又は第二号に該当する者については、租税に関する事務又は会計に関する事務で政令で定めるものに従事した期間が通算して二年以上あることを必要とする。
 一  税理士試験に合格した者
 二  第六条に定める試験科目の全部について、第七条又は第八条の規定により税理士試験を免除された者
 三  弁護士(弁護士となる資格を有する者を含む。)
 四  公認会計士(公認会計士となる資格を有する者を含む。)
2  公認会計士法 (昭和二十三年法律第百三号)第十六条の二第一項 の規定により同法第二条 に規定する業務を行うことができる者は、この法律の規定の適用については、公認会計士とみなす。

 この3条1項3号4号と2項を削除したいようですね。

 3号に弁護士が入ってますが,後述のとおり,ここは本丸ではありません。あくまで,本丸は4号と2項でしょうね。
 というのは,この報道にあるように,食い詰め会計士が,税務業務に進出しているようですから。

 そうすると,仕事が減っちゃこまる会計士と,職域を荒らされたくない税理士でバトルが勃発するのは当然です。

2 他方,我が弁護士会も今回の税理士法改正には一応反対です。でも,会計士と違って,税理士法が改正されても,弁護士には実害がないのです。

 弁護士法を見てみましょう。弁護士法3条2項です。

2 弁護士は、当然、弁理士及び税理士の事務を行うことができる。

 これを見ると,弁護士が資格の王様と言われる所以です。つまり,弁護士は,税理士でなくても(そんな資格がなくても),当然に,弁護士の名だけで,税理士の仕事が出来るのです。
 だから,税理士法が改正されても実は痛くも痒くもないのですね。ま,肩書を気にする税務訴訟をよくやっているような弁護士が,税理士と名乗れず,名刺を刷り直さないといけないくらいです。

 ところが,会計士法にはこの弁護士法3条2項に当たる条文がないのです。だから,税理士法が改正されちゃうと,会計士は実に困る,もう税務の仕事が出来なくなるわけですので。
 逆に,会計士は,今,弁護士法3条2項に当たる条文を作ってもらおうとしていますね。

3 更に,行政書士も画策しております。
 私の所へ,弁理士会や弁護士会から送られてくるロビー活動の報告書(~政治連盟のやつですね。)によると,行政書士は,行政不服審査法の不服申立ての代理権を得ようとロビー活動を活発化しているようです。

 まあ,これには,当然,弁理士会も弁護士会も猛反対~。ただ,行政書士は数が多いですから,さあどうなりますかなあ。

 で,私の関係ある所で言えば,弁護士と真っ向からかち合うのは,今は司法書士でしょうね。
 まあ私個人は,かち合う仕事が少ないので(要するに,過払い金とかの債務整理ですね。)それほど影響はないのですが,この債務整理を中心とやっている弁護士からすると,もう司法書士は目の上のたんこぶでしょう。

 今は,司法書士は簡易裁判所に管轄のある事件(つまり訴額が140万円未満の事件,裁判所法33条1項1号)しか代理人になれません。弁護士にはそんなリミットはないのですが,やはり重複する範囲では当然競合します。まさに,会計士と税理士との関係と同じです。
 
 この辺,昔から弁護士会はロビー活動が弱く(世間から見ると,クソサヨクの集まりにしか見れませんので,当然政権与党との付き合いなどない,ってわけです。),資格の王様に胡座をかいて,どんどん侵食される一方だったわけですね。
 例えば,公証人資格,こういう所もロビー活動で勝ち取っていけばいいのにと思いますが,まあ無策無能な団体にそんな力はなし,という所でしょうかね。

4 私の関係のあるところでは,あとは弁理士会があります。
 実は,韓国では,弁理士法の大改正が行われるらしく,そうなると,理系に限るとか,弁護士への資格付与をやめるとか,日本でも参考になりそうな話もあります。

 上記の税理士と同様,弁理士法を仮に改正したとしても,弁護士が弁理士の仕事ができることはそのままなのですが(上記の税理士法に当たる弁理士法7条2号を削除しても,弁護士法3条2項があるという話),それでも,私は,弁理士法7条2号の削除には大賛成です(ついでに,同法7条3号も削除するといいですね。こっちは,審査官と審判官に弁理士資格を付与する条文。)。

 というのは,弁理士試験に受かってないのに,弁理士を名乗る,謂わば,ニセ弁護士・弁理士を駆逐することができるからです。

 ねえ,上記のとおり,弁護士は,別に弁理士に登録しなくても,当然に弁理士の仕事はできるのです。それを何故試験にも受かってないのに,名乗りたいかというと,やはりブランドなんでしょうね。知財をやっていると思われる~云々かんぬん~♫,インチキ臭えーや。

 そうすると,私のように生粋の弁護士・弁理士は,まさにブランディングとしては最高の結果を得ることができ,本当めでたしめでたしなんですけどね~。

 何だ~,結局自分のことかい?と思ったあなた,まさに,そう。そのとおりです。つーか,私は自分の利益になること以外なんて考えたこともありませんよ,噂に違わぬ悪徳金権弁護士ですからね~。

 これからも士業間の醜い争いは更にエスカレートすることでしょう。いやいや本当ワクワクする世の中になってきました~♫

5 追伸
 ということで,大して仕事もないので,恒例の(久々ではあるのですが。)散歩のコーナーです。
 
 ここはどこでしょう?ま,海っぽいですね。実は,目黒川の河口です。
 それまでの暗渠から川が見えるのは中目黒あたりからでしょうかね。兎も角も,それから,山手線とほぼ同方向に(距離はありますよ。),恵比寿,目黒,五反田,大崎方面に流れ,五反田をちょい行った辺りで,山手線と交差し,山手線は品川へとまた北上しますので,再度交差します。目黒川はそのまま,京急の新馬場付近を流れ,その後,天王州の所で,東京湾に注がれるってことになりますかね。

 ですので,上記の写真は,左側が目黒川です。正面に水門が見えますが,その写っていない右が天王州です。
 
 その天王州の写真がこれです。上記の写真と同じ場所から撮ったものです。つまり,目黒川から,注ぐ方向の天王州を見た,みたいな感じです。東京湾に浮かぶ天王州~全く風流じゃないですね。写真のビルは野村不動産天王州ビルのようです。

6 更なる追伸
 今日はジャイアンツ勝ちました~,やりました~。
 昨日,強がりましたが,最初,楽天にまたリードされたので,これじゃあマー君の次の登板なくして,オシマイかよって所でしたが,何とか一点差のまま逃げ切りました。アブねえアブねえ。まあしかし,阿部慎ちゃんの当たりがないのが今だ気にかかりますね。兎も角も,舞台は整いつつあります。

 
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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