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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 報道を先に見たので,ガンのやつだな~,とするとオキサリプラチンのやつだ~と思ったのですが,ちょっと違いました。

 実は,オキサリプラチンはオキサリプラチンでも,特許第3547755号の方の事件です(私が,これは大合議向きと勘違いしたのは,特許第4430229号の事件でした。)。

 原審は,平成27年(ワ)第12414号(平成28年3月30日判決)です。

 クレームはこんなやつです。
A  濃度が1ないし5mg/mlで
B  pHが4.5ないし6の
C  オキサリプラティヌムの水溶液からなり,
D  医薬的に許容される期間の貯蔵後,製剤中のオキサリプラティヌム含量が当初含量の少なくとも95%であり,
E  該水溶液が澄明,無色,沈殿不含有のままである,
F  腸管外経路投与用の
G  オキサリプラティヌムの医薬的に安定な製剤。


 さて,何が論点だったかというと,特許法68条の2の,延長登録出願した特許権の効力です。

 延長登録出願自体は,それが認められるかどうかという論点で,去年の今ごろ,最高裁判決が出ました(ベバシズマブ事件です。)。
 しかし,それは特許庁の行政処分が是か非かで争われた事件ですので,実際,権利行使したときの効力はどうなのよ~ってことには答えておりません(なお,上記最高裁の原審の知財高裁では,飯村さんの要らぬ傍論があったことで有名です。)。

 ですので,最高裁後,実際の権利範囲はどうなのよ~ってことについて,統一的判断を示したいのでしょうね。

 とは言え,今回の事件(平成28年(ネ)第10046号)の上記原審の判断は特段悪くありません。原則と例外という感じに分けて,実質同一を検討しています。・・・

 ま,ここのブログはマジな判決の紹介はしないので(すみませんねえ。粘着くん対策なもので~。熱りが冷めた頃にはこっちでもやろうかなと思いますが,今のところは後継ブログだけ,ということで。),これくらいにしておきましょう。

 後継ブログが見れる人は,そっちを見て下さい。かなり詳しく解説していると思いますので(あとは,今月のジュリスト(2016.11)にアンダーソン毛利の城山先生の論文も載っておりますね。ちゃんとしたのを読みたい人はこちらがいいでしょう。)。

 ということで,暫く先にあるだろう判決を楽しみにしております。

 しかし,メビオファームは非常にアグレッシブですね。さて,悪ふざけ,悪ふざけっと。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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