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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 本日はこんなお題で行きましょう。昨日,弁理士会で行われた首記の進歩性の研修の話です。

 あ,いつも行っている研修というか,私が研修の運営委員をやっているのは,ここと違います。今回は,関東支部の研修で,私がやっているのは,弁理士会研修所の研修なのですね。ただ,内容がダブってしまうこともあり,近時調整をやるようにしているようです。

 さて,若干内容に入りましょうかね。

 まず,今回の講師による進歩性の構造について,塚原先生(前の知財高裁の所長)の,論文の,想到性と容易性というやつに立脚しています。
 この想到性と容易性は,AIKの片山先生の還暦祝い論文集に載っているやつです。この論文集が出てすぐに,私も深く関わった弁理士会の研修所主催の進歩性シンポジウムで塚原パパ(何故この呼名かは分かる人は分かるでしょうね。)の講演を若干やってもらい,そこでも聞いたのですが,ようわかりません。ま,正確に言えば,言っている内容はわかるのですが,じゃあ何故このネーミングなの?っていうのがサッパリわからないからです。

 想到性が主として技術的な事実認定で,容易性が法的判断の話って,この言葉だけからわかりますか?いやあ全然わかりませんね。私はいつもどっちがどっちかわからなくなりますね。そんなもん,下手に格好なんか付けずに,事実認定のところとか,法的判断のところって言えばいいじゃん。それを,実に恭しく,想到性と容易性とか言わんでいいよ,面倒くさい!塚原パパも,そのうち飽きてあれはやめた~♫って言い出すと思いますよ。

 次に,その容易性のところで,主引例の選択の問題という話がありました。これは,出願時には,主引例が何かわからなかったんだから,本願発明に一番近いものを選ぶなんて後知恵もいい所だという話です。確かにそのとおりで,これは目からうろこという気がしました。何故この主引例なんだっていうのは,ある意味アプリオリ的にどっかから来たみたいな前提で進んでいる部分もありましたからね。でもね~この問題,結局組み合わせ等の動機づけ(あと,今回の講師も動機づけと論理付けの違いがわからんと言ってました。私もそうです。)の問題に還元できるんじゃないのかなあっていう気もします。

 つまり,主引例と何かの副引例を組み合わせて,一応本願発明の要素は全部網羅できても,え,この主引例ってちょっと違うんじゃないのってあり得るわけです(まさにその話。)。
 そのとき,従前の進歩性の判断手順(H18年の進歩性検討会のやつ,特許法百選での大野先生の担当判決のやつ,中山先生の基本書の進歩性のところに載っているやつなどなど)ではどうしてたかというと,動機づけ(技術分野の関連性,課題の共通性,作用・機能の共通性,内容中の示唆など)となりうるものがないっていうことで済ませたと思うのですね。

 ま,進歩性を判決から読み解くというのは,良い基本書がない今現在,進歩性を学ぶ基本中の基本です。
 そういう話が載っている書籍としては,実は私と同郷で同じ小学校を出ている永野周志先生の「特許権・進歩性判断基準の体系と判例理論」(経済産業調査会)があります。
 ただ,この本も,やはり容易想到性の第1条件やら第2条件やらを初めとして,わざとわかりにくくしてんじゃねえのという特殊用語がビシバシ出ています。

 何だか,今回の講師もそうだし,塚原パパもそうだし,永野先生もそうだし,法曹の皆さんは,特許庁の審査基準とか,それ系の基準に従うのをイマイチよしとされていないのでしょうね。でも,はっきり言って妙ちくりんなオリジナルの概念を持ち出し,ああ,こりゃ,鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いんってやつだなあと思わせるんだったら藪蛇です。

 ね,ベイベー,もっと肩の力を抜こうじゃないか,じゃないと僕のマグナムが君の・・・じゃなかった,兎に角,ちょっと力が入りすぎですね。元々理系じゃないから,逆に力が入っちゃうんですかねえ。
 私は,基準だとか用語だとかは,特許庁のやつで十分だと思いますけどね。だって,それで実務は動いているんだし,力をもっといれなきゃいけない所は別にありますしね。

 ま,とは言え非常に参考になった講義でした。あ,もう1つあった。特許の判決の紹介は,簡単でもいいので,技術のポイントを紹介してもらわないと全然わかりません。会場の弁理士も各分野マチマチなので,説明がなくてもわかる技術と全然わからない技術が散在していると思います。そうすると,ちょっとでもいいので,技術解説が欲しいですね。

 あと,講師の先生は,え,こんな感じでしたっけ,前からのイメージと随分違うなあと思いました。違う人をこの先生と勘違いしていたかもしれませんね。

2 昨日,実家から,こんなハガキが届きました。いよいよ来週ですね,大分発地域ドラマ「そんじょそこら商店街」の放送です。

 日時は,このハガキのとおり,3/12水曜の夜10時からです。BSなので,だれでも見れるというわけではないですが,是非お時間のある方はご覧ください。大分では,今日メイキングの番組もあるらしいのですが,ここ東京では見れません,残念。

 ま,いちいち説明しなくてもいいかもしれませんが,私の田舎はこのドラマの舞台となった豊後高田市なわけですね。実家を出て,ちょうど30年になりますが(正確に言えば,30年前の今日は東京にいたかもしれません。東工大の二次試験で。),本当何もない所でした。

 本屋は3軒,映画館とかはなし,私がハンバーガーというものを初めて食べたのは高1のとき,JR(当時は国鉄)の駅もなく,子供の私は,他にも色々あり,早く大人になりこんな所から出て行きたいなあと思ってました。
 そして,月日というのは勝手に流れるので,出て行きたい願望は今の通り叶ったわけですが,うちの田舎は,何の特徴もないままでした。
 あ,そうそう,一つ凄く良いことがありました。それはテレビです。ウィキペディアにも載っていますが,大分のテレビは当然,福岡のテレビも綺麗に見れました。あと山口のテレビも見れました。大分は,当時民放が2局しかなかったのですが(今も3局),福岡は当時4局ちゃんとあり(今は5局),生中継のワールドプロレスリングや生中継の笑っていいともを見れたわけですね。大分は山がちな県ですが,この県北の中津宇佐高田の海岸部から福岡の豊前地方の海岸部にかけては,平野となっており,電波がすごくよく届くのですね。電波が届きすぎて,ときどき,KBS九州朝日放送と韓国のテレビ局の混信すらありました。

 さて,本題に戻りますが,2000年代の初め,司法浪人していてしばらく田舎に帰省していなかったあるとき,確かテレビ東京だったかなあ,昭和の町ということで町おこしをやっているという地方が取り上げられておりました。
 何か,ラーメン博物館とか最近こげなんが多いんじゃのう,と見ていたら,何だか見たことのある景色~♫あれ,これ,うちん田舎かとよくよく確認するとまさにそのとおりでした。

 それから10年少しですかね,ま,本当に何もない所でしたので,こんなテレビのドラマに取り上げられるなんてよくやったと思いますよ。

 東京でもたまに大分出身の方に偶然会ったりするのですが,やはり大分市の人ばっかですもんね。サッシーもそうだし,野球の内川も,サッカーの清武も,大分市~♫だから,何かわりいなあ,高田で,みたいな感じにもなります(大分市内に行くのは年に数回程度だったなので,よくわからないのです。)。
 上の永野先生は本当例外中の例外で(と言っても実際お会いしたのはやはり九州だったりして),そうだよなあ,こんなクソ田舎出身の人なんかいねえよなあっていう所は今も変わりません(だって,うちの田舎の人口は画期的に増えていませんから。)。

 ですので,こう全国放送で取り上げられてもらうと何だかやっぱり嬉しくなりますね。実際の高田でかなりロケしたという話ですので,商店街以外もどこが出るのか本当今から楽しみです。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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