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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 普段は,外国の話というのは取り上げません。

 私は,日本人であり,日本の資格しか持っておりません。
 したがい,外国の話は馴染みのある話だろうとそうでなかろうと,基本的には門外漢というわけですので。

 しかし,知財というのは,無体財産というだけあって,実在のものとの牽連性が薄いため,あっちの国での知財,こっちの国での知財ということが可能です。
 実在のものとの関連の強いものだと,こうは行きません。新宿の土地の売買の代金請求訴訟をイギリスで起こすといっても??ですし,日本人とフィリピン人との離婚訴訟をアメリカで起こすというのもこれまた??でしょう。

 しかし,知財の場合,その国その国で権利が付与されるわけですが(少なくとも,今回問題の特許と商標はそうです。),逆に言えば,実質同一のものに対して,権利は多重的に保有できるということになるわけです。

 若干話の主題からは外れますが,そのようなことですので,現在国際特許なるものはありません!
 これとは異なる国際特許出願というのは,あります。出願するときには,国際的にできるのですが,結局,上記のとおり,それに権利を付与するかどうかというのは,各国ごとの権限ですので,横断的な国際特許なるものはないのです。
 ですので,こういうものを喧伝する輩はすべて,物を知らないアホか,さもなくば知っていてやっている詐欺師ということになります。

2 さてさて,もちろん,多重的に保有できると言っても,それなりに権利を保有するのはお金がかかります。土地だって,固定資産税がかかりますからね。特許の場合,権利取得するだけで,日本で100万円,アメリカで1000万円近くかかります。ですので,多重的に権利を保有できるのは,一部の大手企業だけというわけです。

 その大手企業同士が争っているのが,首記のアップルVSサムソンです。 ギャラクシータブ自体は良く出来ているなあと思いますが,逆によくできているだけにアップルが黙っていないだろうと思っておりました。
 そうしたら,案の定,加州でサムソンを提訴したようですね。特許の他に商標があるのが,ミソです。USPTOでの調査はやっておりませんが,何か形態や表示にまつわる商標があるのでしょうね。

 こういう訴訟が日本でもあると良いのですが,常々嘆息しているとおり,フォーラムショッピングで日本はスルーすべし,ということになっておりますので,難しいのでしょうね。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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