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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 流行りの話で言えば,シン・モチって言わないといけないですかね。

 あれは,総監督の庵野さんが,帰ってきたウルトラマンのファンだからでしょうね。帰ってきたウルトラマンは,新マンって呼ばれてましたもん。

 そう言えば,BSの例の50周年の名作回のやつで,怪獣使いと少年がもうじき放送されますね(9/4)。いやあ楽しみのような怖いようなって所です。

 で,何の話でしたっけ,って所ですが,報道によると,凸版印刷が越後製菓を特許権侵害で訴えたという話です。
 第一報ではわからなかったのですが,特許番号等は続報で明らかになったようです。

  特許第3070597号ですね。

2 クレームはこんな感じです。

【請求項1】鏡餅形状の容器に餅を収容してなる鏡餅包装物の上部に橙などを真似た鏡餅飾りを止め付けるプラスチックシートを成形した保持具であって、前記鏡餅包装物の上段部と前記鏡餅飾りとに応じた形状を有する、上段部の被覆部と鏡餅飾り保持部が設けられていることを特徴とする鏡餅飾りの保持具。」

 クレームは5個あるのですが,独立項は,このクレーム1だけです。

  こういうのは図があるとわかりやすいのですが,こんな感じです。

 
 この図があると,おお,そう言えば,正月間近になると,スーパーの店頭などに,こんなパッケージの餅がたくさん売っているなあと思ったのではないでしょうか。

 実にシンプルで,簡単な発明だと言えます。だからこそ,こういうのは良い特許ですね。

 あ,何か複雑でわかりづらいのが良い特許とかそういうのだと思っているのかもしれませんが,違いますからね。そんなのは普及しませんから。
 理想は,ネジや,車輪や,テコ,そういう発明がいいですねえ。

 おっとと議題がずれそうですが,ま,今回問題となった特許はこういう感じです。あとは,越後製菓の実際の製品が問題です。
 ですが,これは品番とかわかりませんので,これ以上は無理です。

 とは言え,特許がこれだけシンプルだと,構成要件該当性はあるのが通常でしょうね。

 ですので,勝負は無効論と見るのがデフォーでしょう。今後の成り行きに注目です。

  まあしかし,サトウの切り餅との間では大勝利を得た越後製菓が今回は追われる立場です。
 私はよく思うのですが,世の中にある数多の訴訟類型の中で,原告と被告の可換性が一番高いのはこの特許権侵害訴訟ではないかと思いますね。あ,交通事故があったか~ムヒヒヒ。
 
 
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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