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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 首記は昨日行われた弁理士会の特許委員会主催の公開フォーラムです。
 私も一応弁理士ですし,一応特許の仕事が専門となってますし,一応その分野に興味があるということで,一応行ってきました。

 あ,そうそう特許委員会っていうのは,弁理士会のブロボノの組織です。
 弁護士会で言えば,人権委員会とか刑弁委員会という感じでしょうかね。弁理士と言えばこれ,弁護士と言えばこれ,的な実務にも密接したメインの委員会ってところです。
 ですので,特許委員会に入りたいという弁理士は結構多く,なかなか入れないらしいです。まあ,特許庁の覚えめでたくとか,将来の幹部として勲章がどうのこうのっていう人にはそんなもんかもしれませんね。

 ただ,私のような口の悪い人間から言わせると,人権委員会と同様,所詮内輪の話でしかありません。ただ,弁護士会の委員会よりはマシなのは,あまり無駄金を使わないという所にあると思います。本当,弁護士会の委員会は無駄金使いすぎですよ。今の弁護士会の会費って,日弁連と一弁を合わせて,48,600円/月なのですね。日弁連の分が20,100円で,一弁の分が28,500円です。ちなみに,弁理士会の会費は15,000円です。

 会員の数は違いますが,この会費の差は,下らない活動にいかに金を出しているかという差です。弁護士会は,クソくだらない委員会の活動に金をたくさん出しているのですね。その他,法テラスにも金を出していたりしております。
 法テラスと言えば,小学生のお年玉並の低料金で弁護士をこき使うという所で有名です。つまりは,弁護士会は,自分の墓穴を自分で掘らされているわけです。バカですね~。

2 おっと,いつものように議題から逸れましたが,今回の特許委員会の公開フォーラムのお題は5つありました。
 1.新規事項の追加の判断について
    ~進歩性との関係~
   発明の単一性・シフト補正の制限について
    ~改訂審査基準を踏まえた実務上の留意点~
 2.5極(日欧米中韓)の記載要件の比較
 3.実用新案制度の改正検討
 4.進歩性判断の審決・判決の傾向
 5.職務発明制度の調査研究

 私がわざわざ聞きにきたのは,1つは,「発明の単一性・シフト補正の制限について」と,もう1つは「進歩性判断の審決・判決の傾向」でした。

 シフト補正の方は,近時審査基準が変わり,以前に比べて少しはましになりました。

 一応条文を見てみましょうか。特許法37条です。
二以上の発明については、経済産業省令で定める技術的関係を有することにより発明の単一性の要件を満たす一群の発明に該当するときは、一の願書で特許出願をすることができる。

 この経済産業省令は,特許法施行規則25条の8です。
1 特許法第三十七条の経済産業省令で定める技術的関係とは、二以上の発明が同一の又は対応する特別な技術的特徴を有していることにより、これらの発明が単一の一般的発明概念を形成するように連関している技術的関係をいう。
2  前項に規定する特別な技術的特徴とは、発明の先行技術に対する貢献を明示する技術的特徴をいう。
3  第一項に規定する技術的関係については、二以上の発明が別個の請求項に記載されているか単一の請求項に択一的な形式によって記載されているかどうかにかかわらず、その有無を判断するものとする。

 
でね~前にもブログに書いたのですが,この条文からは審査基準がどう出るか全くわかりません。しかも,審査基準自体ちっともわかりません。そこで,昨年特許庁の役人が審査基準について話すという研修があったのですが,人が多すぎで全く聞けませんでした。
 ですので一体どういうことなのか一応の説明を受けたかったというわけですね。

 で,聞いた感想は,いやあいまだややこしい,ってなもんです。こんなのきちんと理解して,日々何通とある審査をやれるのだろうかと実に心配になります。

 つーか,この特許法施行規則25条の8自体,憲法違反か法律違反じゃないかと思いますよ。だって,特許法施行規則25条の8を見てください。例の悪名高き特別な技術的特徴というので単一性を規定するわけですが,その特別な技術的特徴って,「発明の先行技術に対する貢献を明示する技術的特徴」ですよ。これって,法律の方には全く微かにも決めがありません。
 つまりは,いくら能動的,スピード重視の委任立法と言えども,唯一の立法機関と規定した憲法41条に違反しているのではないか,また憲法違反と言えなくとも,法律は別に白紙委任したわけでもないのに,ちょっと超越し過ぎで,特許法37条違反じゃないか,と思えます。

 要するに,こうやりたきゃ,特許法37条に,特別の技術的特徴とか先行技術に対する貢献だとかを明記しろ,バッキャローめ,というわけです。

 ま,弁理士の皆様にはちょっと荷が重い話でしたかな。でもこのくらい考えておかなきゃダメよ~,いつまでもあると思うなデカいクライアント(字余り)ですからね。


 あと,「進歩性判断の審決・判決の傾向」については,事例が細かすぎ多すぎで,全体の傾向が全くわかりませんでした。もうちょっと整理して発表してくれると良かったのですがね。

3 ところで,昨日は実に久々の奇遇がありました。

 ここで何回か書いたかもしれませんが,私には,ソニーの知財部時代,師匠と呼べる方がおりました。ところが私の方は司法試験を受けるためソニーを辞め,その後その師匠も会社を辞めたとの噂があり,音信不通になっておりました。

 私が司法試験の受験生をしていたころ,たまたま答練を受ける途中に偶然山手線でお会いしたことがあったのですが,連絡先も交わせないままでした。その後,私の方は,修習生→イソ弁→独立と,どうにも落ち着かずなどなどで,連絡をとるタイミングを失ったままでした。

 そうしたところ,昨日のフォーラムの休憩時間に,やはりソニー時代の旧知の知り合いの弁理士の方と話していたら,偶然に,お会いできたのです~。いやあ,本当に久々でした。
 兎も角も名刺を交換出来ましたので,これからはちゃんと連絡を取っていこうと思います。

 いやあ口の悪く誰彼なく攻撃するあんたが師匠と呼ぶからには相当の人なんだろうなあと思うでしょうが,まさにそのとおり,相当の人です。今はソフト中心に明細書を書いているらしいので,興味のある方はご連絡ください。

4 追伸
 女子スノーボードPGS竹内選手,銀メダルとりましたね。おめでとうこざいます。
 一人でエントリしても期待できないと書きましたが,見る目が無くて申し訳無い所です。

 忘れてました,女性のメンタルの強さを。
 誰か書いてましたが,女性の最もメンタルの弱い人でも,男性の最もメンタルの強い人の100万倍あるってことらしいですからね。

 今回も解説の男性が,もう全くだめでしたね。いやあもう気が気じゃないっていうか,選手よりよっぽど緊張してるじゃんあんたって所で,まったく解説しておらず,いかに男がメンタルの弱い生き物かっちゅうところを見せつけてくれました。ある意味,見る価値がありましたねって何のこっちゃ。

 ただ,決勝の2本目は焦りましたねえ。抜かれた所が目に入ったのでしょうね。こけてしまいました。非常に残念でした。でも,銀メダルですからね。いやあ素晴らしい。
 
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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