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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護土の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 昨日,倫理研修の集合研修を無事終了し,この5年間の義務研修の全てが終わりました。と言っても,また来年の4/1から新たな5年間が始まり,同様のサイクルを繰り返すことにはなるのですが。

 ややもすれば退屈な倫理研修は,講師の方の工夫で結構時間の進みが早かったと思います。
 しかし,やはり,午後いっぱい(1時から6時半の5時間!)かかりますからね,大変です。その場では古い知り合い(同期合格者)の方に久々お会いすることもあったりと,それなりの意義はありました,とは言うものの,ってやつですね。

2 この弁理士の義務研修は法律に基づくものです。平成19年に弁理士法が改正され,義務研修が法定されました(同法31条の2)。
 ちなみに,同時に非弁への名義貸しも禁止されました(同法31条の3。この話はまた今度。)。そのため,弁理士は,5年間で70単位(70時間ということ。)の研修を受けることを義務付けられたというわけです(この研修などを運営するのが弁理士会研修所で,私はその運営委員でもあります。)。

 この5年で70単位というのは,1年で言うと14単位ですが,結構厳しいです。1時間の研修というのはあまりありませんから,2時間又は3時間の研修を何度かうけるということになります。
 そうすると,1年に5回から6回受講する必要があるということですね。2月に1度というわけです。そして,せっかく受講するからには自分の興味のある研修を受けようとするでしょうが,いつもいつもタイミング良く受けられるというわけではないでしょう。そうすると,受けることのできる暇な時期には受けたい研修がなく,忙しい時期に受けたい研修があっても欠席せざるを得ないということもあると思います。
 さらにそうすると,この1年に14単位のペースというのは,結構辛いペースだということがわかりますね。この研修は,eラーニングでもOKなのですが,結局自分の時間を潰して受講するわけですし,昨日のように絶対集合研修でないといけないものもあるわけですから,大した緩和策にはなっていません。

 かと言って別にもっと緩和しろというつもりはありません。ちょうど良いくらいの厳しさかなあという気がしております。

3 この義務研修の導入(2008.4.1施行)のころには,弁護士の間で実は一悶着あったのです。

 というのは,私のように,弁護士・弁理士の方は,弁理士でもあるわけですから,当然この義務研修を受講しなければならないからです。
 しかし,上のとおり,結構な負担なわけです。とすると,弁護士からはブーブー文句を垂れる者も出てくるのはわかりますね。

 当時(2008年ころ),私が参加していた知財系弁護士のメーリスでもその辺が話題になりました。

 ある有名弁護士A先生(弁理士登録をしている方)からは,このままでは弁理士登録を抹消せざるを得ない,そんなことはあってはならんだろう,ここは弁護士で一致協力して何とかしよう,というメールが出されました。
 私としては,ふーん,ヘーん,という感じでした。

 そうしたら,間髪入れず,ある著名弁護士K先生(弁理士登録をしていない方)から,別に弁理士登録していなくても弁理士の仕事ができるのにも関わらず,お宅は何らかのメリットがあると思って登録してるはずのくせ,関わりのない者まで巻き込むんじゃない,勝手にやれ!というメールが入りました。
 そして,それ以降,この話題がメーリスに上ることはなくなりました。パチパチパチですね~。

4 弁護士法により,弁護士は当然に弁理士と税理士の仕事ができます。特許出願や確定申告するのに,わざわざ弁理士会や税理士会に登録する必要は全くありません。
 弁護士・弁理士や弁護士・税理士は,それで,法的に仕事が拡張するということは全くないのです(もちろん,事実上の話は別ですよ。)。

 じゃあ,何故弁護士・弁理士や弁護士・税理士がいるのかというと,それは,見テクレの話です。ブランディングというやつですかな。
「・弁理士」があれば,知財に強い弁護士だというのが一目瞭然ですよね。また,「・税理士」も同じです。そのために毎月会費を払っているということになります。まあ,金で肩書きを買っているわけですね。

 とすると,そのような方々に新たな負担を課すと,どうなるかわかりますよね。金だけ出して買っているだけなのに,何でそこまでしないといけないんだよ!ってなりますわな。
 弁護士も人ですからね,人というのは,ゲスなもんですなあ(私も含めてですよ,勿論。)。

 私もゲスなのですが,今こうやって独立して仕事ができているのは,弁理士試験に受かったおかげだと思っております。そうじゃないと腐った大木にいつまでもしがみつくだけのポンコツ知財部員として,ただ年を重ねているだけだったと思います。
 弁理士の資格があったからこそ,会社を辞める決心ができたのです。
 ですので,私には弁理士制度への愛着があるのですね。それは厳しいことも言いますよ(昨日も,利益相反と非弁についての考えが甘甘でしょうがなかったですな~。これは考え方を変えないとそのうち大事になるでしょう。),でもそれは身内と思えばこそですね。

 ですので,別に,弁護士の資格があれば弁理士の仕事はできるのですから(K先生のように),愛無く金で資格を買った弁護士・弁理士の方には,この際弁理士登録を抹消していただき,退場していただくのが良いかなあと思いますね。そうすれば商売敵も減りますし,一石二鳥ですね~♪。

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理論物理学者を目指したのはもう30年以上前のこと。某メーカーでの液晶ディスプレイのエンジニアを経て,弁理土に。今は,弁護土です。次は何かな。
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