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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 よく見るとほぼ1週間ぶりの更新ですね。しょうもないことでも書くことに困ることのない私ですので,実に珍しい状態でした。

 ま,この手の仕事している人なら分かりますね。
 偶には忙しいのですよ!このブログは所詮見る人にも私にも暇つぶしでしかありませんので,他にやることが目白押しだともう後手後手です。
 
 しかも,この1週間,特段何か書きたくなるようなこともそうそうありませんでしたからね。でも,タイトルからして,もう中身は分かると思います。

2 これねえ,日大に危機管理の専門家って本当居ないのだなあと思いますね。
 ま,相撲協会→レスリング協会の例を見るにつき,スポーツ業界ってこの処理が基本下手なのですけど,それにしてもです。

 ま,私,東工大出身なので,日大~はあ?って感じではあるのですね(当然学歴厨です。)。今までの生涯で日大出身の知り合いなんて居ませんでしたもん。ま,日大出身の人も東工大出身者の知り合いなんて殆どいないでしょうから,お互い様かもしれませんね。ウヒヒヒ。
 
 何というか,ダメな所はどこまで行ってもダメだなあって,そんな感想ですね。

 で,東工大の話が出ましたが,東工大だって完璧じゃありません。ですが,危機管理は結構上手い方じゃないかと思いますね。

 東工大が叩かれそうになったという事例はそうそう多くありませんが(所詮,無名単科大学ですから。),有名なのが2つあります。
 1つはごく最近の入学試験のミスです。報道はこちらですかね。阪大や京大に学んだようで,迅速できちんとしていたと思いますよ(身贔屓的に見ても)。こういうミスって時間との勝負の意味合いも大きいですからね。GW前なら合流もさほど大きな問題にならないでしょう。

 で,もう1つが今回の話と似た所のあるもので,それは鳥人間コンテストの事故ですね。夏に琵琶湖で行われる鳥人間コンテストですが,まあ当然リスクもあります。
 で,東工大の出場チームで事故が起きたわけです。これが2006年の話です。

 他方,次の年2007年も事故が起きています。これは九州工業大学のチームです。今も残っている報道等は,こちらですかね。

 2006年の東工大の事故も大きな事故でしたが,東工大のチームはその後も毎年のように参加しておりますし。それ以上の大きなトラブルになったということは聞いておりません。
 ところが,九工大の事故の場合は,その後,かなり大きなトラブルに発展しております(議論が発散するので,こちらの話はツッコミません。)。

 対比するとやはり東工大の事後処理が優れていたのでしょうね。

 神ならぬ人が完全に何かをすることなど出来ません。裁判官や官僚はこの時代にいまだに,無謬性なるものを信奉しているようですが,危機管理的にはアホ!としか言いようがありません。

 誤りは起きる,過ちは犯す,失敗は起きる,この前提で,じゃあそういうことが起きたときに,影響を最少にするようにする,ここがポイントなわけです。
 ですが,上記のとおり,所詮は三流,四流,いや五流大学~,期待するだけ無駄!ってやつかもしれません。

3 で,組織としては上記のとおり,裁判所や省庁や所謂名門企業と同様の,クソだったわけですが,次は,君ならどうする?ってことです。

 このブログの読者は勤め人が多いと思いますが,職場等で違法行為,これだとクリティカルな状況じゃないかな,自分のポリシーと反するような行為を要請された場合,どうする?ってことです。

 ここ最近,アベガー終わった~更には日本も終わった~感がありますが,1つには,こんなこと誰かチェックしなかったのとか,それっておかしいんじゃないのって言う人いなかったのとか,結局そういう事例が相次いだからじゃないかと思うのですね。

 組織はクソでも,個人的なクリティカルポイントに来たときに自分はどうするか,これが次のポイントになるのではないでしょうか。

 そのときに,どうしますかね。試合に出してやるから**でもして潰してこい,ちょっとここを書き換えてこい,このノルマを達成してこい,さあさあ,どうしますかね。
 特に狡猾な上司・上官なら,こうやってああしろみたいには言いません。それをやるなら忖度してやることになるのですね~。ああ,辛い辛い~。でもでも,さあさあ,どうしますかね。

 あ,私?~私なら,簡単です。金次第~です。
 10万円なら馬鹿言ってんじゃないよですけど,10億円なら,もう何でもやります!何でもご用命ください!こんな感じっすね~。

 でも,下手に倫理観や良心のある皆さんは,そうじゃないでしょ。さあさあ,どうしますかね。ムヒヒヒ。

4 で,最後はビジネスモデルです。
 上記に,日大出身の知り合いは居ないと書きましたが,実は特許の業界,日大の派閥があります。もはや小ぢんまりですけどね。

 これは特許事務所のビジネスモデルに関係するのですね。

 今回のアメフトのとおり,日大ってニッチな分野に目をつけ,そこを拠点にするということが上手です。司法試験なら,早稲田,慶応,中央の後塵を拝することになるけど,その辺が注目していない弁理士試験なら何とかなる,これですね。

 なので,日大は昔から弁理士受験生を支援していたことで有名です。上記の大学が司法試験の受験生を支援していたように。

 いやいやいや,それで受かったからって明細書書けないでしょ。だって理系じゃないでしょ,そうそれはそうなのです。だからビジネスモデルと関係するのですね。

 今は弁理士試験はさほど難しいものではなくなりました。司法試験の大暴落に比べればまだマシですけど,兎も角昔の弁理士試験はすごく難しかったのです。

 なので,東大とか京大とか東工大とか出たけど食えないやつら(二重の意味)をかき集め,何とかなだめすかして明細書を書かせて,学生のころから弁理士試験を目指して何とか合格した文系の自分が所長になって仕事をとれば,超超儲かるビジネスモデルの出来上がり~これが一昔前の儲かる特許事務所のビジネスモデルだったわけです。

 無資格者なら,弁理士会費も要りません。さらに無資格者は自分で開業できませんから,少々の無理難題も飲むしかありません。
 鵜飼と鵜と言いますか,奴隷遣いと奴隷と言いますか,営業マンと明細書作成マシーンと言いますか,そんな関係なわけですね。

 で,そんな事務所に依頼する企業も・・・ってことなのですが,法務と違って知財(当時は特許部)の遵法精神(つまりはコンプライアンス)なんて,羽毛程度の屁みたいなもんでした。いやあ資格の有無にかかわらず,出来上がった明細書が良ければ何でもいいっすよ~じゃ所長,赤坂の例の店に行きますか~ワハハハ~の共犯関係ですからね(無資格者に検査をさせたどっかの車メーカーと構造は同じ~ですね。)。
 
 ということで,日大出身の明細書の書けない所長が引っ張る,そして,その所長が唯一人の有資格者(弁理士)で,その下に錚々たる学歴だけど無資格者の修士,博士達が連なる,これがイケてる事務所の典型でした。

 ま,特許庁も良くなかったのですよ。こちらも,お客と言える知財協の企業たち(多くが経団連メンバー)にはそんなに強いことを言える立場じゃなかったのですね。結局,経産省の外局に過ぎませんから,本省での政策決定に強い力を持つ企業がこうしたい~となったら黙認するしかなかったわけです。

 で,弁理士会も同じでした。会員が儲かっているのに,そのビジネスモデルを壊すようなことができるわけがありません。

 さらに,まずかったのは,弁理士法では身内の非弁,つまりは名義貸しを禁じる条文が長い間無かったのです。以下の現行法31条の3が出来たのは,ここ10年くらいの話です。
(非弁理士に対する名義貸しの禁止)
第三十一条の三 弁理士は、第七十五条又は第七十六条の規定に違反する者に自己の名義を利用させてはならない。

 弁護士法なら昔から27条がありますが,こういう重要な条文が弁理士法には長い間無かったため,弁理士会も特許管理士を始めとする外の非弁には厳しかったのですが,所謂特許技術者と呼ばれている身内の非弁にはことごとく甘かったわけです。

 ですが,H13に試験制度が変わり,弁理士試験が簡単になったころから,そこそこ変わりました。
 今まで冷や飯を食わされていた理系の特許技術者が試験に受かるようになり,特許庁も無資格者の中間処理対応まかりならぬ,審査官に面接・電話できるのは有資格者だけ!とし(随分遅いけどね。),儲かりゃ何だっていいよの企業の方も多少コンプライアンスを頭の隅におき~そして,上記の法改正もありました。

 それに,ビジネスモデル特許が典型ですけど,今まで日陰者だった特許や知財の世界に脚光が当たり,若い人の積極的な選択肢にもなってきたわけです。知財部も,食えないエキセントリックな技術者上がり(私のような)が,ゴミ溜めのように集まるモンスターエンジニアの墓場~ではなくなったわけです。

 ですので,日大の弁理士派閥も今や風前の灯火です。去年の統計で見ると,普通の偏差値順みたいになっていますね,弁理士試験の合格者~。

 ビジネスモデルの変革,世の中の変革に耐えられないのは,自分のところのアメフト部と同様だったようです。どうも今までお疲れ様でした~(オカダカズチカ風)。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーのエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。次は何かな。
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