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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 カテゴリーがこれで良かったかよくわかりませんが,現在,弁理士会会長選挙の選挙期間中です。正確に言うと,会長だけでなく,副会長8人も選挙で選ぶのですけどね(立候補者は10名のようです。)。

 前回の選挙もここで書きました。あれから2年,独立して3年も過ぎたということで,弁理士試験に受かったころからの知り合いの方に加えて,更に仕事等からの知り合いの方も増えてきました。
 何が言いたいかというと,結構弁理士会内部のディープな世界に触れることも多くなってきたということです。つまりは,差し障りがあり,こういう所で書けない話もでてきた,ということですね。

 まあ,しかし,このブログ,嫌味な弁護士による嫌味な話が持ち味,火事と喧嘩が江戸の華なら,政治と宗教がこのブログの華,行けるところまで行っちまいやしょう。
 そう言えば,この私、どっかの性格分析で,プライドの高さと攻撃性から,他人との比較でしか自分のアイデンティティを保てない,と分析されましたが,いやもうその通り,ドンズバ!ですな。でも改善する気はありません。もういい歳なんだから,ほっといてくれって感じです。おおまた議題がずれそうだ。

 元に戻すと,まず,弁理士会の組織の説明です。このブログは特許関係者と並び,法曹もよく見られているようですが,その方々向けの説明です。
 弁護士会は,地域地域の単位弁護士会と,その上部組織で,単位弁護士会により設立された日弁連という二重構造となっております。
 他方,弁理士会は,全国で唯一の弁理士会があるだけ,地方にはその支部があるだけ,という中央集権的な単純構造です。ですので,今回のような役員の選挙も普通の単純多数で決せられます(日弁連の場合,単位会要件があります。)。

 ちなみに,今弁理士の人数は9000人少しです(その2割がインハウスですね。すごい割合です。)。今回の選挙もその中での票の奪い合いということになります。

2 大まかな前提を説明したところで,弁理士会の広報による,会長候補者の一覧です。

  古谷 史旺 (07271)
  正林 真之 (10600)
  奥山 尚一 (09962)

 順番は,よくわかりません。届け出順だと思いますが,元ネタに注記がありませんので,正確なところはわかりません(括弧内は,登録番号です。ちなみに,私は,14000番代です。修習生になるには,一度,とにかく弁理士資格を抹消しないといけなかったので,番号が増えてしまいました。合格した当時の番号は,11000番代でしたね。)。

 で,ここから,本題ですね。できるだけ,最小限の当たり障りで済ませましょう(当たり障りあるのが前提です。)。

 まず,最初の古谷先生です。歳は,広報によりますと,69歳ということです。うちの親とあんまり変わりません。日弁連会長といい,勲章目当ての年寄りは引っ込んでくれと思いますが,仕方ありません。長く,弁理士会のロビー団体である弁政連の会長をしていますので,毎月の会報とともに,顔写真を見なければいけない点が会員各位の苦痛とも言えます。
 人となりは実際会ったことがないのでよくわかりません。ただ,前回の選挙のときに,僅差で,現会長に破れてしまいました。こういう場合は,捲土重来を期すってことは少ないと思うのですが,今回捲土重来を期す,のでしょうね。
 そして,重要なのは,前回の選挙のときにも書いたのですが,派閥の意向でほぼ決まるのが弁理士会会長なのですけど,今回,大派閥の推薦はこの方です。ですので,今の処,大本命です。
 弁護士の場合だと,絶対数が多く,しかも派閥に属しない浮動票が結構あるのですが,弁理士の場合,絶対数が少ないため浮動票の絶対数も少なく,しかも弁護士以上に派閥の活動が活発,ということで,既に,台本(ブック)通りに事が進んでいるようですね。

 つぎに,正林先生です。広報によると歳は46歳,私と同い年か,1こ下くらい,というわけです。
 こういう歳で立候補するということは,要はやり手なわけですね。長くLECで弁理士受験の講師をやっていたので,そっちの方で有名かもしれません。ちなみに,私は一回も受講したことはありませんが。
 上記のとおり,弁理士会の役員選は,派閥が牛耳る,まさに,プロレス(台本ありという意味です。)なのですが,この先生,ちょっと前にそういう派閥の推薦なく副会長に立候補し,見事に当選しました。弁護士の世界にもいるでしょ,若くして支店を増やすはテレビに出るはで,更にどっかの弁護士会の会長選にも立候補した方が。ですので,ちょうどそんな感じのイメージです。
 ただ,今までの副会長選は,今回もそうですが,殆ど落ちないのですね(今回だと8/10で当選。)。ですので,ある程度の知名度があれば,少ない浮動票でも受かるのです。他方,会長選になると,当選に必要な票が,副会長よりも一桁程度上がるという話ですので,派閥等の推薦なくば,泡沫候補の域を出ません。

 最後に奥山先生です。歳は54歳。どっかで聞いたことのある名前ですね。そりゃそうです,現会長ですもの。
 これまた日弁連会長と同様,現会長が出馬という,今までのブックを破ったものです。これからの世の中はブック破りですかね~。
 そして,現会長に派閥の推薦がない,というのも日弁連会長選と同様です。奥山先生から,早速ダイレクトメールを頂いておりますが,こう書かれております。「なお,諸般の事情により,前回の会長選挙の際にはご支援頂いた「***」(**)を離脱し,無会派の一兵卒として会長選挙に再び立候補致します。
 結構はっきりしていますね。

 ただ,その経緯はよくわかりません。ブック通りなら,派閥の推す上記の先生が出馬し,奥山先生は出ない筈です。それでも出馬するのは,2年じゃやりたいことをやれなかったからか,それとも派閥の中でトラブルがあったからかのどっちかですよね,通常人の経験則上~♫

3 さて,候補者は以上のとおり。私が誰に投票するかですが,基本弁理士とは言え,殆ど弁理士の仕事はやっておらず,高見の見物状態です。ただ,全く利害関係がないわけでもありません。ですので,基準としては,弁理士の義務の縮小に熱心な人,という所です。

 殆どの弁理士の方は,弁理士の権利(権限かな。)の拡大に熱心な人を要望すると思います。しかし,私は弁護士であり,弁理士の権利がいくら拡大しようとも弁護士以上になることはありませんので(法上),職域拡大などはどうでもよいのです。
 それよりも,会費を安くし,義務研修の単位等も縮小させ,名前だけの弁理士でもお気楽極楽に登録を続けられるようにしてくれる方を要望するわけです。言っちゃあ身も蓋もありませんが,このブログで身も蓋もない事以外書いたこともないような気もします~♫
 
 まあということなので,上記の2番目の先生に投票することはなく(上記性格分析参照。),一番目と三番目の先生の間でどっちかにしようかって所で迷っております。
 投票期間は,10/15-10/31なので(郵便投票のみなのです。),もう少し悩みましょ。なお,開票は,11/1です。

4 追伸(11/1)
 明日改めてブログを更新しようかと思いましたが,本日11/1の夕刻の閲覧が物凄いことになっておりますので,更新します(ここじゃなくて,弁理士会のHP見りゃあいいのに。電子フォーラムの中に公表されていますよ!もっともパスワードとか必要だから,電子フォーラムが見られないのかな。)。

 ということで,開票結果です。上記の順です。

  古谷 史旺 3159票
  正林 真之  937票
  奥山 尚一 1962票

 他に,白票と無効があり,合計は,6157票です。

 ということで,次期の弁理士会会長は,派閥が推した大本命の古谷史旺先生で決したわけです。

 まあ,全く波乱のない,極めてけつまらん結果ですね。しかし,現会長は結構差をつけられましたねえ。まあ派閥の推薦なくこれだけの票を集めたのは,偉いとみるべきでしょうかな(この前の日弁連の会長選を見るような感じでしたね。)。

 ともかくも結果は出たわけですが,色々と考えさせられる弁理士会の会長選挙でした。
 
 これで満足されましたかな,ここを見に来た方々~♪
 

 

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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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