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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 本来は先週の話でしたので,先週に書けば良かったのですが,他のもっと書きたくなる話がありましたもので,後回しにしておりました。

  前回の記事はまねきTV事件を中心とした話でしたが,今回,これに加えてロクラク事件の話となります。

2 詳細にはその前の記事を見て頂くとして,まねきTVとロクラク事件を概略まとめると,以下のとおりです。
(1)まねきTV事件
  ソニーの汎用品である「ロケーションフリー」を使ったサービスで,事業者の元では録画しないものです。そして,仮処分から,2審知財高裁まで,いずれも非侵害の結論だったものです。
  先週の12/14に弁論が開かれ,来年1/18に判決のようです。

(2)ロクラク事件
  テレビチューナー付きのHDDレコーダーによるもので,事業者の元で録画もするパターンですね。そして,仮処分から1審まで侵害だったのですが,知財高裁では逆転して非侵害となったため,話題となったものです。
  私のデータベースでは,上告したかどうかわからなかったのですが,どうやら上告していたようです。
  先週の12/16に弁論が開かれ,来年1/20に判決のようです。

3 予想
  先に判決のあるまねきTV事件が侵害とされれば,ロクラク事件も当然侵害とされるでしょう。まねきTVでの事業者の関与は相当に低いですから。ですので,1/18の判決の主文は重要です。

  仮に,これで両事件とも侵害とされれば,こういうサービス自体は根絶やしとなるでしょう。ただ,その場合でもちょっと面倒臭いですが,自分で装置を買って配線等を行えば,海外等に行って,自宅のテレビを見ることができます。

  さてさて,その場合でもまたまたテレビ局が装置を製造・販売している会社を共犯理論やカラオケ変形法理で訴えたらどうするの?ということも考えられなくはないですが,これは不要の心配ですね。だって,スポンサーを訴えるわけないじゃないですか。今回のまねきTVもロクラクも,テレビCMを打つことができない弱小だからこそですよ。
  世の中そんなもんですよ,パチンコ屋をつぶせないのと同様にね。


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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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