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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 首記は,昨日の日弁連主催の研修です。
 大体知財の研修というと,弁理士会のが多いですね。ま,私が未だに弁理士会研修所の運営委員をしているということもあるとは思いますけどね。

 ただ,やはり弁護士会,日弁連の知財の研修って圧倒的に量が少ないです。1年にせいぜい二回程度でしょう。
 で,そんな量の少ない日弁連の研修ですけど,昨日珍しく開催されましたので,行ってきた次第です。

2 場所は,クレオで,かなり広く使っておりましたので,聴衆が沢山来る予定だったのでしょう。しかし,来た人は分かると思いますが,本当ポツポツの出席で,いやあ,知財立国だとか言っている割に,どこもここも不調だというのがよくわかります。

 それでも,顔と名前の一致するよく見る先生の顔も見られました。勉強熱心ですね。

 で,スケジュールは,朝から夕方まで一日中でした。
 午前中に,改正法の解説(著作権法,不正競争防止法),午後は,判例の概観(著作権法,特許法),最後は,債権法改正と知財,こんな感じでした。

 今年は,知財のすべての法域で法改正があるという年ですので,改正法の解説は非常に興味があるところで,しかもそれ以外も判例の概観と債権法改正絡みのことということで,昨日は一日中,クレオに居ました。

 ほんで,それからすると,まあ尻すぼみって感じですね。

 午前中の,改正法の解説は良かったです。
 特に,著作権法改正の解説ってなかなか聞く機会ないのではないですかね。解説者は,NOTから文化庁に出向している65期の澤田将史弁護士でした。
 
 著作権法改正の解説というと,ビジネスロージャーナルの,9月号に結構詳しいものが載っています。これはなかなか秀逸ですね(森濱の池村弁護士の執筆です。)。だけど,これだけ読んでも・・・という所があり,ちょっと聞きたかったのです。
 ですので,これだけでかなり満足でした~。いやあ,一層,二層,三層,よくわかりました。

 で,続いて,不競法改正の解説は,プロパーでちょうど20年前に入省した渡邊佳奈子さんでした。この解説何が良かったって,解説者がワタシ好みの妙齢の美人で,それが実に最高でした~。ムホホ。
 いやああんな美人と・・・ムフフフみたいな妄想をするのは最高~ですね。岩永センセ,ストライクゾーン広いですな~という感じですが,そうです,JKパパ活から妙齢の合コンまで,イケるときはトコトン行きまっせ~♡という所です。

 おっと,脱線が過ぎますかね。時期的に法曹の品位~がまた問題になっても困りますからね,ウシシシ。

 さて,何の話だったかというと,不競法の解説,なんかずいぶんこなれてきたって感じがします。あと,限定提供データはまだまだようわからん,ということが多いみたいなので,ガイドラインを出す予定だそうです。これが出るとかなり理解しやすくなるでしょうね。

 で,昼飯食って午後です。
 ここの所,昼飯は,農水省の日豊庵です。裁判所の地下にあってよく使っていた日豊庵が潰れてすき家になったということは,ここでも書きましたが,やはり昼は蕎麦!ということで,よく農水省に行ってます。

 農水省の日豊庵の何がいいって,セキュリティのこっち側にあるので,入館の手続が不要なのです。さくっと普通の蕎麦屋と同じ感覚で入れます。
 ほんで,何を頼むかと言うと,まあよく行っている人は分かると思うのですけど,二食蕎麦ですね。小さい冷たい蕎麦と,日替わりの大きな蕎麦の組み合わせ,です。
 なかなかボリュームがありますが,それで550円ですからね。私のような貧乏負け組弁護士からすると,実に助かるわけです。

 おっと,またまた議題から逸れました~。

 で,戻すと午後は,上記の池村弁護士が解説する著作権法判例の概観からでした。
 ほとんどの判決は知ってましたが,やはりときどき知らないのも出てきて,こういうのは重要だなあと思いましたね。

 さて,昨日の研修で良かったのは,結局ここまででした,結果的に。あとは帰った方が良かった感じでしたね。
 池村弁護士の次は,特許法の判決の概観ということで,結構有名な弁護士が解説したのですが,これがもう酷かったです。

 自分の原稿を下を向いてボソボソ読んでいるだけ!
 何言っているか分からないし,レジメも判決をそのまま引用しているだけなので,何を言いたいかもさっぱり分かりませんでした。

 ま,こう思っていたのは私だけではないようで,しばらくすると,周りの方々も櫓を漕いだり,スマホをいじったりして,超つまらなそうでした。
 私の方も,こんな感じだと,いつもは眠くなるのですが,昨日は眠くなりませんでした。というのは,怒りですね。こいつ,人に説明する気がねえなあ,前向いてハキハキ喋れと,本当野次りそうになったくらいですから。

 まあ書面を書くとまた違うのでしょうけど,色々アレだなあと思った次第です。

 で,その次の債権法絡みの話は多少マシでしたが,今度は内容がアレでした。
 なんか知りませんが,民法の復習みたいな話(改正法と関係ない部分も,ということです。)が沢山で,アレ,今日弁理士会の研修だったかな~と勘違いしたくらいです。

 いや弁理士会の研修なら弁理士相手なんだから,民法って言っても大して分かってない人達相手で詳細に色々説明しないといけないとは思いますよ。でも,弁護士相手の研修で,何でこんな分かりきった話から話すの,アンタ,って感じが実にしました。

 やっぱ具体的にやらないといけないわけです。
 ライセンス契約のこんな条項は,改正法でこうなるからこう変えてた方がいいだろうとかね,あとアプリの約款のこんな所はこうすべきだ!とか,そういうやつですよ。説明すべきは。分かってないねえ~。

 こうして振り返ってみると,何だか官の方の人材の豊富さに比べて,民の方はイマイチだなあと感じます。大丈夫かねえ,弁護士会も・・・~そういう所です。

3 そんな感じでしたが,非常に意味のあるものだとは思います。こういうのを改正があった年は毎年やって欲しいですが,どうなんでしょ?
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1 どうも先週の日曜(10/7)に超暑くなって以来,はっきりしない天候の東京です。気温はどんどん下がってますけどね。

 さて,知財もそうですが,色んな分野で,大ネタってものはありません。ま,小ネタというより中ネタくらいなのですけど,それもまた中途半端ですので,こんなタイトルです。

2 まず,今日の日経朝刊から。
 小さく5面に載っていました。「商標審査に民間弁理士 特許庁、報告書作成など委託」という話です。
 
 内容としては,「現在、商標の審査官は約130人。19年度に民間の弁理士や弁護士を委託事業者として認定し、21年度までに約60名の調査部隊をつくる。」に尽きます。
 ま,何故こんなことをするかというと,商標の出願がすごく増えているから,ということです。

 低止まりの特許と異なり,確かに商標は活発かもしれません。
 ここでは仕事の話はしないルールではあるのですが(守秘義務との関係上),一般的な話なら良いでしょう。実は,今,出願の依頼もそこそこありますし,権利行使関係も商標は多いですね(ま,多いっつても私の話ですので,多寡が知れてますけどね。)。

 逆に,特許が低止まりっていうのは非常におかしく思えますね。

 ただ,上記のとおり,調査だけではありますが,外部審査官的なものであり,守秘義務はいいとしても,利益相反的な所はどうなるんだろう??とちょっと思います。

 どういうことかというと,クライアントの出願の調査が回ってきたら,手心を加えるのが人情だし,他方,逆にクライアントのライバル会社のが回ってきたら,厳し目にやるでしょうね。だけど,外の特許庁からはそんなことはわかりませんから!

 で,裁判所だとどうなんだろうと思いましたが,裁判所が外の人材に何かを依頼するときは,一応コンフリクトチェックありますね。

 例えば,典型的なのが,破産管財人です。
 何故か,もう依頼されることは無くなったのですが(不思議~。皮肉ですよ。),何回か破産管財人になったことがあります。
 そのとき,書記官から,破産管財人の打診とコンフリクトの確認はありましたね。毎回毎回確認されたわけじゃないと記憶していますが,あったことはありました。

 ですので,この特許庁の外部調査官制度も,コンフリクトチェックは必須じゃないかと思います~。

 ほんで,私の感想を忘れておりました~。商標は,視覚でわかる要素が大きいのだから,実にAI向きですよ。ですので,全部AIにやらせるべきですね。つまり,人を雇うより,審査用AIの開発に金を使え!これがすべてです。

3 次に書籍ですね。
 
 Business Law Journalの11月号です。ま,最新号ではあるのですが,今週末か来週初めには最新号が販売されると思いますので,結構時機に後れた話ではあります。
 
 ま,ここでも昔書いたのですが,ここで紹介する本は自分のも含めて,全部自腹です。
 なので,時々,献本頂くこともありますが,自分でも買っていないと紹介することはありません,決して。
 だって,自腹で買ってこそ,きちんとした評価ができると思いませんか~。書籍の内容を気にする人は皆さん自腹で買うために(つまりは無駄金遣いをしないため),見ているわけですからね。

 なので,これもここで書きましたが,Business Law Journalの場合は,多少その原則には外れます(現実の出捐はないので。)。ですが,私の「知財実務のセオリー」のギャラの現物払いということで,マアマア~ま,大目に見てちょ,というわけです。あ,前置きが長えな。

 で,今回の特集は,「法務担当者が知っておくべき訴訟の傾向と対策」です。
 なので, 「知的財産訴訟 商標権・著作権」もありました。しかし,読んだ人は分かりますが,これ法務担当者の話~?ですかね。いや,関係ないとは言いませんが,このくらい知っているだろうと思われる,しかも抽象的で一般的な話のオンパレードです。

 うーん,どうもビジネスロージャーナルの知財関係ってイマイチ信用できないんだよなあ。も大嘘が書いてあったりしましたからね~。

 他方,いい記事もありました。
 「システム開発紛争」です。執筆者は,伊藤さんでしたね。伊藤さんと私との関係は,この辺を見てもらうといいでしょうかね。要するに,前の事務所の弟弁,ってことです。

 だからと言って手心を加えるわけではありませんが,法務担当者が知りたいことをちゃんと書いているなあという感じです。上の「知的財産訴訟 商標権・著作権」とは全然違います。
 特に最初の「訴訟による解決はおすすめできない」という所がいいです。よくやっている人の正直な考えだなあと思いますね。

 私もときどき,システム開発紛争に首を突っ込みますが,ドキュメントの量に本当ウンザリします。ほんで,提訴までえらく時間がかかります。そして,提訴の結果は・・・ですね。それもこれも私の要領が悪いからかなあと多少思ったこともありますが,今回の記事を読んで安心しましたね。伊藤さんもそうなんだ~ってことですね。

 ま,今回の記事は不出来な元兄弁を安心させるだけではなく,実際ちょっと揉めかけてるんだよねえ~と思っているベンダーとユーザの担当者,必読じゃないですかね。非常に参考になると思います。
 あとは,マキサカルシトールの判決の論文,経産省からの「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」平成30年改訂のやつの紹介など,かなり参考になる記事が載っていました~。非常に良かったと思います。

 あ,そうだそうだ,ビジネスロージャーナルの紹介というと,川井先生のやられているブログ「弁護士川井信之(東京・銀座)の企業法務(ビジネス・ロー)ノート」に,定期的に載っていたのですが(リンクはあとで問題が起きると嫌なので,貼りません。自分で探してちょ。),最近ありません。よく見てたのに残念です。復活しないかなあ~。

 あ,ところで,伊藤さんとこれまた私の同僚だった松島さんの共著の本は,元々とは違う出版社で出版されたようです。なので,レクシスネクシス・ジャパンはもう本当単行本を出さないようですね。
 私の上記の知財実務のセオリーも,結構古くなった上に絶版ですので,改訂版を出したいと思っているのですけど,どっか物好きな出版社,居ないかなあ~。
1 東京はかなり肌寒くなってきました。
 風の影響もあると思うのですね。湘南の方は全く波が立たなくなってますね。
 実は,昨日はサーフィンの予定だったのですが,まあ波が無くて中止に~。私のシーズン終わりも近づき,あと1回出来ればいい方だなあという今日このごろです。

 で,振り返ると1週間,更新してませんでした!
 忙しいときはこういう場合もあるのですけど,全然忙しくなくいつものとおりの昼行灯状態だったのです。なので,まあ書くほどのことが無かったということですね,単純に。

 ま,今日もそんな書くほどのことはありませんけど,ちょっと気になる話もありますので,書き留めておきましょう。

2 まずは,マリカーの件です。
 今日は月曜日,日経の法務面特集がある曜日なのですが,早速マリカーの件が載っています。
 ですが,このマリカーの件の記事,使い回し~ですね。

 日経電子版には,実は,毎週水曜日,「法務インサイド」という,法務の特集記事が載っています。月曜日の法務面は,休刊日と重なって,結構な頻度でぶっ飛ぶことが多いです。ですが,というか,それを嫌ってか,休刊日とならない水曜日に法務の特集をやっているわけです。

 で,先週の「法務インサイド」がこのマリカーの話でした。ま,一字一句確認したわけではありませんが,内容(著作権の判断はしていない。判決の公開は制限されているなど)は同じなので,多分コピペですね。

 まあ,私は結構電子版読むので,あ,これ,もう読んだ記事だ~というのを紙面で感じることは多いですね。
 いや,別にそれがいけないということは思いませんよ。ただ,だったら,もっと安くしろよって所でしょうか(現在5,900円)。

 ああ,あとマリカーですけど,私は商標に関して,昔,弁護士ドットコムで記事を書いています。で,この記事を読んでわかるとおり,私は大企業の方を必ずくさすようにしています。
 なので,今回の件もマリカーの方が控訴したということを聞き,そうそう,やるときはやらんとと実に思いますね。
 任天堂の法務が最強軍団とか言う信憑性の無い噂もありますけど,昔の清と同様の,眠れる獅子なのかもしれませんからね(清はアヘン戦争でイギリスに負け,その後もシッチャカメッチャカになり,ついにはずーっと格下だと思われていた日本にも負けたわけですね。)。

3 本当はここで,ある弁護士の支店の話を詳細に書こうと思ってました。
 最近ちっとも面白くないボ2ネタで,久々掘り出し物の記事を見つけたからです。

「プロボノ活動を行う支所を開設しようとしたが、一切業務をさせてもられず,構想を断念」という見出しのものでした。

 で,これが一弁の話だったので,私もちょっとマジか!と思ったわけです。
 しかし,その後リンク先が無くなったので(ま,色々あるんだろうなあ~ということで),あまり深くは追及しないでおきましょう(今見たら,また復活しているようです。こちら。)。

 ですが,どういう人間が弁護士の活動に干渉してくるか,ちょっとその辺ははっきりしないといけません。
 この記事のリンク先で,そのある弁護士の回答書に書かれていた,一弁の大川副会長というのは,一弁の現副会長,大川康平弁護士(39期)のことでしょうね。そして,一弁の会長というのは,当然現会長,若林茂雄弁護士(34期)のことでしょう。

 まあしかし,彼らをちょっと検索すると,一弁の会派(派閥)のことが結構出てきます。弁護士の会派は,大きな弁護士会では当然に存在し,一弁だと全期会というのが有名です。
 この弁護士の派閥については,この東洋経済の記事が詳しいですね。ちょっと古いですが,非常に良い記事だと思います。

 で,私の思うことは唯一つ~弁護士会,日弁連の強制加入,無くならないかなあということです。
 国政選挙は,来年までないのですが,当然そのときも,前回の衆議院選でやったようなアンケートを各党に送るつもりです。そして,A1やA2を明言した党に入れる,ということですね。
 そして,おそらく,今回の件の,ある弁護士の方も賛同してくれるのではないかと思います。

4 かなり生臭い話があったので,まあ私の昔から得意の話に行きましょう。
 輪島が亡くなりました~。うーんって感じです。

 ま,私は年が年なので,相撲取り時代の輪島も知っています。でも,当時,一番好きだったのは,貴乃花だったのですけどね(今色々揉めている人のお父さんの方ですね。)。
 そうそうその貴乃花の奥さんは,実は大分出身で,そのまたお父さんは警察のお偉いさんだったりします(色々揉めている人のおじいさんになります。)。

 なので,私が中学生のころ,ちょうど,その奥さんのお父さんが高田署の署長でいたころ,九州場所で貴乃花も九州に居たということで,全校集会で,貴乃花本人が来たことがあります(多分奥さんは記憶があるのじゃないかなあ。)。
 実物の相撲取りを見たのはアレが初めてだったと思いますね。貴乃花は,小兵力士と呼ばれていましたが,一般人に比べりゃそりゃあ大きく,すげえなあと思ったもんです。もう40年近くの前の話ですけどね。

 おっと,輪島の話から貴乃花の話になってしまいました。
 輪島というと,鳴り物入りでプロレス入りしたのにもかかわらず,辞めるときはずいぶんひっそりと辞めたわけで,何かあったのかなあとずっと思っていました。
 今回訃報で様々な記事を目にしましたが,そのときの内幕も書いているものもありました。単に体力的な限界だったようですね。

 数年前,ゴールデンボンバーというバンドが出た時(今も居ますけどね。),輪島繋がりを探したのは私だけじゃないと思います(輪島の必殺技はゴールデンアームボンバーです。)。
 
 希林さんも亡くなり(うちの亡くなった祖母はずっと悠木千帆と呼んでましたね。改名後も。),昭和は本当遠くなりました~。ご冥福を祈るのみです。
1 本日も暑い東京です。昨日10/6も暑かったのですが,母校の東工大の工大祭に行ってきました。
 
 これはスロープからのメインステージの様子です。

 この時期,雨の降ることも多かったのですが,この週末はいい天気でした。台風の影響はほぼないですね。

 お客さんも結構多くて良かったのではないでしょうか。

 あと,パンフレットにスポンサーの欄があったのですが,その中に青和特許法律事務所の名前がありました。

 実は,特許の業界,東工大出身者多いです。
 私もそうですし,イソ弁時代のボス弁も東工大出身ですし(そう言えば,もうすぐ,また下町ロケットの新しいやつが始まりますなあ。),弁理士会の派閥の一つの春秋会は元々東工大の学閥です(卒業者が少ない上に,偏屈な人が多いので,東工大の学閥のある業界・会社って少ないのです。)。

 まあ専門性云々になると,結局,東大や京大に適うわけがありません。所詮二番手の単科大学ですので,色んな所で行き詰まって(私もそうですね。),会社や研究所などからあぶれて特許業界に落ち着く~こんな経緯でしょうかね。ムフフ。

 ですので,青和特許法律事務所にも東工大出身者が多いのでスポンサーになったのでしょうね。

2 母校の学園祭さえ当てこすりの対象~このブログらしくていいんじゃないかなあ~。
 
 今日の最高気温は,32.2度ですが,昨日も東工大の本館の前の桜並木でアブラゼミが鳴いていました。さすがにこれが最後だと思います~。
1 概要
 本件は, ハワイに在住するクムフラ(フラダンスの師匠ないし指導者)である原告が,従前,フラダンス教室事業を営む被告と契約を締結し,被告ないし被告が実質的に運営する九州ハワイアン協会(KHA)やその会員に対するフラダンス等の指導助言を行っていたが,両者の契約関係は解消された結果,原告が,被告に対して,被告が,被告の会員に対してフラダンスを指導し,又はフラダンスを上演する各施設において,別紙振付け目録記載の各振付けを被告代表者自らが上演し,会員等に上演させる行為が,原告が有する本件各振付けについての著作権(上演権)を侵害すると主張して,被告に対し,著作権法112条1項に基づき,本件各振付けの上演の差止め等を請求する事案です。

 これに対して,大阪地裁第26民事部(高松さんの合議体ですね。)は,請求の一部,つまり一部の振付けの差止を認めました。

 おお,何だか久々判決の紹介~。しかも結構まじめ系ですね。
 後継ブログかどっちかにしようか迷いましたが,マニアックではない一般向け~かなあって所で,こっちにしました。

2 問題点
 問題点は,単純です。
 フラダンスに著作物性があるかどうか?ってことです。

 あ,フラダンスというと,ボリショイ大サーカスとか,頭痛が痛いとか,同じ意味の言葉を二回使ってんじゃんと思うのですけど,ま,判決に従います~。

 踊り系の有名な判決だと,Shall weダンス事件があります。
 これは東京地裁平成 20 年(ワ)第9300 号(平成 24年2月28 日判決)で,その有名な映画のダンスシーンの振付けをした振付け師が,何故か映画会社等を訴えた事件です(パッケージソフトやテレビ放映されたのが気に入らなかったようです。)。

 この事件は,以下のように判示されました。
「社交 ダンス が,原則 として ,基本 ステップ やPV のステップ 等の既存 の ステップ を自由 に組み合わせて 踊られる ものである ことは 前記(1)アのと おりであ り,基本 ステップ やPV のステップ 等の既存 のステップ は,ごく 短いもので あり ,かつ ,社交 ダンス で一般的 に用いられるごくありふれた ものであるから ,これらに 著作物性 は認められない 。また ,基本 ステップ の諸要素 にアレンジ を加えることも 一般的 に行われていることであり ,前 記のとおり 基本 ステップ がご く短いものでありふれたものであるといえる ことに 照らすと ,基本 ステップ にアレンジ を加えた としても ,アレンジ の 対象 となった 基本 ステップ を認識 することができるようなものは ,基本 ス テップ の範ちゅうに 属するありふれたものとして 著作物性 は認められない 。 社交 ダンス の振り付けにおいて ,既存 のステップ にはない 新たな ステップや身体 の動きを 取り入れることがあることは 前記 (1)アのとおりであるが , このような 新しい ステップ や身体 の動きは ,既存 のステップ と組み合わさ れて 社交 ダンス の振り付け全体 を構成 する 一部分 となる 短いものにとどま ると いうことができる 。このような 短い身体 の動き自体 に著作物性 を認め, 特定 の者にその 独占 を認めることは ,本来自由 であるべき 人の身体 の動き を過度 に制約 することになりかねず ,妥当 でない 。 
 以上 によれば ,社交 ダンス の振り付けを 構成 する 要素 である 個々のステ ップ や身体 の動き自体 には,著作物性 は認められない というべきである 。       
イ  前記 (1)アのとおり ,社交 ダンス の振り付けとは ,基本 ステップ やPV のステップ 等の既存 のステップ を組み合わせ ,これに 適宜 アレンジ を加え るなどして 一つの 流れのある ダンス を作り出すことである 。このよ うな 既 存のステップ の組合 せを 基本 とする 社交 ダンス の振り付けが 著作物 に該当 するというため には ,それが 単なる 既存 のステップ の組合 せにとどまらな い顕著 な特徴 を有するといった 独創性 を備えることが 必要 であ ると解する のが 相当 である 。なぜなら ,社交 ダンス は,そもそも 既存 のステップ を適 宜自由 に組み合わせて 踊られ ることが 前提 とされている もの であり ,競技 者のみならず 一般 の愛好家 にも 広く踊られていることにかんがみると ,振 り付けについての 独創性 を緩和 し,組合 せに 何らかの 特徴 があれば 著作物 性が認められるとすると ,わずかな 差異 を有するにすぎない 無数 の振り付 けについて 著作権 が成立 し,特定 の者の独占 が許されることになる 結果 , 振り付けの 自由度 が過度 に制約 されることになりかねないからである 。こ のことは ,既存 のステップ の組合 せに加えて ,アレンジ を加えた ステップ や,既存 のステップ にはない 新たな ステップ や身体 の動きを 組み合わせた 場合 であっても 同様 であるというべきである 。」

 なかなか厳しい感じです。

 知財高裁でもファッションショー事件というのがあります。
 知財高裁平成25(ネ)10068号(平成26年8月28日 判決)です。これは,ファッションショーの主催者が,その模様を放送したNHK等を訴えた事件ですね。この事件も様々論点があるのですが,モデルのポージングについては以下のとおりの判示です。
「各モデルの上記ポーズ又は動作は, そもそも応用美術の問題ではなく, ファッションショーにおけるポーズ又は動作が著作物として保護される かどうかとの問題である。しかし,これらのポーズ又は動作は, ファッ ションショ ーにおけるモデルのポーズ又は動作として特段目新しいもの ではないというべきであり,上記ポーズ又は動作において,作成者の個 性が表現として表れているものとは認められない。したがって,これら のポーズ又は動作の振り付けに著作物性は認められない 。また , 同様の 理由で, これを舞踊の著作物と解することもできない 」

 著作権については,これ!という中山先生の「著作権法」第2版(有斐閣)のp89には,「社交ダンスのように,既存のステップの組み合わせがおおいようなジャンルの舞踏については,著作権を認めると他の者の行動を縛ることにもなりかねないので注意すべきであるが,これは舞踏の問題というよりは,創作性一般の問題である。」と書かれています。

 ということですので,基本難しい~わけです。特に,Shall weダンス事件からすると,顕著な特徴という,普通よりもハードルが高い基準をクリアしないと,舞踏系の著作物性は認められないんじゃないの?という見方もあったわけです。

 ですので,報道で,フラダンスに著作権!が,とされたとき,一般の人も驚いたし,知財系の人々も驚いたわけですね。

 で,今般,漸く,判決の公開がされたのです。

3 判旨
「ア  著作権法10条1項3号は「舞踊の著作物」を著作物の例示として挙げており,これは,人の身体の動作の型を振付けとして表現するものである。そして,これについては,それを公衆に直接見せることを目的として上演する権利(上演権)が著作権の支分権として定められている(同法22条)  
イ  ハワイの民族舞踊のことをフラないしフラダンスというが,フラには古典フラと現代フラがあり,古典フラが,大昔からハワイ人の歴史の中でそれぞれの流派に大切に守られ受け継がれてきた詠唱(オリ)と踊り(フラ)から成るのに対し,現代フラは,19世紀以降に西洋文明の影響を受けてメロディーを取り入れて作り出され,いわゆるハワイアン音楽と共に発展したものである。本件で問題とな っているのは現代フラであるが,現代フラでは,師匠であるクムフラ(クム)が自ら楽曲に振付けをして,自らの教室(ハーラウ)の生徒に教えている。(以上につき甲14[クムフラの陳述書])
 そして,ハワイの民族舞踊であるフラダンスの特殊性は,楽曲の意味をハンドモーション等を用いて表現することにあり(甲14),フラダンスの入門書においても,フラは歌詞をボディランゲージで表現する(乙3)とか,ハンドモーションで歌詞の意味を表現し,ステップでリズムをとりながら流れを作るというのがフラの基本である(乙5)とされている。すなわち,フラダンスの振付けは,ハンドモーションとステップから構成されるところ,このうちハンドモーションについては,特定の言葉に対応する動作(一つとは限らない)が決まっており,このことから,入門書では,フラでは手の動きには一つ一つ意味がある(乙3)とか,ハンドモーションはいわば手話のようなもので,手を中心に上半身を使って,歌詞の意味を表現する(乙5)とされている。他方,ステップについては,典型的なものが存在しており(乙3ないし6の入門書では合計16種類が紹介されている。),入門書では,覚えたら自由に組み合わせて自分のスタイルを作ることができる(乙3)とされている。  
ウ  これらのフラダンスの特徴からすると,特定の楽曲の振付けにおいて,各歌詞に対応する箇所で,当該歌詞から想定されるハンドモーションがとられているにすぎない場合には,既定のハンドモーションを歌詞に合わせて当てはめたにすぎないから,その箇所の振付けを作者の個性の表れと認めることはできない。
 また,フラダンスのハンドモーションが歌詞を表現するものであることからする と,ある歌詞部分の振付けについて,既定のハンドモーションどおりの動作がとられていない場合や,決まったハンドモーションがない場合であっても,同じ楽曲又は他の楽曲での同様の歌詞部分について他の振付けでとられている動作と同じものである場合には,同様の歌詞の表現として同様の振付けがされた例が他にあるのであるから,当該歌詞の表現として同様の動作をとることについて,作者の個性が表 れていると認めることはできない。
 さらに,ある歌詞部分の振付けが,既定のハンドモーションや他の類例と差異があるものであっても,それらとの差異が動作の細かな部分や目立たない部分での差異にすぎない場合には,観衆から見た踊りの印象への影響が小さい上,他の振付けとの境界も明確でないから,そのような差異をもって作者の個性の表れと認めることは相当でない。また,既定のハンドモーションや他の類例との差異が,例えば動作を行うのが片手か両手かとか,左右いずれの手で行うかなど,ありふれた変更にすぎない場合にも,それを作者の個性の表れと認めることはできない。
 もっとも,一つの歌詞に対応するハンドモーションや類例の動作が複数存する場合には,その中から特定の動作を選択して振付けを作ることになり,歌詞部分ごとにそのような選択が累積した結果,踊り全体のハンドモーションの組合せが,他の類例に見られないものとなる場合もあり得る。そして,フラダンスの作者は,前後のつながりや身体動作のメリハリ,流麗さ等の舞踊的効果を考慮して,各動作の組合せを工夫すると考えられる。しかし,その場合であっても,それらのハンドモーションが既存の限られたものと同一であるか又は有意な差異がなく,その意味でそれらの限られた中から選択されたにすぎないと評価し得る場合には,その選択の組合せを作者の個性の表れと認めることはできないし,配列についても,歌詞の順によるのであるから,同様に作者の個性の表れと認めることはできない。
    エ  他方,上記で述べたのと異なり,ある歌詞に対応する振付けの動作が,歌詞から想定される既定のハンドモーションでも,他の類例に見られるものでも,それらと有意な差異がないものでもない場合には,その動作は,当該歌詞部分の振付けの動作として,当該振付けに独自のものであるか又は既存の動作に有意なアレンジを加えたものいうことができるから,作者の個性が表れていると認めるのが相当である
 もっとも,そのような動作も,フラダンス一般の振付けの動作として,さらには舞踊一般の振付けの動作として見れば,ありふれたものである場合もあり得る。そして,被告は,そのような場合にはその動作はありふれたものであると主張する。
 しかし,フラダンスのハンドモーションが歌詞を表現するものであることからすると,たとえ動作自体はありふれたものであったとしても,それを当該歌詞の箇所に振り付けることが他に見られないのであれば,当該歌詞の表現として作者の個性が表れていると認めるのが相当であり,このように解しても,特定の楽曲の特定の歌詞を離れて動作自体に作者の個性を認めるものではないから,個性の発現と認める範囲が不当に拡がることはないと考えられる。
    オ  ところで,フラダンスのハンドモーションが歌詞を表現するものであることからすると,歌詞に動作を振り付けるに当たっては,歌詞の意味を解釈することが前提になり,普通は言葉の通常の意味に従って解釈すると思われるが,作者によっては,歌詞に言葉の通常の意味を離れた独自の解釈を施した上で振付けの動作を作ることもあり得る。そして,原告は,その場合には解釈の独自性自体に作者の個性を認めるべきであると主張する趣旨のように思われる。しかし,著作権法は具体的な表現の創作性を保護するものであるから,解釈が独自であっても,その結果としての具体的な振付けの動作が上記ウで述べたようなものである場合には,やはりその振付けの動作を作者の個性の表れと認めることはできない。 
 他方,被告は,たとえ歌詞の解釈が独自であり,そのために振付けの動作が他と異なるものとなっているとしても,当該解釈の下では当該振付けとすることがありふれている場合には,当該振付けを著作権法の保護の対象とすることは結局楽曲の歌詞の解釈を保護の対象とすることにほかならず許されないと主張する。しかし,歌詞の解釈が独自であり,そのために振付けの動作が他と異なるものとなっている場合には,そのような振付けの動作に至る契機が他の作者には存しないのであるから,当該歌詞部分に当該動作を振り付けたことについて,作者の個性が表れていると認めるのが相当である。そして,このように解しても,個性の表れと認めるのは飽くまで具体的表現である振付けの動作であって,同様の解釈の下に他の動作を振り付けることは妨げられないのであるから,解釈自体を独占させることにはならな い。
 これに対し,歌詞の解釈が言葉の通常の意味からは外れるものの,同様の解釈の下に動作を振り付けている例が他に見られる場合には,そのような解釈の下に動作を振り付ける契機は他の作者にもあったのであるから,当該解釈の下では当該振付けとすることがありふれている場合には,当該歌詞部分に当該動作を振り付けたことについて,作者の個性が表れていると認めることはできない。 
    カ  以上のハンドモーションに対し,ステップについては,上記のとおり典型的なものが存在しており,入門書でも,覚えたら自由に組み合わせて自分のスタイルを作ることができるとされているとおり,これによって歌詞を表現するものでもないから,曲想や舞踊的効果を考慮して適宜選択して組み合わせるものと考えられ,その選択の幅もさして広いものではない。そうすると,ステップについては,基本的にありふれた選択と組合せにすぎないというべきであり,そこに作者の個性が表れていると認めることはできない。しかし,ステップが既存のものと顕著に異なる新規なものである場合には,ステップ自体の表現に作者の個性が表れていると認めるべきである(なお,ステップが何らかの点で既存のものと差異があるというだけで作者の個性を認めると,僅かに異なるだけで個性が認められるステップが乱立することになり,フラダンスの上演に支障を生じかねないから,ステップ自体に作者の個性を認めるためには,既存のものと顕著に異なることを要すると解するのが相当である。)。また,ハンドモーションにステップを組み合わせることにより,歌詞の表現を顕著に増幅したり,舞踊的効果を顕著に高めたりしていると認められる場合には,ハンドモーションとステップを一体のものとして,当該振付けの動作に作者の個性が表れていると認めるのが相当である。
    キ  以上のようにして,特定の歌詞部分の振付けの動作に作者の個性が表れているとしても,それらの歌詞部分の長さは長くても数秒間程度のものにすぎず,そのような一瞬の動作のみで舞踊が成立するものではないから,被告が主張するとおり,特定の歌詞部分の振付けの動作に個別に舞踊の著作物性を認めることはでき ない。しかし,楽曲の振付けとしてのフラダンスは,そのような作者の個性が表れている部分やそうとは認められない部分が相俟った一連の流れとして成立するものであるから,そのようなひとまとまりとしての動作の流れを対象とする場合には,舞踊として成立するものであり,その中で,作者の個性が表れている部分が一定程度にわたる場合には,そのひとまとまりの流れの全体について舞踊の著作物性を認めるのが相当である。そして,本件では,原告は,楽曲に対する振付けの全体としての著作物性を主張しているから,以上のことを振付け全体を対象として検討すべきである。
 そしてまた,このような見地からすれば,フラダンスに舞踊の著作物性が認められる場合に,その侵害が認められるためには,侵害対象とされたひとまとまりの上演内容に,作者の個性が認められる特定の歌詞対応部分の振付けの動作が含まれることが必要なことは当然であるが,それだけでは足りず,作者の個性が表れているとはいえない部分も含めて,当該ひとまとまりの上演内容について,当該フラダンスの一連の流れの動作たる舞踊としての特徴が感得されることを要すると解するのが相当である。
    ク  以上の考え方の下に,本件振付け6等の著作物性について個別に検討す る(なお,上記のとおりステップについては基本的に作者の個性が認められないから,特に検討を要する場合に限り言及することとする。)。

    (2) 本件振付け6,11,13,15ないし17ごとの検討
      ア  本件振付け6(楽曲:E Pili Mai)
 (ア)‘Auhea wale ana‘oe 
          a  ‘Auheaは「どこに」,‘oeは,「あなた」の意味であり(乙54),原告は,これを「あなたは何処にいるの」と訳している。
b  本件振付け6では,大きく分けて,①右腕を,掌を下に向け額の前にかざし,わきを開いて左肘を曲げて胸の前に持ち上げて水平に置き,体の向きを左前から右前に動かし,このときステップは,右足と左足を交互に2歩ずつ右へ踏み出し移動する,②次に,左腕を伸ばし,右肘を少し曲げて,両手を胸の高さで掌を同じ向き(前面やや下向き)に揃え,体の向きを右前から左前に動かす,という2つのパートからなる動作をしている。
 これらの動作について,原告は,体の向きとともに両腕を左へと動かす動作は「あなたはどこにいるのか?」という意味を表していると主張する。
 まず,①の動作について見ると,‘Auhea(どこに)に対応するハンドモーション  は片手を額の前にかざすとされており(乙26),乙12の振付けも,片手を額の前にかざしている。もっとも,①の動作は,額の前にかざさない方の手も曲げて胸の前に置いているのに対し,乙12や乙26では伸ばしている点が異なるが,片腕だけ曲げるところを両腕とも曲げることにするのはありふれた変更にすぎないから,これを有意な差異ということはできない。 
 次に,②の動作について見ると,‘oe(あなた)のハンドモーションは,目の前にいる相手を片手の指先又は掌で指すものである(乙3,4)から,②の動作は,これを体の向きを変えつつ行うものであるが,その点も含めて甲25の左下及び右下の振付けと同様のものである。
        c  したがって,ここの歌詞に対応する振付けは,原告の個性が表れているとは評価できない。
・・・・
 (ウ) Pō anu ho‘okahi no au  15
          a  Pōは「夜」,anuは「寒い」,ho‘okahiは「ただ一人の」,auは「私」の意味であり(乙54,3),原告は,これを「夜は寒く  私は一人」と訳している。
b  本件振付け6では,大きく分けて,①両手の掌を下に返して右肘を少し曲げ,そのまま両腕を下ろしながら胸の高さまで持って行き,胸の前で体に沿うように両腕を交差させて両手の掌を内側に向け,一連の動作は右に270度ターンするステップの中で行われる,②次に,ターンにより左斜め後ろを向いたまま,両腕を伸ばしきるまで下ろしながら左斜め後ろへ左足右足を交互に2歩ずつ前進する,という2つのパートからなる動作をしている。
  まず,①の動作についてみると,原告は,右回りに回転しながら両腕を下ろし胸 の前で交差させることで,暗い夜が続き,暗く寒くなっていることを表していると主張する。この点,甲25の他の振付け及び乙12の他の振付けはいずれも,手の動きについては本件振付け6と同様の動きをしているものの,その際にターンするものはない。ターンは通常のステップの一種ではある(乙5のスピンターン)が,「夜」や「寒い」といった静的な歌詞からターンすることはが通常想定されない上,両腕を降ろしながらターンすることによって体全体の躍動感を高めていることから なお有意な差異があるというべきである。これに対し,被告は,手の動作が既存のハンドモーションであり,足の動作が既存のステップであり,これらを組み合わせた動作はありふれたものであると主張するが,上記のとおり採用できない。
  次に,②の動作について見ると,原告は,聴衆と反対(後ろ)に向かって歩いていくことで彼が孤独であることを表し,両腕を下ろすことで抱きしめる者がおらず一人で寒い夜を過ごしていることを表していると主張する。そして,この動作は,ここでの歌詞から想定されるものでない上,これと同様の動作を行っている類例は認められないから,本件振付け6独自のものであると認められる。これに対し,被告は,このような動作があらゆる舞踊においてありふれた動作であることを指摘するが,こうした被告の主張が採用できないことは,上記(1)エのとおりである。  
          c  したがって,ここの歌詞に対応する振付けは,原告の個性が表現されていると評価できる。
・・・・
(セ) 小括
  以上のとおり,本件振付け6には,完全に独自な振付けが見られる(上記(ウ)②,(キ)①〔及び(サ)〕)だけでなく,他の振付けとは有意に異なるアレンジが全体に散りばめられている(上記(ウ)①,(カ),(ク)①,(コ)①〔及び(サ)〕)から,全体として見た場合に原告の個性が表現されており,全体としての著作物性を認めるのが相当である。 」

4 検討
 重要なので,長く引用しました。
 規範の所で重要なのは,きちんとフラの構造を確認しているということです。

 私は,引き込もり体質な上,飛行機が嫌いですので,ほとんど旅行には行かないのですけど,サーフィンする以上,ハワイには結構行きました~。そうですね~,10回弱は行っていると思います(ほとんどがソニーでのエンジニア時代)。ロイヤルハワイアンショッピングセンターの前なんかで,無料のフラがしょっちゅう催されてましたもんね。
 なので,フラの意味,手話のような踊りということも知っていました(あと知り合いにフラの先生も居たりします~。)。

 ですので,上記のように分析的に考えるというのは評価できますね。
 つまり,手話的な表現を越えた部分には,個性の発露があるだろう,これがハンドモーション,手の部分ですね。
 他方,足の部分,ステップについては,まあリズムに合わせてるだけなんだから,個性の発露はないんじゃないの~って感じです。

 私が気になったのは,なぜクムフラがこの九州の団体を訴えたんだろう?ってことですが,経緯を見ると,従前は,仲良くクムフラがこの団体に来てフラを教授したり,団体主催のイベントにも来ていたらしいです。
 ですが,団体のトップが亡くなり新しいトップとはなかなか従前のように上手くはいかなかった~そこに諍いの種があったようですね。

 ま,経営陣が一新されると,旧経営陣と違う何か新しいことをやりたくもなります。ですが,一番の根っこというか枢要な部分を取り替えるというのであれば,慎重にも慎重でやらないといけません。新経営陣は,そこの所をちょっと焦ったのではないかという気がしますね。
 なので,和解の道もあるように思えます。
1 ということで,ノーベル賞の最後,化学賞です。

 アメリカのフランシス・アーノルドさん,やはりアメリカのジョージ・スミスさん、イギリスのグレゴリー・ウインターさんですね。

 今回の3つの賞の中で一番わかりにくいです。
 アーノルドさんは,directed evolution of enzymesということです。enzymesって酵素ですね。つまりは生体触媒です。生物の進化を真似て,酵素も進化させる,それを効率よくやる方法,ってことです。まあ薬とかそんなものの生成に重要なのでしょうね。

 あと,スミスさんとウインターさんは,phage display of peptides  and antibodiesです。ペプチドと抗体のファージ表示?
 これはさっぱり分かりません。phageって,T2ファージとかのファージのことですもんね。この慶応のサイトが多少わかりやすいですが,なかなかマニアックな話です。

2 まあでもこうしてみると,化学賞というか医学生理学賞って感じもします。
 ノーベル賞の最初の頃,20世紀初めは,医学生理学賞と物理学賞と化学賞というのは,もう全く別物!みたいな感じだったと思いますが,最近は結構学際的というか,クロスボーダーでのトランザクション~みたいな感じの領域も多いです。

 とは言え,宇宙論と素核の分野に関しては,物理学賞だけだと思いますけどね。

 ま,残念ながら,リチウムイオン電池の受賞はありませんでしたが,いいじゃないですか~。わくわくできるのうちが華ですよ~。
 本当,心の底から,羨ましいですもんね。
1 過去のブログで少しフライングしていますが,最近,サーフィンの際の波の写真がありません。
 実は,7月まで元気だったH1ですが,8月のあるときから電源が入らなくなってしまったのです。つまりはオシャカ。
 まあ約1年ですかね。サーフィンにシャワーに,スノボと,荒い使用にもかかわらず,ソコソコ持った方じゃないですかね。

 ということで,次の,防水,カメラ付きスマートウォッチを手に入れたわけです。それがH2です。やはり値段は同じくらいでした。
 
 こんな感じです。今は亡きH1はこんな感じでした。

 今回,去年と同様,防水,カメラ付きスマートウォッチを探したのですが,前のH1かこのH2くらいしかありません!何て進歩しない業界なんでしょう。日本メーカーにもある程度は期待していますが,全然出ませんね。はあ~。

2 で,まあこの型番から言っても同じメーカーの開発だと思いますので,使い方で戸惑うことはありません。それは良いことです。

 またカメラは画素数がアップしています。
 
 これは目黒不動尊ですね。散歩の途中です。
 ところで,月曜日に日比谷公園の中を通って弁護士会に行ったのですが,セミの声は当然皆無でした。ところが,今日目黒不動尊に行くと,境内の木でアブラゼミが鳴いてました~。さすがに,これが最後・・・でしょうね。


 あとここも。
 
 どこかというと,五反田ゆうぽうと跡地です。もうこんなにすっからかんです。遠くに大崎広小路駅が見えます。
 画素数は,H1が1600×1600だったのに対し,H2は1920×2560と,約2倍にアップしています。

 かなり精細になったなあという感じがします。

 とは言え,ポイントはサーフィンです。
 今年もう少し行くつもりなので,フィールドテストする機会もあるでしょう。

 前回輝度がイマイチと書きましたが,それは調整できるので何とかなりました。それより実は致命的なことがあり,それは電気を通す海水に浸すと,画面をタッチしてのコントロールができなくなるってことです。
 静電容量でのタッチパネルですから,全画面均等にタッチされたのと同じってことです。

 今回のH2にはフィードバックされているといいのですが,そうじゃないとなかなか厳しいことになりそうです。

3 ところで,今回もali expressを使いました。
 しかし,来るのが遅い~です。

 上記のとおり,8月の終わりに注文したのに,来たのは10月の初め~。一ヶ月半くらいかかっています。
 ちょっともう使えないかなあって所ですね。

 アマゾンでも売っているようなので,多少高いですが,ロジスティックが確実な方がいいかなあと思っています。
 
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーのエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。次は何かな。
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