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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護土の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 さて,今日は暑かった東京です。33.7度ということで,今年最高だったらしいです。ほんで,漸く梅雨明けです。
 ま,早すぎた去年よりも30日遅かったらしいですが,平年よりは8日遅れ~だけど,先週の24日には実質もう明けてたかと思います。セミも鳴き始めましたしね~。

 ということで,夏恒例の例の山野目先生の研修に行ってきました。前の話はこの辺でしょうかね。
 おっと一昨年ですね。

 去年はねえ,今の時期あったのですけど,確か山野目先生の回が土曜だったせいで行かなかったのですね(土曜はこの時期サーフィンの可能性があるので)。

 ということで,2年ぶりでしたけど,やっぱねえ,素晴らしいですよ。
 学者の先生って,特に文系の先生なんて,専門バカというよりただのバカ(学者なのにそんなことも知らんのか~ってことですよ。)しか居ないと思うのですけど,数少ないというか,ほんの2,3人居る尊敬できる先生のうちの一人です。

 で,今年は,山野目先生の前に,相続法改正の件の研修がありましたので,それも聞きました。
 ま,勿論,私,弁護士になってから,親族・相続の事件(離婚とか,後見とか,遺言でどうのこうのとかですね。)は一件も受任したことはありません~もう丸13年近いですけどね。だけど,一応大改正じゃないですか~。なので,折角の機会ということで,大して期待せずに受講したわけです。

 ほんで,講師も何かこううだつの上がらない,万年係長みたいな人だったのですねえ。ですので,本当色々期待できない感じでした。

 ですけど,結構説明が上手かったですねえ。いやあここ暫く久々の意外性大ホームランって感じでしたよ。人は見かけによらぬもの~研修も題目によらぬもの~♪ですね。
 おかげ様で,かなりバッチリ分かりました。

 つーことで,色々分かった研修でしたね。ま,民法~ひとまとめですね。

 両方とも中身の話はなし!実にこのブログっぽくていいですね~♪ムフフフ。

2 ということで毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日はここ山本橋に来ております。
 
 上記の研修はクレオでやったものですが,そこに行く前ですね。散歩がてら行ったのですが,いやあ汗びっしょでした。
 
 でも夏は良いなあと,心の底から思います~。
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1 これは今日の日経の一面ですね。法務面特集のある明日月曜ではないのですけど,こんな話で行きましょう。

 中身は,「政府が導入を検討する日本版ODR(Online Dispute Resolution)は、トラブルの受け付けから主張や証拠のやりとり、協議など様々な作業をネット上で行う。」というODRの話ですね。

 私がODRの話を日経で見るのは多分二回目で,一回目は確か越境通販のトラブルをODRで解決!という話だったと思うのですね。

2 ここで,中華製カメラ付きスマートウォッチの話を何度かしたと思います。最新のやつはここですかね。
 で,そのスマートウォッチは,結局オシャカになってしまい,まあそれはいいのですけど,そういう感じで,中国の業者を使うときは時々あります。

 そのとき,やはり商品が届かない~つうのはよくあるのですね。まあ今どき先に金を払わされたり決済させたりはないのですけど,私の買うようなやつって季節商品なもので,遅いなら他の早い所や,もう要らないってこともあり,要するに早いところ解除したいってわけです。
 
 そういうとき,中国のそういう業者にもODRは用意されていて結構便利です。

 なので,ODRってそっち系の話じゃないと使わないのかなあと思ってたわけです。


3 ところが,題名のとおり,今回の話は,越境ECでの消費者トラブル解決を目したわけではなく,いわゆる一般民事事件を対象としたもののようで,そうであれば,結構大きな話だと思います。

 で,個人的には大賛成です。いやだって今どき,弁護士の事務所にわざわざ訪問して頼んだり,裁判所に行ったりってナンセンスもいい所じゃないですか。それってそもそもサービスを提供する側の論理をサービス使う側に押し付けているだけの話ですからね。

 それに,私がワンイッシューで推進している弁護士会等の任意加入化にもつながる話だと思うからですね。だって,日本中どこに居ても,いや世界中でもいいはず,トラブルの解決をネットで申し立てでき,そのままネットですべて終わり~って,住んでいる近くの弁護士だとか法律事務所だとかに依頼する必要性は全く無くなるわけです。ならば,少なくとも単位会とかいうようわからん制度もあの世行き~でいいはず,ですもんね。

 それに,もう一つ。弁護士も無くてもいいなら,裁判所も無くていいわけです。
 記事にも「人工知能(AI)を活用した次世代のリーガルサービスの導入を検討する。」とありますからね。

 私はAIと倫理とかの議論に目を通す度,なぜこんな無意味な話をしてんだろうなあと思います。アウシュビッツを回避できず,原爆投下も回避できず,最近じゃロヒンギャの迫害を回避できない,ヒトという名の生物~なのに,どうしてAIの判断より勝るなんておこがましいことを思っているのだろうという感じです。

 AIに対して上から目線~そんなに偉いのかワレはって所です。

 なので,これを機にAIによる判断が色んな所に行き渡ると良いなあと思います。
 ですので,離婚や事故に限らず,すべての民事紛争についてAIによる解決を模索して欲しいし,早い時期に刑事裁判にも導入するようにして欲しい所です。

 あ,そうそう,このような意見を持つ私ですから,弁護士法72条も削除でいいと思います。弁護士も裁判官もAIもそれ以外の業者も,みんなフラットな土俵で最初からのヨーイドンで競うということでよろしいのではないかと思います。
1 本日は結構暑い東京です。最高気温は,24.6℃~。半袖で十分です。

 さて,首記は,昨日弁護士会の大会議室で行われた一弁の研修ですね。
 たまには,弁護士会の方の研修の話でも・・・ってことで。

2 債権法改正は別段弁護士でなくても,非常に重要な話だと思います。このお題の不動産の業界,そして銀行の業界なんて大わらわって感じじゃないでしょうか。

 知財の業界はどうでしょうかね~騒ぎたいところは騒ぎたいのでしょうが(その方がセミナーとかで儲かる。),個人的にはあまり大したことないかなあって感じです。

 一番注目するところは,ライセンス契約だと思うのですが,任意規定の債権法が改正されたからって,どうしても変えなきゃいけないライセンス契約の条項ってありますかねえ~♪恐らく,無いと思いますよ。
 なので,あまり大したことない~でいいのではないかと思います。

 だけど,私,知財の仕事ばかりじゃありませんので,やはり,空中戦ではなく,こういう具体的にディールとともにコソ勉しておかないといけないわけです。
 ということで,昨日,首記の研修に参加したわけですね。

 ほんで,まあその研修ですが・・・うーん,イマイチだったかなあというところです。
 講師は,改正法関連の著書もあり,それに関する講習会の講師も沢山やっているということで多少期待していたのですが,落第点とは言わないまでも,まあダメダメでした。

 受講者の期待は大きかったようで,弁護士会の3階の大きな会議室で,そうですね,今までで一番人が入ってたかなと思います。通常,机と椅子のセットなのですが,入りの人数を増やすために,前5列程度しか机を置かず,あとはもう後ろまでビッチリ椅子だけというものでした。そして,勿論,その予測とおりの人の入りでした。

 だけど,本人の話したいことを話したような,特に前半は,改正の目的やら経過やら,弁護士なら多少知っている話のオンパレードでした。
 なので,珍しいことに,途中退席する弁護士が結構居ました。

 まあ後半は,薬が切れたか若しくは逆に効いてきたか,それとも多少,あ,これじゃあマズイと思ったのか,何とかシャンとして不動産取引の内容に入ってくれました。
 なので,ギリギリ合格点です。

 その中身は,私的には,不動産賃貸借に関する所,特に実務やっている視点がありがたかったです。何かというと,保証人の話ですね。
 不動産賃貸借は保証人とは切っても切れないものです。だけど,保証人の話は,賃貸借の601条以下には規定されていないわけです(債権総則の保証人の所をみないといけない。)。
 そういうところは良かったですね。

 でも,そういう風に話がきちんとし出したのは,本当後半だし(なので不動産売買の所は半分程度よくわからないまま),しかもレジメが端折り過ぎて役に立たない!(講師本人はアンチョコを見てやってましたが,受講者に配ったレジメに記載が無くて焦ることもしばしば)~♡
 私はしょうがないので,法務省の改正条文をスマホで見ながら,ああこれはこの条文の話か~と追いつくのに必死でしたね。

 なので,終わっての一言は,年寄りを講師にするな!って所でしょうか。
 もうちょっと若くて気の利いた人にしてもらわないと,本当役に立たないと思います~♪

 しかも昨日の夜,東海道線で事故があったらしく,結構な電車が止まったり遅れたりしておりまして・・・何か散々な研修だったなあという感想です。

 来月には,今度は債権法改正と破産法という,またこういうのも必須だよねという研修があるのですが,ちょっとはマシな講師にしてもらいたいもんです。
1 今日は深夜から朝にかけて凄い風雨の東京でした。今はもう晴れております。
 しかし,そのため,本来サーフィンの予定だったのですけど,湘南の海はオンショアの大荒れでお流れになりました。
 
 ということで,こんな話題です。

2 このブログは何でもノートというくらいでして,政治的な話も宗教的な話も避けることはありません。だって大事なことじゃないですか~。
 いい大人というのは,政治的な話も宗教的な話もしないもんなんだよ~ていう意見もありますが,うーっせいハゲ!って所です。

 何せ,おおっぴらに自民党支持!です,なんて書く弁護士ってそんないないですよね~。勿論,弁護士には少ないと思いますが,そんなことよりも重要な理由は,商売に差し障るかもしれない~ってことでしょうね。

 金金弁護士の私も当然,お金は大事です~,だけどそればかりじゃ面白くないじゃないですか~。ムフフフ。

 でも,でもそういうことなら,憲法改正でいいんじゃないの~,あんたの望みは憲法改正じゃなかったの~ということで,今日のお題はどういうこっちゃ?って思われるかもしれません。

 でもねえ,商売人が金のことばかり考えているわけじゃないように,自民党支持だからと言ってアホみたいに何でもいいから憲法改正じゃ!というわけじゃないのですね。

3 例えば,真珠湾攻撃,事の当否はおいておくとして,何か変な所がないですか?
 真珠湾攻撃以降の太平洋戦争での戦線,そのハワイよりも確実に日本側なのですよね。
 
 つまり,日本側には,真珠湾の米軍基地に大打撃を加えることが仮にできたとして,その後どうするか,という戦略,意図・・・まあ大きな考えというか,絵というかそんなのが全然描けてなかったわけです。

 ハワイ全体を占領して,その後そこを橋頭堡にして,アメリカの西海岸に攻撃を加えるとか,米軍の使用を阻むため少なくとも真珠湾の基地自体を使用不能な程度に破壊しつくしておくとか,一切見受けられません。

 ま,一事が万事この調子。万里の長城以北なら,欧米各国も中国自体もある程度許容できていたのに戦線を拡大し,さらに南部仏印に脈絡なく進駐~するなんてね。

 おっと議題が大幅に逸れました。

 今回の憲法改正をどうのこうのっちゅうのも同じです。何を狙って,どうなるのか?それが大事なわけです。

4 で,憲法改正の目玉というか,私を含めて改憲派の人達は,当然憲法9条の改正を目指すわけです。何故か,それは簡単です。戦争を出来るようにするためです。
 え?そうなの~と思う人いますかね。私はごまかしませんよ。9条は削除がベストだと思いますが,それは戦争のハードルを下げるためです。

 あ,一応言っておきますけど,戦争って悪でもないし,違法でもありませんからね。そりゃ人は沢山死ぬかもしれません。だけど,人っていつかは死にますからね。ムフフフ。

 そりゃわかったけど,ならばやはり憲法改正すすめればいいんじゃないの~と思ってますか?違うのです。私がやりたい戦争の相手はアメリカだからです。
 私の目標は唯一つ,アメリカと戦争をして,そして勝つこと。かなりの高いハードルです。勿論,それは技術的なハードルもデカイのですが,法的なハードルがあります。
 やっと,議題に来ましたかね。

 そう,日米安保条約です。

 ま,誤解を恐れずに言うと,憲法9条は誰が戦争をするか,その論点にかかわるものです。
 他方,日米安保条約は,米軍の日本の駐留を認めるか(なのでアメリカと戦争なんてできるわけがない),その論点にかかわるものです。

 この2つは密接に関係するものですけど,独立して考えることができます。
 2つの論点ですから,マトリクスで考えるといいのですね。

 ①憲法9条改正しない(戦争できない) 日米安保条約破棄等しない(米軍駐留) →今のまま
 ②憲法9条改正しない(戦争できない) 日米安保条約破棄等する(米軍出ていく)→北朝鮮,中露の思う壺
 ③憲法9条改正する(戦争できる) 日米安保条約破棄等しない(米軍駐留) →バカ大将とともに地獄のはてまで
 ④憲法9条改正する(戦争できる) 日米安保条約破棄等する(米軍出ていく)  →私の理想。

 これで分かりましたかね。現在の憲法改正スキームだと,③になっちゃうのですよ。
 アメリカは日本から出ていかない,そして戦争はできるということなんだから,これで利益を受けるのが誰かなんて明らかです。もう本当アメリカのため,ただそれだけのための憲法改正なんですわ。

 憲法9条を改正するなら,日米安保条約も一緒に考えないとダメなのです。この2つは,二人で一人~バロローム♪ですから,一方をいじるなら他方もいじらないといけないわけです(日米安保条約を破棄等するなら,当然憲法9条も改正しないと,②のようなアホなことになります。共産党がここをどうにかして考えを変えてもらうと,実に私好みになるのですけどねえ。)。

 今日の日経にも出てましたけど(「憲法「現状維持」48% 「改正すべき」を上回る」),だから当たり前ですよ。
 国民だって馬鹿じゃないわけで,憲法改正してどうすんの?ってことを考えたら,そうなります。
 
 今なら,バカ大将のお誘いにも,いやああんたの所が70年前,国際法に違反して憲法を書き換えたおかげであんたと一緒に戦争に行けないのですわ~御生憎様~♪って言えるわけです。旗を見せろとか金を出せとか言うのも,お前が作った憲法に聞いてくれや,ボケ!と言えるわけです。

 ところが,憲法だけ変えちゃうと,せっかくの臭い言い訳も出来なくなります。人はいずれ死に,戦争は悪でも違法でもないとしても,まああんまりやりたいもんではないでしょう。なので,そういう戦争を是が非でもやらなければならない状況は,それ相応のものでないといけないはずです。
 で,私はそういう戦争は,対米戦争が典型だと思うのですね。決して,アメリカと一緒に戦争するものではないと思うのです。

 ま,せっかくの憲法記念日ですので,色々と考えるとよいと思います。
1 今日は新聞の休刊日です。ですので,日経の法務面へのツッコミもお休み~。つーことでこんな話で行きましょう。

 勿論,私,有している資格は全部日本のものです。弁護士も,弁理士も,簿記も・・・ってわけです。英語さえ分かりゃ誰でも受かるpatent agentすら持っておりません。
 しかも,外国留学や外国駐在の経験も無く,何と言っても,東工大出身ですよ~♪国語も英語もからっきしダメ~♡っちゅうわけです。

 しかし,イソ弁時代から,英語の契約のレビューもしょっちゅうやっておりました。イソ弁時代は仕事選べませんからね。
 なので,上記のような経歴故,凄くいつも苦労して,冷や汗と普通の汗を両方かきながら,何とかやってきたわけですね。

 ということで,そういう感じで今まで買い進めてきた本が結構たまってきましたので,ちょっと紹介しましょうかねえ,という感じです。

 以前,職務発明の本で同じような企画をやりましたけど,その第二弾と言ってよいかなと思います。

 ということで,同様に発行日順に行きます。当然私が自腹で買った本だけです。
 価格は税抜きで。あと,役に立つ度合いを☆で示します(アマゾンのパクリ)。私の個人的・属人的評価なので,著者や出版社の皆さん,恨みっこ無し~ですよ~。

2 ここからがメインの話
(1)「国際取引契約実務マニュアル」(日商岩井株式会社法務リスクマネジメント部編著)中央経済社
 2004年3月発行 4200円 ☆☆☆
 非常に実践的な本だと思います。タームシートというかチェックリスト形式を序盤に紹介し,後半はその条項化というようなスタイルをとっています。タームシート部も条項部も,両方とも対訳が見開きについておりますので,非常に分かりやすいと思います。また,引き渡しと支払いという肝腎の部分はかなり豊富です。
 しかし,逆に言えば,ちょっとバリエーションを付けたいとかこんな条項を入れたいなあとかいうときには,これでは対応できません。
 なので,この本に載っているこの類型ピッタリという場合以外をどうするか,それは自分でってことでしょうね。
 あと,索引がありません。これも使いづらい所です。

(2)「英文契約書の書き方 第2版」山本孝夫著(日経文庫)
 2006年5月 860円 ☆☆
 日経文庫の読み方と書き方のやつの書き方の方です。
 このシリーズって本当の初心者向けだと思うのですけど,この書き方の方はちょっとハードルが高いですね。
 紙数の制限があるためでしょうけど,本当に重要なことは書いてありますけど,それに負けず劣らず重要なことも書いてほしいなあという気がします。
 ほんで,紙数の話がついて回るのですけど,結構な内容を文庫に押し込めたため,非常に読みにくいです。なので,他の本でも同じような話は書いておりますから,そっちを見てしまいますね。

(3)「英文契約書の読み方」山本孝夫著(日経文庫)
 2006年6月 860円 ☆☆☆☆
 日経文庫の読み方と書き方の,読み方の方です。
 今回,このブログの記事のため,発行日を読み方と書き方で確認したのですが,書き方の方が先に出てたのですねえ。意外でした。
 というのは,読み方の方が実に出来が良いのです。何でも処女作の方が出来が良いですからね。二作目の方が優れているのは珍しいと思います。
 この本,何が良いかというと,修辞・用語の意味を結構詳細に解説しているのですね。
 shallかwillかなんて分かっている人には当たり前の話でしょうけど,皆はじめは赤ちゃんだったのです。あと,ラテン語の変な言い回し~そんな所まで書いてあって非常に有用でした。
 いまだに,どう書こうかなあと迷ったときには,この本を見ますね。ただし,いかんせんやはり紙数の制限で,載っていない事項も多いので,それで☆を5つ付けるのは躊躇しました。しかし,値段から考えると実にコストパフォーマンスが良いですね。

(4)「ロースクール実務家教授による英文国際取引契約書の書き方―世界に通用する契約書の分析と検討〈第1巻〉改訂版」浜辺陽一郎著(ILS出版)
 2007年10月 2800円 ☆☆ 
 最初に紹介した(1)の本が実践的な本だとすると,こちらは全く実践的でない理論的?な本です。
 それぞれの条項に対する御託がずらずら書いており,もっと整理してから言えよ!と,読んでいてイライラする本です。300p以上あるのに,上記の値段ですから,コストパフォーマンスは良いとも言えるのですが,この先生の御託代という風に考えれば,so soって所じゃないでしょうか。
 なので,作成やレビューのときにはほぼ参照することはありません。

(5)「ウィーン売買条約と貿易契約」新堀聰著(同文舘出版)
 2009年3月 3500円 ☆☆☆
 ちょっと毛色の変わった本です。英文契約書そのものの話ではないのですが,ま,こういうのもってことで。
 ウィーン売買条約(CISG)に日本が加入してちょうど10年ですかね。で,やはり,このウィーン売買条約の理解は,BtoBの物の売買に関しては重要な話ですから,何かでは必ず勉強していた方が良いと思います。
 ま,ここでは書評なので,あまり色々言うのはやめておきますが,例えて言えば,日本国内の契約における民法みたいなもんだ,ということでしょうか(なので,適用排除もできます。)。

(6)「ニューヨーク州弁護士が教える英文契約書の基礎」松崎謙(レクシスネクシス・ジャパン) 
 2015年10月 3000円 ☆☆☆☆
 最近で一番参照している本じゃないでしょうか。分かりやすく見やすいので,事務所の机に置きっぱなしのことも多いです。
 まあ難点もないことはないですよ。私の仕事関係だとpatentだとかIPだとかのことは全く触れられておりません。でも,そういう特殊なことはしょうがないかなあという気がします。それにそういうのは自分で分かりますからね。

(7)「新国際売買契約ハンドブック」住友商事株式会社法務部,三井物産株式会社法務部,三菱商事株式会社法務部編(有斐閣)
 2018年1月 4100円 ☆☆☆
 すみません。ここに載せてはいるのですが,全然読んでません。
 ざっと見ると(1)の本の代替になるかなあという感じです。知財の条項の紹介もあるので,その辺はよく考えられています。さすが,大手の商社~♪って所ですかね。

3 まとめ
 こう見ると,日本の契約書関係の書籍と比べて非常に大きな違いがあることがわかります。それは著者です。
 (4)(6)以外,みんな商社関係です。この分野で,いかに商社関係者が英文契約実務にハマっているかわかります(大手渉外事務所から出してもいいような気がしますけど,そうじゃないのですね。)。

 まあそういうことが背景にあるのか知りませんが,あまり骨太な本は無いかなあという気がします。

 私が日本の契約書を学んだときに一番役に立ったのは,「ビジネス契約書の起案・検討のしかた」原秋彦著(商事法務)でした。
 この本は,条項例というのが殆ど載っておりません。ある意味,稀有なものなのですが,しかし,契約書をレビュー・作成するに当っての,非常に重要なことが書かれておりました。
 それは,根本からの理解が非常に大事だということ,ま,私が理学部出身でwhyを常に考える質だからかもしれませんけど,その辺が書いてあったのですね。

 ところが,今回紹介した本にはそういうことは望むべくもありません。ということは全てマニュアル~ということなのでしょうけど,多少寂しい感じがしますね。


 そういうこととは,また違う観点ですが,時系列的に並べると飛んでいる期間があります。

 私のお客さんは中小ベンチャー関係が多いので,基本的には,日本語の契約のレビュー等を依頼されることが多いわけです。やはり,国際,渉外関係は大企業~って所ですからね。そうすると,もはや自社で出来たり,大手の事務所に頼むわけです。

 ですが,ここ数年,本当,ここ数年顕著ですね。日本語だけではなく,英文契約書のレビュー等も頼まれることが多くなってきました。ですので,昔買った本だけでは足りず,新し目の本も買っているということです。
 恐らくこの流れはこれからもどんどん進むのではないかと思います。

 ということで,英語に堪能ではない弁護士向け(例えば街ベン)で,しかも骨太な話を起点にした,商社関係者でない著者による,英文契約書の本なんか出すと非常に売れるのではないかと思いますね。
 
4 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーで御座います。
 本日は,ここ京浜運河に来ております。

 
 今日は天気が良いものの,若干寒くて風も凄く強い日です。楽水橋を撮ったのですが,水面が揺れています。これは強風のためです。

 
 途中,こんな所でチルットが出没しております。注目するのは,張り紙です。「市場内撮影禁止」とあります。
 ここはどこかというと,品川屠場ですね。ま,今や公務員とは言え,ここで働いているということを内緒にしたいという人は沢山いるのだと思います。そして,それは尊重されるべき事柄です。

 私も,ここに来る度,生きるという意味の根源を突きつけられる気分(あくまでも気分ね。)になります。ですが,この場所私は嫌いじゃありません。だって,うまい肉食いたいと思いませんか~。

 昨日,実は妹の絵を日本橋三越まで見に行ったのですが,その帰りいつもよりちょっと高い寿司屋で寿司を食いました~。いやあうまかったすねえ。
 それと同様~魚とどこが違うんでしょ。

 いやあこう書いていると腹が減ってきました。

 さて,散歩は続きます。
 
 
 ここは既に目黒川の森永橋です。
 そう言えば,昨日のTBSの噂の東京マガジン,噂の現場で,目黒川の花見騒動の話をやっていました。私がよく散歩するこの辺の話ではなく,中目黒から池尻大橋の辺の話でしたね。

 ま,見た人は分かると思いますが,目黒川で儲けている方の人達が酷かったですねえ。スタジオの森本さん以下みんなびっくりしてました~。
 ま,アマレスの協会と同様,日本には今もびっくりする位の酷いガバナンスで堂々としている所が多そうですねえ。そういう所は早く潰れないかなあ~と祈る今日このごろです。

 
 ということで,最後はいつものとおり山本橋です。気温は低いですが,絵柄は既に初夏です。

 あ,そうそう,レッスルマニア,中邑真輔のチャンピオンはいまだ成立せず,でした。残念でした。アスカも,ネイチャーボーイの娘(パパそっくり)に敗れてうーんという感じです。

 ま,プロレスって台本がありますし,特にWWEのような大企業となると,緻密な台本で構成されております。なので,結果にケチをつけると台本にケチをつけることになるのですが,まだまだ~と判断したのでしょうね。

 つまり,誰をチャンピオンにすると一番客が入り,ペイパービューの売上が高くなるかということです。で,今はAJスタイルズなのでしょうね。
 ちなみにAJスタイルズは,典型的な白人です。WWEの客層には合っていると思います。

 ただし,今後はよくわかりません。実は,この一戦のあと,怒った真輔がスタイルズの股間を強打するというフリが行われたらしく(当然ここも脚本があります。),真輔は今後悪役(ヒール)を演ずることになるようです。
 AJスタイルズは当然ベビーフェイスですから,ヒールとは絡む機会が多くなり,それ故,盛り上げの一つとして,短期間だけのチャンピオンという筋書きも有り得るところです(ジンダー・マハルのパターンですね。)。

 兎も角もお楽しみは次回以降ということです。
 
 


1 これは今日の日経の経済教室の論文です。
 慶応の山本龍彦教授によるものですね。

 で,何か久々きちんとしたものを読んだという気がしました。特に,個人情報関係で,こういう腑に落ちる話を読んだのは初めてかもしれません。

2 所謂識者とされている方の論述パターンって,大体3パターンくらいに分かれます。

 まずは,ポジショントークその1,金目です。

 大抵の人は,所謂識者とされている方が金目で何かやるなんて想像しずらいのかもしれません。でもしかし,そういう人達も霞を食っているわけではありませんので,最終的には金目なんだけど,それを隠すために,御ためごかしをやるというのはよくある手です。

 法科大学院で教鞭をとっている実務家教員(要するに弁護士ね。)が,法科大学院に行くとこんな凄いことが待っているのですよ~なーんてウソをぶっこくのは,このパターンです。
 ここでも散々ツッコミまくっているアンブッシュマーケティング対策の件も,このパターンです。

 つぎに,単なる知識自慢です。金目だと弁護士が多いのですけど,このパターンは,やはり学者に多いですね。
 まあ別に知識自慢されたからって,ウザいだけで実害はないのですけど,普段誰にも相手にされてねえんだろうなあ,この先生~♪という哀愁を感じさせてくれますね。

 知財法の学者の先生もこのパターンが多いですね。
 まあしかし,この学者連中のやることって,派閥をつくりイジメを繰り返すという,小学校女子児童並の成熟度しかない癖に(それはここを見るといいかもしれません。),識者~♫って何やねん,って感じがしますけど~。

 最後に,ポジショントークその2,野望篇です。
 ポジショントークはポジショントークでも金目と違って,こっちの方が質が悪いです。
 金目の方は,結局金くれ金くれということが目標ですので,上手いスキームを考えてあげて,ちゃんと金が行き渡るようにすれば良いだけの話です。

 例えば,法科大学院が潰れて収入の減る実務家教員に,別の大学教員の口を斡旋するとか,それこそ法テラスの理事に迎えるとかね~ムフフフ。

 ところが,野望篇のポジショントークは,金で動いていないだけに,扱いが困るわけです。分からず屋の唐変木と思われても気にしないでしょうから,無視できるならそうするのが一番だと思います。

3 個人情報関係だと一番多いのは,最初のパターン,金目ですかね。

 先月号(こう書くとアレですが,4月号ね。)のビジネスロージャーナルにGDPRの特集がありましたけど,まさにああいう感じです。

 日本の個人情報保護法も,去年大改正があり,企業が個人情報のビッグデータを使いやすくなるはずだったのですけど(匿名加工情報),そんなことになっておりません。結局,儲けたのは,個人情報保護法に詳しい弁護士やらだけです。ま,会社法や金商法と同じですね。

 なので,そんなパターンに飽き飽きしていたので,まさに一涼の風って感じの論考でしたね,今回は。

 まあ詳しくは日経を買って読んでもらうのがいいと思います。

 ただ,よくわかってんなあと思ったことを挙げますと,
GDPRは本来、EU域内にビジネスの拠点を置く日本企業、もしくはEUに所在する個人にサービスなどを提供する日本企業にのみ適用されるものだ。それらの日本企業はGDPRに違反すれば高額の制裁金が課されることもある。にもかかわらずGDPRの基本的精神は、EUとは無関係のドメスティックな日本企業にも事実上の影響を及ぼす可能性がある。・・・
 の所ですね。

 そうなのですよね。GDPRは結構厳しい規制です。とは言え,ヨーロッパで商売するつもりなら,郷に入っては郷に従えでいいとは思うのですね。
 でも,アジア,北米中心,さらにはドメスティック中心の商売なら,あんまり関係ねえじゃんって所です。

 ところが,日本政府はEUからの十分性認定を受けて,ヨーロッパからの個人情報のビッグデータを移転しやすくするために,国内の規制を厳しくしようしているわけです。
 これはヨーロッパで商売する企業には良い話ですけど,そうじゃない企業には過干渉になるだけです。
 そのことをピシッと指摘している!いやあ素晴らしいです。

 ビジネスロージャーナルではポジショントークの嵐でしたけど,漸くきちんとした個人情報保護の論考に巡り合ったなあという所でした。

 勿論,この先生のこの論考自体も何かのポジショントークなのかもしれません。
 でも,今はそれでもいいかなと思います。反対側の利益に目配りをする,本来正義というのはそういうものですからね。
 自分の思う所を何が何でも突き通す,それは正義でも何でもありませんから。

4 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーの特別編は続きます。
 
 本日は,目黒川下流,ちょっと逸脱編です。

 
 まずはいつものとおりの山本橋からスタートです。
 今日は昨日よりも気温も高く,まあお花見に十分すぎる天気です。目黒川沿いはこのとおりまだ綺麗ですね。

 
 続いて,場所は飛んで,大井町駅そばです。
 JRの東海道線か京浜東北線で,大井町駅近くの線路際に桜並木が見えると思います。
 これがそれです。結構綺麗ですよね。
 しかーし,ここはまだいいのですが,結構散っております。ここは目黒川よりも早いですね。なので,葉桜になっているところが出ていますね。早い,早い。

 
 続いて,新幹線と桜です。ここは第一三共の研究所近くの,三嶽橋付近です。

 
 ほんで,山手通りの橋である居木橋に来ました。ここはやはり向かって右から撮ると綺麗ですね。何故かと言うと,実はこの右手前の桜は綺麗なのですが,その向こうはしばらく桜が無いのです。向かって左はずーっと植樹されているのですけどね。

 
 ということで,ゴールの山本橋に戻ってきたというわけです。これはその近くの桜の近景ですね。
 
 で,目黒川の桜も徐々に散っております。
 週末,母校の東工大に花見に行こうかと思ったのですが,これじゃあ葉桜見物になりそうですね。
1 結構ケツカッチンなことが相次いでいるにもかかわらず,これはちょっと見過ごせない件が出てきました。

 「コロコロの事後規制」の話です。

 経緯はどこかで見てもらうとして,ま,チンギスハーンの肖像に落書きしたようなコマがあって,それにモンゴルの人達が怒ったってことが発端です(現物は確認しております。)。

 で,別に怒るのは勝手だし,抗議するのも勝手なので,それはそれでいいのですが,先程,その件のコロコロはなんと回収!になったという報道がありました。

 いやあびっくりしました~。そんなことでこんなことになるなんて・・・。

2 これを憲法21条2項の検閲だと言っている人もいるようですが,それはやはり違うと思います。
 憲法21条2項は以下のとおりです。

検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

 検閲の定義は色々あるのですが(講学上のものと,あとは北方ジャーナル事件のやつですかね。),広い狭い,厳しい緩やかと差異はありますけど,共通しているのは,発表前に,ということですね。

 今回は,既に発表しておりますので,検閲には当たらないかと思います。

 ま,この点については,有名な憲法の基本書である所謂佐藤幸治憲法にも,
表現行為になされる審査が事前か事後か,表現行為の禁止を伴うかどうか,ではなく,文書を中心とする有体物による表現行為につき,完全・公正かつ迅速な司法判断を経ないうちに,公権力が,関連のある表現について,その判断をあおぐよう市民に義務づける手続を「検閲」と定義する,注目すべき見解がある。しかし,「検閲」は一つの歴史的概念であり,憲法は「検閲」という表現の自由に対する歴史上の特殊な規制形態に着目してその禁止を目指したもので,本文に述べたような理解は十分の根拠があると思われる。」とあります(私の持っている版は,第三版で,p522になります。)とあります。

 なので,検閲ではないでしょう。

3 じゃあお気軽にやっていいかとなると,そりゃあダメですねえ。

 特に今回は,外務省からの働きかけがあったようです。
 この朝日新聞デジタルによると,「日本外務省によると、来日中のモンゴル外相と日本の国会議員による23日の会合に同行した外務省職員に対してモンゴル側から抗議があり、同省は小学館に連絡した。」らしいですから。

 まあこうなると,商売でやっている出版社は弱いし,こうなってしまうのですねえ(もちろん,それを狙ったのでしょうけど。)。

 いやあでも,こんなの別によくなくないですかねえ。 
 つまらん教科書のおもろい顔の偉人に落書きするってようやりましたわ~♪それと同様ですわ(上記のとおり,現物を見ております。)。

 いや,じゃあお前,明治天皇や昭和天皇の肖像に落書きされてもいいのか!って話になると思うのですが,そりゃ気に食わんけど,それで返品しろまでは思いませんねえ。

 だって,明治天皇や昭和天皇もご存命ならそんな小さなことに目くじらを立てないと思いますからね(取り巻き連中が忖度したかもしれませんけどね。)。

 一応言っておきますが,いや別に関係ねえとかハハいいザマだとか思っているなら,それはやめた方がいいですよ。次の矛先は笑っているアンタかもしれませんからね。
 私?そう私に来るなら,そりゃ大歓迎,久々本気を出しても良さそうだから~♡ですね。

 でも,みんながみんなそうじゃないでしょ。
 今年は色々と,あああのときに風向きが変わったんだよねえと10年20年経って言うようになる,そんな年になるような気がしますね。


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