忍者ブログ
知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 今週初めは大ネタでしたので,そりゃもうしばらくは小ネタですね。
 
 しかし,暑いですねえ。結局梅雨は明けたのかどうなったのでしょうか?

2 さて,まずは変わらぬ芸風です。

 昨日,今日と,東京の弁護士会館の2Fの講堂(通称,クレオ)で関弁連の夏期研修をやっております。
 まあ,この関弁連っつうのがよくわからないでしょうね。私もよくわかりません。

 弁護士の世界は,単位会(私は第一東京弁護士会所属,私の実家だと大分県弁護士会です。)と,日弁連という二重構造の組織になっております。
 そして,その中間の関東だとか九州だとかも,何だかよくわからない連合会を作っております。法人格があるかどうかは知りませんが,会報みたいなやつが送られてきますので,何らかの組織なのでしょうね(こういう書きぶりでいかに興味がないかわかりますね。)。

 まあ,そんな感じの関弁連ですので,私がコミットすることはほぼ無いわけです。しかし,毎年この時期に行われているこの研修だけは毎年参加しています。

 何故か?それは早稲田の山野目先生の講義があるからです。
 
 このブログをよく読んでいる人は先刻お分かりのとおり,基本私は法律の学者ってやつを心底バカにしているわけです。だけど,その数少ない例外が山野目先生です(知財だと,高林先生かなあ。おっと両方とも早稲田の先生だ。)。

 山野目先生との出会いは,司法試験の受験生時代まで遡ります。

 私は運良くロースクールに通わず弁護士になったのですが,予備校には行っております。どこかというと,辰巳です。
 その頃は,今は一人一票なんちゃらに夢中の某先生の某塾が大人気のころでした。他方,辰巳はというと,大学の予備校で例えると駿台みたいなものだということですね(私は大学の予備校には行っていないのですが。)。

 ま,要するに,その某塾で受からないベテが沢山居たわけです。講義やら答練の前に行くと,あの変なパラパラめくるやつ(論証カードというやつです。私は一度も手にしたことはありません。)をパラパラめくってる人が沢山居ました。

 そんな辰巳の売りが日曜答練でした。これは大学の教授,特に司法試験の試験委員の経験者等が実際に問題を作成し,解説までやるっていうことで当時評判の良かったものです。

 で,その日曜答練の或る回(民法)に山野目先生担当のときがあったのですね。で,その解説を聞いて,私はいやあ分かりやすいなあ,凄い人だなああと思ったわけです。

 ま,それから私は何とか司法試験を受かり弁護士になったのですが,弁護士になった或るとき,弁護士会から送られてきた関弁連の研修予定に,20**年民事判例~山野目教授とあったのを見逃さなかったわけです。

 こりゃ聞かないと~♫それからは毎年毎年,これだけは参加しております。

 昨日も分かりやすかったですね。まあこのブログも,最高裁の民事判例は,結構紹介しておりますので,事案の概要はわかるのですが,やはり目の付け所が違いますね。相変わらず,冴えておりました。

 あ,実はこの恒例の研修,昔は,会社法等で有名な弥永先生とのコンビだったのですね。
 弥永先生知らない?私は司法試験の受験生時代は,リーガルマインドシリーズだったので,本の方はよく知っておりますね。司法試験と会計士試験の両方受かっている超秀才の先生です。

 ただし,その山野目先生とのコンビだった時代,弥永先生の講義も聞いていたのですが,いやあダメでしたね。司法試験と会計士試験の両方を受かったのに,両方ともやっていないというのはよくわかります。しかし,学者の先生も研究だけじゃなく大学で講義もやるだろうに,大丈夫かなあと,余計な心配をするほどでしたわ。なので,評判がイマイチなので,フェードアウトになったのだと思いますよ(この夏期研修,アンケートを取っていますから。)。

 兎も角,一年に一度,山野目先生の講義を聞いて,辰巳の教室を思い出しつつ,気分を新たにするということです。

3 次は荒れるクソジジイです。
 と言ってもこれ,私のことではありません。これも実は昨日の夏期研修での一幕です。

 昨日の夏期研修は,山野目先生の講義だけでなく,その直前,倫理研修が行われていたのです(私は出席せず)。
 その研修で何かトラブルがあったらしく,山野目先生の講義目当てにクレオに入室したところ,司会者席の近くで,長髪髭面の先生が,大きな声で怒鳴っておりました。

 曰く,こんな無礼なことは初めてだ,50年弁護士世界にいるが,こんな無礼な仕打ちを受けたのは~なんちゃら言っていました(出席した人,大体こんな感じでしたかね。)。

 もうとても収まる剣幕でなく,主催者の関弁連のお偉いさんと外に出ても,しばらくはそんな調子でした。
 怒鳴っていた相手は,或る個別の先生で,主催者の関弁連の事務局っぽい先生でした。まあその先生は黒のTシャツでしたので,ああ,居るよね,こんなキレられるって人って,というパターンの先生でした。

 まあ,私もこんな芸風なので,結構お偉いさんにキレられたりします。
 下っ端の担当者には実に評判が良いのですが,その上司の部長クラスからは,このお喋りクソ野郎を誰が黙らせろみたいに睨みつけられたり,本当に怒鳴られることもありますね,ムフフフ。だって,私の人生の大目標は,何があっても悪ふざけ~ですからね。基本,度量のない日本の大手企業の管理職には耐えられないのでしょう~♡

 お偉いさんと言いましたが,ちょっと違いますね。本当のお偉いさんには評判良いみたいです。自分が偉いと思っている勘違い部長クラスに評判が悪いようです。

 なので,私としても,ああ何かまた軽口叩いたんだろうなあ,触らぬクソジジイに祟りなしじゃ~クワバラクワバラと思ったものです。

 ま,しかし,ああいうシーンを見ると,日本って本当ちょっと偉くなると,すぐ威張り散らしますねえ。はげ死ねで有名になった豊田議員も,桜蔭→東大でしたかね。いやあ面白い。

 あ,何~て書くとそんなクソジジイを批判していると思われるかもしれませんが,それは勘違いですよ,皆さん。
 私はそんなクソジジイに実になりたいと思いますよ,マジで。
 だって,もう70歳過ぎて,いや80歳近いのじゃないですかねえ。にもかかわらず,実に元気で他人に迷惑をかけるというのは,エネルギーに満ち溢れているわけです。

 ウーバーの元CEOみたいなもんですよ。セクハラ,罵倒,ナンボのもんじゃ,アニマルスピリットの欠片もない奴らがやーやー言うなってやつですわ。

 クソジジイ万歳,そして,悪ふざけ上等ってやつですね。でも,山野目先生も迷惑そうでしたから,もうちょっと外でやると良かったですね。

4 最後は秘密の・・・です。

 先日,一弁の知財の勉強会があったのですが,そこで,今週の月曜に判決のあった,例の訂正の再抗弁の事件の勝った方の代理人の先生から少々お話を聞けました。

 まあそれはオフレコなので,明らかには出来ませんが,色々興味深いエピソードがありましたね。
 
 特許権者に今後使える話も有りそうだなあって所でしょうかね。

5 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日はここ山本橋に来ております。
 
 ということで,久々の山本橋です。夏本番って感じの空ですよね。7月ももう半ばですし。

 ちびっ子の夏休みももうじきということで,私も仕事なんかしている場合じゃなく,サーフィンに行かないと~って感じです。

 そう言えば,波の心配していた湘南オープンですが,順調にスケジュールを消化したようで,昨日もう終わっていました。今年は日本人の優勝じゃなかったみたいで残念です。
 週末は,明日ではなく日曜にサーフィンの予定ですが,オンショアチョッピーかなあ,でも無いよりマシだなあって所です。
PR
1 まあネトウヨ,土建派,金権,極右の弁護士としては,本日この話題を避けるわけにはいきません。
 兎に角,今上陛下一代限りの退位特例法が成立したようです。

 ま,色んな意見があると思いますが,私はやはり反対です。渡部昇一氏と同様,天皇の地位は何かをするとかの効用に求めるものではないと思っていますので。

 ま,今上陛下のお気持ちもわからないではありません。おそらく理想の天皇像というのがあって,それが出来なくなるなら・・・と思われたのでしょう。
 でもねえ,それって,例えば,どこかのプロ野球の四番打者が,もう****のバッティングを出来なくなりました~引退しますだとか,どこかの巨大ファームの弁護士が,もう被告と原告を取り間違えるようになりました~隠居しますだとか,そういうのと同じ感じがします。

 天皇って別に職業じゃないですよね。まあそんなこというと,人権がどうだとか天皇陛下だって歳をとり衰えるのだとか言われますが,しゃらくさいですわ。
 人権なんて高々200年少しのもの,しかも本来現人神に適用できるはずもないものです(日本で議会による法律制定が行われるようになってこれまた高々100年少しです。)。

 それにね,私のような考え方というのはむしろリベラル的ですよ。
 最近何でもかんでも役に立つか立たないかで判断する,効用第一主義がはびこってます。役に立つもの-偉い!役に立たないもの-ダメ!ってね。

 そんなに役に立つことがすげえのか?ってことです。
 天皇もそうです。国事行為ができなくなろうが,その他の活動ができなくなろうが,別にいいじゃないですか。役立たずの天皇だから要らない!ってわけじゃあないと思うのですね。

 それに何かをするのを重視するのであれば,権威だけではなく権力の領域に食い込んでいくことになります。王権を制限するのが立憲主義の本質だとすれば,天皇が何かをすることを前提として認めるということは,立憲主義への重大な挑戦にもなりますけどね~♪

 ま,いいでしょう。現実に今上陛下は,早晩退位して,平成もおそらく平成30年で終わりです。すべては変わります。自分の好みとは別に,ね。

 とは言え,女性宮家を初めとして,今後の皇族については,早急に手当をした方がいいです。もはや男系男子にこだわっている場合じゃないです。天皇制を潰す気か,安倍ちゃんよ~♪
 まあ,それもこれもGHQの指令に基づくものが起因で,要するにアメリカの仕掛けた時限爆弾が効き始めたってことですわ。

  ともあれ,皇室と日本国の弥栄を祈り,弥栄三唱を(私は元ボーイスカウトなもので。)。弥栄,弥栄,弥栄。

2 ところで,今日は巨人勝ちました。
 相手が5連敗中の日ハムだったからか,はたまたマイコラスのピッチングが良かったのか,その理由はわかりませんが,これで高橋監督のクビはないですね。

 もうこんなので注目するのは嫌なので,これから連勝記録を作るようにしてください。
1 やはり今日はこの話題でしょうね。
 先程,参議院の本会議で可決成立したらしいです。
 
 いやあ結構長い話でした。紆余曲折を経て改正要項仮案が出たのが,2014年の8月です。
 それから,改正案がまとまり,審議未了で継続審議などを経て,今日のこの5/26に漸く成立したわけです。改正要項仮案からも3年ですね。

 さらに思い起こせば,加藤先生の著作を読んだ,もうあれは6年も前ですね。この民法を改正しようという話がでたのは民主党政権下のことでもありました。

 まあ色々あって,アメリカ的な立法にしよう,売国的立法にしようということは無くなったので,ああ良かった良かった~,それが上の改正要項仮案のころです。

 ということで,売国的立法が防げた時点で私の興味はほぼ無くなったのですが(この3年くらい改正民法の話はここで殆ど無かったでしょ。),今般ついに成立ということで,そりゃ取り上げないといかんでしょ~って所です。

2 改正案そのものは,ここから見れます。
 ただ,これは見にくいですね。上記のとおり,売国的立法を避けることはできたのですが,改正点は多くあります。なので,細かい点を見ていくとキリがないですし,ここは知財系の方が多く見ると思いますので,そこら辺にしぼりましょう。

 まず,従前10年だった債権の時効の期間の変更です(今の規定「債権は、十年間行使しないときは、消滅する。 」)。

 改正後
債権は、次に掲げる場合には、時効によって消滅する。
 一 債権者が権利を行使することができることを知った時から五年間行使しないとき。
 二 権利を行使することができる時から十年間行使しないとき。」

 ということで,基本,5年と10年になりました。

 何のときに,重要かというと,損害賠償請求に替わる不当利得返還請求ですね。不法行為の損害賠償請求の消滅時効はほぼ変わりません。

 従前は,3年より前の請求については,不当利得返還請求で10年前まで請求できていたわけですね。

 ところが,今回の民法改正で上記のとおり,5年の場合も出てくることになります。まあこの「知った時」っていう解釈で一苦労ありそうですけどね(結局最高裁の判示が出るまではあやふやな所が残るでしょう。)。
 兎も角も,特許権侵害でのお金の請求の際,無条件にいつでも10年遡るってわけにはいかなくなりそうです。

 同様に,影響を受けるのが,発明者の相当の利益請求です。昔は相当対価請求って言われていたやつです。

 この請求権の消滅時効も10年(一般債権として)とされておりましたので,ここも短く5年となる可能性があります。
 なので,知財部としては,発明者に上手く知らせることが重要でしょう(つまり,寝た子を起こすことなく,5年の消滅時効が適用できるように,ね。)。

 次に,請負の規定が結構変わりますので,IT系のベンダー,そしてそのユーザも契約書を見直した方がいいでしょう。

 ただし,民法146条があり強行法規性のある消滅時効と異なり,請負での契約なんて,当事者の好き勝手に決められますので,気は楽です。
 しかしながら,補充性のある民法が変わりますので,従前,民法にお任せ~♫ってしていた所は,細かく契約書で定めておいた方が良いと思います。

 ま,知財関係で重要な所はこんなもんですかね。あとは他の弁護士やら学者やらできちんとやってくれる所もあるでしょう。ですので,そういう所を見れば良いと思います。

 とは言え,実際に改正民法が施行されるのは,2020年目処らしいです。
 まだまだこれからでも間に合う話ですから,そう慌てる必要はありません(そう,個人情報保護法改正だとか,何とか法改正だとか,慌てさせてセミナーで儲けようとする,コスい弁護士とかそういう輩は多いですからね。)。
 そのうち,良い本も出ますから,それからでも遅くないですよ。
1 本日は5月3日。憲法記念日ということです。
 そして,1947年5月3日からちょうど70年ということで,節目の年でもあります。経済一辺倒の日経紙も1面や社説で憲法のことを扱っております。

 日経紙の中に様々な識者のコメントの欄があったのですが(28面),そこで感心したのは,元AKBの内山奈月さんですね。よくわかっております。
 結構な識者の中には,それは憲法の話じゃねーよってことをグダグダ書いている人も居るのですが,それとは真逆ですね。言いたいことを言えばいいってわけではありません,何事も。

 で,私の現行憲法に関する考えは,このブログでもよく書いております。まあこのブログは政治的なことも宗教的なことも忌避しないという,全く商売人のセオリーに反したブログなので,さもありなんって所です。

 ほんで,一応書いておきますと,現行憲法はそれ自体まずい所は数多くないと思っております。おお~っ,ネトウヨ極右のアンタがそうだっけ?と思われるかもしれませんが,それはそうです。
 ただし,致命的にマズイのは制定過程です。押し付け憲法だということは多くの人が認める所じゃないでしょうかね。しかし,その多くの人は,良い物だから多少過程に瑕疵があってもいいじゃないか~,うまく行ってんだから今更蒸し返すなよ,こういう論理が多数だと思うのですね。
 
 法律家と呼ばれる人も多くがこういう論理です。ですが,こんな論理はクソですね。

 何故か?現行憲法の核心は,デュープロセスだと私は思っております。それは,ここで何度も例に挙げますが,憲法38条2項と31条に如実に顕れております。

 なので,現状追認OK,結果オーライ派の人に聞きたいのですが,真犯人を捕まえるためなら,拷問とか脅迫とかしていいのですかね。複数人殺した現行犯人なら,裁判せずとも殺処分してもいいのですかね。

 この2つの例は,結果オーライじゃないですか。真犯人が捕まった~めでたし,めでたし,どうせ死刑になるのだ手間が省けてめでたしめでたし~♡

 でも,そういうのはやめましょうと,憲法は国家権力をしばっているわけですな。

 なのに,憲法自体の制定プロセスに瑕疵があるのに,それは無視ってやつですかね。二枚舌じゃありませんかね。法律家でもこんなことを言う人が多くて私はホントびっくりしますわ。

 なお,瑕疵を治癒する方法はありますよ。憲法改正の発議のときに,現行憲法そのものを俎上に載せればいいだけです。そうすれば,新憲法は中身OKプロセスOK,の満点~♪になるわけですわ。

2 現行憲法が施行されたのは1947年5月3日ですが,所謂A級戦犯の方々に死刑が執行されたのは,1948年の12月23日です。現行憲法施行後も,違憲の裁判(極東軍事裁判)は行われ,違憲の判決が下され,違憲の執行がされたわけですね。

 そういえば,最近話題の共謀罪ですが,何の,大したことはありませんよ。このときに,共謀で有罪になった方は沢山居ますからね。

 てなことを書くと,日本はサンフランシスコ講和条約で,「裁判を受諾し」とあるのだからいいのじゃ~と言う人もいますが(やはり法律家も多い。),英文を見てください。これは「judgements」とあるわけですね。普通,これは判決のことです。今の民訴法だって,最終的な判断のことを「裁判」という場合だってあります(民訴法243条など)。裁判プロセス全体まで受諾したわけじゃないと十分読み取れます。
 それにそもそも,憲法よりも条約が上なのですかね。違憲の裁判も,違憲の判決も,違憲の執行も,条約でOKになる?そんな馬鹿な~。

 ま,難しいことは私にはようわかりませんけどね。

3 つーことであんまり手直ししなくていい現行憲法ですが,修正はあります。一応書いておきましょう。私は常に出し惜しみはしないのです。

・9条 全体削除
 安全保障に関することは,行政の範囲内のことですので,そもそも憲法に規定すべきことではありません。日本の憲法には,特許の話も著作権の話もありません。日本は議院内閣制を取っておりますので,民主主義のコントロールは行政に及びます。戦争をするもしないも,臨機応変に決めればよいことです。

・79条6項,80条2項の削除
  お金の話は財源あってのことです。その財源には民主主義のコントロールは及んでおります。裁判官の給料も物価に応じて減らすことができたり,人を増やす場合に給料を減らすことができるようにしておくべきですね。

・43条1項
 「衆議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織し,参議院は、都道府県を代表する選挙された議員でこれを組織する。」
 ま,これは一人一票運動とかのクソ運動のように,田舎と都会のギャップを今以上に広げようとするハゲタカどもへの対策ですね。

 あとの条項は今のままでいいのではないかと思います。

 緊急事態条項とかは要りません。そんなの憲法で定めるもんじゃありません。
 また,新しい権利だとかも不要です。新しいものはいつか古くなります。誰もそんなの要求しなくなり,そしてまた更に新しい権利が勃興したら,また改正しようと言い出すのでしょうかね。特許法の職務発明制度のように,ですかね。

 こんな所でしょうかね。
 
 まあ何にせよ,議論が起こるのは良いことです。備えあれば憂いなし,ってことですからね。
1 首記は,本日の日経の社会面に載っていた記事です。

 要するに,業者のネット記事等の削除代行は,非弁行為ですよ~ということですね。
 いやあ原告代理人のグッドジョブ!ですね。

 まあここで何度か書きましたが,その昔,私もパカ弁の仕事を結構やっていました。でもここ数年サッパリです。ごく最近に限定するともはや相談すらありません。

 なぜかというと,そりゃググればわかります。
 「ネット 誹謗中傷」とか「ネット 削除」だとかです。SEO対策している事務所もさることながら,業者がもう腐るほど出てきます。こんな中で私のような者が入り込む隙はもうありません。

 でも,よく考えると,この業者って非弁行為じゃないか~というのは,昔から弁護士なら思うことだったのかもしれません。まあでもなかなかそれを争う機会なんて無かったのが実情だと思います。

 それが今回,こういう結論です。勿論,これによって業者が全く居なくなるってことは無いと思いますが,弁護士会の取り締まり次第では実効性はあると思います(でもしかし肝腎の弁護士会がねええ。)。

 兎も角も,職域確保の面からすると実に良い判断ではないか,弁護士にとっては大きなニュースだと思った次第です。

2 と書いて,そして,それを読んだ皆さん,何か弱火だなあと思ったかもしれません。

 実は,本日日中に,弁理士会の研修で,東京地裁民事29部の嶋末部長の講演がニッショーホールであったのですね。

 それを大々的に・・・と思っていたのですが,講演を聞いてやめました。
 いやあオフレコの話が多すぎてさすがの私も全く触れることができません。これは別に私の立場が・・・ではなくて,折角踏み込んだ話をしてくれた嶋末部長のために,そして,次回のためにってことです。

 だって,ここで何か書いて,嶋末部長の耳に入れば,あああれは・・・となるじゃないですか~凡そ。そうすると,次回他の裁判官が講演をするときに,当たり障りのないしょーもない話しかしてくれなくなる,それが困るわけです。

 行った皆さんはお分かりだからいいでしょう。本当,実に価値ある講演だと思いました。冒険してくれた嶋末部長に大拍手です。
 行けなかった人は残念でしたね。
1 ま,今日は月曜日~。ということで,日経の読者には,法務面への突っ込みの日というわけですが,本日は,昨日の広告への突っ込みをしましょう。

 ちなみに,日経だと昨日だったのですが,朝日とか読売とかは,一昨日だったようです。

 昨日の日経の24面,下段の5段を使ったモノクロの,日弁連の意見広告が載っていました。
 
 こんな感じです。

 その下には,いかにもちゅうようなクソサヨク系の漫画が載っていました。

 どうですか?ま,日弁連なんていうクソサヨク団体は,クソサヨクだけに,西洋人同様,良い人権と悪い人権を峻別するんですよね。
 特に内部者の人権には無頓着ですわ。

2 そもそもこんな粗い論理で,法曹の一角たる弁護士の団体が,意見広告出すっちゅうこと自体恥ずかしいのですけど,こちらの論理はきちんとしておきましょう。

 日弁連は強制加入団体です。弁護士の活動をするためには,日弁連と単位会に入らないといけません。しかも会費を払わないといけません。今,私は,月々47,500円も払っております。
 でも,私は,安保法案は憲法違反だとは思いません。それはここで書いたとおりです。

 にも関わらず,私の所属している団体は,私の意見とは全く逆の意見広告を出しているわけです。ですので,このしょうもねえ意見広告が,私の政治的自由を侵害するのではないかが問題となるのです。

 このような例で最高裁まで争われた例があります。南九州税理士会事件ってやつです(最高裁平成4(オ)1796 ,平成8年3月19日 最高裁判所第三小法廷 判決)。

 この事例は,税理士法を業界に有利に改正するための政治献金を企図し,会員に特別会費5000円の徴収を課す旨の決議をした会に対し,ある会員がなんでそんなクソ会費を払わなきゃいけねえんだと拒否した所,その会員の役員選挙の被選挙権と選挙権を停止し,そんな状況で会は役員選挙を強行したことから,この会(南九州税理士会)を,決議無効として訴えた事件です。

 この事件では,最高裁はこのように判示しています。
「 (四) そして、税理士会が前記のとおり強制加入の団体であり、その会員である税理士に実質的には脱退の自由が保障されていないことからすると、その目的の範囲を判断するに当たっては、会員の思想・信条の自由との関係で、次のような考慮が必要である
 税理士会は、法人として、法及び会則所定の方式による多数決原理により決定された団体の意思に基づいて活動し、その構成員である会員は、これに従い協力する義務を負い、その一つとして会則に従って税理士会の経済的基礎を成す会費を納入する義務を負う。しかし、法が税理士会を強制加入の法人としている以上、その構成員である会員には、様々の思想・信条及び主義・主張を有する者が存在することが当然に予定されている。したがって、税理士会が右の方式により決定した意思に基づいてする活動にも、そのために会員に要請される協力義務にも、おのずから限界がある
 特に、政党など規正法上の政治団体に対して金員の寄付をするかどうかは、選挙における投票の自由と表裏を成すものとして、会員各人が市民としての個人的な政治的思想、見解、判断等に基づいて自主的に決定すべき事柄であるというべきである。なぜなら、政党など規正法上の政治団体は、政治上の主義若しくは施策の推進、特定の公職の候補者の推薦等のため、金員の寄付を含む広範囲な政治活動をすることが当然に予定された政治団体であり(規正法三条等)、これらの団体に金員の寄付をすることは、選挙においてどの政党又はどの候補者を支持するかに密接につながる問題だからである。
 法は、四九条の一二第一項の規定において、税理士会が、税務行政や税理士の制度等について権限のある官公署に建議し、又はその諮問に答申することができるとしているが、政党など規正法上の政治団体への金員の寄付を権限のある官公署に対する建議や答申と同視することはできない。
 (五) そうすると、前記のような公的な性格を有する税理士会が、このような事柄を多数決原理によって団体の意思として決定し、構成員にその協力を義務付けることはできないというべきであり(最高裁昭和四八年(オ)第四九九号同五〇年一一月二八日第三小法廷判決・民集二九巻一〇号一六九八頁参照)、税理士会がそのような活動をすることは、法の全く予定していないところである。税理士会が政党など規正法上の政治団体に対して金員の寄付をすることは、たとい税理士に係る法令の制定改廃に関する要求を実現するためであっても、法四九条二項所定の税理士会の目的の範囲外の行為といわざるを得ない。

 ですので,今回の意見広告というのが,この最高裁の射程の中かどうか問題となるわけです。

 本件が,最高裁のこの事案と共通している所は,強制加入団体であること,相違する点は,特別会費などの決議は行っていないこと(会長ないし幹部理事の裁量の範囲か),政治献金ではなく意見広告に留まること,などです。

 で,私の考えは首記のとおりですので,この最高裁判決の射程内に入り,今回の意見広告に関する支出は憲法違反で,当然に無効となると思います。支出を決定した会長ないし幹部理事は自腹から支出した広告費を返してもらわないといけません。

 理由は以下のとおりです。
 今回,全国紙への出稿ですので,費用は多額に上ります。日経だと,下段の1/3くらいを使っておりますので,5段広告で,早見表でも736万円の出捐です。全国紙は他にもありますので,略同額としても,およそ3000万円の出捐ということになります(最高裁の事例での政治献金は484万5千円でした。これより一桁上がります)。つまり額が大きいのです。
 そして,この費用負担は,特別会費などは徴収していないものの,通常の会費から当然に支出されているものです。つまりは,その一部は私が払った会費と言えるわけです。

 そうすると,いくら裁量がある,日弁連にも政治的自由はあると言えども,時の政権政党の政策と真っ向から衝突するような,重大な政策の可否については,個々の会員に任せるというのが,原則になるのではないかと思います。だって,それこそ,どの政党に票を入れる(賛成する),票を入れない(反対する)という投票行動と密接に関係することなのですから。
 まさに,最高裁が言うとおり,「・・・が右の方式により決定した意思に基づいてする活動にも、そのために会員に要請される協力義務にも、おのずから限界がある」わけです。

 何が違憲で何が違憲でないか,そりゃあ色んな意見がありますし,色んな意見はあっていいのだと思います。ただ,今回のような問題については,「選挙における投票の自由と表裏を成すものとして、会員各人が市民としての個人的な政治的思想、見解、判断等に基づいて自主的に決定すべき事柄である」のではないでしょうかね。

 芦部先生の本には,奇しくもこのように書いています。「法人の精神的自由権,たとえば政治的行為の自由についても,法人のもつ巨大な経済的・社会的実力を考慮に入れると,・・・法人内部の構成員の政治的自由と矛盾・衝突したりする場合がありうるので,自然人と異なる特別の規制に服すると解すべき場合が少なくない。」とあります(「憲法 第3版」p88)(芦部信喜)。

 ですので,今回の意見広告は,私の精神的自由,特に憲法19条「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。 」を侵害し(他にも憲法21条),違憲であり,広告費の出捐は無効となるわけです。

 村越会長さんよ~あんた私と同じ一弁のくせに,しょぼいクソサヨクに付和雷同してどげえすんのかえ,ざまあねえなあ。

3 追伸
 いけねえ,いけねえ,何かマジに熱い奴だと勘違いされると困ってしまいますわ。基本私は何事にも冷めておりますので,お間違いなく。

 つーことで大団円ですね。

 まずは,マイヨジョーヌ争いです。日本時間だと今朝終わったのですが,昨日の時点で,実質的にマイヨジョーヌ争いは終わっておりますので,フルームのままです。
 しかし,今回2位のキンタナとの差が2分ちょっとだったからいいようなものの,例えば,5秒くらいの差だったら,最終ステージで不文律を破って,1位と2位の選手によるスプリントレースになるんですかねえ。
 そこら辺がちょっとわかりません(不文律。つまり,ツール・ド・フランスの最終日は,マイヨジョーヌの争いはしない,凱旋レースになるってやつです。)。

 とは言え,3週間,オランダ,ベルギー,フランスと走って,2分ちょっとの差ですから,凄いものですね。
 
 ちなみに,これだけ熱心に見てても,フランスに行きたいとか生で観戦したいとか,これっぽっちも思いません。行ったところで大したものはありませんし,名誉白人を目指していない私は,差別の対象となるのがオチですからね。

 次の大団円です。高校野球の大分代表が決まりました。明豊です。
 大分商業の投手がすごくいいという話だったので,大商かなあと思ったのですが,明豊が1-0で勝ったようです。大商は実に残念だったのでしょうね。

 明豊というと,ソフトバンクなどでかつやくしたジョージ・マッケンジーこと城島健司の母校で,別府にある野球が強くて有名な私立高です。なので,イマイチ応援する気がなああって感じですね。まあ,他県の代表に比べると,そりゃあ少しは違いますが,私立とか別府とか大分の学校だと,別にいいだろ~♫って感じが先に立ってしまいます。

 ほんで,東京は連日の35度越えです。昨日は35.8度,今日も35.0度,と凄い暑さです。冷夏に比べればもう100倍ましですが,出勤の朝から暑いと堪えますね。
 土曜もサーフィンに行ったのですが,何か久々のメローな湘南の波でしたね(今日は結構うねりがあるようですが。)。あ,これこれいつもこんな感じと思いながら,波を追ってました。

 おかげ様で一段と黒くなっております。さて7月も最終週に入りました。

4 さらに追伸
 経産省から平成27年度特許法等改正説明会日程が発表になっております。いまだ弁理士会からの連絡はないっちゅうのに・・・。
 URLは,これ(https://www.jpo.go.jp/torikumi/ibento/ibento2/h27_tokkyo_setsumeikai.htm)です。
 去年につづいて,相変わらずのケツカッチンですわ。今日日程発表で,もう来週の月曜スタートですもんね。

 私はもう申し込みましたので,ここで大々的に発表する次第です(行きたい日程が満席になったら困りますもんで。)。

 上記のURLにもあるとおり,弁理士の皆さんには必須の研修です。そのうち,e-ラーニングでも出るでしょうが,大した中身じゃないだけに,直接聞けるときに聞いておいた方がいいと思います。2時間だけですのでね。
 ま,2時間ということになると,去年の東京であったようなしょうもねえどっかの法律事務所の宣伝タイムはないようですね,さすがに。
 やっぱあれ,結構問題になったんじゃないかなあ。
1 本日の東京もまた雨~です。昨日は結構ないい天気で気温も上がったのですが,こう何かジメーっとした感じで,気温もイマイチだとくらーくなりますよね。

 私自身は実に暗い性格なのですが,私の好みはそれとは真逆で,カラッとして暑いのがいいですね~,基本派手好きですもん。

 ちゅうことで,ちょっとまとな話に行きましょうかね。

 景表法の話です。純粋知財の話ではないのですが,知財系の弁護士にちょこちょこ相談のある類型の1つですね。
 要するに広告規制の一環で,他には薬事法(改正されましたね)なんかが,周辺法的な感じでご相談があったりします。

 で,景表法は,今般の改正により課徴金の制度が導入されるってことで,結構重要な改正です。
 本日の日経の法務面の記事がまさにそんなことで,私のこの話もそれに触発されただけなのです。とは言え,法務系の雑誌にもあんまり目立った特集とかないので,一応備忘録のメモ程度にまとめてみようかなあって所です。

2 まず,重要なのは改正法の条文です。

 備忘録でも・・・と思った最大の動機って,実はこれです。え,「景表法 改正」とかでググればすぐに出るのでは?と思いますよね。
 私もそう思って検索したら,勿論消費者庁のそれっぽいサイトに行くことができました。それがここです。

 で,改正法の条文もあるので,あったあった~♡と思いきや,何か違います。今回,課徴金の制度がドーンと導入されるので,章ずれ条文ずれが起きている筈なのですが,全くありません。
 そう!ここじゃないのです。

 実は,ここのサイトの真ん中くらいに,[平成26年秋に国会で成立した法改正について]というところがあるのですが,ここを見ないと載ってません。
 ですので,平成26年法律第118号は,こちらです。

 何で条文探すくらいでこんな苦労しなきゃいけねえの~?って所から入らないといけませんね。

3 つぎに,この改正法のポイントは先程のとおり,課徴金の導入です。

第三節 課徴金
(課徴金納付命令)
第八条 事業者が、第五条の規定に違反する行為(同条第三号に該当する表示に係るものを除く。以下「課徴金対象行為」という。)をしたときは、内閣総理大臣は、当該事業者に対し、当該課徴金対象行為に係る課徴金対象期間に取引をした当該課徴金対象行為に係る商品又は役務の政令で定める方法により算定した売上額に百分の三を乗じて得た額に相当する額の課徴金を国庫に納付することを命じなければならない。ただし、当該事業者が当該課徴金対象行為をした期間を通じて当該課徴金対象行為に係る表示が次の各号のいずれかに該当することを知らず、かつ、知らないことにつき相当の注意を怠つた者でないと認められるとき、又はその額が百五十万円未満であるときは、その納付を命ずることができない。
一 商品又は役務の品質、規格その他の内容について、実際のものよりも著しく優良であること又は事実に相違して当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも著しく優良であることを示す表示
二 商品又は役務の価格その他の取引条件について、実際のものよりも取引の相手方に著しく有利であること又は事実に相違して当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも取引の相手方に著しく有利であることを示す表示
2 前項に規定する「課徴金対象期間」とは、課徴金対象行為をした期間(課徴金対象行為をやめた後そのやめた日から六月を経過する日(同日前に、当該事業者が当該課徴金対象行為に係る表示が不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれを解消するための措置として内閣府令で定める措置をとつたときは、その日)までの間に当該事業者が当該課徴金対象行為に係る商品又は役務の取引をしたときは、当該課徴金対象行為をやめてから最後に当該取引をした日までの期間を加えた期間とし、当該期間が三年を超えるときは、当該期間の末日から遡つて三年間とする。)をいう。

3 内閣総理大臣は、第一項の規定による命令(以下「課徴金納付命令」という。)に関し、事業者がした表示が第五条第一号に該当するか否かを判断するため必要があると認めるときは、当該表示をした事業者に対し、期間を定めて、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めることができる。この場合において、当該事業者が当該資料を提出しないときは、同項の規定の適用については、当該表示は同号に該当する表示と推定する。

 こんな感じです。
 ちなみに新五条は,
(不当な表示の禁止)
第五条  事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号のいずれかに該当する表示をしてはならない。
一  商品又は役務の品質、規格その他の内容について、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示し、又は事実に相違して当該事業者と同種若し くは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも著しく優良であると示す表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的 かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められるもの
二  商品又は役務の価格その他の取引条件について、実際のもの又は当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものより も取引の相手方に著しく有利であると一般消費者に誤認される表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められるもの
 前二号に掲げるもののほか、商品又は役務の取引に関する事項について一般消費者に誤認されるおそれがある表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認めて内閣総理大臣が指定するもの

となります。旧四条です(面倒でしょ~,しかも二項はなくなりました。)。

 ご存知のとおり,1号がいわゆる優良誤認ってやつで,2号がいわゆる有利誤認ってやつです。ま,この違いもいいですよね。

 中身を誤解させるのが,優良誤認です。
 例えば,いやあこの僕,ナニのサイズが○cmでいっぺんで虜だよ~もう今夜は寝かせないよ~ベイベって言ってたら,センセ何ですの,ゴムつけている間に出ちゃうし,しかも二度と固くならないし,サギもいいところ~♡だと,お姉ちゃんに言われるのがこれです。まさに優良誤認ですね。こう言えば忘れないかな。

 他方,有利誤認というのは,今だったら,顧問料たった月1万円でOKですよ~どうですか~安いでしょ~って言っときながら,実際のところ,顧問料以外に,手数料だ~実費だ~交通費だ~コピー代だ~と,月に直すと10万円以上の出費がかかってしまったなんてやつです。中身ではなく,ディールの有利不利が対象ってやつですね。

 で,今回の課徴金の対象も,「第五条の規定に違反する行為(同条第三号に該当する表示に係るものを除く。以下「課徴金対象行為」という。)をしたときは、」とありますので,この優良誤認と有利誤認が対象です。

 で,この課徴金,主観的要件が必要ですので,これも重要です(新8条1項但し書き)。
 
 あと,面白いのは,消費者に,うーん変な表示をして悪かった,返金しちゃる~となった場合,課徴金の額が減額される場合もある~ってことです。
 競争法上,現在色んな課徴金の制度がありますが,この返金による減額(チクリによる減額はありますが。)ってえのははじめてらしいですね(新10条,新11条)。

 あと,手続きについては,上記の新8条3項に注目です。ちゃんとした資料を提出しないと不利益に扱われるってやつです。最近だと虫の忌避剤関係で,結構大きな話題になった事件がありましたが,こういうときに資料を出さないと課徴金かもよ~ってやつです(虫の忌避剤の件は,各社ちゃんと出したようです。)。
 ただ,みなすとなっておらず,「推定」であることにも注目です。やっぱ争えないと困りますからね。

 まあ主な所はこんな所でしょうか。

 あと,上記について参考にしたのは,判例タイムズのNo1409号(2015.4)の「改正景品表示法における課徴金制度の解説」です。私のようわからん解説よりも,わかっている人はこっちの方がはるかにいいと思います。
 判例タイムズも,しょぼくなって,知財の話題をL&Tに売り飛ばしたりなんかして,もう定期購読するインセンティブがなくなったなあと思ったのですが,まあこういう役に立つ論文が載っているならもうちょっと買ってやろうかなあって思います。

 今日はこんな所ですかね~。しかし,これで景表法関係の本,全部買い直しだなあ~。

 
1  2  3  4 
カレンダー
06 2017/07 08
S M T W T F S
1
3 5 7 8
9 11 12 13 15
16 17 19 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
ブログ内検索
プロフィール
HN:
iwanagalaw
HP:
性別:
男性
職業:
弁護士
趣味:
サーフィン&スノーボード
自己紹介:
理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
カウンター
アクセス解析
忍者アナライズ
Admin / Write
忍者ブログ [PR]