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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 概要
 本件は,原告が,被告が原告になりすましてインターネット上の掲示板に第三者を罵倒するような投稿等を行ったことにより,原告の名誉権,プライバシー権,肖像権及びアイデンティティ権を侵害されたとして,被告に対し,不法行為に基づき,慰謝料,発信者情報開示費用及び弁護士費用の合計である損害賠償金723万6000円及びこれに対する不法行為の日である平成27年5月18日から支払済みまで民法所定の年5分の割合による遅延損害金の支払を求める事案です。

 これに対して,大阪地裁第22民事部(北川さんの合議体ですね。)は,原告の主張を一部認め,130万6000円と遅延損害金の支払いを認めました。

 まあ,特許でもなく,知財でもないのですが,要するに,ネットの事件ということで,取り上げたわけです。

2 問題点
 問題点は,上記のとおり,なりすましによる様々な被害を被った場合,どれでやるといい?って所だと思います。

 私もその昔というか,独立したてのころは,所謂パカ弁関係をよくやっておりました。
 その手順は,このブログでも書いたとおりなのですが,この記事はよく引用されております。しかし,お陰様で,私への依頼は全く来なくなったのも,ここで書いたとおりです。

 では何故,今回取り上げるかというと,この手の事件ってあんまり判決までいかないかなあということで,備忘のため,似たような事件を扱う代理人のため,という所でしょうか。

 実は,私もその昔の,パカ弁をやっていたころ,この事案に非常に似た事件が舞い込んだときがあります。
 で,そのときに困ったのが,請求の立て方,つまりは訴訟物なのですね。

 どういうことかというと,なりすましって,この事件だと誹謗中傷しております。判決も以下のとおり,認定しております。

これらの投稿は,いずれも他者を侮辱や罵倒する内容であると認められ,前記(1)のとおり,原告による投稿であると誤認されるものであることと併せ考えれば,第三者に対し,原告が他者を根拠なく侮辱や罵倒して本件掲示板の場を乱す人間であるかのような誤解を与えるものであるといえるから,原告の社会的評価を低下させ,その名誉権を侵害しているというべきである。

 しかし,頭のいいなりすましって,こんな下手なことはしません。さもそれっぽいような感じでそれっぽいことを書き込むから,余計問題なわけです。

 とすると,普通は,名誉毀損ってなかなか難しいわけです。

 とすると,あとは,プライバシー権かということになります。でもこれもなあって感じです。
 というのは,プライバシー権って要件が結構厳しいです。なので使いにくいのですね。じゃああとは・・・・ということになるのですが,これは判旨を見た方が早いかな~という所です。

3 判旨
「(1)  原告は,被告が本件アカウントのプロフィール画像として原告の顔写真を公開したことにより原告のプライバシー権及び肖像権を侵害した旨主張する。
 この点,前記争いのない事実等(3)及び前記1で認定したとおり,被告は,本件アカウントのプロフィール画像として原告の顔写真を使用して本件投稿を行ったことを認めることができる。
(2)  ところで,プライバシー権は,その外延がいまだ明確に定まっていない部分があるものの,私生活上の自由の保護をその中核とし,他人に知られたくない私生活上の事実又は情報をみだりに公開されない利益又は権利をその内容とするものと解される。そして,原告の陳述書(甲16)によれば,原告は,本件投稿の当時,被告に使用された顔写真を本件サイトのプロフィール画像に自ら設定していたことが認められ,本件サイトは不特定多数の者がアクセスできるインターネット上のページであることを踏まえれば,原告の顔写真は,原告によって第三者がアクセス可能な公的領域に置かれていたと認めるのが相当であり,他人に知られたくない私生活上の事実や情報に該当するということはできない。
 そうすると,被告が使用した原告の顔写真を第三者から無断で公開されないという利益は,少なくともプライバシー権によって保護されるものと認めることはできない。
(3)  肖像は,個人の人格の象徴であるから,当該個人は,人格権に由来するものとして,これをみだりに利用されない権利を有すると解される(最高裁平成24年2月2日判決・民集66巻2号89頁参照)。他方,他人の肖像の使用が正当な表現行為等として許容されるべき場合もあるというべきであるから,他人の肖像の使用が違法となるかどうかは,使用の目的,被侵害利益の程度や侵害行為の態様等を総合考慮して,その侵害が社会生活上受忍の限度を超えるかどうかを判断して決すべきである(最高裁平成17年11月10日判決・民集59巻9号2428頁参照)。
 前記1及び(1)で認定説示したとおり,被告は,原告の顔写真を本件アカウントのプロフィール画像として使用し,原告の社会的評価を低下させるような投稿を行ったことが認められ,被告による原告の肖像の使用について,その目的に正当性を認めることはできない。そして,前記争いのない事実等⑶のとおり,被告が,原告の社会的評価を低下させる投稿をするために原告の肖像を使用するとともに,「わたしの顔どうですか?w」(平成27年5月18日午前10時39分),「こんな顔でHさんを罵っていました。ごめんなさい」(同日午前10時54分)などと投稿したことは,原告を侮辱し,原告の肖像権に結びつけられた利益のうち名誉感情に関する利益を侵害したと認めるのが相当である。
 そうすると,被告による原告の肖像の使用は,その目的や原告に生じた不利益等に照らし,社会生活上受忍すべき限度を超えて,原告の肖像権を違法に侵害したものと認められる。
(4)  したがって,原告の前記⑴の主張のうち原告の肖像権が違法に侵害されたことを認めることができる。 」

「(1)  原告は,権利性が認められている氏名や肖像を冒用されない利益の根源が他者から見た人格の同一性を保持する必要性にあるとすれば,憲法13条後段の幸福追求権又は人格権から他者との関係において人格的同一性を保持する利益であるアイデンティティ権が導き出され,被告が原告になりすまして本件投稿を行ったことは原告のアイデンティティ権を侵害した旨主張する
(2)  個人が,自己同一性を保持することは人格的生存の前提となる行為であり,社会生活の中で自己実現を図ることも人格的生存の重要な要素であるから,他者との関係における人格的同一性を保持することも,人格的生存に不可欠というべきである。したがって,他者から見た人格の同一性に関する利益も不法行為法上保護される人格的な利益になり得ると解される。
 もっとも,他者から見た人格の同一性に関する利益の内容,外縁は必ずしも明確ではなく,氏名や肖像を冒用されない権利・利益とは異なり,その性質上不法行為法上の利益として十分に強固なものとはいえないから,他者から見た人格の同一性が偽られたからといって直ちに不法行為が成立すると解すべきではなく,なりすましの意図・動機,なりすましの方法・態様,なりすまされた者がなりすましによって受ける不利益の有無・程度等を総合考慮して,その人格の同一性に関する利益の侵害が社会生活上受忍の限度を超えるものかどうかを判断して,当該行為が違法性を有するか否かを決すべきである。
(3)  本件では,前記2で認定説示したとおり,被告は,本件アカウント名にて,原告の社会的評価を低下させるような内容を含む投稿を行っていることからすると,なりすましが正当な意図,動機によるものとは認められない。
 しかしながら,なりすましの方法,態様についてみると,原告が,被告による原告のなりすましとして主張する行為とは,具体的には,前記2(1)で認定説示したとおり,被告が原告の本件サイトにおけるアカウント名を冒用し,プロフィール画像に原告の顔写真を登録した上で,本件掲示板への投稿を行ったというものであるところ,通常は,アカウント名やプロフィール画像は,本件サイト内での通用を予定して設定されるものであること,前記争いのない事実等(4)のとおり,本件サイトの利用者は,アカウント名・プロフィール画像を自由に変更することができることからすると,社会一般に通用し,通常は身分変動のない限り変更されることなく生涯個人を特定・識別し,個人の人格を象徴する氏名の場合とは異なり,利用者とアカウント名・プロフィール画像との結び付きないしアカウント名・プロフィール画像が具体的な利用者を象徴する度合いは,必ずしも強いとはいえないというべきである。
 また,原告が被告によるなりすましによって受けた不利益について検討するに,前記2及び3で認定説示したとおり,原告の名誉権及び肖像権の侵害による不利益については別に不法行為上の保護を受けると認められる。その余の不利益については,被告によるなりすましは本件サイト内の投稿にとどまること(弁論の全趣旨),証拠(甲5)によれば,被告によるなりすまし投稿の直後から,他の本件サイト利用者により,投稿が原告本人以外の者によるものである可能性が指摘されていたことが認められること,前記争いのない事実等(3)のとおり,本件掲示板に「C」とのアカウント名及び原告の顔写真のプロフィール画像が表示されていたのは約1か月余りの間であり,その後これらは変更されたことが認められる。
 以上の事実を総合考慮すれば,本件では,被告のなりすまし行為(名誉権侵害行為,肖像権侵害行為は除く)による原告の人格的な利益の侵害が社会生活上受忍の限度を超えるものとまでは認められないというべきであり,当該行為が違法とは認められない。 」

4 検討
 前半が,プライバシー権と肖像権に関する部分で,後半がアイデンティティ権に関する部分です。

 で,今回,プロフィール画像が原告の顔写真であったことから,肖像権の侵害は認めてもらえました。でもプライバシー権の侵害はないということです。

 他方,原告の立てた,アイデンティティ権(要するに,なりすまされない権利と言える,今回のような事件についての単刀直入な権利です。)については,侵害を認めてもらえませんでした。要するに,侵害の度合いが強くなく,不利益も大きくないということですね。

 本件だと,プロフィール画像が顔写真で,肖像権の侵害がOKだったので,良かったのですが,例えば,似顔絵とかだとNGになるでしょうね。
 だとすると,そのような似顔絵でのプロフィール画像を冒用し,なりすましされた場合の救済って,やはり今回でいうアイデンティティ権などで認めてもらうしかありません。

 いや,こういうのが問題になってなけりゃ別にいいのですよ。でも,なりすましが問題になる場合って,上で書いたように,名誉毀損的なことは言わないし,顔写真冒用のような,下手なことはやらないってことです。

 そうすると,今回認められた名誉毀損も無理だし,肖像権も無理なわけです。なので,今回でいうアイデンティティ権とかでやるしかない場合もあるのです。
 そして,今のなりすましの主流がそういう場合だと思われるのですね(私にはもうあんまり依頼がないので,あくまで推定です~♫)。

 このような場合,どうすりゃいいかを,以前,ここでも書きました。それは,肖像権が財産権化してパブリシティ権になったように,プライバシー権も財産権化出来るのではないか,強いて言えば,目的外使用を禁ずるような権利ですね。

 そんなこと言うと,今現在は個人情報保護法があり,そこでいう個人情報に・・・という観点もあると思いますが,個人情報って個人情報保護法に定義があり,それに該当しないと保護されません。

 そうではなくて,もうちょっとパブリシティ権的なもので認められないかなあって感じです(立法ではなく判例上ね。)。

 ま,以前書いた通り,チンピラ弁護士の妄言に過ぎませんので,このくらいでやめておきますわ~♡

 あと,そうだそうだ,この事件の陪席の裁判官の名前,某有名学者の先生の名前にクリソツです。法曹業界は,政治家業界以上に二世三世法曹が多い業界ですが(さらに,特許事務所の所長弁理士の二世三世で弁護士っていうパターンも多いですね。),ここもそうなのでしょうか。

5 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日はここ山本橋に来ております。
 
 セミは鳴いておりますが,さすがに,素手で捕まえられる場所には居ませんね。桜の葉もよく見ると色づき,そして散っている部分もあります。
 東京は,日曜は一日雨で,昨日今日と良い天気になっております。

 しかし,日曜は風も強く,桜もところどころ折れておりました。
 私の実家の近くも凄い雨が降ったようで,佐伯や津久見の方の模様がテレビによく出てました。幸い実家のある豊後高田は,大災害という所まで行かず,多少は安心しております。しかし,天災は忘れた頃にやってくると言ったのは寺田寅彦でしたっけ?まだまだ台風の季節ですので,気をつけておいた方がいいでしょう。

 ちなみに,台風とその他の要因のため,先週のサーフィンはおやすみでした。今週末は行けるといいですね。
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1 ということです。
 ご興味の有る方は一読をどうぞ。東京新聞朝刊7面ですね。
「ネット障害で補償あるの?」という記名記事です。

2 私って基本的にはマスコミの取材は受けないことにしております。
 理由は,面倒臭いし,金にもならんことはしたくないし~つうところです。

 でも一番の理由は,マスコミの人って本当に偉そうにしているので,ちょっと話しててもムカついてしょうがないのです。なので,取材は受けねえよーと電話をガチャ切りするのがデフォーです。

 じゃあ何故今回は金にもならんのに受けたかというと,この記名記事の記者の人の誠実さ,ですね。
 私は鬼でも悪魔でもないので,普通の,ごく普通の(別に丁寧じゃなくても構いません。),本当に普通の対応をして頂ければ,必要性を認めた際には結構積極的に動くわけです。

 ですので,今回は事務所にお越し頂き,短時間インタビュー的な取材に応じたということです。
 ほんで,それを記事まとめてもらって,多少私が確認し手直しして,本日の掲載となったということです。取材があったのが,先週の9/7ですから,やはり1週間かからないってわけです。

 今年は年始に,日経新聞の「私見卓見」にも小論文が載りましたが,あれも早かったです。やはり新聞は早さが命です。

3 東京新聞を見ることができるのは,東京近辺に限られていると思いますが,機会がありましたら,是非よろしくお願いします。
1 今週初めは大ネタでしたので,そりゃもうしばらくは小ネタですね。
 
 しかし,暑いですねえ。結局梅雨は明けたのかどうなったのでしょうか?

2 さて,まずは変わらぬ芸風です。

 昨日,今日と,東京の弁護士会館の2Fの講堂(通称,クレオ)で関弁連の夏期研修をやっております。
 まあ,この関弁連っつうのがよくわからないでしょうね。私もよくわかりません。

 弁護士の世界は,単位会(私は第一東京弁護士会所属,私の実家だと大分県弁護士会です。)と,日弁連という二重構造の組織になっております。
 そして,その中間の関東だとか九州だとかも,何だかよくわからない連合会を作っております。法人格があるかどうかは知りませんが,会報みたいなやつが送られてきますので,何らかの組織なのでしょうね(こういう書きぶりでいかに興味がないかわかりますね。)。

 まあ,そんな感じの関弁連ですので,私がコミットすることはほぼ無いわけです。しかし,毎年この時期に行われているこの研修だけは毎年参加しています。

 何故か?それは早稲田の山野目先生の講義があるからです。
 
 このブログをよく読んでいる人は先刻お分かりのとおり,基本私は法律の学者ってやつを心底バカにしているわけです。だけど,その数少ない例外が山野目先生です(知財だと,高林先生かなあ。おっと両方とも早稲田の先生だ。)。

 山野目先生との出会いは,司法試験の受験生時代まで遡ります。

 私は運良くロースクールに通わず弁護士になったのですが,予備校には行っております。どこかというと,辰巳です。
 その頃は,今は一人一票なんちゃらに夢中の某先生の某塾が大人気のころでした。他方,辰巳はというと,大学の予備校で例えると駿台みたいなものだということですね(私は大学の予備校には行っていないのですが。)。

 ま,要するに,その某塾で受からないベテが沢山居たわけです。講義やら答練の前に行くと,あの変なパラパラめくるやつ(論証カードというやつです。私は一度も手にしたことはありません。)をパラパラめくってる人が沢山居ました。

 そんな辰巳の売りが日曜答練でした。これは大学の教授,特に司法試験の試験委員の経験者等が実際に問題を作成し,解説までやるっていうことで当時評判の良かったものです。

 で,その日曜答練の或る回(民法)に山野目先生担当のときがあったのですね。で,その解説を聞いて,私はいやあ分かりやすいなあ,凄い人だなああと思ったわけです。

 ま,それから私は何とか司法試験を受かり弁護士になったのですが,弁護士になった或るとき,弁護士会から送られてきた関弁連の研修予定に,20**年民事判例~山野目教授とあったのを見逃さなかったわけです。

 こりゃ聞かないと~♫それからは毎年毎年,これだけは参加しております。

 昨日も分かりやすかったですね。まあこのブログも,最高裁の民事判例は,結構紹介しておりますので,事案の概要はわかるのですが,やはり目の付け所が違いますね。相変わらず,冴えておりました。

 あ,実はこの恒例の研修,昔は,会社法等で有名な弥永先生とのコンビだったのですね。
 弥永先生知らない?私は司法試験の受験生時代は,リーガルマインドシリーズだったので,本の方はよく知っておりますね。司法試験と会計士試験の両方受かっている超秀才の先生です。

 ただし,その山野目先生とのコンビだった時代,弥永先生の講義も聞いていたのですが,いやあダメでしたね。司法試験と会計士試験の両方を受かったのに,両方ともやっていないというのはよくわかります。しかし,学者の先生も研究だけじゃなく大学で講義もやるだろうに,大丈夫かなあと,余計な心配をするほどでしたわ。なので,評判がイマイチなので,フェードアウトになったのだと思いますよ(この夏期研修,アンケートを取っていますから。)。

 兎も角,一年に一度,山野目先生の講義を聞いて,辰巳の教室を思い出しつつ,気分を新たにするということです。

3 次は荒れるクソジジイです。
 と言ってもこれ,私のことではありません。これも実は昨日の夏期研修での一幕です。

 昨日の夏期研修は,山野目先生の講義だけでなく,その直前,倫理研修が行われていたのです(私は出席せず)。
 その研修で何かトラブルがあったらしく,山野目先生の講義目当てにクレオに入室したところ,司会者席の近くで,長髪髭面の先生が,大きな声で怒鳴っておりました。

 曰く,こんな無礼なことは初めてだ,50年弁護士世界にいるが,こんな無礼な仕打ちを受けたのは~なんちゃら言っていました(出席した人,大体こんな感じでしたかね。)。

 もうとても収まる剣幕でなく,主催者の関弁連のお偉いさんと外に出ても,しばらくはそんな調子でした。
 怒鳴っていた相手は,或る個別の先生で,主催者の関弁連の事務局っぽい先生でした。まあその先生は黒のTシャツでしたので,ああ,居るよね,こんなキレられるって人って,というパターンの先生でした。

 まあ,私もこんな芸風なので,結構お偉いさんにキレられたりします。
 下っ端の担当者には実に評判が良いのですが,その上司の部長クラスからは,このお喋りクソ野郎を誰が黙らせろみたいに睨みつけられたり,本当に怒鳴られることもありますね,ムフフフ。だって,私の人生の大目標は,何があっても悪ふざけ~ですからね。基本,度量のない日本の大手企業の管理職には耐えられないのでしょう~♡

 お偉いさんと言いましたが,ちょっと違いますね。本当のお偉いさんには評判良いみたいです。自分が偉いと思っている勘違い部長クラスに評判が悪いようです。

 なので,私としても,ああ何かまた軽口叩いたんだろうなあ,触らぬクソジジイに祟りなしじゃ~クワバラクワバラと思ったものです。

 ま,しかし,ああいうシーンを見ると,日本って本当ちょっと偉くなると,すぐ威張り散らしますねえ。はげ死ねで有名になった豊田議員も,桜蔭→東大でしたかね。いやあ面白い。

 あ,何~て書くとそんなクソジジイを批判していると思われるかもしれませんが,それは勘違いですよ,皆さん。
 私はそんなクソジジイに実になりたいと思いますよ,マジで。
 だって,もう70歳過ぎて,いや80歳近いのじゃないですかねえ。にもかかわらず,実に元気で他人に迷惑をかけるというのは,エネルギーに満ち溢れているわけです。

 ウーバーの元CEOみたいなもんですよ。セクハラ,罵倒,ナンボのもんじゃ,アニマルスピリットの欠片もない奴らがやーやー言うなってやつですわ。

 クソジジイ万歳,そして,悪ふざけ上等ってやつですね。でも,山野目先生も迷惑そうでしたから,もうちょっと外でやると良かったですね。

4 最後は秘密の・・・です。

 先日,一弁の知財の勉強会があったのですが,そこで,今週の月曜に判決のあった,例の訂正の再抗弁の事件の勝った方の代理人の先生から少々お話を聞けました。

 まあそれはオフレコなので,明らかには出来ませんが,色々興味深いエピソードがありましたね。
 
 特許権者に今後使える話も有りそうだなあって所でしょうかね。

5 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日はここ山本橋に来ております。
 
 ということで,久々の山本橋です。夏本番って感じの空ですよね。7月ももう半ばですし。

 ちびっ子の夏休みももうじきということで,私も仕事なんかしている場合じゃなく,サーフィンに行かないと~って感じです。

 そう言えば,波の心配していた湘南オープンですが,順調にスケジュールを消化したようで,昨日もう終わっていました。今年は日本人の優勝じゃなかったみたいで残念です。
 週末は,明日ではなく日曜にサーフィンの予定ですが,オンショアチョッピーかなあ,でも無いよりマシだなあって所です。
1 まあネトウヨ,土建派,金権,極右の弁護士としては,本日この話題を避けるわけにはいきません。
 兎に角,今上陛下一代限りの退位特例法が成立したようです。

 ま,色んな意見があると思いますが,私はやはり反対です。渡部昇一氏と同様,天皇の地位は何かをするとかの効用に求めるものではないと思っていますので。

 ま,今上陛下のお気持ちもわからないではありません。おそらく理想の天皇像というのがあって,それが出来なくなるなら・・・と思われたのでしょう。
 でもねえ,それって,例えば,どこかのプロ野球の四番打者が,もう****のバッティングを出来なくなりました~引退しますだとか,どこかの巨大ファームの弁護士が,もう被告と原告を取り間違えるようになりました~隠居しますだとか,そういうのと同じ感じがします。

 天皇って別に職業じゃないですよね。まあそんなこというと,人権がどうだとか天皇陛下だって歳をとり衰えるのだとか言われますが,しゃらくさいですわ。
 人権なんて高々200年少しのもの,しかも本来現人神に適用できるはずもないものです(日本で議会による法律制定が行われるようになってこれまた高々100年少しです。)。

 それにね,私のような考え方というのはむしろリベラル的ですよ。
 最近何でもかんでも役に立つか立たないかで判断する,効用第一主義がはびこってます。役に立つもの-偉い!役に立たないもの-ダメ!ってね。

 そんなに役に立つことがすげえのか?ってことです。
 天皇もそうです。国事行為ができなくなろうが,その他の活動ができなくなろうが,別にいいじゃないですか。役立たずの天皇だから要らない!ってわけじゃあないと思うのですね。

 それに何かをするのを重視するのであれば,権威だけではなく権力の領域に食い込んでいくことになります。王権を制限するのが立憲主義の本質だとすれば,天皇が何かをすることを前提として認めるということは,立憲主義への重大な挑戦にもなりますけどね~♪

 ま,いいでしょう。現実に今上陛下は,早晩退位して,平成もおそらく平成30年で終わりです。すべては変わります。自分の好みとは別に,ね。

 とは言え,女性宮家を初めとして,今後の皇族については,早急に手当をした方がいいです。もはや男系男子にこだわっている場合じゃないです。天皇制を潰す気か,安倍ちゃんよ~♪
 まあ,それもこれもGHQの指令に基づくものが起因で,要するにアメリカの仕掛けた時限爆弾が効き始めたってことですわ。

  ともあれ,皇室と日本国の弥栄を祈り,弥栄三唱を(私は元ボーイスカウトなもので。)。弥栄,弥栄,弥栄。

2 ところで,今日は巨人勝ちました。
 相手が5連敗中の日ハムだったからか,はたまたマイコラスのピッチングが良かったのか,その理由はわかりませんが,これで高橋監督のクビはないですね。

 もうこんなので注目するのは嫌なので,これから連勝記録を作るようにしてください。
1 やはり今日はこの話題でしょうね。
 先程,参議院の本会議で可決成立したらしいです。
 
 いやあ結構長い話でした。紆余曲折を経て改正要項仮案が出たのが,2014年の8月です。
 それから,改正案がまとまり,審議未了で継続審議などを経て,今日のこの5/26に漸く成立したわけです。改正要項仮案からも3年ですね。

 さらに思い起こせば,加藤先生の著作を読んだ,もうあれは6年も前ですね。この民法を改正しようという話がでたのは民主党政権下のことでもありました。

 まあ色々あって,アメリカ的な立法にしよう,売国的立法にしようということは無くなったので,ああ良かった良かった~,それが上の改正要項仮案のころです。

 ということで,売国的立法が防げた時点で私の興味はほぼ無くなったのですが(この3年くらい改正民法の話はここで殆ど無かったでしょ。),今般ついに成立ということで,そりゃ取り上げないといかんでしょ~って所です。

2 改正案そのものは,ここから見れます。
 ただ,これは見にくいですね。上記のとおり,売国的立法を避けることはできたのですが,改正点は多くあります。なので,細かい点を見ていくとキリがないですし,ここは知財系の方が多く見ると思いますので,そこら辺にしぼりましょう。

 まず,従前10年だった債権の時効の期間の変更です(今の規定「債権は、十年間行使しないときは、消滅する。 」)。

 改正後
債権は、次に掲げる場合には、時効によって消滅する。
 一 債権者が権利を行使することができることを知った時から五年間行使しないとき。
 二 権利を行使することができる時から十年間行使しないとき。」

 ということで,基本,5年と10年になりました。

 何のときに,重要かというと,損害賠償請求に替わる不当利得返還請求ですね。不法行為の損害賠償請求の消滅時効はほぼ変わりません。

 従前は,3年より前の請求については,不当利得返還請求で10年前まで請求できていたわけですね。

 ところが,今回の民法改正で上記のとおり,5年の場合も出てくることになります。まあこの「知った時」っていう解釈で一苦労ありそうですけどね(結局最高裁の判示が出るまではあやふやな所が残るでしょう。)。
 兎も角も,特許権侵害でのお金の請求の際,無条件にいつでも10年遡るってわけにはいかなくなりそうです。

 同様に,影響を受けるのが,発明者の相当の利益請求です。昔は相当対価請求って言われていたやつです。

 この請求権の消滅時効も10年(一般債権として)とされておりましたので,ここも短く5年となる可能性があります。
 なので,知財部としては,発明者に上手く知らせることが重要でしょう(つまり,寝た子を起こすことなく,5年の消滅時効が適用できるように,ね。)。

 次に,請負の規定が結構変わりますので,IT系のベンダー,そしてそのユーザも契約書を見直した方がいいでしょう。

 ただし,民法146条があり強行法規性のある消滅時効と異なり,請負での契約なんて,当事者の好き勝手に決められますので,気は楽です。
 しかしながら,補充性のある民法が変わりますので,従前,民法にお任せ~♫ってしていた所は,細かく契約書で定めておいた方が良いと思います。

 ま,知財関係で重要な所はこんなもんですかね。あとは他の弁護士やら学者やらできちんとやってくれる所もあるでしょう。ですので,そういう所を見れば良いと思います。

 とは言え,実際に改正民法が施行されるのは,2020年目処らしいです。
 まだまだこれからでも間に合う話ですから,そう慌てる必要はありません(そう,個人情報保護法改正だとか,何とか法改正だとか,慌てさせてセミナーで儲けようとする,コスい弁護士とかそういう輩は多いですからね。)。
 そのうち,良い本も出ますから,それからでも遅くないですよ。
1 本日は5月3日。憲法記念日ということです。
 そして,1947年5月3日からちょうど70年ということで,節目の年でもあります。経済一辺倒の日経紙も1面や社説で憲法のことを扱っております。

 日経紙の中に様々な識者のコメントの欄があったのですが(28面),そこで感心したのは,元AKBの内山奈月さんですね。よくわかっております。
 結構な識者の中には,それは憲法の話じゃねーよってことをグダグダ書いている人も居るのですが,それとは真逆ですね。言いたいことを言えばいいってわけではありません,何事も。

 で,私の現行憲法に関する考えは,このブログでもよく書いております。まあこのブログは政治的なことも宗教的なことも忌避しないという,全く商売人のセオリーに反したブログなので,さもありなんって所です。

 ほんで,一応書いておきますと,現行憲法はそれ自体まずい所は数多くないと思っております。おお~っ,ネトウヨ極右のアンタがそうだっけ?と思われるかもしれませんが,それはそうです。
 ただし,致命的にマズイのは制定過程です。押し付け憲法だということは多くの人が認める所じゃないでしょうかね。しかし,その多くの人は,良い物だから多少過程に瑕疵があってもいいじゃないか~,うまく行ってんだから今更蒸し返すなよ,こういう論理が多数だと思うのですね。
 
 法律家と呼ばれる人も多くがこういう論理です。ですが,こんな論理はクソですね。

 何故か?現行憲法の核心は,デュープロセスだと私は思っております。それは,ここで何度も例に挙げますが,憲法38条2項と31条に如実に顕れております。

 なので,現状追認OK,結果オーライ派の人に聞きたいのですが,真犯人を捕まえるためなら,拷問とか脅迫とかしていいのですかね。複数人殺した現行犯人なら,裁判せずとも殺処分してもいいのですかね。

 この2つの例は,結果オーライじゃないですか。真犯人が捕まった~めでたし,めでたし,どうせ死刑になるのだ手間が省けてめでたしめでたし~♡

 でも,そういうのはやめましょうと,憲法は国家権力をしばっているわけですな。

 なのに,憲法自体の制定プロセスに瑕疵があるのに,それは無視ってやつですかね。二枚舌じゃありませんかね。法律家でもこんなことを言う人が多くて私はホントびっくりしますわ。

 なお,瑕疵を治癒する方法はありますよ。憲法改正の発議のときに,現行憲法そのものを俎上に載せればいいだけです。そうすれば,新憲法は中身OKプロセスOK,の満点~♪になるわけですわ。

2 現行憲法が施行されたのは1947年5月3日ですが,所謂A級戦犯の方々に死刑が執行されたのは,1948年の12月23日です。現行憲法施行後も,違憲の裁判(極東軍事裁判)は行われ,違憲の判決が下され,違憲の執行がされたわけですね。

 そういえば,最近話題の共謀罪ですが,何の,大したことはありませんよ。このときに,共謀で有罪になった方は沢山居ますからね。

 てなことを書くと,日本はサンフランシスコ講和条約で,「裁判を受諾し」とあるのだからいいのじゃ~と言う人もいますが(やはり法律家も多い。),英文を見てください。これは「judgements」とあるわけですね。普通,これは判決のことです。今の民訴法だって,最終的な判断のことを「裁判」という場合だってあります(民訴法243条など)。裁判プロセス全体まで受諾したわけじゃないと十分読み取れます。
 それにそもそも,憲法よりも条約が上なのですかね。違憲の裁判も,違憲の判決も,違憲の執行も,条約でOKになる?そんな馬鹿な~。

 ま,難しいことは私にはようわかりませんけどね。

3 つーことであんまり手直ししなくていい現行憲法ですが,修正はあります。一応書いておきましょう。私は常に出し惜しみはしないのです。

・9条 全体削除
 安全保障に関することは,行政の範囲内のことですので,そもそも憲法に規定すべきことではありません。日本の憲法には,特許の話も著作権の話もありません。日本は議院内閣制を取っておりますので,民主主義のコントロールは行政に及びます。戦争をするもしないも,臨機応変に決めればよいことです。

・79条6項,80条2項の削除
  お金の話は財源あってのことです。その財源には民主主義のコントロールは及んでおります。裁判官の給料も物価に応じて減らすことができたり,人を増やす場合に給料を減らすことができるようにしておくべきですね。

・43条1項
 「衆議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織し,参議院は、都道府県を代表する選挙された議員でこれを組織する。」
 ま,これは一人一票運動とかのクソ運動のように,田舎と都会のギャップを今以上に広げようとするハゲタカどもへの対策ですね。

 あとの条項は今のままでいいのではないかと思います。

 緊急事態条項とかは要りません。そんなの憲法で定めるもんじゃありません。
 また,新しい権利だとかも不要です。新しいものはいつか古くなります。誰もそんなの要求しなくなり,そしてまた更に新しい権利が勃興したら,また改正しようと言い出すのでしょうかね。特許法の職務発明制度のように,ですかね。

 こんな所でしょうかね。
 
 まあ何にせよ,議論が起こるのは良いことです。備えあれば憂いなし,ってことですからね。
1 首記は,本日の日経の社会面に載っていた記事です。

 要するに,業者のネット記事等の削除代行は,非弁行為ですよ~ということですね。
 いやあ原告代理人のグッドジョブ!ですね。

 まあここで何度か書きましたが,その昔,私もパカ弁の仕事を結構やっていました。でもここ数年サッパリです。ごく最近に限定するともはや相談すらありません。

 なぜかというと,そりゃググればわかります。
 「ネット 誹謗中傷」とか「ネット 削除」だとかです。SEO対策している事務所もさることながら,業者がもう腐るほど出てきます。こんな中で私のような者が入り込む隙はもうありません。

 でも,よく考えると,この業者って非弁行為じゃないか~というのは,昔から弁護士なら思うことだったのかもしれません。まあでもなかなかそれを争う機会なんて無かったのが実情だと思います。

 それが今回,こういう結論です。勿論,これによって業者が全く居なくなるってことは無いと思いますが,弁護士会の取り締まり次第では実効性はあると思います(でもしかし肝腎の弁護士会がねええ。)。

 兎も角も,職域確保の面からすると実に良い判断ではないか,弁護士にとっては大きなニュースだと思った次第です。

2 と書いて,そして,それを読んだ皆さん,何か弱火だなあと思ったかもしれません。

 実は,本日日中に,弁理士会の研修で,東京地裁民事29部の嶋末部長の講演がニッショーホールであったのですね。

 それを大々的に・・・と思っていたのですが,講演を聞いてやめました。
 いやあオフレコの話が多すぎてさすがの私も全く触れることができません。これは別に私の立場が・・・ではなくて,折角踏み込んだ話をしてくれた嶋末部長のために,そして,次回のためにってことです。

 だって,ここで何か書いて,嶋末部長の耳に入れば,あああれは・・・となるじゃないですか~凡そ。そうすると,次回他の裁判官が講演をするときに,当たり障りのないしょーもない話しかしてくれなくなる,それが困るわけです。

 行った皆さんはお分かりだからいいでしょう。本当,実に価値ある講演だと思いました。冒険してくれた嶋末部長に大拍手です。
 行けなかった人は残念でしたね。
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