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理系弁護土の何でもノート

知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護土の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。

期待外れとこの時期恒例とおおここかの話

1 実は,昨日無理してアップしたのはわけがありまして,今日は月曜日。そう,日経の法務面の特集がある日ですので,何か面白いことがあれば,リュウソウジャーよりそっちだなあと思った次第です。
 だけど,今日の特集は大したことがなく,空けてた意味はありませんでした。

 あ,そうそう,特撮で一個重大なことがありました。昨日の仮面ライダーゼロワン,ゴーバスターズの青と黄が出てました(リュウジとヨーコ)。こういうこともあるもんだ~としみじみ思いましたが,ゴーバスターズはもう8年前!ワーオ!って感じです。

 おっと,いきなり議題が逸れましたが,まずは期待外れのやつから行きましょう。

 多少,後れた話ですけど,まだ最新号のようですから,いいでしょう。
 ジュリスト2月号です。

 ここでもときどき取り上げます。
 ジュリストはモデルチェンジをして以降,年に一回ほど知財のことを特集で取り上げます。なので,私が買うのはそのときくらいです。
 前回の知財の特集は,2018年の11月号のようですね。

 で,今回の外観です。
 
  こんなやつです。

 ま,それはいいのですが,中身は本当イマイチでした。多分知らない人には有意義なのかもしれませんが,今回の特集「2019年知財法改正の論点」っていうのに,ちっとも論点が載ってません。
 
 こういう改正になりました!って話だけです。そんなの特許庁の出しているテキスト(ここに説明会のスケジュールが載っていますし,さらに何と漏れなく,テキスト郵送ボタンを押すと,タダでもらえるのです!)見りゃあいい話です。

 前回のその2018年11月の特集は,結構読ませる特集がありました(A教授こと中山先生と,荒井さんと,慶応の中村教授の鼎談です。)。
 少なくとも,これくらいは期待してたんですけどねえ~。

 むしろ,今回は労働法の鼎談のやつ(解雇無効時の金銭救済)が代わりに巻頭だったのですが,そっちの方が目を離せないって感じでしたよ(私も顧問先等ありますので,労働問題は知財の事件以上に頭を悩ませる時期もあります。)。

 まあでも,やはり左系の弁護士は固いですね,この労働の問題に限らず。
 そういうのって,多少わからんでもないですが,解雇無効時の金銭救済って私は良い考えだと思いますけどね。

 今,会社辞めた人が何に怯えるかというと,すぐに同じような仕事には就けないってことですよね。鶏が先か卵が先かって話にはなりますけど,全部が全部辞めさせやすくすれば,会社を辞めた人も困らないわけですよ。自分が簡単に辞めさせられたのと同様に,他の会社で空きが出るから~ですね。

 世の中全体として,何かに所属していれば一生食うに困らない,もうそんな時代じゃないってことだと思うのですけどね。

 ああ,知財の特集でしたね。上記のとおりですので,改正法の内容を知っている人は今号は買わんでいいと思います。でも労働問題に興味ある人は別ですよ。

2 で,この時期恒例と言えば,確定申告です。
 いやあ,ちょっとモタモタしましたが(途中までのデータをミスでおじゃんにしてしまいました。),何とか所得税,消費税と初日で終わらせました。

 やっぱこれ喉に刺さった棘みたいなもんなので,早く終わらせるに越したことはありません。事務所のサイトの改訂を2月前半にこなしたかったっていうのも,確定申告があるからでした。

 ということで,まずは良かった良かった,とは思います。

 だけど,しかし,去年の売上,収入,もうここ数年ないぐらいの悲惨な内容でした。もうどれくらいというと,やはり同期の沢山稼いでいる人の納める税金といい勝負~というところだと思います。

 ま,昨年は本を出したので,いつもの年よりは稼げなくなるのはわかっていたのですが,もうそんな言い訳が効かないくらいのレベルです。

 本当にこの分じゃ,折角10周年を迎えて早々,オリンピックとともに去りぬってことになりそうですが,何事も捨てる神あれば拾う神あり~ボチボチ行きましょう。

3 さて,新型コロナウィルスの話が最後です。
 
  日本ってまあ経済の水準も高いし,教育レベルも高いし,何事も色々きちきちしていますので(上記の左系弁護士のように),感染の対策も万全~♪と思いきや,何だか全くそんなことはありません。

 今回の新型コロナウィルスのやつは,毒性があまり強くないので,こんなもんで済んでるようですが,今後同様の感染力でもっと毒性の強いやつが流行ったらこんなもんで済まないと思いますよ,マジで。

 ということで,今日はここに行ってきました。
 
 15号沿い,新馬場駅の目の前にある,品川健康センターです。
 何故ここに来たかというと,朝のテレビで,昨日ここで,例の屋形船ルートでの感染思しき人達の検査が行われた~というのをやってたからです。

 ま,正確にいうと,そのテレビでは,品川健康センターっていうのは伏しておりました。だけど,私はこの辺散歩コースなので,ああ東海橋の横のあそこね~すぐに分かりました。

 おそらく,こんなもんで下火になりはしないでしょう。どんどん感染者は増えていくと思いますよ。でも元気で健康な人がかかっても大したことにはならないようですので,それは不幸中の幸いです。

 今年はオリンピックとパラリンピックがありますが,延期もやむを得ないし,そうなるのではないかなあと私は見ています。

4 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日はここ山本橋に来ております。
 
 開花予想によると,もうあと1ヶ月で桜が咲くようです。早いなあ。でも今はこんな感じです。とは言え,今日も暖かく過ごしやすい東京でした。
 明日,明後日と多少気温は下がるようですが,立春直後の寒波のようなことにはならないようで,このまま春のようです。
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「Business Law Journal 2020年2月号」

1 ビジネスロージャーナルのことはいいですかね~。どういうものだという紹介はもういいでしょう。そして,私が定期購読的に読める理由もね。
 詳しく知りたい方は,昨年の記事等をご参照ください。

  ま,とは言え,そういうような理由で,ちょっと時機に後れた話になってしまいます。その辺はご勘弁を,ということです。

 さて,今年も同様に,2月号はブックガイドの特集です。
 法務クラスター~(何じゃこれ)の方々の間では,日経の,今年活躍した弁護士~♬と並ぶ,年末の名物企画ですね。
 
 
2 で,それはいいのですが,今回多少下心というか助平心がありました。

 何かというと,例の,知財実務のセオリー,あれの増補版を11月に上梓したじゃないですか~だから,一応載っていないかなあと思ったわけです。

 なので,オンラインのデータベースで見る前,昨年末に裁判所に行ったついでに立ち読みしてはおりました。
 だけど,名物企画の分野別批評会の知財の所にも,その後の個別のやつにも,載ってはおりませんでした。
 
 見逃したかなあと思い,念の為紹介書籍indexの所の知財系の所を見ましたが,やはり載っておりませんでした。

 ま,そうだよね,所詮増補版だもん,そうそう,それに年末に近かったし,きっと間に合わなかったんだ~きっとそうだそうだ・・・と,トボトボと至誠堂を後にしたのでした。

 と,そんなこんなで年が明け,レクシスネクシス・ジャパンのデータベースに2月号がアップされたということで,改めてじっくり読んでみました。ま,良い本があれば買いますからね。

 ほんで,いつものように,分野別批評会,これはやはり面白かったです。

 特にDさん,良かったですねえ。
このタイトルだったら当然書くべきことがたくさんあるように思います。
経済産業省「AI・データの利用に関する契約ガイドライン」に記載されている内容をなぞるばかりで、オリジナル部分が少ない薄味の書籍をよく見かけますね。
切り口は評価しますが、面白い素材だけに、もっと面白く料理できたように思います。
宣伝のためとか著者の勉強のために書いたと思しき本が多数出版されている状況を憂えています。そういうものを少なくとも商業出版ルートに乗せないのが出版社の矜持だと思っています。

 いやもうそのとおり!Exactly!です。よく分かっている人ですねえ,一度会ってみたいです。まさか編集での架空の人物じゃないですよね~♡

3 ということで,やっぱ批評会最高だね~とニヤニヤしながら終わりに近づいたら,アレ!おや!わしの本,ちょっとだけ載っておるじゃん!ってことに気が付きました。

 なので,indexも見た所,あ,載ってました,載ってました(批評会の最後の紹介がわしの本でした。)。
 なんと,立ち読みのときは,知財の所ばっか見ていたので,全く見逃してましたね~ハハハ。

 まあちょっとだけですが,何にせよ良かったです。第一法規出版の編集の人も多少は良かったなあと思ってくれたことでしょう~ムフフフ。

 ほんで,それは良いのですが,問題は,個別の紹介ですね。
 なんか,大上段過ぎるというか,力が入り過ぎてるというか,皆さん,本当に自意識過剰のナルシスト具合で若干こちらが恥ずかしくなる感じがありました。
 あんた,本当にこの本を勧めてんの?「法務のため・・・」ってあんのに?って感じがわんさかです。

 まあ選者によっては,ああそのとおり!俺は厨二病だよ,で悪いか,っていうような感じがあり,そうなってくると,下手な格好ツケがなくて良いのですが,大体は何ちゅう格好ツケ,自意識過剰のオンパレード~♬でしょう,って感じです。胸焼け気味ですよ。

 まあ本ってその人その人が出ますので,致し方ないと言えばそうなのですが,編集部で何とかできなかったんか?という気はします。

 ねえ,こんなんじゃ,鬼滅の刃だとかドクターストーンだとかを勧める方がまだマシって気が実にします。

 それに気になったのは,13個の項目中,明らかに女性が選者と思われるのが1つだけでした。やっぱ多様性がないと,中学2年の9/1の始業式で男子だけ固まる~ちゅう感じになるのではないかと思いますよ,男の方が格好ツケで自意識過剰ですからね。

4 それでも,その中から今年は2冊注文しました。去年は1冊だけだったと思いますので,今年の方が収穫があったかな~と思います。

 あと,一応私だったら何をすすめるかなあということで,2冊だけ書いておきましょうかね。

 一つはこのブログでも紹介した,「奇跡の経済教室 基礎知識編」中野剛志著(KKベストセラーズ)です。
 もう一つは,「ディープラーニングと物理学」田中章詞,富谷 昭夫,橋本 幸士著(講談社)ですね。

 あ,十分ナルシスト~じゃねって,もちろん,そのとおり!です。

5 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 
 本日は,特別編,初詣の色々です。

 
  まずは,一瞬,どこか分からない,これは品川神社からです。
 京急の高架が見えるだけですけどね。この辺の氏神様ということで,まずはここからです。


 
 次は簡単,泉岳寺です。人出は大したことはありませんでした。

 
 さらに,ここです。高野山東京別院です。泉岳寺と結構近いです。
 何故か山門の工事をしておりますが,この写真には写ってません。
 ここも人出は大したことはなかったです。

 
 そして,ここは目黒不動尊です。
 意外と人出は多かったですね。
 
 ということで,商売繁盛&米国絶滅~で今年も頑張りまーす~♪

「令和元年改正 知的財産権法文集 令和2年1月1日施行版」(発明推進協会)

1 さあ,令和元年もあと少し,今日は大晦日でございます。

 本来,予告とおり,年内の更新はしないつもりだったのですが,話の流れで今日も更新します。

 それは,ここで何度か,つい最近も書いたとおり,弁理士共同組合の送料無料期間での本の注文の話です。

 実は一番のメイン,これを注文したかったというのは,11月に発売された条文集だったのですね。
 ところがなかなか来ない~これじゃあ12月の無料期間を過ぎてしまう・・・と思うようになったとき,漸く到着しました。
 
 今回は,こんなカバーですが,表紙は赤!です。
 ちょっと見ますと,前回間違っていた特許法67条2項(68条との誤植でした。)も直ってました。
 
 まあやはり特許,知財関係だと,判例六法プロフェッショナルではなく,こっちの方をよく見ますので,別途必須ですね。条文の参照度合いは弁理士の方々以上ですし。

 ほんで,前回と同様,ゴーマニズム宣言2nd seasonを頼みました。第3巻ですね。冬休みの移動などで読もうと思っています。

 私は名うてのネトウヨですから,こういう本は欠かせませんね。
 でも,そんじょそこらのネトウヨと異なり,私は年季が違いますね。

 90年代のはじめのSPA,いやその前の宝島で連載していたおこっちゃまくん・・・からだとすると,もう30年という関係になりますね。
 そうすると,弁護士や弁理士になる前からのずっとの愛読書ですから,私の考えの結構な部分はゴーマニズム宣言由来のものが多いというわけです。ムフフフ。

2 さて,せっかくなので,多少知財っぽい話もしましょうかね。

 今年話題になった判決で,イッセイミヤケのBAOBAO事件(東京地裁 平成29(ワ)31572,令和元年6月18日判決)というものがありました。
 イッセイミヤケの画期的なデザインであるBAOBAOを模倣したのではないか,という事件です。

 ま,こういうのは字面を追ってもしょうがないので,実物を挙げておきます。
 
 これが原告商品1です(不競法の請求だったので,不競法2条1項1号)。
 他方,被告商品1は,こんな感じです。
 
 
 パネルの単位が多少違います。
 原告商品は,正方形を4分割にした三角形が単位なのに対し,被告商品は,もっとランダムな三角形が単位になっています。

 だけど,判決は,商品等表示に該当し(セカンダリーミーニング論),類似だと結論づけました。つまりはイッセイミヤケ側の勝ちです。販売等の差し止めと約7000万円支払いの主文でしたね。

 という前提です。
 で,先日街をブラブラしていたときに,アディダスのリュックを背負っている人を見つけました。よく見ると靴もアディダスだったので,アディダスファンですね~。

 ま,それはいいのですが,そのリュック,あ,BAOBAOとコラボしたのかなあと思いました。よくあるダブルブランド?!と思ったのですね。

 で,検索したのですが,アディダスのメインのホームページには見つからず,アマゾンで探すことができました。何でもあるなあ,アマゾン(BACKPACK ROLL TOP 3D DH0100)。
 
 それがこれです。
 どうですか?似ている?似ていない?
 
 写真だとそうでもないですが,街なかで見つけた私がBAOBAOとのコラボと思ったように,よく似ているなあと私は思いましたね。

 ちなみにはパネルは正三角形を3分割した三角形が単位になっています。

 まあ私は裁判官でも何でもないので,判断をするようなことはありませんが,世の中面白い~ですね♪

3 さて,これにて本当に今年最後の更新でした。
 今度こそ皆さんよいお年を。
 
 私はこれから大分への移動です。

 
 

六法の季節 2019 +その他

1 ということで,毎年恒例のこの季節となりました。
 来年の六法どれにする?ってやつです。

 去年の記事はここですね。有斐閣の判例六法professionalでした。
 ちなみに,一昨年はどうしたかというと,有斐閣の判例六法professionalでした。

 さて,今年は,何でしょうか?

  
 やはりこれです。
 2013年から7冊連続して,判例六法professionalになりました。まあお約束?ですかね。
 三省堂さん,正直スマン。 やはり,私のような公法とあんま縁のない弁護士にとって,分冊が使いやすいかなあという所です。

 で,定価だと,税込みで6,050円ですかね。今年は消費税が10%になりましたので,ちょっと高くなりました。
 でも,これが至誠堂だと,5,445円で買えます。何と,605円もお得です。昼メシ一回分~ですわ。やはり,私のような貧乏弁護士には,至誠堂の1割引はありがたいです。

 あ,そうそう,毎年書いてますが,本当私,六法好きですよね。さすがタムタムの一番弟子?!
 あ,そうだそうだタムタムで思い出しましたが,昨年退官したタムタムは,こっそり仙台の方で弁護士をやっているそうです。まあ同期だとかそういうののつながりでしょうねえ。
 ま,高裁長官まで行ったのですから,まともに仕事をするわけがありません。それに公務員の年金はむちゃくちゃ良いので,わざわざ仕事をまじめにするバカはいないでしょうね。
 いやあ羨ましい身分ですねえ~♪国民年金しかない,しかも今にもつぶれそうな負け組貧乏弁護士からは想像のできない世界~♡です。ムフフフ。

2 で,その他の1発目。せっかく至誠堂に行ったので,別な本も買いました。
 これです。
 
 は?これあんたの著作の本じゃん,わざわざ何で?ってことかもしれません。

 このブログで紹介する本は,何でしたっけ?
 そう,自腹で買ったのが原則!でした。自分の著作だって例外じゃありません!

 後ろに献本されたのが写ってますが,そんなの関係ねえ~のです。原則を貫くのが弁護土の心意気ってやつです。

 それに,至誠堂で自分の著作を買えるなんて,実に幸福でラッキーなことだと思いません?(つまりは,もう一般書店で買えるってことですわな。アマゾンでも買えるようですし。)。
 死にそうになったときに,後輩の法曹に,わしは~のう~昔~,自分の本が平積みで裁判所の地下1Fにあったもんなんじゃ~すごいじゃろ~と言いたいじゃないですか(平積みはウソ!でも今日行ったら2冊も置いてくれてました。)。
 
 まあでもそのころには,裁判所の地下の本屋なんて無くなって,いやいやもう裁判所もバーチャル化クラウド化しており,現実の建物自体が無くなってるかもで,後輩の法曹にポカーンとされるかもしれませんね~ああ無情。グフフ。

3 で,その他の最後,実は今日の本ちゃんだったはずの話です。
 
 弁理士会の研修で実に面白いタイトルの研修があったのですね。
中央知的財産研究所 第17回公開フォーラム 「イノベーション推進に役立つ特許の保護対象-ソフトウェア・AI・ビジネス方法-」

 ところが,上記のとおり,裁判所に行く用事があり(純弁護士的な用事です。),泣く泣く途中で退席~♪なので,全部聞いてたらそれだけで一つの記事にしてたのですが,まあしょうがないですね。仕事があるのはありがたいことですので。

 で,途中までの話ですが,ちょっと書き留めておきます。
 まず,一人目は,弁理士の山口和弘先生の各国の話でした。まあ面白い話だったのですけど,渉外事件をやっていない私には・・・おっとまずい・・・グーグーグーって所でした。弁理士には重要だったのでしょうけどね。

 で,つぎ,二人目は,やはり弁理士の酒井將行先生で,明細書の話でした。しかし,最初の眠気が途中まで抜けず,何かうつらうつらしておりました。ああ~。
 だけど,途中で,進歩性と記載要件のジレンマの話(例えば,この辺ですかね。)が来て,とたんに目が覚めました。そうそう,こういうやつ~行った甲斐がありました。

 ほんで三人目,神戸大の前田健先生ですね。実物を見たのは初めてかもしれません。
 で,この話もまた良かったですね。酒井先生の話にも一部通じる所ですが,ビジネスモデル系特許について,発明該当性の所は緩やかに,他方,進歩性で切ればいいんじゃないの~♪っちゅうのは非常に腑に落ちる所です。
 ま,ただ,進歩性で切ろうとすると,調査の巧拙によって結論が変わってくる可能性があるので,そこが難点かなあという気がします。とは言え,今の日本の実務だと,審査⇒異議⇒無効審判と3段階のハードルが一応あるので,さすがに調査漏れの可能性は小さいのかもしれませんね。

 で,この後,北大から東大に戻った田村先生,その後,早稲田の高林先生,さらにはパネルディスカッションとなったのでしょうが,上記のとおり,ここで裁判所~♪ってわけで,残念でした。

 そのうち,別冊パテントにこのときの模様がまた載ると思いますので(また回収騒ぎになったりして・・・♡),そのときまで楽しみにしておきましょ。

 ということで,本日で11月も実質終わりですね。裁判所の帰りに,金券ショップに行き,年賀はがきを買ったのですが,まだ大して安くなってなかったですねえ。だけど,去年は安くなるのを待ってたら,どこも売り切れていた~という大間抜けのパターンになりましたので,ここでちょっと安く買いました。

 ま,リソースに限りがある負け組ですので,色々節約せんといけんわけですよ。こんな話,裁判官や大事務所の大パートナーの先生には縁のない話だとは思いますけどね~。

現物が届きました

1 夏休みの宿題,めでたくリリース!となったのは,先週の土曜のことでした。
 で,本日,編集の方から,現物が出来たということで,著者献本分を頂きました。
 ありがとう御座います~♡

 で,こんな感じです。
 
 左側ですからね,新しい方は。
 だいぶ色合いが違いますけど,右は5年経って色あせもありますから,一概には言えない所です。

 で,上からだと,こうです。
 
 随分,薄くすっきりになりました。

 これでページ数は若干増えています。
 これは,製本時のレイアウトと髪質の差だということです。スマートでいいのではないかと思います。

 で,私の所には今日来たのですが,一般の書店にはいつ並ぶかというと,11月の最終週らしいです。

 ですので,待ち望んでいる方には恐縮ですが,もう一週ほどお待ちいただくことになりますね。

 まあでも本当良かったです。何度も言いますが,本を出す年の売上は悲惨!の一言です。だけども,実際にモノとして出てくるとああ良かったなあとしみじみ思います。

 あとは印税に期待しましょ。

2 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 
 本日はここ山本橋に来ております。
 目黒川沿いの桜も紅葉真っ只中って所でしょうか。冬型の気圧配置で,今日は寒かったですし。

 で,気がつくと11月も半ばです。はえーなあ~♫
 そうだ,紅白の出場歌手も発表になったみたいですしね。

 ま,年末年始はいつものように大分って決まっていますが,今年は,イマイチ飛行機が安くなく(そういう曜日回りってあるよね),しょうがないので,大晦日に帰省する予定です。

 皆さんもよいお年を~♫って,まだまだありますけどね。

「キャリアアップのための知財実務のセオリー 技術を権利化する戦略と実行 増補版」岩永利彦著(第一法規)

1 ということで,ついに公開ということになりました。
  このブログをよく見ている人にとっては,夏休みの宿題ということでちょくちょく登場していたものですね。

 
 こんな感じらしいです。帯が多少変わったかなあと思います。

 ま,最初のレクシスネクシス・ジャパン版は,非常に好評で,重刷して今はもう絶版です。しかしながら,レクシスネクシス・ジャパンの方では単行本はもうやらん!ということで,他の単行本と同様,第一法規さんの方へ移籍となった次第です。

2 こういう場合,移籍による変更等って思案のしどころです。
 他のセオリーシリーズでは前の版そのままっていうものもあるみたいですが,私は多少変えました。

 やはり,知財の分野って法改正等盛んな分野ですからね。

 でも,多くの部分を変えるというのも,まあ勿論私の手間で面倒だというのもあるのですが,元々のこの本のコンセプト「10年20年変わらない知財の理論」に反することにもなります。なので,メジャーチェンジではなく,あくまでマイナーチェンジです。

 それは書名の「増補版」ということにも表れています。
 第一法規さんには内部の基準があり,5~6割以上の修正だと,改訂版とか第○版とか銘するらしいです。他方,そこまでいかないものだと,増補版になるのですね。

 ほんで,具体的には,大きく3つの修正をしました。
 まず一つは,職務発明の所です。近時法改正がされましたので,それを反映するような修正を行いました。
 つぎ二つ目は,特許の審査基準も改訂されましたので,それも反映したような修正をしました。これは審査基準に言葉を合わせたこともあり,わかりにくくなったかもしれません。だけど,ここは基本の基本なので,これくらいは背伸びしてでも理解してほしい所です。
 最後の三つ目は,データベースの記載の刷新です。調査で使うデータベースはその性質上,長続きしません。前回特許電子図書館でやってた所は,それがすでに無くなりましたから,ここは修正せざるを得ませんでした。ま,致し方無い所です。

 あとは小さく色々修正はありますけどね,大きくは上の3つです。

 なので,まあ最初の版を持っている人はわざわざねえ~って所ではありますかねえ~。
 ってなことを書くと,先生!商売の邪魔しないでください!と編集の人に言われそうで困りますけど(今回,編集の人にはかなり骨を折ってもらいました。),まあ本当のことでもありますしね。

 だけども,上に書いたように小さく色々の中には,最初の版以上に岩永節を入れております。私の根強いファンは結構居るようですから,そのようなマニア心をくすぐる部分はあります。

 それに,まあ大して売れるわけはねえと思っているのは出版社も同じで,あ,そんなもんですか,くらいしか刷数はありません。なので,あんまり考えられないのですが,下手するとすぐにこれも絶版になる可能性はあります。
 ですので,マニアの方や,今回初めてで迷っているのであれば,早めに買った方がいいかなあと思います。

 上記のアマゾンでもいいのですが,出版社のサイトもありますので,どうぞよろしくお願いします。

3 ということで,またまた世に問う「知財実務のセオリー」,実に良かったなあと思います。

 あとはこれが仕事につながれば・・・てことなのですが,これはまたまた期待薄でしょう。

 実は,去年の100万回閲覧記念飲み会のときに,私の本以上に売れた本の作者である某先生がいらしてくれました。売れた部数は,私のこの本の,そうですね,一桁二桁違うかもしれません。
 ところが,その先生がおっしゃられることには,本の売れ行きは仕事の牽引には全くならないということでした。

 なので,ああ私レベル程度で,仕事につながらんなんて思うのはおこがましい話だなあと思った次第です。
 
 ま,なので,せめて書き賃くらいは回収できる程,売れてくれることを望みます~♡

「全国民が読んだら歴史が変わる奇跡の経済教室【戦略編】」中野剛志著(KKベストセラーズ)

1 首記の本は,今月の初め,夏休み前に紹介したこの本の続編です。
 ですので,まずは,基礎知識編を読んでからがよいと思いますね。

    外見はこんな感じです。
 

 で,今回の戦略編を読んでの感想というのは,まあそのとおりかもしれないなあ・・・ムニャムニャって所です。
 うん,あんたの好きな中野さんのおもろい本だったろうに,テンションの低さは何なの~って感じかもしれません。
 まあでもうーん,なんかテンションが低くなる~それは中野さんの言いたいことがよく分かったせいなのかもしれませんが,別の理由もあるかなあと思います。

 前回,前の基礎知識編を紹介したときに,私は,経済学を占星学,つまりは占いに例えました。
 とすると,この占い師(中野さん)は信用でき,あの占い師(主流派経済学者)は信用できないとする,基準が結局無いのですわ。所詮どっちも占いですからね。
 なので,うーん,っとテンションが低いのですね。

2 で,今回,この一連の本を読むにつけ,私が大学と大学院時代に学んだ物理学と,経済学の違いは何なのか,何故経済学は占い程度の評価になってしまうのか,ちょっと考えました。

 大した結論が出たわけではありませんが,それは2つの理由があると思いますね。一つは①間違いが分からない,もう一つが②規範的である,ということなんだと思います。

 まずは,①間違いが分からない,からです。

 経済学を占いに例えたのは,当たらない占いなんて無い,と言われているからです。最初にこれを聞いたのは,評論家の呉智英さん発だったかなと思います。
 
 つまり,占いって玉虫色で,多義的で,どうにでも解釈できます。
 例えば,2019/8/28の午後3時ちょうどに,有楽町駅の日比谷口で,**という名前の,あなたにとって運命の人が現れます,なんて占いはしませんよね。これは間違いがわかります。時刻や場所,内容等に齟齬があれば立ち所に分かるからです。

 で,ちょっと私の星座である獅子座をネットで調べると,今週は(これも幅があるなあ),こんな感じらしいです。
今週のしし座さんは、ワクワク感と同時に、冷静な現実目線を光らせているようです。新しくはじめたいことがあるなら、落ち着いて考えて進めていくとうまくいくでしょう。
 これに当てはまらない方がおかしい!どんな人でも当てはまるっちゅうに~。

 私はカール・ポパーの正当な弟子を自負しております(そしてヴィットゲインシュタインの正当な弟子でもあります。)。
 そうなると,間違いかそうでないかが分からないものなんて,科学ではありません。

 中野さんも,主流派経済学も,正しいのはどっちか,どうすれば間違いが分かるのか,そこを決めておかないと,どっちにも乗れないわけです(勿論中野さんにすると,いまだデフレから脱却できないのがその証ってことになるのでしょうが。)。

 このブログで多少当てこすったのですが,数年前名古屋大学の研究グループが,光速を超えるニュートリノを発見したとの発表をしたことがありました。
 ニュートリノが光速を超えるとは,それは虚数の質量を持つ,タキオンに違いない,って妄想した人も居ると思いますけど,再実験の結果,装置に不備あっての測定ミスだということが判明しました。

 名古屋大学の研究グループには残念でしたが,このエピソードで非常に大事なことが分かります。間違いが間違いだと分かる,判明する,このことです。
 物理学の世界では,どんな偉い先生(偉いと思われているという意味でも結構です。)も,自然の現象と反することを主張しても誰も支持してくれません(8月革命説なんて珍妙なを主張しても病気扱いされない法学の世界も困ったもんですけどね。)。

 何が間違いか分かる,実に重要なことだと思います。

3 つぎ,②規範的であるってことです。
 物理学の概念に規範的なものはありません。
 
 例えば,上で出た質量,SI単位系だとkgです。
 これは,もともと水1リットルの重さを元にしているわけですが,そんな移ろいやすいもので基準にしちゃあたまんねえということで,今やプランク定数が元になっています。まあエネルギーと質量は等価なものですからね(原子爆弾とか)。

 なので,質量を測ろうと思えば,色々測る手段はあるわけです。
 精度次第で,100円ショップでも売ってそうな秤やら,イオン化して質量と電荷の比でもってピタゴラスイッチみたいに検出器にかけるやら,色々あります。

 で,経済学の重要な概念で,こんな感じで測れるものってあるんですかね?効用でも幸福でもいいのですけど,単位と測定法,ちゃんと定まっている概念ってあるのでしょうか?

 恐らくないと思います。
 これは規範的,つまり判断者の胸先三寸が入るからですね。まあこれも法学と同じですけどね(過失だとか進歩性だとか考えてみるといいです。)。

 だけど,それ自体は悪いことではありません。文学だとか倫理だとか,哲学だとか,それ自体規範的なものの嵐~というものは世の中に沢山ありますから。

 それに,物理学もそうだったのです。
 例えば,プラトンの弟子でアレクサンダー大王の家庭教師,万学の祖と言われたアリストテレス,今でいう物理学の研究も行っておりました。
 近世に入っても,ニュートンと並んで微積分学の祖と言われたライプニッツ,哲学の方でも有名です。

 つーか,もともと,フィジックスと呼ばれたのは自然学(形而学とも言います。この上の概念を扱うのが形而上学であり,いわゆる普通の哲学のことですね。)であり,それはメカニズムの領域(今で言う物理学。)と哲学の領域(自然哲学とでも言いましょうか。)が未分で分かれていないものだったわけです。ずーっと。

 物理学が,哲学の領域を捨て,メカニズム一筋,つまりは文学的深みのない薄っぺらい世界に変わったのは,20世紀のはじめ,物理学の危機(ニュートン力学やマクスウェルの電磁方程式に反する自然現象が多く観測された時代。相対性理論と量子力学の萌芽となったわけです。)と呼ばれた時代からです。
 これは哲学,つまりは規範的な部分を捨てないと,20世紀には生き残れなかったからですね。

 それに最後まで抵抗したのが,エルンストマッハでしょう(マッハ自体は,物理学からの主観的なものの排除を主張したのですが・・。)。

 ということで,文学的深みを捨てたことで,物理学は極めて精緻なる学問の地位を手に入れました。
 これはどういうことかというと,質量は,とにかくどんな小さいものでも正確に測る,1つの原子も1つの量子も,それらの1億分の1の重さの誤差以下まで精密に測定してやる!そういうことなわけです。

 他方,光に質量がなく,ニュートリノには質量がある,けどニュートリノが質量を帯びた必要性は知らん!そういうことなわけです。

 規範的でなければ文学的深みは出ませんので,占いには致し方無い所だったのかもしれません。 
 でも,そうだとすると,経済学は,物理学を目指すのではなく,文学を目指すべきなのでしょうね。

4 おっと,いつものとおりの超脱線ですね。
 ま,兎も角いっぺんやってみりゃいいじゃんって所だとは思います。

 ということで,私の夏休みの課題図書は読了って感じです。

 そう言えば,ちびっこの夏休みの読書感想文用の本って,何故か物語(小説とかね)ばっかですよね。

 私,自分が小さいころから物語とかが大嫌い(今も)だったせいもあって,あれは実に不思議で,本当,読書感想文っちゅうのが国語嫌いの一因ですよ。

 まあ大人になって思いますが,アレは採点の都合,つまりは大人の都合を子供に押し付けただけですよね。嫌な風習だと思いませんかね。
 何を読み,どんな感想だろうが,人の勝手!

 おっとまた脱線しそうなので,この辺にしときますかね。

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