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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 ビジネスロージャーナルのことはいいですかね~。どういうものだという紹介はもういいでしょう。そして,私が定期購読的に読める理由もね。
 詳細はこの辺で。

 さて,2月号の特集というと,毎年毎年,同じ特集です。何かというと,「法務のためのブックガイド」ですね。ま,冬休み前に見てもらい,冬休みの間に読む本を選ぶときの参考にしてもらうってやつです。

 

 法務の人たちの間では有名な特集ですから,他の号は買わなくても買うとか他の号は見ないけど立ち読みするとか,そんな人も多いのではないかと思います。
 私も,かなり前,自分の本を出す前からやはり参考にしています。

 とは言え,このブログでこのことを書いたのは・・・自分の本のだなあ~。ま,人間ってそんなもんです~♡。

2 で,やはり,白眉は,「法務担当者5人による購入書籍分野別批評会」ですかね。
 これが結構な辛口で実にいいですね(辛口というと,「企業法務系ブロガーによる辛口法律書レビュー」~なのですけど,今は毎号載っているもんだから,イマイチ迫力不足)。
 
 例えば,GDPRに関し,Bさんの「そもそもGDPRに関しては、一部の「思い入れ」の 強い学者や実務家が過度に解釈を拡張したり、あれこれ余計な脱線をして解説することで、かえって話を難しく見せているところもあるような気がします。」とか,まあそりゃそうなんだろうなあという話があります。

 さらに,Aさんに至っては,「弁護士たちがあまりに「企業」とか「事業」を知らなさすぎるということが、書き方に影響を与えているように思います。民法(債権関係)改正関連の書籍についても感じましたが、弁護士がいかに「契約」とか「企業実務」とかを分からないまま語っているかということを、そろそろ悟るべきじゃないかと思いますね。」とあります。
 大笑いさせてもらいました!

 ま,私は某企業に11年もおり,知財部にも3年居ましたから,色んな先生の話を聞くたびに,何呑気なこと言ってんだろ,このとっつぁん坊やは~♡と思うことは沢山沢山あります。
 でも別に本人に言うわけじゃありません。別に私からのアドバイスを聞いて改善してもらう必要はありませんからね。私にメリットがありません。

 だけど,やはり企業の担当者は,かなり忸怩たる思いというか,うーんうちの事業に全然合ってねえなあとか,何もわかってねえなこの人とか,私以上にすごく思っている人は多いということです。
 日本人は直接あんま言いませんからね。

 そういう企業の担当者のフラストレーションの貯まり具合がよくわかっていい特集だったと思いますよ。
 
 ああ,あと去年知財で良い本は少なかったようですね(たった2冊しか紹介がない)。

 その他,各論的に,企業担当者・弁護士等のオススメ本のコーナーもありますが,これは各自,自分の興味に従って見れば良いところかなあと思います。
 なので,私がクローズアップするのは,ちょっとやめておきますね。

3 ということで,じゃあ私がこの特集を読んでどれだけ本を買ったかというと,今年は1冊のみでした。
 紹介されているうち買っているのが多くてびっくりしました~。でも全部読めたやつってなかなか少ないですけどね(本当,最近積ん読~が多くなって困ります。)。

 何がその1冊かは秘密にしておきましょう。だって,まだ届いてませんから~。


 ところで,昨年のまとめのときに,今年は引きこもりの年の予定だということを書きました。
 これは別に私が好き好んで,また意図的にそうしようということだけではありません。
 
 ま,このブログをよく読んでいる人には,なぜ引きこもるのか,その理由が薄っすら分かるのではないかと思います。例えば,2014年と2017年が引きこもりの年なのですね。ムフフフ。

 ですので,その話も出来るようになったら,ちょびちょび出していこうと思います。乞うご期待。

4 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日はここ目黒不動尊に来ております。
 
 ま,ちょうど初詣の一環ですね。

 で,目黒不動尊,正式名称は,瀧泉寺つまりお寺です。

 なのに,何かおかしなことに気づきませんか?そう,鳥居がありますね。

 つまりここは神仏習合~なのです。神(日本土着の)でも仏(フランスではなく,天竺発唐経由の舶来品の)でも,何でもいいじゃん~♪といういい感じのものなのですね。

 エイブラハムの一神教,つまり同じ神(エホバだとか,父だとか,godだとか,アラーだとか言われている)を信じているユダヤ教やキリスト教やイスラム教の人たちからは信じられない世界かもしれませんが,そうなのです。

 ま,今は憎み合っているみたいなアラブ人とユダヤ人も,元は同じエイブラハムの息子(異母兄弟である,イシュマエルとイサク)の系譜,つまりは親戚同士~♪日本の神仏習合のように仲良くしたらいいのにニャーと思いますけどね。

 あ,そうそう,神仏習合と言えば,我がふるさと,六郷満山と宇佐神宮が発祥と言われています。つまりは,何でもいいんじゃ~がキーワードなのかもしれません。


 
 ちなみに,昨日はこの写真のとおり,品川神社に初詣に行きました。明日はどこに行きますかなあ。
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1 さて,今日は早くも12/20。あと10日ちょっとで今年も終わりです。早いもんですね。
 私,昨日,某方との忘年会ということで多少飲み過ぎまして,昼過ぎくらいまで実に眠かった~です。ま,パイロットじゃない人も飲み過ぎには注意ですね。

 さて,首記は,最新の知財の条文集ですね。
 
 写真はこんな感じです。今回は青,しかしカバーをとると緑ですね。

 ちなみに,となりは一緒に買った,ゴーマニズム宣言2nd seasonの第1巻,最新のものです。

 私は,ゴーマニズム宣言は出始めのころから読んでおりまして(その辺の説明はこの辺かな。),今も読み続けています。
 ま,山尾志桜里議員のことについては明らかにダブスタで,何だかなあと思いますけど,じゃあ読まなくなるかというと,そうではないってことですね。

 だけど,よく見ると今回扶桑社からの出版なんですよ~。
 つまりは,今SPAに連載しているらしいのです。もうSPA見る歳じゃないから知らなかったのですけど,和解したのですねかねえ(私の記憶によると,宅八郎のオウム真理教へのスタンスをめぐり,編集と喧嘩したんじゃなかったっけなあ。ま,オウム真理教の主要メンバーの方々は今年この世から居なくなりましたので,そういうのもあるのかもしれませんね。)。

 ということで,只今,弁理士会の協同組合経由で本を買うと10%引き,しかも送料無料~という超絶サービスがあるので,ついでに買ったのです(これじゃあどっちがついでかわかりませんけど。)。
 
 裁判所の下の至誠堂も10%オフなのですけど,あそこじゃゴーマニズム宣言は売ってませんからね。

2 で,法文集ですが,一応内容等に行きましょう。

 今回,実は買わないで済ませようかなあと思ってました。今年の大きな改正である不競法関係の施行がまだ半年以上先だからです。

 だけど,これは迂闊~,TPP11関係での特許法改正が結構大きく,しかも今月12/30に施行なのですよ。
 おっとこれはマズい~ということで,急遽買うことにしたのです。

 で,知らない人に言いますと,薬以外の延長登録制度が加わります。
 要するに,審査や審判,さらに訴訟なんかやって,権利化までゴチャゴチャして時間がかかった場合,相応の期間について存続期間が伸びる!というわけです。

 どうですか~。これって,確か法改正の説明会でやってないもんなあ,え!そうなの~という人,結構多いと思いますよ。要注意です。

 ところで,実に残念なお知らせがあります。その一番重要な所で,誤植があります!
 持っている人は見てほしいです。p51です。冒頭
第六八条第二項以降を次のように改める。
とあります。

 でも68条って特許権の効力の話で,しかも2項なんてありません。なので,正しくは,
第六七条第二項以降を次のように改める。
ですね。

 惜しい!発明推進協会!
 多分,このTPP関係は12/30が施行~急な話だったので,チェックが不足したのでしょう。

 私の記憶のある限り,発明推進協会の条文集で誤植があったのは初めてかなあという感じです。2刷り目では直ると思います。

 今回,実に,特許オタクっぽい話だったのではないでしょうか。
1 ということで,毎年恒例のこの季節となりました。
 来年の六法どれにする?ってやつです。

 去年の記事はここですね。有斐閣の判例六法professionalでした。
 ちなみに,一昨年はどうしたかというと,有斐閣の判例六法professionalでした。

 さて,今年は,何でしょうか?
 
 じゃーん。やはり,有斐閣の判例六法professionalでした。これで,2013年から6冊連続して,判例六法professionalになりました。
 やはり,私のような公法とあんま縁のない弁護士にとって,分冊が使いやすいかなあという所です。

 で,定価だと,税込みで5,940円ですかね。これが至誠堂だと,5,350円で買えます。何と,590円もお得です。昼メシ一回分~ですわ。やはり,私のような貧乏弁護士には,至誠堂の1割引はありがたいです。

 ま,今日は,裁判所に行ったついでに買った次第です。しかし,2分の弁準のために,往復90分もかかるというアホらしさ。ベテランの弁護士はこんなの時間の無駄だと思わないんですかねえ。
 裁判のIT化ってこういうのを無くすために,本当早い所やって欲しいもんですよ。ほんで個人的にはついでに,裁判官のAI化もやって欲しいもんです。そうすると,いつでもどこでも24時間スマホから提訴で,審理もスマホから~でいいと思いますけどねえ。何カッコ付けてんでしょ。

 あ,そうそう,毎年書いてますが,本当私,六法好きですよね。さすがタムタムの一番弟子?!いや,一番弟子は,この前まで東京地裁の知財部に居たAさんかなあ。
 あ,そうだそうだタムタムで思い出しましたが,栄達出世の限りを尽くしたと思われたタムタム,この秋,漸く退官したようです。
 
 東京高裁の部総括で上がりかと思いきや,その後家裁の所長に,さらには高裁長官へ,と意外な伸びを示したもんですね。まさか,最高裁判事まで・・・と思いもしましたが,さすがにそこは・・・,ですね。

 私は,法学部出身ではないし,身内とか知り合いにも法曹関係者は皆無でした。しかもソニーの知財部では特許庁対応が主でしたし,傍聴マニアなどでもありませんでしたから,生まれて初めて眼前で見知った民事裁判官って,修習の初日のタムタムが最初だったのですね。

 なので,民事裁判官=タムタムって感じで,その印象は強かったですねえ。いやあ世の中に,こんないけ好かない野郎が居るもんだなあと本気で思いました。なので,実務修習も,弁護修習が終わり民裁修習が始まるときは,暗かったですねえ。
 民事裁判,ああ,あんなやつばっかの所で修習しなきゃいけねえんだ~こりゃ長く感じそう~いやあ嫌だ嫌だ,こんな感じでした。

 ところが,いざ始まると民裁修習は予想とは真逆で,実務修習中一番楽しかったのは,民裁修習と言える位だったのです。横浜地裁の民事裁判官は皆ちゃんとしており(まあよく考えると当たり前なんですけどね。),どうやらいけ好かない野郎は,我らが民裁教官だけ!だった,こんな寸法でした。

 そんな民裁修習からもう13年も経ちますねえ。お世話になった,右陪席の方は,今,例の同級生と同じ部に居るようで(たまたま),まあでも色々ありますから大人しくしてましょ。

 おっと,六法からずいぶん話題が逸れましたが,いつもとおりのことですね。

2 追伸
 ところで,本日の日経の法務面,びっくりする記事がありました。
 例のいきなりステーキの特許の取り消し決定取消訴訟,特許庁側が上告断念して,すでにいきなりステーキ側勝ちで確定!とのことでした。

 ま,ここでは話題にしていませんでしたが,当然私も明細書から判決文まで目を通しておりまして(今度のセミナーのこともありますから。),その何といいましょうか,暴走したプロパテントぶりは目を見張るものがありました。

 詳しくは,弁理士会の研修の講師でもお世話になった栗原先生の書かれたものを読まれた方がいいと思いますが,これで特許維持ということになると,本当なんでも特許になるのではないかと思います。

 例えば,小物を巧みに使ったナンパのやり方だとか,そんなものでも特許になりうると思いますよ。
 いやあ,特許庁いかんなあ。個別のドメインではこのブログを最多訪問している特許庁なんだから,もうちょっとバシッとやってくんないと。
1 首記は,私の所属している一弁の会報ですね。
 その最新号に私の書いた小論文が載っているということです。

 一弁の会報は,東京三会の中で唯一一般に販売していないものです。ま,要するに,こんなの金だして買う奴居ねえよ,というものだからですね。
 ですが,多少役に立つ情報もちょっとだけ載っており,今回,知財の連載の2回めに寄稿したということです。

2 ま,こういうアウトプット系って昨年は凄くやりました。

 ・正月の日本経済新聞の私見卓見~(すごいことです。)

 ・春のパテント誌の論文(これも,弁理士会の会報に載せられるだけの見識等がある弁護士!ってことですからね。なかなか居ません。)

 ・そして,夏の,二冊目の本,「エンジニア・知財担当者のための 特許の取り方・守り方・活かし方」(単著で2冊も本出している弁護士でも弁理士でもいいのですけど,そんなに居ますかね。しかも,アマゾンの部門別1位も取りましたよ。)

 どうですか~凄いもんでしょ。

 だけどねえ,致命的なことが一つあります。ま,予想とおりですかね。

 それは全く営業に結びつかなかった!ってことです。ただの1件もです!

 なので,さすがの私としても,パトラッシュ~僕はもう疲れたよ~なんだかとても眠いんだ~となり,アウトプットするのはもうちょっとやめておきました。
 そんな気持ち分かるでしょ?

 ですが,今年になって一弁の知財の勉強会宛に,会報の連載記事の要請が来たのですね~。ま,そういう官製のやつって,知ったことか,へへーんとなるのが,遅れてきたpunxである私のデフォーな姿です(逆に,金儲けに直結するのならば,勿論俺が俺が!となることは言うまでもありません。)。

 ですが,困ったことに,商標だけ手を上げる先生がいなかったのです(特許→商標→著作権→不競法の順です。)。
 一弁の知財の部会って本当非常にフラットな集まりですね。私が長く居続けられるのは,そのせいだと思います。
 実は,知財以外の,倒産法関係,スポーツ法関係も所属はしているのですが,活動はしていません。なぜなら,ま,典型的な日本の組織だからです(ベテランが威張りくさってやがるわけですね。)。

 ところが,一弁のこの知財の部会は本当フラットなのですよ~。ま,来たことある先生は分かると思いますけどね。
 しかも,勉強会の部会長の先生はいい感じの先生であり(勿論私よりも期古の年若ですけどね。),書き手が居なくて困っていたので,暇なので書いた,というわけです。

 なので,元よりお金や営業の期待をして書いたものではありません(原稿料も0円です。)。同業者の先生に商標法の勉強になれば,ということですのでね。

 あ,他の弁護士会や弁護士以外で見たい方のために,事務所のHPにアップしておきますので,見たい人はそちらをどうぞ(直リンはやめておきますので,探してください。)。

3 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日は,ここ「たまがった伊勢佐木町店」に来ております。
 
 
 ま,私は大体東京地裁系での仕事なのですけど,たまーに,ごくたまーに,横浜地裁での仕事があることもあります。今日はその日だったのですが,地裁の食堂が潰れておりますので,良い機会ということで,ここで昼食にしたのです。

 たまがった,というのは,この看板のとおり,大分ラーメンなのですね。ちょっと前から神奈川に大分ラーメンの店が出来て,しかも,そこは中津の某有名店で修行をした人で,しかも高田出身の店主がやっているということで非常に行きたかった所です。

 ですので,今日の横浜地裁の期日が昼くらいに終わったので,歩いて伊勢佐木町まで向かったのですね。

 実は私の修習は横浜でした。なので,地裁から日本大通りを通り,横浜スタジアムを横目に見ながら,関内方面を歩くというのは懐かしいルートでした。
 ちょうど,14年前の今頃始まった弁護修習が新横浜の事務所だったので,地裁に行くときは,市営地下鉄で関内駅をよく使っていたからですね。

 そうそう,この関内駅の出口,そうそう,修習先の弁護士の先生と連れ立ってああでもないこうでもないと言いながらよく歩いたもんでした。

 で,伊勢佐木町を歩いたのも,やはり修習以来ですね。
 今度は民裁修習,と言っても仕事ではなく,当時の修習部の4民の皆さん(部長,右陪席,左陪席,書記官,事務官,同期の修習生)と伊勢佐木町のボウリング場にボウリングしに行ったときを思い出したわけです。

 今の修習がどんなものなのか,現役の修習生とはもう5,6年話したことのない私には分かるすべもありませんが,当時は結構ノンビリしていたわけですね。あとの伊勢佐木町の思い出も左陪席の方と大食いランチを食いに行ったことくらいなもんです。

 あ,例によって大脱線ですねえ~。
 いやあ,肝腎の味がねえ,正直イマイチだったので,わざと大脱線してしまいました~。
 
 看板の一部にこういうふうなことを書いておりますので,私と地元は一緒の筈です。なので,本当はネガティブなことは書きたくないのですが,しょうがありません。
 はっきり言ってまずかった~です。

 何店舗か複数あるのですね,このたまがった。でも,この伊勢佐木町店は,バイトか何かのオネエチャンが切り盛りしていて,多分タレを入れすぎていますよ。スープが台無しになっている気がしますね。

 ちゃんと店主がやっている所はまだ美味いのかもしれませんが,これじゃあダメですわ。11時ころという,昼飯にはちょい早い時間ではあったのですけど,客は私だけ・・・。
 ちょい離れて,並びに他のラーメン屋もありましたが,ここよりはお客さんが入っていたような気が致します。うーん・・・。
 
 他の支店は兎も角も,この店の再訪はないなあ。高田出身の店主は褌を締め直してやって欲しいもんです。

4 追伸 7/6
 そう言えば,この日,横浜スタジアムを横目に見ながら歩いたとき,セミの鳴き声に気づきました。勿論,ニイニイゼミです。このセミは早いよね。
 ということで,東京は梅雨がぶり返しておりますが,夏ではあります。

 

 
1 至るところで非常に面白いと評判の首記の本です。
 とりあえず,どんなものでも首を突っ込むという私の主義,しかもAIという話もありますので,これは首を突っ込まずにはいられない~なので,ちょっと読んでみたというわけです。

 
 
 で,まずの,感想としては,いやあ面白かったなあ,確かに評判に偽りなし!ということです。
 
 次に,若干俯瞰での感想ですけど,そんなに文字数の多い本じゃないので,実際読んでみた方がいいと思いますが,これはAIの本ではなく,教育の本だということですね。

 実は,この本は大きく2つの話があります。
 前半は,AIの限界と可能性を探るため,東大合格を目標としたけど,それには失敗したという話です。
 いろんな人の助けを借りていろんな方法を試してみたけど,どうしても突破できない壁があり,それは今現代の技術,いやその技術の延長線上にある技術では絶対突破できないということが分かったということです。
 つまりはAIの限界です。

 で,後半は,それを踏まえて,だからといってAIが全然ダメだったわけではなく,偏差値的にはMARCHレベルまで行った,つまりはその程度の仕事ならば全部AIに置き換えられうる,そしてその置き換えられるか否かの差は読解力にある,ということです。上記の東大合格を阻んだ壁が読解力でもあるわけですね。

2 ですので,この本の掉尾でもあり,大きな主題は読解力,なわけです。

 いろんなところでこの本が話題になったときに,読解力を試す例題が一緒に出ると思うのですけど,私もやってみたところ,1問間違えてしまいました。

 私自身,地頭良い系の人間ではないと自覚しておりますので,まあそんなものかなあと思いますけど,この本に載っていた中高生の結果の悲惨さは目を覆うばかりですね・・・。

 さて,その主題の読解力を伸ばすにはどうしたらいいかということなのですけど,この本のp222-に面白い結果が載っております。

 読書習慣も,学習習慣も,得意科目も,性別その他も,全く関係なしだったようです。

ご期待に添えなくて申し訳無いのですが,今のところ,「こうすれば読解力は上がる」とか「このせいで読解力が下がる」と言えるような因子は発見されたなかったのです。」(p223)

とありました。

 まあそうでしょうね。
 私は,東工大に現役で受かり,その後弁理士試験も1回で受かり,旧司法試験にも受かったという謂わば試験の虫,客観的には,読解力があるように思われると思うのですが,本なんか読みませんもんね。

 一番酷かったのは高校時代ですかねえ。恐らく高校時代に学校の勉強関係以外で読んだ本ってたった一冊ですわ。
 それは,「プロレスを10倍楽しく見る方法」です。著者はアブドーラ・ザ・ブッチャーです。

 当時,エモやんの「プロ野球を10倍楽しく見る方法」が超ベストセラーになったもんで,その二匹目のドジョウを狙って,まあゴーストライター(翻訳ってキャプションはありますけどね。)に書かせたのがこれです。

 中身は,アンドレがとんでもないデブだとか,グラン浜田のあそこはデカイだとか,小鉄の趣味はプチブルで死んだら俺にくれだとか,今思うとしょうもない話なのですけど,現物がないのにもいまだにこんなに覚えているということはよっぽど読んだということです。
 当時,タイガーマスクが大ブームで,プロレス人気もすごかったですからね。
 なので,私なんか,今度のレッスルマニアで中邑真輔が勝ってチャンピオンになったらどうしよう~なんて今でも思いますもんね。

 あ,議題から大幅に逸れましたね。
 ま,要するに私が読書嫌いってことです。

 でも,この著者も書いているとおり,「いくつになっても,読解力は養える」らしいので,私もそうなのだと思いますよ。

 読書嫌いで,当然文章を書くのも苦手で嫌いだった私が,一応2冊も単独著書を出せるというのは,その後の何らかの方策のおかげだと思います。

 まずは,面白い本を読むってことですかね。
 多分今のところ,私の人生で一番面白かった本は,「特許法概説」(もう絶版になって長いですけどね。)です。
 本というと小説とか物語とかを思い浮かべるのかもしれませんが,それだけじゃないですよね。なので,自分が面白いと思った本を読むというのは物分りの手助けになると思うのです。

 つぎに,自分で書いてみるというのが重要です。
 弁理士試験の勉強はじめは,本当に困りました。どうやって勉強してよいか,全く分からなかったのです。そりゃそうです。法学部出身でもないし,しかも受験の予備校でも,さすがに一からの勉強方法なんて教えてくれませんでしたから。
 で,私はどうしたかというと,予備校からもらったレジメの定義・趣旨の所を書き写すという作業を延々とやり続けたのです。主目的は覚えるためでした。

 地頭の良い人は読むだけでも覚えられると思うのですけど,私は本当頭良くないので,書いて何とか覚えようとしたわけです。

 で,何ヶ月か経ち,何本か何十本かのレジメの定義・趣旨部分を書き写していたある日,或ることに気づきました。
 構造が同じだ~ということです。従来制度→その欠点→ほんだからこうした,趣旨部分はこのような構造になっていたのです。ま,当然,頭の良い人なら,2,3個読んだだけで気づくことだと思うのですけど,でも私は非常に苦労して,兎に角そういうことに気づいたわけです。

 そして,そんな状態からたった1年で当時4%の合格率,論文試験は8科目もある弁理士試験に受かったのですからね,読解力は養えるわけですよ。

3 大人でも読解力のない人は居ますよ。
 このブログは大人向けで,きつい冗談と皮肉に満ち溢れているわけですけど,いちいちそんなエクスキューズはしません。野暮ですからね。

 だけど,真に受けるやつがいるのです。馬鹿かお前は?と思うのですけど,私は面倒くさがりなので,だったらもうやめやめ!って方向に進むしかありません。

 なので,このブログ読んで興味が出たら,この本を読んで読解力を高めるといいのではないかと思います。

 あと,個人的には,シンギュラリティは来ると思います。
 この本の著者は,脳の全てを数式化出来ないだろうから無理~という話ですけど,それは論理に飛躍があるかなと思います。
 何故かっていうと,完全に人為のものなのに,全く予測出来ないものなんて沢山あります(例えば株価だとか)。ですので,AIも1個1個は単純な数式の集まりなのに,そのうち思いもよらないことになるのじゃないですかね。脳のシナプスも1個1個は単純だと思いますし。

4 追伸
 現在,佐川証人の証人喚問が行なわれております。
 捜査のアレで答弁できない~とありますけど,私が興味あるのは,後ろの補佐人弁護士ですね。

 ちょっと調べた所,熊田 彰英弁護士のようです。
 京大出身,50期のヤメ検ですね。

5 追伸2 
 ということで,流浪の弁護士,散歩のコーナーの特別編が続きます。
 本日は,目黒川,上流へ編です。

 
 まずは,あまり関係ない五反田の町並みからです。とは言え,ここは桜が綺麗なのですね。左隣が三菱東京UFJ銀行のある通りです。

 
 で,かなり飛ばして,ここ,目黒線の高架のある亀の甲橋です。いやあ今日は綺麗です。遊覧船も気持ちよさげです。

 
 そこから近くの近景です。
 実は,五反田駅の周辺は目黒川岸の桜は密度が薄かったり片岸のみだったりするのです。両岸にびっしりというのは,目黒線と交わるこの辺りから上流側なのですね。

 
 で,その通りです。こんな感じでボンボリもあります。こっちの岸は普通のスポンサーですけど,対岸のスポンサーは,もうJYJというか東方神起というか(私は区別がつきません。),そのファンのコメント一色です。
 毎年すげーなあと思いますよ。

 
 で,アマゾン日本本社近くの太鼓橋まで来ました。これは下流側です。
 
 
 上流側はこんな感じです。私は行ったことはありませんが,目黒エンペラーが大きく写っております(これって書いているやつ)。
 まあ,このブログを見ているような人で行ったことのある人は少ないのではないかと思います。だって,こんなブログ見ている人がもてるわけないじゃないですか~。プププ。

 
 さらに,上ります。これは目黒通りの橋である目黒新橋です。いやあ凄い人手です。

 
 で,これは目黒新橋の上流側です。
 昨日のNHKのニュースで目黒川は満開と言ってましたが,まさに今日はピークじゃないでしょうか。

 
 で,ふれあい橋の所まで来ました。この辺で見るのが一番綺麗かもしれません。これは下流側です。

 
 同じ橋から上流側です。向かって左側,実に綺麗です。

 
 もう一つ上流の橋まで行きました。田道橋です。これは下流側です。

 
 で,これが上流側です。煙突がでかく写っております。

 さあ,さすがに帰らないと昼休みも無限にあるわけではありません。
 
 帰る途中の写真です。こんなに人が多いのですよ~という説明ですね。

 
 そして,いつものとおりの山本橋で〆です。昨日よりも天気が良いため,写真写りは今日の方が良いかなという気がします。
1 ということで,本日で2月も終わり~早いですねえ。
 さて,今日は首記の本の紹介です。知財関係をやっている弁護士(弁理士ではなく)の人には,あああの本ね,という所かもしれません。

 で,その感想は,いやあ凄えやって所です。
 

2 とは言え,この本,買おうかどうか結構迷いました,買うまでは。それは以下の理由です。

①内容
 私,イソ弁時代から,日弁連の知財系の外回り団体である弁護士知財ネットに入っています。で,去年か一昨年か忘れましたが,そこで農水系のPTを立ち上げるみたいな話が出ました。
 当然,何事にも冷めている私ですから,そんなのね~農水でやったところでね~というわけで,全くの無関心~。

 そんなこんなの,その去年の終わりくらいか今年の初めのある日,そのPTで農水知財のテキストが発行されるので,皆さん是非買って読んで頂戴みたいな話が出てきたのですね。

 それがこの本です。

 なので,また,好事家連中の自己満足のオナニー本じゃねえの,どうせ~♡って思ってたわけなのです。

②出版社
 これは,経済産業調査会から出ています。経済産業調査会って,経産省の外郭団体で,現在の理事長も確か経産省の官僚OBで,所謂役人の天下り先ですね。
 ま,とは言え,そんな団体から出た本でも内容が良ければいいのですが,この経済産業調査会の出す本には酷い本があるのです。

 知財系の弁護士や弁理士の事務所に,この経済産業調査会から,セミナーのお知らせがFAXで届くのではないでしょうか。私の事務所にも届くのです。紙代の無駄なのですけどね。
 でね,問題なのは,この経済産業調査会が主催でやったセミナーのレジメを,自分の所で本にして出すという商法をやっているのですね,ここ。ネットで経済産業調査会の・・・の本が新刊で出ますと~報じられるのを見ると,アレ!これ,ちょい前セミナーの知らせが来たやつじゃん,とこんな寸法です。

 まあ一粒で二度美味しい商法といいますか,安易な企画商法と言いますか,そういう所なわけです。
 
 ということで,そんな所が出す好事家の本,期待する方が無理ってやつですよ。

③値段
 これ,税込みで5,292円もします。
 私の本の2倍以上です。なので,そもそもそんな価値あんのか~これ!ボッタクリじゃねえの~買う気失せるわ~ちゅうわけですね。

3 で,買ってみた感想はもう上記のとおりです。
 いや,本当これ!凄えや!
 ムハハハこれは素晴らしい,こんな本はなかなか出せねえなあというのが正直な感想です。

 勘違いしてましたが,実は,執筆者の過半は現役の官僚バリバリの方々です(農水省,特許庁,内閣府,法務省,国税庁,経産省,財務省,INPIT,農業・食品産業技術総合研究機構など)。
 なので,その道のプロによるきちんとした内容の話なのですね。

 大きく2つに分かれ,前半が総論,後半が各論です。前半の総論の出来も良いですが,後半の各論,これよこれ!というかこういうような感じ,他の分野(例えばITでもいいのですが)でもここまで細かい部分に目が届いた本を私は見たことがないです。

 実に懇切丁寧に,特許は何かとかクレームはどういうのだとか,もちろん,意匠,商標・・・も,です。痒い所に手が届く,そんな書きぶりです。

 さらに,驚くことに,この本,フルカラー!です。
 農水という自然の産物がお題目なので,そうしたのでしょうねえ。白黒じゃ味気ないですもん,美味しそうに見えませんからね。
 なので,値段もしゃあないかなあという感じです。

 というわけで,いやあ正直スマンカッタと佐々木健介風に謝る感じです。

 なら,褒める所だけを書けばいいんじゃね,つう所なのかもしれませんが,それじゃあ私のひねくれ屋のプライドが許しませんわ。ムフフフ。

 兎も角,これあれば十分,もう弁護士も弁理士も要らねえ~みたいになるのはちょっと怖いですけど,その位の出来の良い本ですね。

4 さて,でも私もそうですけど,多くの人がいや今更,農水で知財?と思われるでしょう。

 先週終わったオリンピックですけど,終盤こんな報道がありました。
 「「韓国のイチゴ、お気に入りでした」銅のLS北見が会見」(朝日新聞デジタル)

 中身には,「もぐもぐタイムで一番私が好きなのは、イチゴ。韓国のイチゴはびっくりするぐらいおいしくてお気に入りでした」とありました。

 いやあ別にいいんじゃね,それが何か?と思われる人も多いかもしれません。でも,国や弁護士の連中が農水知財を積極的に守ろうとするのはこういう事例があるからです。

 私は,ネトウヨ,極右弁護士ですので,韓国が大嫌い!だから,バイアスが掛かっているかもしれません。ということで,メジャーの新聞中で比較的中立と思われる,日本経済新聞のリンクをはっておきます。これは去年の夏の記事です。

農林水産省は、イチゴ品種が韓国に流出したため5年間で最大220億円の逸失利益があったと推計した。韓国のイチゴ栽培は9割以上が日本品種をもとに開発されたという。栃木県が育成した「とちおとめ」は韓国で交配され、「錦香(クムヒャン)」という品種で出回っている。

 どうして流出したかは各自調べてもらうとして,まあ客観的にこのような状況である,ということですね。

 なので,そりゃおいしいさ~何せ元は日本のもの。つまり,パクったイチゴで大儲け~♪なわけです。
 あ,そうだ,元歌の盗んだバイクで走り出す~♪は,生きてりゃ御年52歳,私と同い年の尾崎豊の有名な曲です。
 で,尾崎豊のお兄さんは実は法曹で,私が修習生だった2005年に,ちょうど横浜で民事裁判の裁判官をされてたのですね(私は横浜修習)。私の配属部は,その尾崎さんの居る部ではなかったのですが,同期の弁護士によると,カラオケで弟の歌を歌い,あのバイクは僕のバイクだったんだよね~とつぶやくのがデフォーだったとか~

 おっと議題が逸れましたなあ。
 ま,私も金さえ儲かりゃいいじゃん派なので,あんまりグダグダ言う気もないのですけど,今回紹介したこの本の冒頭,農水省の知財課長はこう書いています。

開発者がお人よしなのにつけいり,あたかも自分が開発した情報であるかのように装い不当な利益を得るようなこともなく,開発者に素直に感謝するような社会であったから(9p)

 これは日本の農村の美徳を書いた部分です。
 要するに,それじゃあ,生き馬の目を抜き,善意につけこみパクった種苗で大儲け~するような輩から身を守れませんぜ~旦那~と言いたいわけですね(どこの国の輩を黙示に糾弾しているかはご想像にお任せします。)。

 なので,農水知財に国や弁護士が力を入れるのは,こういうことを極力無くしたいということなのだと思いますよ。 
 つーことで,実は,農水知財に力を入れるということは,極めて国粋的な活動であるということで,当然極右の私もあんまり冷めちゃあいけねえなって所です(でも,ありがた迷惑っちゅうこともありますので,ほどほどにしときますわ。)。

5 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日はここアマゾン日本本社近く,目黒川沿いに来ております。
 
 一昨年まではここに一番早い桜の枝があったのですが,通行に支障があったのか切られて上のような感じです。
 ですが,もう1ヶ月でこのあたりは満開~になるわけですので,季節の移ろいっちゅうのは凄いもんです。

 そして,そのときの人出に間に合わせるように,今は目黒川で浚渫を行っております。
 
 こんな感じです。with ピカチュウです。
 
 目黒川沿いってオシャレなイメージだし,オシャレなマンションがバンバン建っています。
 でも,ちょっと激しい雨が降ったその後!もうたまらない臭さです。川の流れが激しくなると川底などのヘドロが一気に上に上がってくるのでしょうね。もうそのときは,鼻をつまみながら,通るしかありません。
 なので,川沿いのマンション,1Fは当然,2F3F,4Fくらいもかなあ~雨上がりには要注意ですな。

 全然イメージ違うでしょ。臭さはどうしてもね~。

 というわけで漸く浚渫ですわ~。がんばりなはれや・・・ちゅうところで。
1 読書週間はまだまだ続くよ~♫というわけじゃないですが,今日はこんな本の紹介です。
 ま,時期的には実にいい感じじゃないかと思います。何せ,平昌五輪,開会式は明日ですが,競技は既に始まっております(これマジ)。
 
 日経の土曜の書評で紹介されて,実に面白そうだなあと思い(しかし,お陰で書評の移った日曜の紙面はスカスカですよね~。「NIKKEI The STYLE」って評判いいのかねえ。あんなクソみたいな内容,誰が読むんじゃ!と思いますが。),買ってみたわけです。

 いやあそしたら,凄い面白かったです。字びっちりで360pくらいある,非常に大部なものですが,多分1週間かかってないですね(本屋で実物見てください。)。
 読み進めると,何と言いますか,よく出来た推理小説みたいに,謎解き・・・が進むのですね(とは言え,私が最後に推理小説を読んだのは小学生のとき)。

 しかも,あとがきでそれに類したことを著者が書いているのですけど,これは私が好きな系譜学ですわ~つまりは「悲劇の誕生」「道徳の系譜」みたいな,ね。
 

2 このくらいじゃ何のことかわかりませんが,ちょっとタイトルがイマイチではあるのです。

「オリンピック・デザイン・マーケティング」というタイトルなのですけど,これは分かりにくいです。
 正確にには,オリンピック・デザインとオリンピック・マーケティングだと思います。だけど,オリンピックが共通項なので,パンデクテン方式か数式の整序か分かりませんが,オリンピックを前だししたのでしょう。

 なので,中身は,オリンピックデザインから始まって,オリンピックマーケティングに移行していくという話がメインです。
 
 ところで,ここでよく書いているように,私の目下のところの目標は,東京オリンピックにおけるアンブッシュマーケティング規制法の阻止!です。

 別に,それは嫌儲じゃないですよ。私も大手企業や大手企業から金もらっている人と同様,金こそすべてじゃ~という資本主義信奉派ですからね。
 ただし,だったら全部スポンサー筋で何とかせいや,税金出させるなや,ただでさえ金がないのに~♫ちゅう理由です。

 東京オリンピックも,税金投入0,全部トップパートナー等で賄います,なら何の文句も言いません。でなければ,私も含む国民の自由を制限することには断固反対ってわけです。五輪まんじゅうくらい売らせろや,バーカ,っていうことなのですね。

 なので,この本もいかにオリンピックがスポンサー筋の方を向くようになったか,そして,それに電通が絡んでいったかってことをよく書いています。

 例えば,長野大会に関する記述でこんな記述があります(そう言えば長野からちょうど20年ですね。)。

 「長野冬季大会は”電通マーケティング祭り”なのであった」p143
 「このようなアンブッシュ対策が強まれば強まるほど,長野市民の期待値は下がったことである。」p149

 他にも
 「開催都市や企業がなぜIOCの方針(なかでもスポンサー保護)に従わなくてはならないのかは疑問に思われてしまうところである。」p173
 の記載もあります。

 2020に向けてアンブッシュマーケティング規制法を望む方からのロビー活動は今後激しくなりそうですが,私は若干楽観しております。
 この本によると,スポンサーを取り付けた代理店のフィーは大会によってマチマチではあるのですが,およそ,10~15%くらいのようです。
 とすると,上記のトヨタのスポンサー就任に関し,電通が得たのは,200億から300億円!

 ですので,仮にスポンサー筋からのロビー活動がきつそうなときは,え?そのアンブッシュマーケティング規制法って,結局電通が儲けるためだけじゃないの~っていうことでネットの嫌儲派に火をつければ(電通には,こういう痛いスネの傷もあるはずです。),旧エンブレム騒動のようになるかもしれませんよ~。

 ま,私も金儲けは大好きなので,ほどほど&バランスが大事ってことでシクヨロ~♫

 おっと,本の話かいつものようなスポンサー筋への悪口か,とっちらかってよく分からなくなってしまいましたね。

3 ということで,この本は,ほぼ文句はない労作,秀作です。
 でも,それだけじゃ面白くないわけで,1点苦言,1点アドバイスなどを。

 今回,エンブレムに纏わる話ですので,マークの話の分量も多かったと思います。なので,その辺に関する記述が気になったのですが,完璧でした。専門じゃないと思うのですが,知財に関する記述に文句はありません。

 だけど,1点,法律の条文が間違っています。まあ細かい話なのですけど,いかんせん一応弁護士なもので,気になるのですよ。
 p354に
 「地方自治法(第一六七条の二)における随意契約
 という記述があります。ま,しかし,地方自治法に第一六七条の二という条文はありません。
 これは,地方自治法施行令の間違いですね。随意契約は,その施行令マターですから。
 
 法律監修の先生マターの話かもしれませんが,2刷か重版のときに直しておいてください。

 次にアドバイスです。
 私はここで何度も書いているとおり,負け組貧乏弁護士です。ですが,弁護士にとって本というのは,お店の仕入れみたいなもので,売上が低くても一定程度支出しないといけないものです。
 ということで,私が利用するのは,至誠堂の1割引!がメインです。ですが,これ,法律書だけで,今回のような本は売っていません。
 
 なので,そういう場合どうするかというと,ソニー友の会での楽天ブックスの割引か,弁理士協同組合の1割引&送料無料に合わせるかってことになります。でも,これ本の種類や時期が限られてたりするのです。

 ですので,結局,アマゾンの中古で買うことが多いのです。法律書じゃない本は殆どアマゾンの中古かなあって感じです。
 今回のこの本もそうで,送料入れても1割以上安く買えました。

 で,中古なのに,状態は凄く良かったです。ほぼサラ,つーか新品でしょって所です。全く読んだあとが窺えませんでした。
 まあ,良い品に巡り会えて良かったわいと読み進めてたら,この本からチラチラ~と紙切れが舞い落ちました。
 ああ,栞か何かと思ったら,こんなものでした。
 
 「謹呈 著者」と書かれております。

 私も2回ほど本を書きまして・・・,それはいいのですが,出版社からの謹呈分を誰に謹呈するかいつも迷います。
 お世話になった人を中心に~という所でしょうね。

 なので,この本を書いた加島先生にアドバイスすることは,謹呈はもっと人を選んだ方がいいのではないかということです。
 ちっとも読みもせず,こんな紙が挟まってることすら確認することもなく,せどり屋に出すような輩に謹呈しても仕方ないでしょう。

 まあでも気になったのは,この2点でしかも1点は属人的な話だけですから,非常に勉強になったというか,良かったですね。
 著者の言いたかったことはタイトルにもある「エンブレム問題からオープンデザインヘ」のことなのかもしれませんが,あっしには関わりのねえことでござんすっちゅうことなのでありまして,でも,そういう面を抜きにしても良い本だと思います。

4 追伸
 そうだそうだ,今日の日経の2面に関連深い話が載っていたのでした。
 「 五輪選手 CMから消える 肖像権を理由に自粛の動き 知財保護と応援、どう両立 」

 上記の本の話は,主としてオリンピックシンボルやオリンピックエンブレムというマークの話でした。

 他方,オリンピックの金づるにはもう一つありまして,それが選手の肖像権です。
 これはピンクレディー事件で明白になったとおり,パブリシティ権というものがあって,それは一定の条件の下,認められたわけですね。最高裁の判決では,人格権由来のものということですが,それに商業的価値がついたのですね。
 でも,私が今ここでパブリシティ権と言い換えたとおり,「肖像権」というと,法の明文も判例もなく,ようわからんものになってしまうのです。なので,上記の記事の話も本来はパブリシティ権のことかなあと思います。

 兎も角も,選手の肖像を利用する権利もトップパートナー等に限られているわけです。

 なので,この日経の2面に載ったような問題が起きうるのです。

 ただ,商標権のような外延のはっきりしたものとは異なり,よく分からない肖像権ですからねえ,ちょっとJOCもノイローゼ気味じゃないですかね。
 だって,自分の会社の社員なんだから,何難癖つけてんじゃ,クソJOCが,おんどりゃー,出るトコ出たろかワレ!という対応でいいのではないかと思います。

 JOC等が文句を付けて来たとしてもそれがどうしたというのでしょう。
 上で紹介した本には,やはり前の東京オリンピックのときにJOCが著作権侵害(オリンピックシンボルのね。)で,ある団体に仮処分をうった所,東京地裁で「著作権の保護期間は過ぎており・・・」という決定が出たとの記載もあります。

 64年の際には戦った団体や人も沢山居たのですから,今回も戦ってみてはどうしょうか?

 あと余計な話ですが,今回のオリンピック&パラリンピックエンブレムについては,既に商標登録出願されており,しかもこの年始に登録されたようです(第6008759号~第6008762号。カラーと白黒のそれぞれ2種です。代理人はTMIのようですね。)。

 こんなやつが代表ですね。
 指定商品等は,所謂全群の出願です。

 で,ここから重要なのは,こいつらの登録日は,1月5日です。
 なので,2ヶ月内の3月5日まで異議申し立てが出来る!ということです(商標法43条の2~)。
 どうですか~誰かやってみませんかねえ。

 あ,一応説明しておきますと,こういうブログに,上記のオリンピックエンブレム等を掲示しても,商標権侵害にはなりません(商標法26条1項6号)。所謂商標的使用じゃないってことになりますので,ご心配なく。
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