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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 これは昨日ニッショーホールで行われた弁理士会主催の研修です。
 毎年毎年行われており,地裁知財部と知財高裁の判事が交代で講師を務めるというものです。

 昨年は,知財高裁の番で,当時所長だった清水さんが話したわけです(なので,来年は高部さんかな。)。

 で,今年は地裁知財部の番で,29部の山田部長(43期)が講師でした。

2 で,内容なのですが,私には非常にためになる,良い講義でした。

 ま,細かいところはいつものとおり開示しませんが(行った人の財産であり,また講師の萎縮を防ぐためです。),そうか~やはりそうか~でも戦略としてやらざるを得ないこともあるんだよなあ~と一人納得していた箇所が多数ありました。

 回りを見ると,知り合いではないのですが,有名ところの弁護士の顔がチラホラ見え,弁護士の関心の高さが伺えましたね。

 で,弁理士会の研修なのに,弁護士と書いたのには訳があります。勿論,弁護士・弁理士じゃないと弁理士会の研修なのですから出席できません。
 だけど,今回の研修の内容はいつもに増して,弁護士に向けた話だったなあという感じでしたから。

 ま,知財高裁の場合,審決取消訴訟があるので,弁理士の代理人に一定以上寄せることは出来るのです。
 そうだ,そうだ,知らない人も居るかもしれませんが,審決取消訴訟については,弁理士単独で訴訟代理人になることができます(弁理士法6条)。査定系だろうが,当事者系だろうが,関係ありません。わざわざ弁護士に頼む必要はないのです。

 だから,逆に知財高裁としては,うーん弁理士どもめ,ちゃんと書面を書けよということで,言いたいことは一杯ある,そのため弁理士からすると聞くべきことも沢山あるということになります。

 だけど,地裁知財部だと,侵害訴訟メインですので,弁理士は単独では代理人にはなれません。弁護士が主役のステージです。
 普通は,それでも弁理士会の研修なので,その辺を慮って多少は弁理士に寄せる話をするのですが,今回,思い切ったことにそういうことは一切ありませんでした。
 もう,これは弁護士向け,弁護士会の研修でやるべき内容だろう,これに尽きます。

 なので,冒頭,私には非常にためになる,良い講義でした,と書いたわけです。

 ですが,普通の弁理士,日々明細書書きと中間処理がメインの弁理士には,全く縁もゆかりも無く,そして興味のないだろう話のオンパレード!特に前半はその傾向のみでした。

 そのため,休憩時間に退出した人がそこそこ居ましたね。全体の出席者も,その昔,飯村さんが知財高裁の所長を務めていたときの,押すな押すなの状況とは打って変わっての出席率だったと思います。

 ま,仕方がありません。侵害訴訟の数は低値安定,年間特許で200件くらいしかありません。
 弁護士ですら,なかなか携わる機会が少なくなっている状況です。ましてや,普通の弁理士にとって,侵害訴訟の代理人や補佐人というのが,遠い世界の話になっているというのは当たり前の話なわけですね。

 何か色々・・・という感慨深い研修でしたね。

3 ところで,この研修の帰り際,何だかよくわかりませんが,一人の弁理士が,出席票を回収する係員をひどく怒鳴っていました。見た方いますかね。

 出席票を回収するだけの人に何を怒鳴ることがあるのだろうと実に不思議でした。

 ま,弁理士は,偏屈な人が(勿論私もそうです。),そのままオッサンになり,そのままジイサンになるというパターンが非常に多い職種だと思います。
 なので,コンビニや居酒屋で要領の悪い外国人に文句つけたり怒鳴ったり~いわゆる荒れるシニア,こんなタイプの人が沢山居る職種です。

 いつか,UPCの研修に出たときも,後ろで大揉めに揉めてたのを目撃したこともあり,ようやるわと思ったこともあります。

 とは言え,荒れるシニアは弁理士だけではなく,弁護士でも結構見かけます。このとおり

 なので,無責任な私としては,ヤレヤレクソジジイ,早くくたばれクソジジイ!と応援しておきましょう。

4 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日は,ここソニー大崎に来ております。
 
 入社してすぐの研修が昔の大崎テックであったのはいい思い出です。ソニー大崎と言えば,女子バレーの強豪だった時期もあるらしく,体育館がデカかったのですね。なので,全社の新人研修をここでやったのです。

 そのときは,喫煙所じゃない所でタバコを吸ってて,守衛のオッサンにひどく怒られましたねえ~あれもいい思い出~。昔も今もよく怒られる~ってことでしょうか。

 で,ここに来たのは,土日のスノーボードで,精算していないお金があったため,その関係ですね。こういうときは便利~。
 でも,この建物の中に入ったのは,今日が初めてでした。いやあガラーンとしたロビーだったなあ・・・。


 あ,暫く書籍の更新がないので,ついでに,ここで。
 先日,ブックオフに行ったとき,貴重な本をゲットできました。
 
 「松田治躬先生 古稀記念論文集」です。松田先生の話はこの辺で書いてますね。

 定価7500円のものがほぼ新品で1500円しませんでした~。いやあビックリ&ラッキー。

 さて次は,飯村敏明先生退官記念,片山英二先生還暦記念,小松陽一郎先生古希記念,こんなやつを狙って中古本屋を彷徨いましょうかねえ。ムフフフ。
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1 この三連休、土日はスノーボードに行ってました。いつものように尾瀬戸倉です。
 だけど、宿の人の話によると、連休前に何と雨!が降ったらしく、一見誰も滑っていないように見えるパウダーが実は偽パウダーでした。

 要するにいっぺん溶けて、冷え込みで固まり、その後少し新雪が積もったということなのですね。
 なので、パウダーかと思っていくと、ガガガガ・・・あーあって感じでした。

 その斜面はこんな所です。
 

 で、今回久々に多人数のツアーでして、意外と楽しかったですね。

 勿論、メンバーは、ソニーのエンジニア時代の同僚です。ソニーのことはなんだかんだで色々言ってますけど、プライベートでの付き合いが濃密で長くなってますので、こんな感じですね。
 弁理士や弁護士の人とそこまで付き合いの深い方はいませんので、このエンジニア時代からの付き合いは、貴重で例外的です。

2 さて、本題に入りますか~。

 ちょい前、今年の特許法改正の方向をDISったことがありました。

 特に、証拠収集について、どうせこんなのが導入されても、実効性なんかあるわけねえ!だって、大企業が賛成しているようなやつ、お目こぼしに何の効果があるんだよ、バーカってわけです。

 ですが、この考えは多少改めた方がいいことが分かりました。

 ここを見てください。
 何と、今回の話、経団連には根回ししていなかったというのです。経団連に根回ししていなかったなら、当然知財協にもです。

 昨日は、建国記念日でお休みだったのですが、日経は休刊日ではありませんでした(休刊日は今日)。
 その昨日月曜の法務面の記事に、「特許法改正 専門家が工場立ち入り 訴訟で証拠収集容易に、大企業に異論も」という記事がありました。

 これによると、「また今回の小委員会のメンバーからは、前回は入っていた経団連や日本知的財産協会(東京・千代田)など業界団体の委員はすべて外れた。」とありました。

 要するに,大企業は賛成していなかったわけです!
 この点で,上記の考えは多少改めた方がいいということになります。

 ですので,大企業が賛成していない話なので,多少の実効性はあるかもしれません,ということに改めたいと思います。

 なので,そういうことかと思った話~なわけです。

 しかし,まだまだこれで行くことに決定したということではありません。特許庁が,特許という制度の太客(これが大企業)を切れることが出来るのかという結構核心的な話だからです。

 私はいつものとおり,懐疑的です。ですが,真にイノベーションということがどういうことかということが分かっている経営者なら,賛成する筈だと思いますけどねえ。
 勿論,日産や神戸製鋼や東芝やレオパレスなどの,間抜けとウスノロと守銭奴しか経営者に居ない会社ならば,当然反対するでしょうけどね。ムフフフ。
1 今日はやっぱこれでしょう。日経の一面です。
 日経の一面に,特許の話,しかも法改正の話が載るなんて,いつ以来~??もう私はそれだけで満足~♡ムフフフ。

 ま,これは特許小委員会で審議しているネタについて,大まかにコンセンサスが得られたということで,特許庁からリークされたものでしょうね。

 なので,特許小委員会を見た方が早いです。
 最新はこちらですかね。

2 証拠収集手続きの強化は,「当事者の申立てにより、一定の要件の下で、営業秘密の保護に十分に配慮しつつ、裁判所が 、公平中立な専門家に対し、相手方当事者の工場等において必要な資料を収集して報告書を作成する旨の命令をすることができる制度」のようです。

 だけど,この一定の要件というのがくせ者です。
 上記の小委員会の資料によると,①「必要性」の要件に、②「蓋然性」、③「補充性」、④「相当性」を加えた4要件が必要だそうです。

 で,この4要件ですが,
 ①「必要性」; 対象が、相手方当事者が所持する資料であり、侵害行為の立証に必要なものであること。

 まあこれは分かります。これがなけりゃ本制度要りませんからね。でも,他の要件は,
 ②「蓋然性」; 特許権侵害訴訟の相手方当事者による特許権の侵害の蓋然性が認められること。
 ③「補充性」; 他の手段で収集が容易でないこと。
 ④「相当性」; 「その収集に要すべき時間又は相手方の負担(金銭的負担等)が不相当なものとなることその他の事情により、その収集を行うことが相当でないと認められるとき」に該当しないこと。

 ここでまでしなきゃいけないのか,っちゅうくらい厳しいものです。

 結局,その疎明というか証明を原告の方でやらなければならず,被告の負担を嫌う裁判所(「訴訟の技能」等参照)が100年に1回くらいの頻度で発令しそうだなあという感じのものです。
 こんなんで何か変わるのでしょうかね?

 でも,ま,仕方ないのです。
 ちょい前私が小委員会に意見を送り,思いっきり黙殺されたことをここで書きました。

 今回の制度導入の趣旨とおり,そうじゃなきゃダメだという点を理解している人なら,もうディスカバリーしかないんじゃない,こう思う人は結構多いはずです。

 でもねえ,大企業が賛成せんのですわ。

 上記の今回の制度が何故導入できるようになったかを考えればそれはわかると思います。つまり,今回の制度も100年に1回くらいのやつなんじゃろ,そんくらい位じゃったら,許しちゃるわい,てなもんです。

 大企業が導入を許した制度,逆に言えばそんなものは使い物にならないってことです。わかるかな~わかんねえってこともねえだろうなあ~シャバズビダ~♪

3 ちなみに,日経の一面の記事にはもう一つ重要な改正が載っています。
 「立証後の賠償額の算定方法も見直す。」たった,一文です。
 昨日のイブニングスクープだともうちょっと詳しかったのですが,ま,限られた紙面ですからね,致し方なしです。

 これも上記の小委員会の資料を見ますと,要は,102条1項と3項の併用,102条2項と3項の併用,これを認めていこうというものです。

 これは条文上特段禁止されて居なかったのですが,裁判例通説では併用まかりならぬだったのです。これも裁判官の頭でっかちさが主原因だと思いますけどね。

 ほんで,改正で,そんな固いこと言わずとも・・・にするらしいです。

 これは上記2のようなきっと永久に発令されない制度に比べれば実効性はかなりあると思いますので,歓迎すべき改正だと思います。

 でもねえ,結局不法行為の差額説を取っている以上,限界があると思います。
 要するに,民法との整合です。

 だけど,通常実施権の当然対抗制度を取り,登記等の明示の手段がなくても対抗できるように,民法とは乖離する方向に舵を切ったのだから(特許法等だけです。),不法行為の損害賠償についても民法から乖離してもいいのではないかと思いますけどね。

 本当,故意侵害なら10倍の賠償!これでいいのだ~

 だけど,これもそうはならないでしょう。やはり大企業が大反対しますからね。

 ま,要するに,既得権益者の利益をどこまで守るのか,現状維持でどこまで行くつもりなのか,本当の論点はそこら辺にあるということですね。

4 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日は,ここで爆発現場前に来ております。
 
 実は,一昨日の水曜の夜,五反田でガスコンロが爆発したという騒ぎが起きました。

 何事も逃げ足速い私ですので,当然その時間は五反田にはいませんでした。で,報道を見ると,うん,これ,もしかして,事務所にめちゃくちゃ近い場所じゃねーと思ったのですが,そのとおりでした。

 写真のとおり,メリス五反田というビルで,私の事務所のあるビルから本当歩いて1分かからない,早足なら10秒くらい,の場所です。
 もともと,皮膚科とか医療系のテナントが入っていたと思うのですが,爺さんの先生で廃業したらしく,有楽街ぽい飲み屋にいつの間にか変わってました。

 で,爆発したのはその飲み屋ですね。なので,比較的新しい所です。

 写真を見ると分かりますが,すでに即席の壁と扉を作っております。まあ復活するのは大変でしょうが,隣保班としては頑張ってほしい所です。
1 袖振り合うも多生の縁と言いますので,ここで近々に施行されるので大慌て~と書いた,薬じゃない延長登録の話をちょっと詳しく書いておこうと思います。
 これぞまさに,何でもノートって感じです。

2 まず,いちばん重要な,いつからの出願に適用されるかという話です。
 実はこれ,法律の施行日じゃないのです。

 2020年3月10日以後の特許出願に適用されます

 これ本当です。
 実は TPP11 担保法の附則第 2 条が以下のように規定されています。
この法律の施行の日(以下「施行日」という。)又は環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定が署名された日から二年を経過した日のいずれか遅い日以前にした特許出願に係る特許権の存続期間の延長については、第2条の規定による改正後の特許法の規定にかかわらず、なお従前の例による。」 

 署名があったのは,今年の3/8だから,それから2年を経過した日は2020年の3/9なのですね。施行日は,週末の12/30なので,2020年の3/9の方が遥かに遅いわけです。
 ですので,なお従前の例によるのは,2020年の3/9までの出願ということになります。
 逆に言えば,改正法が適用になるのは,2020年の3/10以降~つうことですね。

 ややこしい~!

 ということで,まだ再来年の話~理解できていない方も慌てなくていいようです。

3 つぎ,じゃあどういう風に期間延長になるかってことです。
(1)大原則は,基準日から特許権の設定登録の日までの期間分ということになります(新67条3項)。
 基準日というのは,特許出願の日から起算して 5 年を経過した日又は出願審査の請求があった日から起算して 3 年を経過した日のいずれか遅い日ですね(新67条2項)。

 具体的に考えましょう(施行日のことは考えず)。

 ここで何度か取り上げたフリーVSマネーフォワード事件のフリーの特許権(5503795号)で見ましょう。
 出願日は,2013.10.17です。これから5年経過した日だと2018.10.18です。
 審査請求日は,2013.10.17です。これから3年経過した日だと2016.10.18です。
 遅い方をとるので,基準日は2018.10.18です。

 他方,登録日は,2014.3.20ですから,延長登録できるわけがない!ということになります。ま,この特許権は早期審査対象のようですから,さもありなんです。

 もう一つ見ましょうか,私が自著でよく引いている,私が筆頭発明者のやつ(3287107号)です。
 出願日は,1994.3.24です。これから5年経過した日だと1999.3.25です。
 審査請求日は,2000.4.27です。これから3年経過した日だと,2003.4.28になります。
 遅い方をとるので,基準日は2003.4.28です。

 他方,登録日は,2002.3.15ですから,やはり延長登録できない!ということになります。

 私が発明者のやつを取り上げたのは,そこそこ悠長なころだったので,施行日を考えず行くと延長登録できる範囲かなと考えたためです。
 ですが,意外とパパッと登録されたんだなあってことがわかります。

 要するに,審査請求から3年を経過しても登録されないようなやつは結構少ないってことですね。

(2)で,大原則に当てはまるやつが思ったより少なそうなので,次行く気力が失せましたが,法は,この大原則から,10類型の例外の控除期間挙げています(67条第3項各号)。 
 ですので,最終的な延長期間は,大原則の期間から,この例外の控除期間を控除したものってことになります。

 例えば,審査請求から4年経って漸く登録された場合(出願日基準よりも遅い)で,拒絶査定から不服審判を経て特許審決を得た場合は,その拒絶査定の送達日から特許審決の送達日までの期間が控除されます。
 なので,この期間が7ヶ月だったとすると,結局,延長登録が認められる期間は,5ヶ月になるということです。

4 不服申立はどんなの?という話に移ります。
 本制度は,デフォルトの審査期間(審査請求から3年程度)を超えるようなものを単純に超えた分だけ伸ばすという趣旨の制度ですが,不服申立も必要です。

 そのため,新しく延長登録無効審判というのが加わります(125条の2)。今ある薬のやつは,125条の3になります。

 条文を見るとかなり限定的ですね。例外の控除期間の間違いなどは,無効理由になっていないように思えます。

5 特許庁の資料はどこにあるの?って件です。

 今回,まとめるために見た資料ですが,特許庁の制度審議室に電話で聞いてわかったものです(ご協力ありがとうございました。)。
 ですので,資料を探すだけでもかなり大変だと思います。

 まず,法改正自体の説明はこちらです。このときは,誰しも,アメリカのTPP離脱により空中浮遊して,ま,効力が生じることもないのだろうなあと思ってたころです。

 つぎに,審査基準が変わります。今,審査基準の改訂をWGで審議している途中のようです。最新の審理が,12/19ですね。
 法改正の資料よりも具体的ですので,こっちの方が分かりやすいと思います。

 これでかなり理解に資するのではないかと思います。どうかな~。

6 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日はここ山本橋に来ております。
 
 桜の葉はすっかり無くなりました。冬~ですね。

 ところで,この3連休,土曜に熱が出て,まあとんだ3連休でした。
 ことしの初め,インフルエンザが何かわかりませんが,高熱が出ましたが,それ以来ですね。

 冬に旅行すると熱が出ますね。今回は台湾疲れ~でしょうか。

 実は明日の夜からスノーボードに行く予定でもあったのですが,急遽中止です。去年も同時期に行ったのですが,去年は凄い雪でそれをワンスモア~♪って感じで狙ったのですけどねえ。
 ま,こちらの体力の方がダメでした。

 自営業に有給なんてものはありませんから,大人しくしているしかありません。ちょうど寒気も来てたのに残念ですが,致し方なしです。
 
 

 
 
1 首記は,昨日弁理士会で行われた知財高裁所長の高部さん講師の研修です。

 高部さんというと,勿論知財高裁の所長ですけど,それ以外にも,「実務詳説 特許関係訴訟」(きんざい)の著者としても有名です。今は,3版まで出ているようです。私の書棚を見ると・・・おお,ちゃんと最新の版が置いてますね。
 さすが特許オタクという所ですが,ま,実際特許の本当の訴訟で使える本ってそんなにないのですね。数少ないというか,唯一と言っていいくらいの本がこれです。と言っても,訴訟しない人には別にどうでもいい話ではあります。

 ま,私もたまには特許の訴訟をやりますから(本当たまに~で困ったもんですなあ。),聞きに行ったわけです。

2 さて,今,弁理士会の研修は早い者勝ちから,抽選になりました。なので,抽選では当たらないかなあと思ったら当たりました~。
 会場に着いたら,うーん,何か人が少ないなあという感じがしましたね。

 ちょっと前,例えば飯村さんが所長の時代なんか,所長の講演を弁理士会の研修でやると,もう押すな押すなの大人数,会場を弁理士会以外で借りないと収まりきれないという感じでしたが,ある意味隔世の感です。
 6つの椅子がある席だったのですが,結局,私の隣には誰も座りませんでしたね。回りを見ると,やはり,ところどころ空いています。
 ま,訴訟よりも,出願の数が少なくなってますし,年末だし,それどころじゃないよ~という感じだったのかもしれません。

3 で,内容ですけど,ここ暫くの所長講演の中じゃ一番出来が良かったのではないかと思います。清水さん以上でしたね。
 清水さんは,話がうまいけど内容が無い感じがありますので,今回の高部さんの方が上でしょう。設楽さんもそこそこでしたね。でも,飯村さんは,講師向きじゃありません。書面で勝負の人だと思います。

 内容はいつものとおりいちいち触れません。

 で,気になったことは,冗談めかしてましたが,事件数が少ないので,事件を持ってきてくれとはしきりに言ってました~。これ本当。

 知財高裁の部が無くなるかもしれないということですね。

 まあでも無くなっても別にいいんじゃないかと思いますよ。
 だって,東京地裁の建物に行くと,知財高裁のある17Fも,知財部のある3Fのフロアも大体ガラーンとしてますもんね。労働事件とか交通事故の事件のフロアに行ってみるといいですよ~。

 例えば,「訴訟の技能」(商事法務)によると,東京地裁の1か部の手持ち事件って平均して550件くらいらしいです(p68)。
 他方,知財部の新件って特許から著作権から全部併せて,一年でそれくらいです。で,東京に4か部,大阪に2か部もあります。

 つまり,単純計算で,忙しさは,通常部の1/6ってことです(知財部は知財の事件しか扱わない専門部なので。)。

 そうすると,いやいやいや知財部の事件は難しく,書面も大部~って言いますけど,アンタ,医療過誤とか建築紛争とか,同じくらい事件が複雑で大部の書面扱っている部なんて沢山ある!っちゅうに。甘えなさんなよ。

 なので,今の状況だと,知財高裁は2か部に,東京地裁の知財部も2か部,大阪地裁の知財部は1か部で良いのではないかと思います。
 リストラされた裁判官は忙しい部に移ってもらえばいいのです。それこそ,税金の効率的な使い方~だと思いますからね。

 それに,知財の訴訟が少ないのなんて,なんでもかんでも無効にした知財高裁(ま,大きくはその前身の東京高裁知財部)の責任なんだから,リストラも自業自得~♪っちゅう所でしょう。ムフフフ。

 私がここでよく,あっしには関わりのねえことでござんすと書いてますが,それは半分冗談で半分は本気です。このまま行くと早晩私の仕事は皆無になるでしょうから,早めに次を考えてる~ちゅうことです。
 だってねえ,知財高裁の所長が,事件を無心するくらいなんですから,末端の木っ端弁護士に事件なんか来るわけねえ~っしょ。
1 私は基本的に出不精&人嫌い~なので,人が多く集まる所や,ましてや人前での発表なんてものはやりたくありません。これは本音です。
 ごろ寝でテレビ~に勝るものなし!

 とは言え,そうそう自分のやりたいようにやれるわけがなく(日産のトップともなると別なのでしょうが),例えば,営業の一環として,明日なんかは偉そうにセミナーの講師を務めるわけです。

 ですが,そういう恥を忍んで何かに参加するなら,当然自分の興味のあるもの,面白そうなものが良く,そうじゃないとこういう目に遭うわけです。

 首記のものは,よく見に行っているはっしーさんのマンサバブログで,発明者とのコミュニケーションをお題にやる,という告知を受けて参加したものです。
 場所は,六本木ヒルズのメルペイさんの所,しかも飲み食いできて無料というのですから,貧乏負け組弁護士としても実に助かります。
 つーことで,発表者なら優先だよ~ということもありましたので,発表するする~♪(私は欲望最優先,そのときは出不精も人嫌いも吹っ飛びますね。)で,見事参加権を得た!ということでした。

2 六本木ヒルズは五反田からバス一本で行けますので,意外と不便じゃないのですね。
 メルペイさんは最近のテック系の企業ということで,あーん,こんな感じね,という所でしょうか。
 でも,見栄張っている系の法律事務所と似た感じがするのは,気のせいでしょうかね,ムフフフ。

 
 メルペイさんからは,こんなノベルティを頂きました。

 中身は,恐らくはっしーさんのブログで詳しく紹介されるかなと思いますので,私は個人的な感想を。

・テック系の新しいタイプの企業でも発明者とのコミュニケーションは,飲み会,食事会,おやつ会・・・と結構アナログ。
 まあ,人間ってクロマニョン人が数万年前に完成して以来,基本変化はありませんからね。そりゃそうでしょう。

・大分出身が多かった。
 普段この手の集まりに行くと,九州出身の方って1人か2人,しかも大体福岡~。でも今回は私を含めて大分出身者が4名も居ました!凄い確率!
 今回,そうですね,全体で30人弱くらいの参加者だったですかね。それで4名ですからね,凄いわけです。

・意外と打ち解けた
 自分の発表以外はきっとひたすら飲み食いしているだけなのだろうなあ~と予想していたのですが,意外と話し掛けられ,話も弾むことも多く,予想外の収穫でした。名刺交換率は自分のセミナー以上の割合だったと思いますね。
 まあ,基本同じ穴の狢って所だったからだということが大きいでしょう。

・はっしーさんは若かった。
 失礼ながら,もう少しお歳のいった方かなあと思ってたのですが,え!こんな若いの~と思いました。いやいやブログ見るとしっかりしてますもんね。なので,勘違いしてたかなと思います。逆に私はこんな感じなので,いつまで経ってもしっかりしてません~♡

 さて,私の発表資料は,ここに置いておきます。
 キーワードはMIです。ですが,昨日の歓談のときに,知財部側にもMIみたいな人は大勢居るんじゃないですか,という話が気になりました。
 まあそれはそのとおりで,私の「知財実務のセオリー」にもその辺は少し書いております。でも,これ読む人はそんな風にはなりませんからね。どうしたもんじゃろか。

 ま,兎も角も非常に有意義かつ楽しめた会でした。次回はまたリーガル系に行くらしいので,私の参加はまた今回のように特許系,しかもマニアックな話のときかなあと思います。

 で,終わりになりましたが。主催者の方々,はっしーさん,メルペイさん,諸々の方々どうもありがとうございました。

3 追伸
 首記は,昨日11/20の話でしたが,昨日別の所にも行ったのを忘れておりました。
 
 月光泉,目黒本町にある銭湯です。

 実は,この辺に私の学部時代の下宿がありまして,昨日はそこを訪れたということです。というのは,この時期恒例の,喪中ハガキで年賀状ご遠慮というのが,その旧下宿先から来たわけです。

 と言っても,私がそこに下宿してたのは,遥か30年以上も前の話で,そのときにお世話になったおばさんは既に他界,ただし,おじさんはご存命でずいぶん長い間年賀状のやりとりをしていたのです。

 ところが,数年前から年賀状が来なくなり,どうしたもんじゃろか~と思っていたら,息子さんから父が亡くなりましたという報だったのですね。

 私が昨日以前,最後に訪ねたのは,上記のおばさんが亡くなられた後で,10年近く前,弁護士としても駆け出しのころでした。そのときおじさんは未だお元気だったのですが,まあ致し方ありません。

 ということで,10年ぶりくらいに旧下宿を訪ねて焼香したという次第です。

 で,最初の銭湯に戻りますが,そこは,下宿時代,よく通っていた銭湯で,散策していたら,まだあった!という驚きの一枚です。

 私は大学時代も陸上をやっていましたので,練習後シャワーを浴びて帰り,そのまんまということもままあったのですが,ちゃんと湯舟に浸かりたいということもあり,ここの銭湯にもよく行ったわけです。

 いやあ懐かしかったです。目黒本町の辺は,大学時代とそんな変わっていなくていい感じです。でも,武蔵小山の駅周辺は大変革ですね。
1 私も霞を食っているわけではないので,ときにはここでも宣伝が入ります。
 私が講師をやるセミナーまで,今日でちょうどあと1週間となりました。

 こんなやつです。

 情報機構主催セミナー
 「ソフトウェア関連技術知財の現状と基礎知識 ~ビジネスモデル特許か別の手段か、 戦略の立て方と活用実務~」5
 
 日時:11月22日(木)12:30~16:30  
 場所:[神奈川・川崎]川崎市産業振興会館10階第4会議室
 詳細は,こちら

 この前,弁理士会で講師をやりましたが,そのときの内容が1/3で,あとの2/3はこのセミナーオリジナル,そんな感じでしょうか。
 この前は,弁理士会で弁理士プロパーでしたが,今回は特許担当者,知財部の人,そういう方々にも向けたものですので。

 とは言え,ここで何度も言っているとおり,弁護士の人でも弁理士の人でも全くウエルカムです。
 こういうセミナーって,時々,同業者お断り~みたいなものがありますが,私は全くそんなことはありません。差別主義者でレイシストではあるのですが,こういう所でせこいことは言わないnondiscriminatoryなのです。

 1週間前ということで,主催者から,いつもくらいの人数の出席者は見込めるという連絡が来ましたが,多少増えても問題ないと思いますので,ここで再度周知する次第です。
 お金とお時間が余ってしょうがねえや,こりゃ,という方,ぜひご参加ください。

 ではヨロピコ。
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男性
職業:
弁護士・弁理士
趣味:
サーフィン&スノーボード
自己紹介:
理論物理学者を目指したのはもう30年以上前のこと。某メーカーでの液晶ディスプレイのエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。次は何かな。
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