忍者ブログ
知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 今日は,散歩のコーナーの特別編ということでまいりましょう。

 要するに中目黒に出来るビジネスコートの話です。

 ここでももう3年前ですかね,取り上げました。
 その後,しばらく音無しだったのですが,まあ知財の弁護士の人なら大体知っていますかね~。東京高裁の事務局から,東京の各弁護士会へ,こんな感じで設計とか決まったからよろしく~って連絡が来たのですね。

 今のところ,鉄筋5Fで,破産・商事・地裁知財・高裁知財が入り,平成33年度(2021年)オープンは変わらずらしいです。

 私が気になったのは,印紙と郵券を買う所があるのかどうかですが,売店の予定は無いらしいのです,今のところ。
 仮に無いとすると非常に困りますね。まさか,霞が関の本庁じゃないと,訴状や控訴状の受付しないってことじゃないでしょうから,ビジネスコートでもOKな筈です。
 ところが,近くに,郵券や高額の印紙を売っている場所はありませんからね。霞が関なら忘れても地下1Fに行けばいいだけですが,今度のビジネスコートだと,どこに買いに行けばいいのでしょうか。やはり,ビジネスコート内にちょっとした売店は必要ですね。

 あと,食堂ですが,まあこれは無くても仕方ないでしょう。裁判所での日豊庵の鴨せいろが楽しみだったのですが,既に潰れてしまいましたからね。どこに行っても鴨せいろはもう食えないってことです。

 ちなみに,やはり霞が関近くの弁護士の間では引っ越しへの評判は悪いようです。そりゃそうですね。

 私の事務所からだと,電車だと恵比寿で降りて歩くか,バスで行くほうが更に便利良いかなあって所です。歩いても30分少しなので,特段苦痛にはなりません。ま,とは言え,雨のときや荷物が重いとき(弁準を重ねると・・・)はそうも言ってられないので,まあバスの厄介になるのかなあって感じですね。

 それでも霞が関の本庁に行くよりははるかに近いので,私はあまり文句がありません。ただし,裁判所に行くついでというか弁理士会に行くついでというか,そういうことは出来なくなりますね。

 ま,そんな私と違い,知財の弁護士はブル弁が多いから,自分の事務所からタクシーで行けば問題ないでしょう。ムハハーン。

2 前置きが長くなりましたが,漸く散歩の本編です。
 目黒区中目黒2-4-14の国有地の現況です。
 
 正面はこんな感じになっており,工事の人が出入りしておりました。スケジュールによると,内装の解体のようです。右側の書類を大写しにします。
 
 解体工事は今年の8月一杯までで,発注者が最高裁であることがわかります。

 ということで,漸く具体的に動き出したということになりますね。特段問題がなければ,恐らく2021年のオープンは間違いないでしょう。さて,知財関係と倒産関係の事務所の東京西部移転が始まりますかなあ。
PR
1 ということで,本日も小ネタ集です。ああ,小ネタ集というと,桂小枝くんを思い出しますねえ。ナイトスクープの小ネタ集は小枝くんなき後も続いておりますが。

 さて,今日は4題。知財中心ですが,知財じゃない話もあるので,カテゴリーは企業法務としております。

2 まずは,人事です。知財高裁の所長が代わりました~!!誰でしょうね?

 それは2部の部長だった清水さんです。

 大穴で高部さんじゃないかという話もあったのですが,あんた,キャリアシステムの典型と言える裁判官の人事で期を越えるってのはありませんよ。
 それは,ミッドウェイ海戦で,南雲大将ではなく期が下の山口中将が指揮をとっていれば・・・というようなものです。75年変わらぬ伝統なわけです。

 おっと議題がずれそうなので,戻しますかね。
 つまりは設楽所長が定年退職したわけですね。

 で,色んなブログの真似をして,現在前後の部長裁判官の生年月日と期を書いておきます。

 設楽隆一 29期 1952.1.27(今日でちょうど65歳)
 清水節  31期 1953.5.5(おお私とおなじ巳年だ。)
 森義之  33期 1956.6.30(清水さんの代わりに入った方です。私が弁護士になったころ知財高裁の右陪席だったような・・・)
 鶴岡稔彦 34期 1956.6.3(変わらず,3部の部長です。)
 高部眞規子33期 1956.9.2(変わらず,4部の部長です。)

 さて,こう見ると清水さん以外の部長は皆1956年(昭和31年)生まれということがわかります。
 ただ,鶴岡さんだけ期が一個下なので,鶴岡さんの所長はないですね。となると次の所長は,高部さんか森さんのどちらかになるでしょう。

3 次は商標です。
 商標の審査基準がまた改訂されます。概要はこちらです。

 注目なのは,以下のとおりです。
・公序良俗違反で,標章自体の胡散臭さだけではなく,背景事情等の胡散臭さも,審査基準に明記されております。なので,特許管理士系がこれに当たることはなお明確になったって感じです。
・他人の氏名云々も,詳しくなりました。ここは揉める割に審査基準の記載が結構プアでしたので,良いことです。
・類否の4条1項11号はかなりリニューアルされております。まあ,例示が結構古かったし,判断基準も結局どこを見りゃあいいんだって感じだったので,これも評価できます。
 あと,日経にも出ていた親子会社での場合の例外も,ここに規定されています。

 とは言え,まだパブコメの段階です。これから2/24まで意見募集して,それから最終決定となるわけです。でもそんな大きく変わらないと思いますよ。
 商標やっている弁理士は当然ですが,知財関係者は多少注目していた方がいいと思いますよ。

4 次は特許です。
「特許権の侵害に関する訴訟における統計」というのが知財高裁のサイトにアップされています。

 で,これは東京地裁と大阪地裁での特許事件の統計です(私が日経の私見卓見で書いたように,特許の民事事件の一審は東京地裁と大阪地裁だけなので,これが日本全国の統計ということでもあります。)。

 これ全部の事件の合計を足すと,悲惨なことがわかります。たった202件です。H26とH27の分なので,一年に直すと100件程度です。

 新件の数ではないですが,裁判所で判断のついた特許の事件の数って1年で100件くらいしかない!ってわけです。マジか!

 確かに最近本当に特許系の事件の依頼って少ないですわ。まあ私だけが特別でこんなブログ書いているせいなのかなああってこともあるのですが,やはりそれ以上に特許の事件は少なくなってるのですね。
 ちなみに,交通事故の訴訟はこの桁が2つ違います。いやあ商売替えした方がよくね。

5 最後は企業法務直球で。

 一昨日(1/25)の日経朝刊の大機小機です。「法は企業実務に優しいか」というタイトルでした。

 ま,その内容を一言で言うと,会社法は使う人に不親切この上ないってことです。

 何ちゅうか,立法者の一人が立法後すぐに大手法律事務所に天下りしたのが典型のように,「法が決めてくれないから外部専門家に頼り、企業統治に詳しいと自称する「にわか専門家」が急増する。買収ルールもなく、大金を払って弁護士から防衛策というルールを買う。」「出来の悪い規制が「相談業」の繁栄を支えているのだ。」てなわけです。

 私は昔から,今の会社法に批判的でした。
 それは私だけではなく,一弁のベテランの知財系の方(知財だけではなく,他の類型の事件もやられる方です。)とちょっと飲み会で話したときもそんな話がでたことを覚えております。

 そろそろお客さんの方の堪忍袋の緒が切れる頃とちゃいまっか~。会社法はもう一度抜本的な改正をした方がいいですね。


 あ,そうだそうだ,それで思い出しましたが,裁判官等の天下りって,問題ないのですかね。

 今,文科省の役人が早稲田大学の教授に天下りした件が結構な問題になっています。

 ま,これも私がかねてから言っておるとおり,日本の法制度って,びっくりすることに,国民のためにあるものではないのですよ。誰のためかというと,公務員と退職した公務員のためにあるのです。まあ皆さんとっくの昔に知っていたと思いますけどね。

 なので,文科省の件も,いちいち騒ぐなよ,どうせ世の中全部プロレスなんだからさ~と覚めた仕草で熱く見ろ!ってのがデフォーだと思いますが,裁判官はどうなのかってことは興味ありますよね。

 一番上で書いたとおり,設楽所長は辞めてどこに行くのでしょうか?きっと大手の事務所だと思いますが,その事務所が代理人をしている事件が知財高裁にかかっていないわけはないですよね。
 にも関わらず,大手の事務所に入るのって妥当なんすかねえ~。

 私は,辞めた裁判官は,竹田稔先生のようにご自分で事務所を開く,これが筋だと思いますね。
 

 
 

1 首記は先週の金曜,弁護士会のクレオであった,日弁連法務研究財団と第一東京弁護士会総合法律研究所IT法研究部会との共催のセミナーです。

 IT法研究部会のセミナーについては,以前もここで取り上げました。

 そのときは,2つの目的で参加したのですが,今回の目的はほぼ一つです。
 それは久々,北大の町村先生の判例回顧があったからです。

 その昔(というかちょい前)は,日弁連のコンピュータ委員会が毎年毎年シンポジウムを開いておりまして,可能な限り参加しておりました。
 その頃の残っているレジメを見ると,2009で「ISPをめぐる法律問題」ということで,町村先生の判例回顧がやはり一番最初に来ています。

 ところが,日弁連のコンピュータ委員会って2011年ころにお取り潰しになったのです。はあ~??でしょ。いやあビッグデータだとかIOTだとかAIだとか,フィンテックだとかブロックチェーンとか言っているこの時代にですよ~。

 頭が悪すぎますよね。私なんかからすると,憲法委員会とか刑弁委員会とかそっちのを潰せばいいのになあ~♡と思うのですが,まあ所詮文系のアホどもには重要性の強弱をつけるのは難しかったのでしょうね。

 ま,議題から逸れるのでもうやめますが,本当バカ丸出し~こんな団体から早い所抜け出したいですわ~。早く弁護士法を改正してくれ~♫

2 で,その町村先生の判例回顧ですが,久々で実に良かったのですが,非常に残念なのは,時間が30分くらいしかなかったことです。もう駆け足,駆け足。
 この2年分の判決を30分できちんと解説できるわけねえじゃん。本当主催者側もよく考えればいいのになあって所です。そのくせ,主催者の日弁連法務研究財団からの,アクセルとブレーキを間違えそうなじいさんが,10分近くもしょうもない挨拶していて,ウンザリでしたわ。

 まあ,でも町村先生とその次のデータ解析業者のインハウスの先生の話は良かったです。非常に参考になる話でした。
 しかし,その次の,愛知から来た先生の話はけつまらんかったですなあ。Apple v. FBIの話というお題は素晴らしいのにもかかわらず,レジメの棒読み,いや棒読みじゃなくてつっかえつっかえだったので,出来の悪い小学生の発表かと思いましたよ。私も日本語の読み書きはできますので,レジメそのままなら,家でレジメ読みますよ!イエローカードですな。

 で,この後10分休憩でしたので,もうそこで会場を後にしました。残りは調査委員会の話(大企業がクライアントの弁護士向き)とパネルディスカッションだったので,残ってもしゃあねえや~って所でしたので。

 とは言え,せっかくの町村先生の判例回顧もありましたので,これに懲りず毎年続けてほしいですわ(いやこれ本当。)。

3 ところで,前回少し書いたのですが,IT法研究部会の参加は見合わせたままです。
 コンピュータ系のお客さんの割合も多いですし,今年はいわゆるシステム紛争をベンダー側有利に解決できたりもして(大体システム紛争の場合,ユーザー側から損害賠償請求されてベンダー側の持ち出しが結局大きくなることが多いのです。),関係が全くないわけではないのです。

 でもねえ,そのときにも書いたのですが,妙に威張っているやつがいる所なんか参加したくねえですわな。で,会場で見渡した所,やはり最前列に陣取っておりました(意地の悪そうなネズミ顔なのでよく覚えております。)。ああ,入らなくて良かった~って所ですね。

4 追伸
 そうだ,そうだ,著作権判例百選事件について,保全抗告で認可決定が取り消されたそうです。

 これは結構驚きですね。保全異議の決定の全文はこちらです。私も保全異議の認可決定の際にちょっとだけコメントしましたが,読めば読むほど,ああ可哀想な蛇蝎先生~大御所に嫌われるとこんな目に遭うのね~シクシクって感じがしました。

 ま,私は学者の業界には全く縁もゆかりもないのですが(私の妹は学者なのですがね。),所謂村社会であることは容易に想像できます。流れてくる噂だけでも○○先生と××先生は禁足状態なんてのも聞きますしね。

 なので,保全異議の認可決定もさもありなんって気が大いにしたのですが,3部の鶴岡部長の所では,有斐閣の方に分があるとしたわけです。抗告審の全文が見れないのでよくわかりませんが,蛇蝎先生としては取りうる手が少なくなったのは確かです。

 保全抗告に関しては,「更に抗告をすることができない。」(民事保全法41条3項)とありますが,民訴法337条の許可抗告はできるようです(最高裁平成11年3月12日決定)。ですので,これで争うか,出版された後で本案で争うか,又は和解しちゃうか,ってところになるでしょうか。
1  2  3  4  5  6 
カレンダー
04 2017/05 06
S M T W T F S
1 4 5
7 8 9 12 13
14 17 18 20
22 25 26 27
28 29 30 31
ブログ内検索
プロフィール
HN:
iwanagalaw
HP:
性別:
男性
職業:
弁護士
趣味:
サーフィン&スノーボード
自己紹介:
理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
カウンター
アクセス解析
忍者アナライズ
Admin / Write
忍者ブログ [PR]