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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 昨日今日と肌寒い東京です。しかし,雨もやんで,気温も上がって来ております。

 さてさて,首記のとおり,ちょっと判決の紹介と行きましょう。マジな判決はここで紹介するのはもうやめているのですけど,偶にはいいでしょ,それにどうせ悪ふざけに帰着するだけですし。

2 まずは,昨日今日,漸く公開になった最新の大合議の事件です(知財高裁平成28(行ケ)10182等)。
 この大合議の件は,ここでも多少書きました。

 で,4/13の判決当日に日経などで判決の紹介もあったようですが,これで一体何故大合議になる?ということがさっぱりわかりませんでした。

 結局一昨日くらいの弁護士ドットコムのニュースで,エクスパイアした特許に関する審決取消訴訟の訴えの利益~が論点であると漸くわかりました。
 
 ま,薬の特許なので,技術は私には荷が重いですけど,訴えの利益のところは,当然技術には関係のない話~。むしろ民訴法の学者の先生が飛びつくような話ですので,読んでみるとよいでしょう。
 判決の全文はこちら。知財高裁作成の要旨は,こちらです。

 で,この判決を見るとよくわかるのが,裁判官の序列です。
 裁判長裁判官 清水   節 
 裁判官 髙部   眞規子                                  
 裁判官 森   義之                                  
 裁判官 鶴岡 稔彦                                  
 裁判官 森岡 礼子

 この順で判決の署名を書いております。
 これに期と生年月日と部を書くとこうなります。

 裁判長裁判官 清水 節 31期 1953.5.5 知財高裁所長(1部の部長)
 裁判官 髙部   眞規子 33期 1956.9.2 4部の部長 
 裁判官 森   義之 33期 1956.6.30 2部の部長
 裁判官 鶴岡 稔彦 34期 1956.6.3 3部の部長
 裁判官 森岡 礼子 49期 2部の陪席

 凄いです。大日本帝国以来の揺るがぬ伝統~,陸士17期東条英機,陸士18期阿南惟幾,陸士26期栗林忠道・・・絶対に超えられない壁~それが日本の期!なのです。

 となると,これを見ると,清水所長の後釜が誰かはすぐに分かりますね。同じ期なのに,森部長よりも序列が上の,高部部長~ですね。
 もうあと2週ちょいで交替ですから,内々の通知はあるのでしょうね。

3 続いてもう1つ。
 例の良品計画とカインズの,棚のデザインの事件です(知財高裁平成29(ネ)10083)。

 3/29に判決があったのですけど,最高裁のサイトにアップされるのが結構遅かったです。

 これは一審ではまさか~と思ったのですけど,二審の判決を見ると,さらにまさか~というような感じがします。

 で,被告側は,1部の清水所長の合議体に係属ということが分かったとたんに青ざめたでしょうねえ。
 何せ,清水所長と言えば,子供用椅子事件で,もう意匠法要らないよね,著作権法で工業デザインも行きまっせ~で一世を風靡したわけです。なので,今回の,工業デザインも不競法で行きまっせ~での結論は見えていたと言ってよいですからね。

 で,結論はそのとおりになっています。ただ,清水所長にしては,何か薄味という気がしますので,結構戦える所もあったのではないかなという気がします。ま,勿論,無責任な外部者の話なので,当事者は色々大変だったのだとは思いますけどね。

 さて,ここでも色々清水所長の合議体の事件の判決について,ウジャウジャ言うことが多かった気がしますので,そのような名物裁判官が辞めるのはちょっと寂しい気もします。
 でも次の所長も名物裁判官ですので,私としては,ウジャウジャ言い続けたいと思います。
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1 話の流れは,今日の日経の法務面です。
 そこに,「「DD手順書」でリスク回避   企業買収「知財の資産査定」大丈夫? 特許庁「M&A実務に活用を」」という記事があったのを見かけた人も多いと思います。

 これは私が昨年来糞をぶっかけ続けているやつのことだと思うのですけど,特許庁の新着情報を見ても出ていないのです。
 先般,ここでも書いた標準必須特許のライセンスウンタラカンタラについては,新着情報の欄にきちんと載っています。

 でも,今日の日経の記事にあったDD関連のやつはどこにもないなあと思ったら,実は「3月27日     平成29年度特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書を公表しました」のところにあるのです。
 
 ということで,首記の「知的財産デュー・デリジェンスの実態に関する調査研究報告書」のところを見ないといけないのです。

 私もちょっと騙されたのですが,これは報告書だから,その成果物としての「DD手順書」は別の話かと思いきや,それは違いました。
 実はその報告書の中頃にこの「DD手順書」も載っています。

 ですので,一次資料のチェックをしたい人はまずそこから見た方が良いと思います。

2 で,また中身なのですけど,中身に文句があるはずがありません。だからこそ,私が糞をぶっかけたわけですよ。

 DD手順書なんて,本当は大手の事務所等が書籍化し,それこそ数千円のお代を払わないと手に入れることの出来ないものです。勿論,それに載っていない,むしろわざと載せない秘中の秘的ノウハウも重要だったりします。

 アマゾンの「本」の所で,「デューデリジェンス」を入れて検索すると,何と75冊もののヒットがあります。
 そういう価値があるものです。

 にもかかわらず,今回は,まさにオープンソース化しちゃったわけです。まあもうしちゃったものはしょうがないです~。
 良い方向に行くことを思っています。

 で,具体的な中身も少し触れますと,この手のデューデリジェンスで,知財のことがおろそかになることなんて,近ごろは略(この字はほぼ!ですよ。)ないと思いますよ。特許保証(インデム)等も企業法務系弁護士の常識ですから,その流れですわ。

 だけど,多少おろそかになるというか,着目が進まないのが,職務発明の扱いですね。結構難しいわけです。

 良い特許をバンバン取得している話題のベンチャー,うーん大企業でイノベーションを生み出せなくなった我が社,どうしてもあのベンチャーが欲しい~,今だったら安く買えそうだ・・・。

 こんなのありがちですよね。
 で,新しい分野だから,他社特許の制約も無さそうだし,まあ仮にあったとしても,1,2件だろうと思って買ったら,職務発明の処理をしておらず,辞めたエンジニアから訴えまくられ,偶発債務の嵐~♫
 自社の特許で攻撃されるなんて,あんまり頭に無かったなあ~なんてこともありがちです。

 だけど,このDD手順書,そこの普通はイマイチ手薄になりそうな所もちゃんとケアしています,悔しいですが。
 何度も言いますけど,これがタダ!です。ま,いいですけど~♫。

 トラブルやそれに付随するリスクが低くなってしまうと,本当おまんまの食い上げなんだよなあ~弁護士としては。

 本当,王道本筋の特許権侵害訴訟をバンバン起こしてもらわないと,これじゃあ救われないですニャー。

3 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーで御座います。
 本日は,ここ山本橋に来ております。

 
 もう特別編成は終了です。だってもう目黒川はこんな感じですもん。
 それでも遊覧船はまだ来るのですねえ。

 
 これは居木橋からです。
 今日はこんな感じですけど,今年は天候に恵まれたのではないかと思います。
 満開の報があった先週の土日は当然花見日和でしたし,その後1週間雨が降ることもなく,大風が吹くこともなく,穏やかな日々でしたから,この土日も何とか桜が持ったかなあという感じがしますから。

 さて,目黒川の河口近くの船着場です。
 
 この写真には大して人はいないのですけど,上の新東海橋のたもとに人が結構並んでいました。いやあいまだそうなのねえ,って所です。

 本日の東京の最高気温は,24.5℃でした。勿論,今年最高です。もう春っちゅうより初夏~ですかね。

4 追伸の追伸 4/3
 特許庁のサイトにも,オリジナルの案内が出来ております。ここです。
 またDD手順書も独立したものが別途用意されております。これです。上の報告書よりも,こっち方が使いやすいと思いますね。
1 ま,私はひねくれ者だし,あまり人の役に立つってことも嫌いなのではありますが,このブログ,基本私の備忘ノートという趣旨もありますので,今般の知財法の改正について,ちょっとメモしておきます。

2 まずは,概要です。
 大きく,不正競争防止法と著作権法の改正がメインと思います。

 で,どちらも立法理由は同じだと思いますね。所謂,第四次産業革命とか,その辺のための改正です(経産省管轄の不競法についてははっきりと第四次産業革命が謳われ,ビッグデータに関しては,文科省管轄の著作権法でも謳われてます。)。
 
 どちらも今の通常国会に提出されたわけです。

3 不正競争防止法
 ということで,ま,一応経産省から侵害判定諮問委員の任命を受けていますので,そっちから説明することが流れでしょう。

(1)限定提供データ
 まず,重要なのは,ビッグデータの取り扱いです。
 結局ある種のデータが不正競争防止法で保護されるようになったということです。

 新たに,「限定提供データ」として定義されます(新不競法2条7項)。
この法律において「限定提供データ」とは、業として特定の者に提供する情報として電磁的方法(電子的方法、磁気的方法その他人の知覚によっては認識することができない方法をいう。次項において同じ。)により相当量蓄積され、及び管理されている技術上又は営業上の情報(秘密として管理されているものを除く。)をいう。
 要件は,i 技術的管理性 ( ID/ パスワード等) ii 限定的な外部提供性 iii 有用性らしいです。

 中身は違いますが,「営業秘密」の取り扱いとよく似ております。

 例えば,新2条1項11号はこんな感じです。
窃取、詐欺、強迫その他の不正の手段により限定提供データを取得する行為(以下「限定提供データ不正取得行為」という。)又は限定提供データ不正取得行為により取得した 限定提供データを使用し、若しくは開示する行為

 つまり,不正取得した者自身の不正取得や使用等に関する態様がこの新11号です。
 これ以外に5類型あります(ただし,21条の改正はありませんので,民事的救済のみで刑事の制裁はありません。)。

 この件については,字面を追うよりも,直感的に理解した方がいいと思いますので,この経産省の作成資料のp5を見てもらった方がいいかなと思います。

(2)技術的制限手段の効果を妨げる行為の拡大
 保護の対象をコンテンツの視聴等だけでなく,データ(情報)の処理に広げたということでしょうか。
 さらに,行為についても,モノの譲渡等だけでなく,コト,つまりサービス(役務)の提供まで広げるようです。
 今だと11号12号に当たるもので,新17号,18号になります。

(3)インカメラ手続の拡大
 ま,これは特許のところでやりますかね。

4 特許法等
 今回,特許法も少し改正されます。しかし,この程度でも改正本は発行されるのかなあ。

(1)新規性喪失の例外~6ヶ月→1年へ
 ま,これは実務家には分かりやすい話です。論文発表など新規性喪失するようなことがあっても,それから1年以内に出願すれば,まあまあOKかなあということです。
 ま,これはアメリカのグレースピリオドの1年に合わせたわけです。何つっても属国ですからね(漁船操業中の湖にタンク落とされてもまともに文句言えるやつは誰もいねえっちゅう体たらく)。

(2)インカメラ手続の拡大
 これはむしろ条文の方がわかりやすいでしょう。

 現行105条です。
第百五条 裁判所は、特許権又は専用実施権の侵害に係る訴訟においては、当事者の申立てにより、当事者に対し、当該侵害行為について立証するため、又は当該侵害の行為による損害の計算をするため必要な書類の提出を命ずることができる。ただし、その書類の所持者においてその提出を拒むことについて正当な理由があるときは、この限りでない。

2 裁判所は、前項ただし書に規定する正当な理由があるかどうかの判断をするため必要があると認めるときは、書類の所持者にその提示をさせることができる。この場合においては、何人も、その提示された書類の開示を求めることができない。・・・

 で,新105条2項です。
2 裁判所は、前項本文の申立てに係る書類が同項本文の書類に該当するかどうか又は同項ただし書に規定する正当な理由があるかどうかの判断をするため必要があると認めるときは、書類の所持者にその提示をさせることができる。この場合においては、何人も、その提示された書類の開示を求めることができない。・・・

 違いが分かりますか?

 つまり今までは,①もう絶対その書類があれば侵害しているかどうか分かりまっせ→そうだよね,よし開示してもらわんと困る,②いやいやいやこれは営業秘密だからダメ,じゃあわしが見よう,と②の所だけのインカメラだったのです。

 これで何がまずいかと言うと,提出命令を出してもらうには、上記の「→そうだよね,」と裁判官に思わせないといけないわけです。
 つまり,そんなもん実際見ないと分からんのに,他の手段で「→そうだよね,」と裁判官に思わせないといけないわけです。だったら,その他の手段だけで,普通立証は終わりの筈で,そもそも無意味だったわけです。

 改正後は,それ故,上記の「→そうだよね,」と裁判官に思わせる必要まではなく,少なくとも裁判官には開示してもらえます。ま、ほんのちょっとだけと言えなくもないけど、原告には負担減の方向です。

 で,このとき,そうは言うものの専門的な書類(例えば,ソースコードの写し)をわしが見てもわしは文系じゃからよう分からんわ~というときには,専門委員が関与できるようにもなっています(新105条4項)。

 同様の改正が不競法にも入ります。実用新案法,意匠法,商標法も実質的には変わると思いますが,それぞれ準用(30条,41条,39条)ですので,形式的には改正なしということですね。
 ただし,著作権法はなぜか改正なしのようです(114条の3)。また,同様の規定のある独占禁止法も改正しないみたいですね(80条)。

(3)中小企業の特許料等の軽減
 例の,こんなことを普通の一般企業がやったら,国センものだと言ったやつです。

 ただし,新規に法改正してぶっこむみたいなので,それはびっくりです。
 109条の2という条文が追加されます。

 ほんで,繰り返しますが,「※特許特会を収支相償とするため、全ユーザーを対象に、減収見込み額見合いの料金引上げ」とありますので,要注意です。

(4)その他
 あとは焼け太りの判定~や特許に合わせて意匠も少し変わるのと,商標でもほんのちょっとの改正(ベストライセンス対策)があるようです。

 さらに,JIS法が大きく変わるようですが,その辺は詳しくないので割愛します。
 また,弁理士法も変わるようですが,弁護士・弁理士の私には実質的に関わりない話ですので,やはり割愛です。
 でも,標榜業務が増えるということは,守秘義務等の責任の範囲も広がるってことで,仕事が本当に増えないと良いことばかりとは言えないような気がしますよ。

5 著作権法
 ということで,次は文科省管轄の著作権法へ行きましょう。
 ポイントは4つあるらしいです。

 ① デジタル化 ・ ネットワーク化の進展に対応した柔軟な権利制限規定の整備(第30条 の 4、第47条の 4、第47条の5等関係)
 ② 教育の情報化に対応した権利制限規定等の整備(第35条等関係)
 ③ 障害者の情報 アクセス機会の充実に係る権利制限規定の整備(第37条関係)
 ④ アーカイブの利活用促進に関する権利制限規定の整備等(第31条、第 47 条、第 67 条等関係)

 ま,特筆すべきは,①ですね。特に30条の4です。
(著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない利用)
第三十条の四  著作物は、次に掲げる場合その他の当該著作物に表現された思想又は感情を自ら享受し又は他人に享受させることを目的としない場合には、その必要と認められる限度において、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びに当該利用の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。   
 一 著作物の録音、録画その他の利用に係る技術の開発又は実用化のための試験の用に供する場合   
 二 情報解析(多数の著作物その他の大量の情報から、当該情報を構成する言語、音、影像その他の要素に係る情報を抽出し、比較、分類その他の解析を行うことをいう。第四十七条の五第一項第二号 において同じ。)の用に供する場合
 
三 前二号に掲げる場合のほか、著作物の表現についての人の知覚による認識を伴うことなく当該著作物を電子計算機による情報処理の過程における利用その他の利用(プログラムの著作物にあつては、当該著作物の電子計算機における実行を除く。)に供する場合

 特許法でいうと69条みたいなもので,特にこの1号は,特許法69条1項に似ています。
 でも,特筆すべきは,そこではないです。この条文は限定列挙ではありません。
その他の当該著作物に表現された思想又は感情を自ら享受し又は他人に享受させることを目的としない場合」とあります。

 その他の,とありますよね。あ,「その他」と「その他の」とは意味が違います。前者は並列で,後者は例示です。なので,当該著作物に表現された思想又は感情を自ら享受し又は他人に享受させることを目的としない場合の例示が1~3号です。
 
 ですので,この1~3号にとどまらないことが明白なわけです。

 じゃあどんな場合がこれに該当するかっていうと,まずはリバースエンジニアリングでしょうねえ。
 リバースエンジニアリングって機能や成果そのものを享受するもんじゃないですからね。

 あとは,旧47条の4~47条の9まで軒並み削除されていますので,これらも含むのでしょう。
 
 ですので,フェアユースとは言えませんが(普通のユースじゃダメっぽいですから。),所謂IT系の分野の著作物については結構使えるのではないかなあと思います。

6 まとめ
 経産省の管轄の法律について,一次資料を見たい人はこちら
 文科省の管轄の著作権法について,一次資料を見たい人はこちらです。

 ま,こういうのを見ると,経産省の方が親切だなあとよく分かりますよね。

 なお,著作権法の方は,もう施行日まで決っているらしいです(来年の1月1日です。)。国会で成立していないのに,気が早いなあ~ムフフフ。
 他方,経産省の管轄の法律については,当然施行日がいつになるかは分かりません。

 ま,こうしてみると,意外と全部の知財法が一気に改正!ってなるという,最近じゃ結構珍しい年ですね。

7 追伸
 散歩の話じゃありません。夕方,酷いニュースが入ってきました。
「リニア談合、鹿島幹部と大成元幹部逮捕 東京地検」です。これは日経の記事ですね。

  ま,リニエンシーして自白した大林組と清水建設については,うい奴じゃ見逃してたもーれっていうことで,逮捕なしです。

 いやあ,まさに人質司法そのものですね~。わたしゃ,刑弁マンセー,能力はないけど意欲は満タンっつうののまさに逆,刑弁全くやりませんし,能力は別として意欲はほぼありません~。
 でもねえ,こんな酷い話はないっすよ。

 まあ検察ってえのは本当酷い組織ですからね。いや,ほんの3ヶ月の修習にもかかわらず,頭にウジが湧いているだろ,ここ!みたいなことが何度もあったのです。

 実は,先週,同期同クラスの人と軽い同期会みたいなものをやったのですが,この度めでたく検察をやめたやつも来ました。
 修習中から彼はもうTHE正義感,みたいな感じの人だったのですが,その彼がやめた理由はまさにその正義感に照らして・・・という何とも皮肉な理由でした。彼の話を聞くと,ああ,酷かったのは横浜地検の一時期の話じゃやはりないんだなあ~例の大阪の証拠捏造の件があっても,検察というクソ組織は何も変わらねえんだなあという思いがしましたね。

 ほんで,この話でしょ。
 いやあ何ちゅうかな~。一応同じ法曹なので,言っておきましょう。仏心からです。
 そんな仕事やってて楽しい?面白い?

 ま,クソみたいなやつらにはクソのような仕事がお似合いってことですかね~♪ムフフフ。でも逮捕された人とその所属会社は,あんたらとは違うので,一緒にしないでほしいものですね。
 

 
1 思えば色々あった1月も今日でラストです。

 帰省し,同級生と飲んで帰り際すっ転んで桂橋で呻いたことも,その後遊び疲れで久々39℃くらいまで熱が出たことも,大雪が降ってびっくりしたことも(本日現在日陰などにはいまだ沢山残っています!),歌舞伎町で同級会やった所意外と値が張ったことも,もう懐かしい思い出~です。月日は自然と経ちますね。
 おっと,1月のまとめはちゃんと明日やりますので・・・(12月のまとめはしなかったな~♡)。

 で,どうでもいい前置きはこれくらいにして,面白い知財の話が2つありましたので,それで行きましょう。

2 まずは,商標の話です。
 「商標法違反 OS改変パソコン販売容疑 警視庁が社長逮捕」らしいです。

 OS(windows7)の改造が商標権侵害に当たるということで,刑事事件化したものです。
 ま,ちょっと考えると,それって著作権侵害(著作権法27条)じゃない~って感もするのですが,まあまああり得る話かなあと思います。

 論点としては,真正商標製品の改造~ってやつですね。
 そして,これについては,ニンテンドー事件があります(東京地裁平成4年5月27日判決)。

 これはどういう事件かというと,ファミコンを改造して,自前の商標も付けたんだけど,ニンテンドーの商標はそのままだったというやつです。

 なもんだから,
改造後の原告商品である被告商品に原告の本件登録商標が付されていると、改造後の商品が原告により販売されたとの誤認を生ずるおそれがあり、これによって、原告の本件登録商標の持つ出所表示機能が害されるおそれがあると認められる。さらに、改造後の商品については、原告がその品質につき責任を負うことができないところ、それにもかかわらずこれに原告の本件登録商標が付されていると、当該商標の持つ品質表示機能が害されるおそれがあるとも認められる。したがって、被告が、原告商品を改造した後も本件登録商標を付したままにして被告商品を販売する行為は、原告の本件商標権を侵害するものというべきである。
 と判示されたわけです。

 他にも,東京地裁平成10年12月25日判決,東京地裁平成17年12月20日などがあります。

 これらは民事なのですが,まあ刑事でも同じということで,致し方ないかなあと思います。
 ま,商標の場合,消尽というか機能論というかようわかりませんが,そういうことから考えても面白い話ですね。

 じゃあこのシステム会社はどうすれば良かったか?というと,マイクロソフトの商標を外すということです。外すと,上で言う誤認が生じませんからね。
 ただし,ソフトウエアでやるのは結構面倒くさいかもしれません(ハードなら物理的に削除すればいいだけですが)。
 そういうことも,私のようなよく分かった弁護士に相談すれば良かったのにね~♫ああこりゃこりゃ。

 まあしかし,依頼者が大きな会社だと動きが良いですよね~警察さん!
 小さい会社からの依頼だとアレコレ言い訳して全く動かないくせにねえ。私なんか正直なもんだから,そんな面倒くさいんですか~?と聞いて,マジギレされることもありますが,ま,世の中の99%はプロレスだと豪語したのはこの私ですから,いいっちゃいいのですけどね。

 でもねえ,ここで,大阪の壇先生が書かれているように,大手企業に寄り添った,知財の刑事事件化って酷くないですかね~♡
 例えば,知財の事件は裁判員裁判にするとかね。なぜなら,何と言っても,そこで出ていた不競法の罰金は,具体額があるものとしては,日本の法律で最高額の罰金額だそうなのです(サイ太先生のブログによります。ゴ3ネタ復活しないかな~。)。そうすると,重大事件は裁判員裁判って方針にも合いますし。ムフフ。

3 次は著作権です。
 「ソフト解析を合法化、著作権法改正案提出へ 政府、サイバー攻撃対策を強化」らしいです。
 ま,何のことかというと,要するにリバースエンジニアリングの合法化ってことです。

 え?リバースエンジニアリングて違法だったの?って思われるでしょうが,まあOKだろうけど,グレーかもねえって所だったのです,今まで。

 特許法の場合だと,69条の
特許権の効力は、試験又は研究のためにする特許発明の実施には、及ばない。
 にリバースエンジニアリングも該当するか,そもそも68条の
特許権者は、業として特許発明の実施をする権利を専有する。
 の,業としての実施じゃない,ってことで大丈夫だと思います。

 ところが,著作権法って明文でこれだ!ってのが無かったのです。

 なので,パクリがないかどうか確かめようとしたら,自分がパクリになっちゃう!?というしょうもない話があり得たのです。

 なので,今回の件は大賛成ですね。
 日本て,禁止って書いてなきゃやっていいじゃんって皆さん思わないのですよね~。私なんか書いてなきゃやっていいじゃん主義で今まで来たのですが。
 だから,法律に禁止じゃないよやっていいんだよってことが書かれるならば,そういう謙抑的マインドも少しは緩和されるかなあって所です。

 とは言え,これは著作権法の話なので,約款とか契約書とかでリバースエンジニアリング禁止とされた場合は別問題ですよ。ちゃんと区別してちょうだい。その場合は,債務不履行責任を問われる場合があるってことは,この著作権法の改正でも変わりませんからね。
 
1 これは本日の日経朝刊の法務面の特集ですね。何か久々,知財の話(主に特許)って気がします。つーことでまあツッコミ甲斐もあろうってもん?でしょうかね。

 とは言え,そんな凄くツッコむ所はないかなあって感じがします。

 60点と評価したのは,「キヤノンの長沢健一常務執行役員と元特許庁長官の荒井寿光氏」で,どうしてそうなったかは,日経電子版の方まで見ないと分からない所です。ですが,私は既に読んだのですが,まあそうだろうなあって所が多かったかなって気がします。

 ただ,少々気に入らないところがあって,そこを中心に書きますかね。

2 現状60点というのは,タイトルにあるとおり,90年代初期まで隆盛を誇っていた日本の電機メーカーが軒並みダメになった,ということを大きな理由としているようです。

 でも,知財の評価というか結果と電機メーカーのダメさを完全にリンクしていいかってそもそもよくわからない話じゃないでしょうか。ちょっと論理に飛躍があるって言いましょうかね。

 まあ勿論相関関係はあると思うのですよ。日本が特許出願数世界一を長年誇っていたころ,その大半は電機メーカーによるものでしたから。それによって美味しい思いをした弁理士,特許事務所は多かったはずですし。

 そこがダメになったら,何か知財全体もダメになった~そんな雰囲気になるのもある程度しょうが無い部分もあるでしょうね(特に特許出願数なんかモロそうです。)。

 個人的にはもっと積極的に特許の権利行使をしても良かったのではないかと思います。何を今更の話ではあるのですが。

3 じゃあ何故,もっと積極的に,例えば,シャープなんて外資の傘下に入る前に,持てる鉄砲で全方位爆撃じゃ!みたいにやってもおかしく無かったはずです。だのに,やらなかったのか?ポイントはそこじゃないでしょうかね。

 任天堂とコロプラの特許権侵害訴訟の話題はまだまだ尽きることはないと思います。この話,このブログでも1回書いたりしたのですが,そこで書かなかった重要な話があります。
 それは,任天堂が,国内で特許権侵害訴訟を提起したのは,これが初!だということです。

 何とまあ,任天堂はフォーラムバージンだったのです。あの~初めてだから・・・優・し・く~♫イヤーオ!中邑真輔ばりに滾ってきますねえ。

 あんな有名企業で,あんなに沢山特許も出願しているのに,ずっとやらずの巨根だったわけです。ある意味信じられない話です。

 勿論,裁判がすべてじゃないですよ。裁判,特に日本の特許裁判なんて予測可能性の欠片もない全く使えないものですから,当事者同士で片が付くに越したことはありません。

 ま,でもこう書くと,既に結論が出てしまってますね。

 知財立国が結局60点なのは,権利行使,特に裁判が不活発だから,これに尽きますよ。
 そして,何故裁判が不活発かは,日本の特許裁判がダメだからでしょうね。色んな意味でユーザーフレンドリーじゃない,ってことです。

 証拠の収集,クレームの解釈,損害賠償額・・・原告側からすると,やっぱ提訴するのやめようかなあってハードルが沢山沢山あります。

 法制度って最終的には裁判所で決着をつけるものですから,そこがちゃんとしてないと,ネガティブフィードバックがかかり,日本プロパーの企業(電機メーカーも結局そうだったってことです。)は鍛えられることはなく,外国の企業は日本は適当でいいや~となるわけですね。

4 ということで,恐らく知財立国として,これ以上の点数が良くなることは私は無いかなあと思います。

 しかし,日本を当てにするのではなく,中国,そしてインド,アメリカもまだまだ大丈夫でしょうから,ここら辺を中心に,知財立国ではなく知財立社,いや単なる立社を各々目指せばいいのではないかと思いますよ。
 官僚だとか裁判官だとか,そんな公務員に何期待しているの?アホちゃうか~と思います。他人に頼るのではなく,自分で考えてやればいいのです。

 知財立国とは何の関係もなく,別に知財も大した事無いけど,うちの社は儲かったね~これからもドンドン儲けるよ~これでいいのです。

5 追伸
 今朝はきちんと定時に出勤しましたが,先週の木曜当たりからちょっと大変なことになってました。風邪ですかねえ,インフルエンザだったかもしれません。

 先週の水曜(1/10)の午後当たりから,ちょっと寒気がしたのですね。で,翌木曜の1/11は朝から寒気と気分の悪さで,出勤したものの,ちょっと考えることも出来なくなっため,午後は事務所を閉めました。

 独立して初めてというか,弁護士になっても,体調が悪くて営業を休んだというのは初めてだったかもしれません。
 家に帰って体温を測定してみたら,38.8℃でした~ガーン。

 半日寝て少しは良くなったわけで,金曜は朝から出勤し,日中は何とか動く事ができました。金曜はmtgもあったので,休めなかったのですね。
 で,この土日,一進一退はあったものの(なかなか38.0℃から下がらなかったです。),昨日の日曜の午後には,37℃を下回ることになり,漸く,快方へって所でしょうか。

 鬼の霍乱ってやつですかねえ。昔このブログでも熱が出たことを書きましたが,何日も続くってことはありませんでした。本当,ソニーに勤めていたころ以来ですわ,こんな長引いたのは。

 でも結局,1月の2週目の土日前に熱が出るということで,要するに,帰省の遊び疲れなんでしょうねえ。スノーボードに行って目一杯滑り,行き帰り運転し,遅い時間まで飲み歩き~♫まあちょっと年甲斐も無い活動で限界に達したってのが,実情だったかもしれません。

 健康第一が私のモットーですので,これからは気をつけま・・・しょうかね?
1 いよいよ今年もあとは2週間となってまいりました。
 気の早い人というか,有給が沢山余っていてもう今週で終わりだよ~という人もいるかもしれません。

 で,今日は,先週末に多少知財の話題があったので,その話からです。

2 まずは特許権侵害訴訟です。
 大阪のカプコンというゲーム会社が,横浜のやはり同業のコーエーを特許権侵害で訴えていた事件の判決が,大阪地裁であったのですね(平成26年(ワ)第6163号)。
 今時の特許権侵害訴訟では3年もの・・・という長丁場です。

 判決はまだ最高裁のサイトにアップされていないので,ようわかりません。
 当事者のコーエーからのIRによると,特許権は2つあり,特許第3350773 号(A特許),特許第3295771号(B特許)らしいです。

 そして,Aについては請求棄却,Bについては一部原告勝訴だったようです。

 まず,A特許3350773の方からです。

【請求項1】  ゲームプログラムおよび/またはデータを記憶する記憶媒体を所定のゲーム装置に装填してゲームシステムを作動させる方法であって、上記記憶媒体は、少なくとも、所定のゲームプログラムおよび/またはデータと、所定のキーとを包含する第1の記憶媒体と、所定の標準ゲームプログラムおよび/またはデータに加えて所定の拡張ゲームプログラムおよび/またはデータを包含する第2の記憶媒体とが準備されており、上記拡張ゲームプログラムおよび/またはデータは、上記標準ゲームプログラムおよび/またはデータに対し、ゲームキャラクタの増加および/またはゲームキャラクタのもつ機能の豊富化および/または場面の拡張および/または音響の豊富化を達成するように形成されたものであり、上記第2の記憶媒体が上記ゲーム装置に装填されるとき、上記ゲーム装置が上記所定のキーを読み込んでいる場合には、上記標準ゲームプログラムおよび/またはデータと上記拡張ゲームプログラムおよび/またはデータの双方によってゲーム装置を作動させ、上記所定のキーを読み込んでいない場合には、上記標準ゲームプログラムおよび/またはデータのみによってゲーム装置を作動させることを特徴とする、ゲームシステム作動方法。

 クレーム1でこんな感じです。
 ざっと見ると,そんな難しいものではなく,CD-ROMを念頭においている記憶媒体でのゲーム機の特許です。

 第1の記憶媒体(CD-ROM)に標準のゲームプログラムと何やらキーを入れておいて,そして,第2の記憶媒体(CD-ROM)に拡張のゲームプログラムを入れておいて,ガッちゃんこすれば拡張機能で遊べるのだけれど,第1の記憶媒体(CD-ROM)のキーが読み込めないと拡張機能はキルされるってやつです。

 ただし,この特許既にエクスパイアしております。特願平06-306428 (平6.12.9)なので,H26.12.9,つまり3年前に死んだということで,死ぬ前に提訴したのでしょうね。とは言え,損害賠償請求は原則過去分,ですので,訴訟のときにエクスパイアしている特許でも構いません(差し止めは当然無理ですよ。)。

 つぎに,B特許3295771です。

【請求項1】  遊戯者が操作する入力手段と、この入力手段からの信号に基づいてゲームの進行状態を決定あるいは制御するゲーム進行制御手段と、このゲーム進行制御手段からの信号に基づいて少なくとも遊戯者が上記入力手段を操作することにより変動するキャラクタを含む画像情報を出力する出力手段とを有するゲーム機を備えた遊戯装置であって、上記ゲーム進行制御手段からの信号に基づいて、ゲームの進行途中における遊戯者が操作している上記キャラクタの置かれている状況が特定の状況にあるか否かを判定する特定状況判定手段と、上記特定状況判定手段が特定の状況にあることを判定した時に、上記画像情報からは認識できない情報を、体感振動情報信号として送出する振動情報制御手段と、上記振動情報制御手段からの体感振動情報信号に基づいて振動を生じさせる振動発生手段と、を備えたことを特徴とする、遊戯装置。

 これもさほど難しくはないです。ポイントは,「上記特定状況判定手段が特定の状況にあることを判定した時に、上記画像情報からは認識できない情報を、体感振動情報信号として送出する振動情報制御手段と、上記振動情報制御手段からの体感振動情報信号に基づいて振動を生じさせる振動発生手段」の所でしょう。

 ゲームのキャラが何かの状況に陥ったとき,画面から分からない情報が発せられ,これでゲームのコントローラーに振動を生じさせるってやつです。
 
 個人的には,記憶媒体が必須のA特許に比べて,こっちのB特許の方が手強いって感じがします(記憶媒体が必須なら,ダウンロード型のゲームソフトでは該当のしようがない・・・。)。
 ちなみに,この特許も,特願平06-119347 (平6.5.31)なので,H26.5.31にエクスパイアしております。まあでもお金の請求なら,あまり関係ないことは上記のとおりです。

 あと,特許Aとは異なり,この特許Bは一度訂正審判での訂正があり,そして,この訴訟の対抗でしょうが,コーエーからの無効審判が提起されております(無効2016-800041)。
 これについては,訂正を認められ,審判不成立で,既に知財高裁に舞台が移っております(平29行ケ10174ですね。3部に係属しているようです。)。

 この無効審判の審決だと,相違点がなかなか埋まらない気がしますが,どうでしょうかね。

 ま,兎も角も,侵害訴訟も知財高裁へ行くことになるでしょうから,被告のコーエーはもうちょっと無効資料を探した方がいいでしょうね。
 で,原告のカプコンは新しい無効資料が出た場合,訂正を再度検討する,ってことになるかと思います。

3 ほんで,つぎは,商標権侵害訴訟です。
 anelloってわかりますかね。そのバッグというかリュックの話です。

 こういうのって,この業界の人は疎い人が多いと思いますが,まあ彼女か奥さんに聞いた方が早いです,と聞いている所で既に性バイアスがかかりまくっておりますけど(このブログを読んでいる人はオッサンばっかだという前提です。だって,女性はこのブログのような話題,好きじゃないでしょ。),私は差別主義者なので,ムフフ~♡

 このバッグは本当よく見ます。電車通勤している人は回りを見渡すといいのですが,1つの車両で,1人以上必ず見ますよ。
 一昨年くらいですかねえ,流行り出したのは。

 ということで,類似品も氾濫したのですが,何と,ロゴもそのまま!で発売していた,豪胆な所もあり,今般そこが差し止めをくらったようなのですね。報道は,このですかね。

 これも判決が出ておりませんので,情報はこれくらいですね。
 ちなみに,これも大阪地裁~何かいいですよね~って所です。

4 続いて,GIです。

 GIはわかりますかね。地理的表示制度のことで,うちの田舎だと「大分かぼす」とかありますね。

 これは特許庁ではなく農水省で登録するものなのですが,ポイントは1つです。
 通常の商標だと,上の3で書いているように,自分で弁護士を雇い,そして訴訟で決着をつけないといけないのですが,このGIは全て行政任せでいい!ってことです。

 色んなことを行政の方でやってくれるので,地方の団体とかは地域団体商標制度よりもこっちがいいのではないかと言われているのですね。

 で,当然これはヨーロッパの制度を真似したのですが,今般ヨーロッパとの間で,最終合意がなされたということです。詳しくはこちらですね。

 で,ここでのポイントは,勿論,日本の大分かぼすみたいなものをヨーロッパでも保護されるようになったということもありますが,ヨーロッパのGIも当然日本で保護されるってことです。

 報道でも多少ありましたが,ゴルゴンゾーラがその代表です。イタリアの当該地域産の乳製品で無ければ,ゴルゴンゾーラと名乗っちゃダメです。

 侵害とされるのは以下のような態様です。
「 I. 当該産品名称の使用が、GI産品の産地と誤認を与える場合 
 II. GIの明細書(品質基準、生産方法等を示す文書)に沿わない産品については 
 ①  真正の産地を記載している場合 
 ②  翻訳、音訳である場合 
 ③  ~種、~タイプ、~スタイル等の表現を伴う場合 
であってもGIの侵害とみなす

 パルミジャーノ・レッジャーノなどの特定の「チーズにつ いては、国内での消費目的であれば、協定発効後7年間は、国内でカット・包装等を行うことが可能。」らしいです。
 ゴルゴンゾーラと何が違ったんだろうって感じですけどね。

 ちなみに,「カマンベール」や「パルメザン」みたいに,もはや普通名称化しているものや,もはや別物のはお目こぼしになったようです(勿論,カマンベール・ド・ノルマンディやパルミジャーノ・レッジャーノと誤認させるような場合はダメのようですけど。)。

 これは大手の商社や高級スーパーにとって実に大きな話じゃないかと思います(私は貧乏弁護士なので,こういうヨーロッパの産品は食べませんからね。)。
 スケジュール的には,2018年調印,2019年発効を目指すということらしいです。
 こういうものは準備が重要ですからね,今からでも怠りなくすることが必要です。
 まあそういう系がお客さんに居る所の弁護士は,今後気にした方がいいでしょうね。

5 知財はここまでで,次は企業法務系の話です。

 今日の日経の法務面です。「企業が選ぶ弁護士ランキング」2017ですね。
 去年の話はこの辺です。

 ということで,ここ最近知財部門はありませんでしたが,今年もありません。
 その代わり,今年は一般の企業法務に加え,金融・ファイナンスと国際紛争・訴訟分野になっております。

 要するに,今年は,そういう所が企業法務系の中で話題だったということなんでしょうね。
 ま,あれですよ,フィンテック系と企業不祥事関連ですね。

 去年は,情報管理系だったので,知っている先生が居たりしたのですが,今年は知り合いは全く0ですね。本当,大手のパートナーの先生ばっかです。

 あと,企業が選ぶ企業法務分野1位は6年連続で同じ先生です。

 となるとアレですね。この業界もケつまらん業界ってわけです。いやあ別に選ばれた先生に恨みがあるわけでもなく,男の批判の9割は嫉妬ですので,そうなのですけどねえ・・・。
 ずっとトヨタが一番だとか,パナソニックが一番だとか,NTTが一番だとか,それでいいのですかね,っていうのと同じことです。

 あらゆる所でイノベーションは起こるべきですから,この弁護士の業界でも起きるべきでしょう。来年はそんなのにも期待です。

 ま,今年も知財がないので,内容に突っ込むことが出来ず,存在自体に突っ込んだ,ということですかね。ムフフ。

 あと,弁護士の票も加えての総合ランキングは要りません。大手の弁護士事務所にしか聞いていませんので,組織票バリバリ,八百長バリバリです。こんなのは意味ありません!企業が選ぶ,ってだけでいいと思いますよ。

 これ以上興味がある人は日経を見た方がいいです。

6 追伸
 散歩のコーナーの特別編ということで,今日はつい最近買った靴の話です。
 
 ナイキのズームフライです。

 先般より,ナイキの厚底のマラソンシューズに注目していたのですが,やはり何でも自分でやらないとねえということです。そ,理論が上手く行くのは唯物理学だけです。
 私も,物理学以降,すべて実践実地です。

 ナイキのオフィシャルサイトでもずっと品切れで(今も),ところが,ある大手スポーツ店で一気に在庫が入ったらしく,定価販売の情報をゲットしてポチったわけです。何事も定価以上で買うというのはねえ・・・。


 さて,その履き心地は・・・・?いやあこれは履く選手選びますね。つま先のラインに注目です。
 
 いままでよく履いていた同じナイキのフリーラン5.0とくらべてみました(ズームフライは左です。)。
 まずは,つま先の部分です。こうしてみるとフリーランもつま先は上がっているのですが,ソールの部材が柔らかいので,履くとつま先の部分もぺちゃんと地面に着きます。

 ところが,ズームフライは,ソールが固くて履いてもつま先は上がりっぱなし!です。
 なので,重心がつま先にかからざるを得なくなります。昔,リーボックかどこかで無かったですかね,かかとのソールが無いやつ。
 若しくはサイズの小さいスリッパを履いてる状態(こっちの方が分かりやすくかな),そんな感じです。

 そのため,ずっと重心がつま先側に行ってしまうのですね。
 これは不思議ですわ~実際履かないとわかりませんね。
 
 上から見た写真です(やはり左がズームフライです。)。

 ソール部分はこんな感じです。
 
 つま先部分の素材が違うかなあという感じです(やはり左がズームフライです。)。

 何事も実際やらないとわかりませんね。

 曲がりにくい固いプレートのような素材が入っていて,その下に厚いソール部があり,そこは柔らかいという感じになっております(恐らく特許も取っているのではないかなあって感じです。もう面倒なので,検索してませんけど。)。

 これが独特の履き心地を産んでいるようですね。

 ランニングとかそういうのに興味のある人には多少参考になる話でしたかね。
1 本日の日中は凄い雨でした(東京)。後で述べますが,今日は外出でしたので,ハズレでしたね。

 カラ梅雨なんでいつの話~って感じですね。なので,今日は夏至のはずですが,太陽も見えず~の一日でした。

 さて,本日は,というか本日も小ネタです。まあ,もはや私がコメントすることも無いと思いますが,とりあえず,ちょっと触れたこともある話ですから。

2 まずは商標です。
 それは,例のベストライセンスのです。

  昨日,既に日経の電子版の方では,「無関係の商標出願に対策 特許庁、却下待たず次の審査」という記事が出てました(今日の朝刊に載っています。)。

 で,そのとおり,本日の特許庁のサイトには,「手続上の瑕疵のある出願の後願となる商標登録出願の審査について(お知らせ)」というものが載っています。

 特許庁の内容はいささか言い訳がましく,それ故分かりやすくありません。日経の記事の方が分かりやすいです。

 「現行制度では先願者の申請が却下されるのを待つ必要があるが、今後は却下を待たずに審査を始める。問題のある出願で実際に商標を活用する企業などが不利にならないようにする狙い。」ということです。

 まあ要するにそのうち却下となるんだろうけど,それまで待つのがかったるくってしょうがない~♪だから,それを待たずにやる!ってわけです。

 そりゃそうですね。とは言え,デュープロセスこそ,真の立憲主義といえるものですから,逡巡はあったろうと思います。ま,相手方がベストライセンスだからこそなのでしょうが,逆に言えば,ベストライセンスからすると,付け入る隙があるわけで(特許庁への国賠訴訟とかね。)。

 まあこのくらいでは沈静化しないと思いますが,無責任な第三者としては,いつでも大笑いできるよう生暖かく見守ることにしておきましょう。

3 次は著作権です。
  例のJASRACと音楽教室の演奏権に関する紛争ですが,遂に,音楽教室側が提訴したわけですね。

 ま,給付を求めるものではないので,債務不存在確認訴訟というやつです(特許でもときどきありますね。)。

 で,このためにウェブサイトもこしらえて(まあ今はそんな高コストじゃないですもんね。),そこに訴状も開示しております。

 ま,演奏権の話は,裁判所が決定することですので,私はそれほど興味がありません。それより,今回特筆すべきは上記のとおり,訴状を公開したことですね。

 クソサヨク系の訴訟の場合,訴状を開示することはよくあります。世間に味方してもらわないといけないので(ある意味訴訟で勝てると踏んでいないってことですが。),耳目を集めるというためですね。

 なので,訴状を公開したところを見ると,今回の訴訟もそういう目的が多少あるのではないかと思います。著作権という,ある意味ビジネス訴訟なのですが,世間に味方になってもらいたいのだと思います。

  で,私が注目したのは,さらにそこではなくて,この訴状の全体的トーンです。

 問題となる演奏権は,以下のとおりです。

(上演権及び演奏権)
第二十二条  著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(以下「公に」という。)上演し、又は演奏する権利を専有する。」

 「公衆」じゃないとか「直接」じゃないとか「聞かせることを目的」じゃないとか,おそらくそういう所が端的な論点です。
 ですが,今回の訴状の作者は,そういう所よりもそれ以上に,非常に浪漫主義だなあという感がしました。

 訴状も人間の書くものですので,やはり色合いが出ます。
 私なんか理系なので,こういう訴状の真逆です。お涙頂戴的な所はリクエストが無い限り殆ど書きません。最低限の骨と筋肉だけの訴状で,とは言え,その骨と筋肉だけの説明については極限まで分かりやすく書く!ということです。

 まあこれは拠って立つというか主義の違いですから,どっちが良いとか悪いとかいうものではありません。
 
 周辺のストーリーを豊富にし読ませて心情的な味方になってもらうというのも,相応の戦略ですから。

 なので,やはり人の書いたものって非常に参考になるなあってことです。
 私のように一人で事務所をやっていると相手方の書面しかカンニングすることはできません。ですので,今回のようなものは非常に参考になります。ありがたや~ありがたや~。

4 で,最後は今日の外出の理由です。
 それは霞が関の弁護士会館のクレオに行ったからですね。

 この時期のクレオってわかりますかね。どこの職場でも今の時期じゃないですかね~。そう!健康診断です。

 昨年のことも書いております。グダグダ書いておりますが,結果は凄く悪かったのです。腫瘍マーカーも急上昇した項目すらあり,もう体質改善待ったなしって所でした。

 そのため,特定保健指導~を受けることになってしまったのです。あーあ。

 で,歩いたり,さらに歩いたり,おやつもなくし,ご飯も減らし~と色々やっていたのです。これが去年の年末のちょい前くらいのことでした。

 その結果ですが,体重は減りましたね。腹囲もかなり減りました。しかも血圧も低くなったのが驚きです(まあそれでも普通の人よりは高めですが。)。
 まあ詳しい検査が実は大ズッコケかもしれないので,あまり大口叩くわけにはいきませんが,とりあえず良かったかなあと思います。

 これが今日の外出の理由でした。
 去年なら,この後,裁判所の蕎麦屋で鴨せいろを食っていたのですが,今年はもうありません。しょうがないので,弁護士会館のB1Fの蕎麦屋に行ったら,何と開いていない!11:30-開店でした。

 しょうがないので(健康診断のときは朝飯抜きなので腹が減ってしょうがなかったのです),桂で海鮮丼を食って帰りました。いやあうまい飯食えるというのは素晴らしいことですニャ。

 次回はちゃんと弁護士会館の蕎麦屋で食って帰ろうっと。

 
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