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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 ということで,本日も小ネタ集です。ああ,小ネタ集というと,桂小枝くんを思い出しますねえ。ナイトスクープの小ネタ集は小枝くんなき後も続いておりますが。

 さて,今日は4題。知財中心ですが,知財じゃない話もあるので,カテゴリーは企業法務としております。

2 まずは,人事です。知財高裁の所長が代わりました~!!誰でしょうね?

 それは2部の部長だった清水さんです。

 大穴で高部さんじゃないかという話もあったのですが,あんた,キャリアシステムの典型と言える裁判官の人事で期を越えるってのはありませんよ。
 それは,ミッドウェイ海戦で,南雲大将ではなく期が下の山口中将が指揮をとっていれば・・・というようなものです。75年変わらぬ伝統なわけです。

 おっと議題がずれそうなので,戻しますかね。
 つまりは設楽所長が定年退職したわけですね。

 で,色んなブログの真似をして,現在前後の部長裁判官の生年月日と期を書いておきます。

 設楽隆一 29期 1952.1.27(今日でちょうど65歳)
 清水節  31期 1953.5.5(おお私とおなじ巳年だ。)
 森義之  33期 1956.6.30(清水さんの代わりに入った方です。私が弁護士になったころ知財高裁の右陪席だったような・・・)
 鶴岡稔彦 34期 1956.6.3(変わらず,3部の部長です。)
 高部眞規子33期 1956.9.2(変わらず,4部の部長です。)

 さて,こう見ると清水さん以外の部長は皆1956年(昭和31年)生まれということがわかります。
 ただ,鶴岡さんだけ期が一個下なので,鶴岡さんの所長はないですね。となると次の所長は,高部さんか森さんのどちらかになるでしょう。

3 次は商標です。
 商標の審査基準がまた改訂されます。概要はこちらです。

 注目なのは,以下のとおりです。
・公序良俗違反で,標章自体の胡散臭さだけではなく,背景事情等の胡散臭さも,審査基準に明記されております。なので,特許管理士系がこれに当たることはなお明確になったって感じです。
・他人の氏名云々も,詳しくなりました。ここは揉める割に審査基準の記載が結構プアでしたので,良いことです。
・類否の4条1項11号はかなりリニューアルされております。まあ,例示が結構古かったし,判断基準も結局どこを見りゃあいいんだって感じだったので,これも評価できます。
 あと,日経にも出ていた親子会社での場合の例外も,ここに規定されています。

 とは言え,まだパブコメの段階です。これから2/24まで意見募集して,それから最終決定となるわけです。でもそんな大きく変わらないと思いますよ。
 商標やっている弁理士は当然ですが,知財関係者は多少注目していた方がいいと思いますよ。

4 次は特許です。
「特許権の侵害に関する訴訟における統計」というのが知財高裁のサイトにアップされています。

 で,これは東京地裁と大阪地裁での特許事件の統計です(私が日経の私見卓見で書いたように,特許の民事事件の一審は東京地裁と大阪地裁だけなので,これが日本全国の統計ということでもあります。)。

 これ全部の事件の合計を足すと,悲惨なことがわかります。たった202件です。H26とH27の分なので,一年に直すと100件程度です。

 新件の数ではないですが,裁判所で判断のついた特許の事件の数って1年で100件くらいしかない!ってわけです。マジか!

 確かに最近本当に特許系の事件の依頼って少ないですわ。まあ私だけが特別でこんなブログ書いているせいなのかなああってこともあるのですが,やはりそれ以上に特許の事件は少なくなってるのですね。
 ちなみに,交通事故の訴訟はこの桁が2つ違います。いやあ商売替えした方がよくね。

5 最後は企業法務直球で。

 一昨日(1/25)の日経朝刊の大機小機です。「法は企業実務に優しいか」というタイトルでした。

 ま,その内容を一言で言うと,会社法は使う人に不親切この上ないってことです。

 何ちゅうか,立法者の一人が立法後すぐに大手法律事務所に天下りしたのが典型のように,「法が決めてくれないから外部専門家に頼り、企業統治に詳しいと自称する「にわか専門家」が急増する。買収ルールもなく、大金を払って弁護士から防衛策というルールを買う。」「出来の悪い規制が「相談業」の繁栄を支えているのだ。」てなわけです。

 私は昔から,今の会社法に批判的でした。
 それは私だけではなく,一弁のベテランの知財系の方(知財だけではなく,他の類型の事件もやられる方です。)とちょっと飲み会で話したときもそんな話がでたことを覚えております。

 そろそろお客さんの方の堪忍袋の緒が切れる頃とちゃいまっか~。会社法はもう一度抜本的な改正をした方がいいですね。


 あ,そうだそうだ,それで思い出しましたが,裁判官等の天下りって,問題ないのですかね。

 今,文科省の役人が早稲田大学の教授に天下りした件が結構な問題になっています。

 ま,これも私がかねてから言っておるとおり,日本の法制度って,びっくりすることに,国民のためにあるものではないのですよ。誰のためかというと,公務員と退職した公務員のためにあるのです。まあ皆さんとっくの昔に知っていたと思いますけどね。

 なので,文科省の件も,いちいち騒ぐなよ,どうせ世の中全部プロレスなんだからさ~と覚めた仕草で熱く見ろ!ってのがデフォーだと思いますが,裁判官はどうなのかってことは興味ありますよね。

 一番上で書いたとおり,設楽所長は辞めてどこに行くのでしょうか?きっと大手の事務所だと思いますが,その事務所が代理人をしている事件が知財高裁にかかっていないわけはないですよね。
 にも関わらず,大手の事務所に入るのって妥当なんすかねえ~。

 私は,辞めた裁判官は,竹田稔先生のようにご自分で事務所を開く,これが筋だと思いますね。
 

 
 

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