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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護土の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 先日,東京拘置所に接見に行ってきました。
 今回は,そのときの模様を書き留めておきたいと思います。

 私が弁護士になって早4年。修習生時代を含めると5年半にもなるのですが,その間1回も東京拘置所に行ったことはありませんでした。さすが,反人権派ですね(ブル弁じゃないですよ,ブル弁は人権派にこそいます。)。
 まあ,横浜修習だったのと(横浜拘置所は,横浜刑務所の隣にありますが,ここはよく行きました。),イソ弁時代は企業法務オンリーと言って良かったので,さもありなんというところだと思います。

 ですが,私と同様に,結構弁護士になって年数が経つけど,東京拘置所には縁がなくて・・・という弁護士の方は多いと思います。また,新人の方で,これから行くのだけれど,という方もいると思います。
 ということで,これであなたも接見のプロ,はじめてと思われないための東京拘置所での接見マニュアルです。

2 場所
 場所は,東京都葛飾区小菅1丁目35−1になります。
 最寄り駅は,東武線の「小菅」駅です。といっても,日比谷線の直通ですので(南千住→北千住→小菅),日比谷線で行った方がよいと思います。霞ヶ関からそのまま乗れますし。時間は,霞ヶ関から30分少しです。
NEC_0273.JPG その小菅駅から東京拘置所は,すでに見えます。左の写真のとおりです。威風堂々というところでしょうか。

 小菅駅の出口は1つしかありません。拘置所こちらです,みたいな小さい案内図があります。まあそんなのを見なくても駅を出ての小道を右方向に行きます。
 1~2分程度で荒川河川敷沿いの大きな道にぶつかります。上に首都高が走っております。今度は,その大きな道を左方向に行きます。そうするとすぐに,拘置所の正門が見えてきます。
 しかし,接見は,ここではないのですね~。接見・差し入れは→です,と案内が出ていますので,あわてて守衛に聞かないように。

 その正門から塀沿い(現在工事中なので,仮塀です。)に,200mくらい歩くと(先日も暑くて大変でした。),大きな要塞かと見間違うような禍々しい門が現れます。ここから接見室に向かうのです。
NEC_0271.JPG それがこの左の写真です。中は撮影禁止ということですので,外から門のみを撮りました。この門のすぐ内は,駐車場になっております。

 その駐車場を抜け,歩道橋を渡ると漸く拘置所の建物の中に入れるということになります。
 ここまで,10分ですね。歩くのが速いひとは,10分かからないと思います。


2 受付
 建物に入ると,受付にて,受付をします。一般用と弁護人用と,受付が異なりますので注意です。まあ,その旨の表示がありますので,建物入って右奥手の弁護人受付窓口に行きます。
 そして,その窓口に備置してある面会申込書を取り,近くの机にて必要事項を書き込みます。書き込むのは,氏名,所属弁護士会,被告人氏名などです。職印は不要です。

 それを受付窓口に下から差し入れます。ここは,外国のように,窓口のすべてが,防犯等対策のため,下部しか空いておりません。その際,窓口の係員にバッジを見せることになりますので,職印は忘れても,バッジ等は忘れないようにしてください。
 その後,係員が被告人の確認等をしますので,しばらく窓口前で待ちます(1分程度です。)。確認が終わると,弁護人名を呼ばれますので,再度窓口へ行きます。そして,窓口で,面会整理票という色つきの紙をもらいます。これには,番号,接見室の階数などが書いております。階数で色が違うようですね。

3 待合室
 その色つきの紙をもらったら,即,受付の更に右手奥の検査所に向かいます。要は,飛行機に乗るときのようなチェックがあるということですね。弁護人でしたら,ほぼノーチェックということになります。

 その検査所を出たら,左手に向かいます(案内はあります。)。
 20mくらい歩くと,左に大使館職員・弁護人待合室というところがあります。その入り口を入ると,左が大使館職員用の待合室,右が弁護人用の待合室になります。ですので,右手の弁護人用待合室に入り,ここで,自分の番号が呼ばれるのを待つわけです。

 その間,通の弁護人は,ロッカーに携帯電話を収納するようです。警察署での接見では携帯は持ったままで接見するのが普通でしょうが,ここでは,携帯は持ち込み禁止となっております。そこで,皆さん,携帯をロッカーに収納してから接見室に向かうのですね。あいつ初めてだなとなめられないためにも,ここは,さも知ったかぶって,携帯をロッカーに入れましょう。

 あとは,待合室で時間をつぶすだけです。早いと待合室に入って2~3分で呼ばれます(放送とテレビでわかります。)。遅いと30分近く待たされることもあります。階数が上の接見室を指定された場合,遅くなるようですね。

4 接見室
 呼ばれたら,さきほどの入り口から待合室を出て,左手に進みます。つきあたりを右に行きます。この辺は案内が出ていますので,迷うことはありません。そして,エレベーターが2機あるエレベータ-ホールに着きますので,ここで,指定された階数に行くわけです。

 指定された階数で降りると,すぐに受付窓口があります。ここで,さきほどの色つきの紙を見せます。中から,接見室の番号を言われますので,あとはその接見室で接見するのみです。

5 帰り
 接見が終わり,ボタンを押して,接見室を出ます。来た道と同様,エレベーターで1階におり,携帯を預けている弁護人待合室に戻ります。
 携帯を持ち,待合室を出て,右に行くと,出口の案内がありますので,ここのドアを開けます。中には,面会整理票(色つきの紙)を差し入れる差し入れ口がありますので,ここで,面会整理票を差し入れて退出します。

6 その他
 宅下げは,接見の日にはできません。また,宅下げも非常に面倒くさい手続きが必要なようです。ここら辺,警察署とは違います。
 捜査官に近い警察署の代用監獄には,自白をめぐる問題があることは否定しませんが,警察署は融通も利き(時間や土日の制限がないなど),通常の自白事件だとこちらの方が断然便利です。小菅に行くのは時間もかかりますし,東京拘置所の精神的圧迫感はかなり高いものです。
 そういうことがわかっていましたので,これまではうまく立ち回って,刑事事件で東京拘置所を引き当てることはなかったのですが,今回は,思いもよらず,引き当ててしまいました。

 次に行くのは10年後かこれで最後にしたいなあというのが正直なところです。
NEC_0272.JPG
 帰りの小菅の駅からの東京スカイツリーです。
 この接見の日も暑かったのですが,今日の東京も暑くなりそうです。
 9月に入ってこれだけ暑いのは,なかなか味わえませんね。
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弁護土・弁理土
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理論物理学者を目指したのはもう30年以上前のこと。某メーカーでの液晶ディスプレイのエンジニアを経て,弁理土に。今は,弁護土です。次は何かな。
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