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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 本日は,ノーベル賞の興味も尽き,知財の判決のアップもないので,首記のような軽い話題で行きましょう。それに,弁護士ドットコム経由でコメントした責任も若干ありますしね。

 まあ,経緯としては,「おんせん県」という商標登録出願は識別力なし,ということで拒絶となり,他方,大分県人が通った後はペンペン草も生えんと言われるだけあって,再度,「おんせん県おおいた」で出願し,見事?登録されようとしているということですね。

 でも,商標のことを少しでも知っている人からすると,あ「おんせん県」ってもう諦めたのね,と思われるでしょうね。

 え!なんで?「おんせん県おおいた」で登録されようとしているというのに,と思われるかもしれませんけどね。

2 端的に言うと,「おんせん県おおいた」と「おんせん県」は,全く違います。

 例えば,下手なモノマネでも「こんばんは~もり~しんいちです~」と言えば,誰のモノマネをしているかわかります。
 だって,森進一だって言ってますからね。うまいモノマネはやはり,名乗らず,誰のモノマネかわからないといけないわけでしょ。

 それと同じです。
 前回下手な歌を歌って審査員に誰のモノマネかわからないと言われたわけです。ほんで,今回,歌の練習もせず,名乗ってしまった~そりゃ誰だかはわかりますよ。「おおいた」って入っているんですから!でもこんなの何かの意味があるんですかね??
 今回の件は,大分県が,「おおいた」と商標登録出願して登録されました~と同じことですからね。

「おんせん県」が何故拒絶されたか?それは「おんせん県」だけじゃあ,どこの県だかわからなかったからです。それを「おんせん県おおいた」として登録できるのは当たり前!でも,識別力のあるのは「おおいた」の部分ですからね~残念。

 ま,企業のブランド戦略でも,こういうことはよくあります。
 例えば,今回と同様,識別力のない標章(でも,逆に,そういう識別力のない標章で,登録できた場合のインパクトはでかいのです。おんせん県が大騒ぎになったのはそのためです。)や,立体商標の場合,なかなか登録できません。
 その場合,あせって,その標章に加えて企業名を大きく入れるとか,立体商標予定のビンとかにも企業名を大きく入れちゃうとか,しがちです。

 で,そうやって仮に知名度を得たとして,再度出願しても無駄に終わります。だって,その標章やそのビンの形がその企業のものだとわかるのは,その標章やそのビンの形自体ではなく,一緒に付した企業名があるからだ~とされてしまうからです。当たり前ですよね。

 ですので,ブランド等に企業名を付してのものを出願して登録するのは,よっぽどのことがない限りやりません。もしそのようなことを薦めるインチキ弁理士やインチキコンサルがいれば,本当にインチキだと思って下さい。

 でもまあ様々な理由から,しょうがなく商標登録出願しても,必ず,使用する場合には,企業名など入れずに,単独で使わないとダメです。つまり今回の場合は,「おんせん県おおいた」ではなく,「おんせん県」として,です。
 そうじゃなく,「おんせん県おおいた」を使うということであれば,やはり「おんせん県」はもう諦めたということになってしまうわけですね。わかったかな~♫

 ま,意外と難しい商標の戦略~,そういうのもどうぞ弊事務所に~♫と言いたい所ですが,もうちょっと詳しい先生の方がいいと思いますよ。マジで。

3 ところで,東京は先週の土曜(10/5)に雨が降って以来,非常に蒸し暑いです。ま,今は日本全国そうかもしれませんね。
 今日も暑い!蒸し暑い!9月の終わりには一度,すごく涼しいというか,寒くなったと思うのですが,季節外れで暑いと困りますね。

 さて,今日は早めに帰って昨日録画したリーガル・ハイを見ようと思いましたが,ちょっと難しいかなあ。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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