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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 知財界隈でのごく最近の話題といえばこれでしょう。いや,知財界隈だけではなく好事家の興味もかなり集めているようです。

 これは,特許庁が昨日ウェブサイトに載せた注意喚起です。
 http://www.jpo.go.jp/tetuzuki/t_shouhyou/shutsugan/tanin_shutsugan.htm
 
 まあ中身は上記URLから飛んでもらった方が早いです。

 で,知財界隈の人も好事家の人も,この注意喚起のうち,「最近、一部の出願人の方から他人の商標の先取りとなるような出願などの商標登録出願が大量に行われています。」の「一部の出願人」が誰を指しているかお分かりだと思います。

 そう,元弁理士の人と,その元弁理士が設立した会社,この2つのことですよね。

 私の同期の弁理士の方からも,連絡がつかない弁理士の知り合いが居ると,元弁理士が無茶苦茶な数の商標登録出願をして,しかも金を払わないという事例があるようだ,そういう方面に走ったのではないかと心配のメールが来たりしました。

 ま,それくらい知られた話です。
 ですので,特許庁も漸く重い腰を上げたのだなあと思います。

2 とは言え,悪徳金権弁護士で知られたこの私,大量出願迷惑だ~調査のノイズだ~けしからん~などと,学級委員的道徳的教条的,要するにつまらんことを言う気はさらさらありません。

 何つっても,9・11も,おおそういう方法があったか~,これぞイノベーションやなあ,天晴じゃ,と思うくらいのものですから。

 そう,世の中,何事にも理由はあります。
 私が9・11でビン・ラディン側に立つのは,敗戦国の恨み骨髄ということですし,今回,「一部の出願人」側に立つのもそれなりの理由があります。

 本件で,知財界隈の人も好事家の人も既に知っているように,この元弁理士の方,「弁理士法第24条第1項第5号に該当するに至った為」登録抹消されたわけです。
 そして,この弁理士法第24条第1項第5号は何かと言うと,このような条文です。
五  第六十一条の規定による退会の処分を受けたとき。
 さらに,弁理士法61条はというと,
(弁理士会の退会処分)
第六十一条  弁理士会は、経済産業大臣の認可を受けて、弁理士会の秩序又は信用を害するおそれのある会員を退会させることができる。
 となります。

 じゃあ,何かやらかしたんだなあと思うのですが,世の中そう単純とは言えません。

 この元弁理士の方,名前で検索すると弁理士会の会報である「パテント」の論文も上がってきます。そして,単発ではなく,少なくとも5本以上の論文が上がってきます。
 読んでみますと,かなりきちんとした見識を備えたものであることがわかります(ただちょっと気になる所もあるのですけどね。後述。)。

 そして,元弁理士ですので,登録時の登録番号もわかります。そうすると,1994(平成6)年の登録で,登録月からその年の弁理士試験の合格者であろうということが推測できます。
 だとすると,私より5年先輩ということになりますね。
 登録抹消が,平成25年ですので,約20年間の弁理士生活だったということになります。

 合格したときに何歳だったかはわかりませんが,平成の一桁台合格(恐らく合格者は100人前後しか居ないはず)で,その後,「パテント」にコンスタントに論文を書いていた所を見ると,かなり出来る人だったのではという推測が働きます。

 そういう人が,退会させられて,その後今のような行動を取っているのです。普通に考えると,これは意趣返し,つまり復讐でしょうね。

3 本年は2016年です。私の同級生の早生まれの人達は,今年50歳になったわけです。

 その生まれた年の1966年,昭和41年は丙午で,非常に数が少ないことで有名ですが,他に,この年に生まれたものがあります。
 そう,それはウルトラマンですね。今年はウルトラマンの生誕50周年に当たります。

 で,ウルトラマンでの記憶に残る回となると,色んな意見はあろうと思いますが,ジャミラの回,「故郷は地球」っていうのが挙げられると思います。

 この回の中身はいいですよね。
 打ち捨てられた元宇宙飛行士の怪獣が,地球に復讐しにやってくるという話です。

 ただ,よく考えると,今回会社を設立し,そこと一緒にやっていることを考えるとジャミラじゃなくて,帰ってきたウルトラマンに出たメイツ星人とムルチの方ですかな。いや雪ん子とウーか,と広がる妄想,離れる議題~♬

 でもまあ言いたいことはわかりますよね。

 論文を読んで上記のとおり,ちょっと気になることがあったと書きましたが,それは立法論の多さです。パテントの論文は,ほぼすべてに立法論が組み込まれておりました。つまり,現状の制度にかなりの不満があったであろうことが推察されます。

 ですので,そういうことが特許庁や弁理士会と揉める遠因になったのではないかなあと思われるのですわ(揉めて退会させられたのではないかという前提なのですが。勿論,これも私の妄想です。)。

 ということで,ジャミラを批判する気にはなれないし,さらにビン・ラディン一派やトルーマン一派と違い,そもそも違法行為をやっているわけじゃありませんからね,私としては,黙示に応援する次第です。ムハハハ。

 
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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