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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護土の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 ということで,本日は3月4日です。言わずと知れたM君の命日で御座います。
 あれから,もう19年ですか~早いというか何というか・・・ですね。

 でももう19年ということで,多少は冷静にあの頃,そしてあの原因等を振り返れるのではないでしょうか。ですので,今回はそういう話です。
 
 あ,ビギンズナイトの概略はこので。

2 世の中に危険な職業ってあると思います。自衛官,警察官,あと消防士ですかね。
 今年に入っても,消防士が二名も殉職したというような報道がありました。

 ただ,どうなんでしょう~。報道されたということは珍しいということでもあるでしょう。
 なので,退官される自衛官,警察官,消防士に,奉職中,同僚で殉職された方は居ますか?と聞いた場合,恐らく一番多いのは,私の知り合いの中にはいません,という答えだと思います。
 
 まあ戦争中や内乱中でもない限り,そうそう仕事で死んだりはしませんわな~。ましてや複数人も。

 だからこそ振り返ると不思議ですよ,本当。
 ソニーでは武器を扱うこともなく,武器を扱う人を扱うこともなく,火事に突っ込んでいくこともないというのに,私は,ソニー在職中,前の職場の同僚と当時の現職の同僚を相次いで亡くしました。しかもほぼ同時期,さらに言えば,厚木テックという所で。

 これって不思議じゃないですか?何故そうなったのか,理由を探るというのは実に意義があることだと思うのです。
 なので,今回は,ある2つの仮説を設定し,その仮説が妥当かどうか考えてみましょう。

3 仮説① 原因は私,死神は自分だった?!

 まずは,この仮説です。被害者面していますが,結局,私の行き先々で死人が出ているわけです。とすると,一番単純で簡単な答えは,私が原因でこんな結果を生んだ,そういうものです。

 そうなると,じゃあソニー以降はどうなんだ?ということも考えないといけないでしょう。
 そうすると,司法修習のときを考える必要があります。

 私は59期なのですけど,実は,59期は少なくとも一人自殺者が出ています。
 確か9組じゃなかったかなあと思いますが,実務修習に入ってすぐの頃だったと記憶していますね(間違ってたらすみません。)。

 ですが,私は20組でクラスが違います。また,実務修習地も違います(その報は,9組の横浜修習の人から聞いたわけです。)。
 なので,死神説はここで矛盾が生じます。

 さらに,イソ弁時代ですが,お世話になった事務所ではそういう悲痛な事件は起きませんでした。

 ですので,やはり死神説は成り立たないかなあと思います。

4 仮説② black to black そういう所しか行き場がない

 次に,2つ目の仮説です。
 ま,要するに,過労で自死する人が出るような職場,そういう所しか働く場所がなかった,こういう話です。

 マスコミ等でもそこそこ聞くのではないでしょうか。ブラック職場が嫌だからって転職しようとしたら,もっとブラックな職場しか行く所が無かったという,かなり厳しい状況に置かれている人たちの話です。
 さらには,学歴の無い親からさらに学歴のない子どもが生まれ,それによって,上流はおろか中流にすら食い込むことができない,連鎖する貧困,そういう話も同じことだと思います。

 世の中には,何の因果か,なかなか一度その境遇にハマったら抜け出すのが厳しい,そんな環境で足掻くしかない人たちが一定程度居るのです。

 いやいやいや,あんた,世にも有名で,最近はまた持ち直したソニーなんていう大会社,しかもイメージも良い所に居て,ほんで大学も大学院も出ているのに,そういう所しか行きようがないっていうのとは,ちょっと違うんじゃないの~と思われるかもしれません。
 でもそうなのです。

 院からソニーへ行った経緯はこのですかね。特段,ソニーで何がやりたいなんということはありませんでした。物理学者の夢破れた私には,正直やりたいことなんて無かったからです。

 ですので,最初の職場では,大学で勉強したことは全く役に立ちませんでした。ま,文系ではよくある話だとは思いますが(そもそも大学で勉強してないか~♡),理系では珍しいかなと思います。
 そのため,一からすべて勉強し直しではありましたが,それを逆に見れば,私じゃなくても誰でもいい~ということではあります。

 次の知財部はどうだったでしょうか?
 これも異動の経緯は上記のとおりで,共通するのは全く他人任せだったということです。そして,やはり,共通するのは,私じゃなくても誰でもいい~ということでありました。

 つまり,少なくともソニー時代は,単に人手の足りない職場に駆り出された,だけです(知財部時代はそれがたまたま,まさにたまたま,私の希望と多少合っていたというだけですね。)。
 私の個人的な資質だとか,背景事情だとか,都合とか,そういうのとは関係なく,ここで人手が足りねえか~じゃあこいつここ,あ今度はここで人手が足りねえか,じゃあこいつは今度はここ,っていう風にです。

 少なくとも私には決められません。見方を変えれば,ポテンシャルの低い所をドンドン転がっている,そういうことですね。

 勿論,ソニーの職場が全部そうだったなんて言う気はさらさらありません。
 同じ日本で給食費が払えない家庭がある一方で,長期休みの度にハワイでバカンスできる家庭もあるでしょう。そういうことです。
 私はソニーにおいて,謂わば給食費が払えない家庭であったのであり,他の多くのソニーの職場は,ハワイでバカンスできる家庭だったのだと思います。

 悲しいことですが,そういう所しか行き場がない一身専属性はあるのですね。

 じゃあ仮説①で考察したのと同様,その後のことを考えてみましょう。
 そうすると,イソ弁の就職活動,これが参考になると思います。

 私は当然知財の仕事をしたかったので,知財ブティックを中心に就職活動をしました(私はもともと記憶力がいい上に,メモ等の当時の記録も残しておりますので。)。
 とは言え,噂の高い4大事務所や外資などの所にも様々行かせてもらいました。

 4大事務所は,どこも同じような構成でしたね。事務所訪問後,大きな会場での会食形式,修習生4,5人にパートナー一人が同席するっていうやつです。
 今の記憶では,森・濱田松本法律事務所(MHM)と長島・大野・常松法律事務所(NOT)はあんまり区別できない感じですね。どちらも公家,上品な感じでした。
 アンダーソン毛利友常法律事務所(AM)は4大の中で一番砕けた感じで,やはり,名前にカタカナがある所は違うわいという感じでした。
 西村(N)は,私がバブルのころに就職活動した証券会社そっくりでした。あのイケイケ感は全く同じでしたね。
 
 でも,こういう所でもやはり上記のそういう所しか行き場がない性は現れるものです。
 どういうことかというと,Nでの会食時,運良くというか運悪くというかパートナーの隣に座り,いろいろ話は聞けたのですが,その中で,そのパートナーが,私の対面に座っていた修習生を指差し,ほら,ああいう人とはキミは随分見た目が違うよな~(要するに,年寄りだなあってことですわ。)ということを言ったのですね。
 ま,さすがNでしょ。何じゃこいつと思いましたけどね。

 話を先に進めますと,外資の東京青山青木(今はベーカーアンドマッケンジーですかね。)に行ったときは,AM以上に砕けた感じでそれはそれでびっくりし,今や五大事務所になったTMIも,当時は場所も相まって(六本木ヒルズ),ベンチャーだなあって感じが実にしました。

 知財関係もブティックだけではなく,大手の特許事務所も訪問しました。ただ,今や弁理士が数人しか居ない事務所にも弁護士が居るくらいなものですが,私が就職活動をした,2004年から2005年にかけては,弁護士が居てちゃんと活動している特許事務所って本当少なかったのです。
 ですので,事務所訪問したのは,創英さんと協和さんだけでした。

 で,肝腎の知財ブティック事務所ですが,知っている限りほとんどの事務所には訪問したと思います。勿論,当時,ウェブサイトを全部の事務所が持っているわけでもなく,また求人していない事務所もあったため,おおお前俺の所には来なかったなあと言われると実に申し訳ない所ですけど。
 
 訪問の順に行くと,イソ弁時代にお世話になった事務所,生田先生と名越先生の事務所,近藤先生の事務所,水谷先生の事務所,窪田先生の事務所,大野先生の事務所ですね。あとは,中堅で,知財も熱心な阿部・井窪・片山(AIK)に訪問させて頂きました。
 AIKはもう人が多かったからか,片山先生に直接会うことはできず,ちょっと残念でしたけどね。

 うん,あれ,知財のブティック事務所ならあそことあそこが無いじゃん!どういうこと?と思われる方も多いと思いますね。その理由はこれから書きます。

 さて,知財の二大ブティックって,中村合同とユアサハラ,ですね。超有名です。だけど,この2つは私から言わせると最低でした。

 まずはユアサハラですが,事務所訪問というか求人募集のエントリーをした所,残念ながら書類審査でバツ!ということがメールで送られてきました~マジです。
 事務所訪問もさせんのか!っとことです。まあ私はこんな性格ですから,そりゃ合う合わないというのはおおいにあろうと思います。それに上記のような経緯ですからね。
 でも,事務所訪問もさせてくれないって,本当有り得ない対応でした。

 じゃあ,中村合同ですが,ここはユアサハラよりさらに酷い対応でした。何と,黙殺です。
 求人のところからエントリーしたのですが,今日の今日まで,そうですね~もう15年くらい経つと思うのですが,何の連絡もありません。
 いやあ,パートナー会議が長引いているのかしら,早く連絡欲しいわね~ウフフ,ってバカ!完全に無視されているだけだろ!~です。

 どこかに紛れている~違う所に出した~迷惑メールにでも~って,すべての他の事務所からの連絡がきちんと出来ているのに,中村合同だけ~大手でリソースも沢山あるのに,不通のアクシデント?!あり得ませんよ。

 実はその後,イソ弁でお世話になった事務所で何かの飲み会のときに,この件について,実に興味ある話が聞けました(下町ロケットの方です。)。

 「inagawarawサン,そりゃそうだよ。あそこは無理。」
 「どうしてですか?」
 「あそこはね(中村合同のことです。),期の序列と歳の序列が逆転するのを嫌がるのよ。だからinagawarawサンみたいな歳食っている人は取らないのよ。今いる若手が58期か57期か知らないけど,それより若い人じゃないと取らないんだよね。」
 「え,そうだったんですか~!はあ・・・。でもだからと言って,何の返事もしないって,酷くないですか。」
 「それはそうだね。」

 ま,別段ユアサハラや中村合同に対し,ヤーヤー言う気はありません。それぞれの事務所の先生に恨みはないですし。
 むしろ,いい先生だなあと思う先生も複数人居るし,個人的知り合いの先生も居ますし。でも,就職活動のときはこんな感じだった,それだけは誤魔化したくない所です。

 で,長話になりましたが,何が言いたいかというと,色んな事務所を沢山訪問したということです。ですが,オファーがあったのは,2つの事務所のみでした。ま,たった2つでしたが,無いよりは当然マシ!本当有り難いことでした。

 一応そこも言っておきますと,それはイソ弁時代お世話になった事務所と協和さんですね。特に協和さんからは熱心に勧誘されたのですが(条件もすごく良かったです。),個人事件が出来ないということで,イソ弁時代にお世話になった事務所に入ることになったわけです。

 こうやって検証すると,やはり私の居場所は少ない,本当に少ないということが分かります。

 ところで,ちょっと議題からは逸れますが,Nのパートナーのように,あとユアサハラや中村合同のように歳を理由とした差別って本当許されるのですかね。
 例えば,私のところを女性や韓国人と置き換えてもらうとよく分かるのではないでしょうか。ジェンダーや民族を理由とした差別には結構うるさくなっていますが,年齢を理由とした差別に日本は未だ寛容です。実は,世界を見渡すと定年のない国なんて沢山あります。

 日本の宗主国のアメリカ,法曹の人にもよく知られているように,最高裁の判事に定年なんかありません。終身制です。あれは,最高裁だから特別,じゃなくて,そもそもアメリカでは年齢差別はイカン!とされているからです。

 ま,ともかくも,ソニー時代からあとのことを見ても,私の居場所は少ない,つまりそういう場所しか居場所がないということになります。

 ですので,どうやら仮説②の方は結構合っていると思いますね。

5 さて,そうしますと,私のことについては,謎解きは出来たと思うのですが,マズイこともあります。

 この1234ビギンズナイトシリーズ,私のこのブログの中で反響が大きく,結構読まれている記事なのですね。

 つまりは,そういう境遇の人が結構多いということです。

 他方,上記のように,私がそうであり少なくともそうであった理由は,転職してもまたブラックのような,言い換えれば,貧乏母子家庭のような境遇からでした。
 そうすると,この境遇を変えるのは非常に難しいということです。

 仮説①だと,変なやつから離れれば境遇を変えることが出来ますよね。ところが,仮説②の,貧困の連鎖のような理由で,今の境遇になったということであれば,基本自分ではどうすることもできません。

 さあて,どうしましょうか?
 私については,もう身から出た錆,でなければ仏教的因果なのでしょう,諦めもつきます(もうついてますかね。)。ですが,そういう境遇に居る皆さん,大変です。

 まあそれでもそういう境遇から抜け出すヒントもこのブログにあるのかもしれません。でも,基本原則は,自分で考えて切り開いていく以外方法はない,ってことでしょうかね。

6 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーで御座います。
 本日は,ここ山本橋に来ております。
 
 昨日に引き続きの雨です。

 土曜は結構暖かったのですが,いやあ寒くて雨~最悪です。ただし,昨日よりは多少マシかなあという気はします。

 昨日は本当真冬並みに寒かったですからね。
 東京は昨日東京マラソンだったのですが,大迫が途中棄権したのは致し方なしでしょう。ただし,エチオピア等のトップ選手は全然影響なし!ちゅう所も考えないといけない所だとは思いますけどね(日本人は5位が最高)。

 ところで,その5位までは,ナイキの厚底シューズだったと思います。もうナイキのヴェイパーフライ4%フライニットじゃないと長距離は勝てないような気がします。

 そういえば,先週のWBSでアシックスから満を持してのニュープロダクツが発表されていました。メタライドですね。
 
 ただ,このコンセプト等,ヴェイパーフライ4%とほぼ一緒~♪って感じがします。まあ何事も真似から始まるわけで,真似すら出来なきゃもう終わり~という気もしますので,健闘に期待しておきます。
 でも個人的にはこれからもナイキの方を買うだろうなあ~♡
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理論物理学者を目指したのはもう30年以上前のこと。某メーカーでの液晶ディスプレイのエンジニアを経て,弁理土に。今は,弁護土です。次は何かな。
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