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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 何かここで書籍の紹介するのは久々ですねえ。去年の今頃はそれどころじゃないって所だったのですが,今年はそれどころですので,まあ結局,気分次第なのですよね。

 で,本を読んでいなかったわけではないけれど,ここで紹介するほどのもんかなあってものばっかりだったですね,言い訳すると。私,基本的に一般書も法律書も分け隔てありませんので,一般書でもあんまり面白いものは無かったわけです。

 で,久々紹介するのは,結構マニアックな首記の本です。

2 ここで紹介するのは実は理由があったりしますが,まあそれは後回し~,まずは本の内容から行きましょう。

 システムの紛争って,マニアックなものですが,これだけIT関係が色んな業種に渡りかなり深い所まで浸透している状況ですので,ある程度頻発していると言っていいと思います。
 まあだけど,ソフトウェアって目で見えないからようわからんことが多いのですよね。

 つーか,請負の紛争ってそもそも結構マニアックだったりします。
 典型的なのは,建築物の紛争ですが(雨漏りする~に始まって,耐震がどうのこうのなんて,ありますよね。),これはかなり専門的です。
 弁護士会でも相談のときは,弁護士と一級建築士とで相談を受けるようになってたりします。だって,さらかんとたけかんってわかりますか?

 監理と管理ですよね。これは違うものです(どう違うかは各自自習。)

 議題がずれましたが,要するに,システムじゃなくても請負の紛争は非常に専門的なことが多いってことです。なので,システムだから~ってこともないと思うのですが,取っ付きにくいことは確かですよね。

 そんなときにはこの本が生きるっていうもんです。
 だから,どういう読者を設定しているかはようわかりませんが,実際にシステム紛争の代理人となった弁護士には非常に役に立つと思いますよ。
 多少システム系の裁判例も溜まってきており(判例タイムズなんかにも時々論文が載っております。),本書は,それらに基いて,どう交渉して,どう攻撃防御するかってことを書いていますので,やっぱ弁護士,あとは法務部かなあ,にとって一番役に立つのではないかと思います。

 実際の企業の担当者にとっては・・・,うーんちょっと難しいかなあと思います。だって,東京地裁の地下1Fの書店に平積みになってたくらいですからね~(私もそこで1割引きで買いました。)。

 なので,システム紛争に関わりを持つ代理人等は本当買ってた方がいいと思いますね。
 しかし,レクシスネクシス・ジャパンは,私の本と言い(自画自賛),なかなか良い所に目をつけますニャ。企画がいいですわ。

3 ということで終わってもいいのですが,やっぱそんな誉めるだけじゃあ,らしくないですよね。
 私がここで紹介している本は全部自腹なのですが(全く例外ありません。当然,自分の本も。),それはやはり貶すためです。

 私も人間なもんで,やっぱ人情には弱いです。貰った本は貶しにくいです。だから,それで紹介すると手心を加えることになると思うのですね~。なので,ここでの紹介は全部自腹で買ったものです。

 ということで,今回の本の気に入らない所ですが,2点あります。

 まず,既視感満タン~って所です。

 タイトルに「ハンドブック」とあり,はしがきにもそんな旨(「辞書的に利用」)が書いてあります。だから,これって昔読んだなあって所が結構あります。松島さんの執筆部分は2冊目なので,特にそんな感が強いです。
 BLJを熱心に読んでいる人は,更にそう感じるのではないでしょうかね。ま,勿論,レビュー,まとめ,総括,決定版,という意味はあろうかと思うのですが。

 つぎに,何故共著?というそもそもの話です。

 あとでちょっと書きますが,別にこの内容だったら著者二人に分ける必要はないと思うのですね。要するに,著者のどっちかに全部任せても内容的に不備のないものが出来上がると思います(手分けをすることで出版までのスピードを早くしたかったというわけでもなさそうですので。)。

 恐らく,BLJのシステム関係の記事について,この二人に執筆を任せることが多かったため,両方の顔を立てたんでしょうね~♪

 でもねえ,本って単著が基本ですよ。自分で全部に責任を持つってことは非常に重要ですよね。それでしか伝わらないものもあると思うのです。

 それに,誰かから,ああ,あそこの記述は良かったねえ,って誉められても,実はもう一方の共著者の担当部分だった~♡ってなこともあり得,気まずいったりゃありゃしないってなもんです。
 基本,人と一緒にやるってえのは面倒なもんですからね(この点については私の他人嫌度ぐあいが物凄いだけかもしれませんが。)。

 とは言え,気に入らないのはこんな所です。ま,男の批判の90%はジェラシー(嫉妬)ですので,そういうもんだと思って頂ければいいのではないでしょうか。

4 で,最後にこの本を紹介する別な理由についてです。

 私はもう独立して6年近くになるのですが,その前は,ある事務所で3年ほどイソ弁をしてました。まあ,それがどこの事務所かは,ググればわかる話で,私も特段隠そうとしているわけでもありません。

 いや,別に喧嘩別れしたってわけではないですからね。ただ,何かあるとその事務所に迷惑がかかるのが嫌なのと,やっぱ何つっても自分のブランドで勝負したいですよね。なので,個人のプロフィール紹介とかでは,そこら辺は伏せているってことになっております。

 で,そのイソ弁時代,同じ59期の弁護士として,一緒にその事務所に入ったのがこの本の著者の一人の松島さんなわけです。つまり,私が独立するまでの3年間,一緒に事件に当たったり飲みに行ったりしていたわけです。
 さらに,2期遅れてその事務所に入ったのが,この本のもう一人の著者の伊藤さんです。

 つまり,松島さん,伊藤さん,私,という3名は同じ事務所に居たのですね。今は皆バラバラですけど。
 私が独立した後,松島さんが独立し,伊藤さんはそのまま残ってるっていう図式なのですね。

 ということですので,この本の紹介にうってつけでしょ。しかもこの内容だったら,共著でなくてもどちらか一人でも全部書けてたということまでもよくわかるってわけです。

 兎も角,新しい書籍の出版おめでとうございます。何か最後は自分を持ち上げただけに終わった気もするのですが,売れたらまた奢ってください。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーのエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。次は何かな。
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