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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護土の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 表記は,法曹人の間で話題となっている元検事,現弁護士の方の半生記です。

 タイトル通り,やらかした人なわけで,そういうやらかした法曹等の自伝は,これまでも結構あります。今回特徴的なのは,今までのそういう自伝の著者が大体刑事被告人だったりするのですが,今回の方はそうではないということでしょうかね。

 ということで,話題になっていたということやその他の理由もあり,読んでみたというわけです。新刊書ですが,中身は多くありませんのですぐ読み終えます(実は,今前後編ある大部の本を読んでおり,3ヶ月かかってようやく前編を読み終えたので,気分転換がてらこれを読んだわけです。)。

2 内容は,いろんな所で紹介があるので,ここでは敢えて書きません。ただ,上でのその他の理由にあるとおり,非常に気になったことがあったので,読んだのでした。それは,お前は俺か,という点です。

 この方,そこそこのプライドとエリート意識があり,自分はちょっと違うと思いながらも他人の目を非常に気にし,そのくせ回りに流されやすく,基本気弱で小心者,でも弱い立場の者には強く出たりして,くよくよしやすくそういうらしくないことをやった日には非常に気に病む,ようですね。
 まさに私とおんなじです。65年生まれで,一浪して85年に大学に入学したということで,歳も同い年,学年も同じです。

 そして,この本にも載っているテレビの「ザ・スクープスペシャル」に出ていたときを見てましたが,いやいやこれは私とよく似た性格の人だなあと思ってずっと気になっていたのですね。さらに,この本を読んで尚更そう思いました。

 例えば,ナチスドイツとか典型的な悪役の登場する映画などで,大ボスでなく一番嫌らしい感じのする中間管理職(収容所の少尉とか)にありがちな~と言えばわかりやすいですかね。

 じゃあほぼ同じ性格の私とこの著者,何が違うかというと,2点ありますね。
 一つは私は,こんなに偉くなったことはない,もう一つは私が短気で癇癪持ちっていうところですね。
 要するに,この方は,本当に真面目に職務をやり,しかも立場というものにがんじがらめになったため,色んなことを引き起こしたような感じがします(昔ヤンサンに連載していた「マイナス」という漫画を思い出しました。結構エロくて好きでしたが。)。

 他方私も,追い込まれることはそりゃあったのですが,沸点が低いのと気楽な立場だったため,装置に八つ当たりしてそのままフケたり,職場放棄をしてスノーボードに行ったりと,勿論褒められたことではないですが,おかげ様で何とか生きながらえてしかも塀の向こうに墜ちるようなことはありませんでした。

 他方,この方,今度は刑事弁護に燃えているようですが,いやあまた同じ轍を踏むようで怖いです。そんなに気をはらなくてもね~♫別に法曹資格に拘り無理して弁護士をやる必要もないと思いますけどね。
 今は不況で仕事が見つけにくかもしれませんが,もうちょっと視野を広くしておかないと,今度は本当に取り返しがつかないことになるかもよーって所です。これは同じS40年生まれからの忠告です。

3 まあそんな他人の心配は良いとして,この本を読んでいて私も自分の検察修習のときを思い出しました。
 ちなみに私の検察修習は,2006年の1-3月ですから,この著者が検察を辞めた直後で,この著者が最後に勤めていた横浜地検という結構な偶然がここにも,でした。ですので,この本の最後の方に出てくる横浜地検の検事正と私の修習の検事正は同じかもです。

 ただ,このときの検事正の方は確かにできた人で,悪い印象はありませんが,エンジニア以来久々怒鳴られたのが,この検察修習でしたね。
 ああ思い出してきましたよ。しょうもない理由で怒鳴られたってことを。

 この本にも載っていますが,幹部検事の決裁をとるには,幹部検事の都合に合わせないといけないのです。そして,当時の横浜地検では,昼休みの前1時間には原則決裁には行ってはいけないという不文律があったのですね。つまり,11時を過ぎると午前の決裁は受けられなくなります。
 他方,修習時代担当していたその身柄事件では,満期等の都合上,どうしても午前に決裁に行かねばならず,事務官からもそういう指示があったのです(そのとき修習担当検事は不在。)。
 ですので,11時は過ぎていたものの,何とか午前中にと思って,総務部長に断り,次席検事の決裁を受けようとした際,総務部長からもの凄い剣幕で怒鳴られました。おまえら,11時を過ぎているだろ!ってわけです。
 事務官に言われたからそうしたんだけどなあ,なんてことは思っても言えないのは,上述のとおりです。

 いやあそれ以外も色々理不尽なことはありました。例えば,エレベーターで修習生室に行くのに,エレベーターホールで待っていても,幹部検事が来たら,彼らが優先で,譲らないとといけないのです(正確には,警備員から譲ることを強制されます。)。
 たとえ修習生が乗れるスペースがあっても乗っちゃあいけないのです。それ以来呆れて,検察修習ではエレベーターは使わなくなりましたけどね。
 隣の横浜地裁が,所長でも部長でも左陪席でも修習生でも皆和気藹々とエレベーターに一緒に乗り込んでいたのに比べて,何ちゅう対照ぶりでしょうかね。
 検察修習が終わって,本当ホッとしましたね。

 おっとまた脱線してしまいました。まあでも本人の資質もありますが,組織の体質も大いにあると思いますね,色々と~♫
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弁護土・弁理土
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理論物理学者を目指したのはもう30年以上前のこと。某メーカーでの液晶ディスプレイのエンジニアを経て,弁理土に。今は,弁護土です。次は何かな。
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