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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 これは今日の日経の経済教室の論文です。
 慶応の山本龍彦教授によるものですね。

 で,何か久々きちんとしたものを読んだという気がしました。特に,個人情報関係で,こういう腑に落ちる話を読んだのは初めてかもしれません。

2 所謂識者とされている方の論述パターンって,大体3パターンくらいに分かれます。

 まずは,ポジショントークその1,金目です。

 大抵の人は,所謂識者とされている方が金目で何かやるなんて想像しずらいのかもしれません。でもしかし,そういう人達も霞を食っているわけではありませんので,最終的には金目なんだけど,それを隠すために,御ためごかしをやるというのはよくある手です。

 法科大学院で教鞭をとっている実務家教員(要するに弁護士ね。)が,法科大学院に行くとこんな凄いことが待っているのですよ~なーんてウソをぶっこくのは,このパターンです。
 ここでも散々ツッコミまくっているアンブッシュマーケティング対策の件も,このパターンです。

 つぎに,単なる知識自慢です。金目だと弁護士が多いのですけど,このパターンは,やはり学者に多いですね。
 まあ別に知識自慢されたからって,ウザいだけで実害はないのですけど,普段誰にも相手にされてねえんだろうなあ,この先生~♪という哀愁を感じさせてくれますね。

 知財法の学者の先生もこのパターンが多いですね。
 まあしかし,この学者連中のやることって,派閥をつくりイジメを繰り返すという,小学校女子児童並の成熟度しかない癖に(それはここを見るといいかもしれません。),識者~♫って何やねん,って感じがしますけど~。

 最後に,ポジショントークその2,野望篇です。
 ポジショントークはポジショントークでも金目と違って,こっちの方が質が悪いです。
 金目の方は,結局金くれ金くれということが目標ですので,上手いスキームを考えてあげて,ちゃんと金が行き渡るようにすれば良いだけの話です。

 例えば,法科大学院が潰れて収入の減る実務家教員に,別の大学教員の口を斡旋するとか,それこそ法テラスの理事に迎えるとかね~ムフフフ。

 ところが,野望篇のポジショントークは,金で動いていないだけに,扱いが困るわけです。分からず屋の唐変木と思われても気にしないでしょうから,無視できるならそうするのが一番だと思います。

3 個人情報関係だと一番多いのは,最初のパターン,金目ですかね。

 先月号(こう書くとアレですが,4月号ね。)のビジネスロージャーナルにGDPRの特集がありましたけど,まさにああいう感じです。

 日本の個人情報保護法も,去年大改正があり,企業が個人情報のビッグデータを使いやすくなるはずだったのですけど(匿名加工情報),そんなことになっておりません。結局,儲けたのは,個人情報保護法に詳しい弁護士やらだけです。ま,会社法や金商法と同じですね。

 なので,そんなパターンに飽き飽きしていたので,まさに一涼の風って感じの論考でしたね,今回は。

 まあ詳しくは日経を買って読んでもらうのがいいと思います。

 ただ,よくわかってんなあと思ったことを挙げますと,
GDPRは本来、EU域内にビジネスの拠点を置く日本企業、もしくはEUに所在する個人にサービスなどを提供する日本企業にのみ適用されるものだ。それらの日本企業はGDPRに違反すれば高額の制裁金が課されることもある。にもかかわらずGDPRの基本的精神は、EUとは無関係のドメスティックな日本企業にも事実上の影響を及ぼす可能性がある。・・・
 の所ですね。

 そうなのですよね。GDPRは結構厳しい規制です。とは言え,ヨーロッパで商売するつもりなら,郷に入っては郷に従えでいいとは思うのですね。
 でも,アジア,北米中心,さらにはドメスティック中心の商売なら,あんまり関係ねえじゃんって所です。

 ところが,日本政府はEUからの十分性認定を受けて,ヨーロッパからの個人情報のビッグデータを移転しやすくするために,国内の規制を厳しくしようしているわけです。
 これはヨーロッパで商売する企業には良い話ですけど,そうじゃない企業には過干渉になるだけです。
 そのことをピシッと指摘している!いやあ素晴らしいです。

 ビジネスロージャーナルではポジショントークの嵐でしたけど,漸くきちんとした個人情報保護の論考に巡り合ったなあという所でした。

 勿論,この先生のこの論考自体も何かのポジショントークなのかもしれません。
 でも,今はそれでもいいかなと思います。反対側の利益に目配りをする,本来正義というのはそういうものですからね。
 自分の思う所を何が何でも突き通す,それは正義でも何でもありませんから。

4 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーの特別編は続きます。
 
 本日は,目黒川下流,ちょっと逸脱編です。

 
 まずはいつものとおりの山本橋からスタートです。
 今日は昨日よりも気温も高く,まあお花見に十分すぎる天気です。目黒川沿いはこのとおりまだ綺麗ですね。

 
 続いて,場所は飛んで,大井町駅そばです。
 JRの東海道線か京浜東北線で,大井町駅近くの線路際に桜並木が見えると思います。
 これがそれです。結構綺麗ですよね。
 しかーし,ここはまだいいのですが,結構散っております。ここは目黒川よりも早いですね。なので,葉桜になっているところが出ていますね。早い,早い。

 
 続いて,新幹線と桜です。ここは第一三共の研究所近くの,三嶽橋付近です。

 
 ほんで,山手通りの橋である居木橋に来ました。ここはやはり向かって右から撮ると綺麗ですね。何故かと言うと,実はこの右手前の桜は綺麗なのですが,その向こうはしばらく桜が無いのです。向かって左はずーっと植樹されているのですけどね。

 
 ということで,ゴールの山本橋に戻ってきたというわけです。これはその近くの桜の近景ですね。
 
 で,目黒川の桜も徐々に散っております。
 週末,母校の東工大に花見に行こうかと思ったのですが,これじゃあ葉桜見物になりそうですね。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーのエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。次は何かな。
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