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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 これは昨日の一弁で行われた研修ですね。
 いやあ久々のヒットでしたわ。

 ま,私は弁理士であるとともに,弁護士でもあるのですが,弁護士会のやる研修には滅多に行きません。

 まず,仕事に関係ない研修ばっか。
 例えば,一弁の今月の会報から,研修カレンダーってのを上から順に見てみましょう。

・成年後見初任者研修 5/10
 最近横領事件などが問題になっているやつですね。こういうやつを受けないと名簿に登載してもらえませんので,利権に食い込むには必至です。
・裁判員裁判研修 5/17
 裁判員と栽培員って間違えるなあ。
・渉外セミナー 渉外事業の再構築と撤退の実務 5/18
 中国とかの話ですね。
・交錯する法務と税務 5/25
 これが本件。
・業務妨害を受けないための心得とテクニック 6/1
 ちょっと興味あるかなあ。
・遺言・相続問題研修会 6/3
 裁判官が講師となる,よくあるパターンのやつです。

 これで上から6つで,全体は16個です。
 そして,このうち,現在の仕事と関係のあるやつって,0個です。全体の16個でも,1つしかありません(中小企業の与信リスク関係)。

 基本,弁護士会のやる研修って企業法務系の研修は少ないのです。なので,知財だとか,システムのIT系だとか,そういうのに関係するのは,ほぼ皆無って言ってよいわけです。そういうのはほぼ弁理士会ってことになりますね。

 つぎ,面白そうな研修がない。
 仕事と直接関係なくても面白そうならいいじゃないですか~。ずっと同じような仕事でこのまま行けるわけでもないでしょうし,違う系の領域探索にもなりますしね。
 
 でも,上のを見て下さい。何かやむにやまれず致し方無いっていうような研修ばっかですよね。つまり,これを受けないと利権に入れないとかそういうのが多いのです。
 成年後見のやつは,成年後見人の名簿っていうのがあります。
 裁判員裁判も,それ用の国選弁護人の名簿があります。
 遺言と相続のやつも,弁護士会のそういう専門相談の相談員の要件になっていると思います。

 なので,そういう謂わば黙っていても客(受講者)が来る系の研修に,創意工夫なんてあるわけないじゃないですか。研修に来てずっと寝てても,名簿登載要件を満たすのでOK!ってわけですわ。 
 つーことで,面白くないのは,ある意味当然なのですね。

 3つめ,金を取られる。
 上記のは,無料なのですが,弁護士会の研修は,結構な割合でお金を取られます。最近多いのは,研修の資料のコピー代などと称して500円を頂きますとかいうのですね。
 ここでもつまらない新聞広告のことを書きましたが,そういう所に金を出すなら,資料代くらいタダにしろよってことです。
 ちなみに,今の弁護士会の会費は44,800円です。弁理士会の方は15,000円です。つまり,一ヶ月,みかじめ料で6万円近くも取られているってわけですわ。あー早い所,任意加入にして欲しいニャ~。それかせめて弁理士会ほどにして欲しいもんです。

 そういうことで,私が弁護士会の研修に行くのは足が遠のいてるわけです。

2 で漸く内容に入りますが,メインは,税務コンプライアンスっていう話でした。
 
 これは最近の用語らしいです。勿論,大元はコンプライアンスから来ているのですが(これは法令遵守と訳すのがデフォーでしょうか。),私はどうも昔習った,弾性の話をいまだに思い浮かべてしまいます。

 ただ,どっちも同じことですよね。
 弾性体に外力が加わると,それに応じて弾性体が変形しますが,その変形の度合いがコンプライアンスです。つまり追従性みたいなイメージです。

 他方,企業などのコンプライアンスも,法律(規範)という外力に対し,内部の組織や構成員がどの程度追従していくかってことですので,まさにコンプライアンスでよいわけです。

 税務コンプライアンスもこれと同じです。国税庁の言うことにどれだけ追従できるかということが税務コンプライアンスってわけです。
 国税庁は,しかも企業にA~Dまでのランキングをつけて,Aランキングには税務調査の頻度を減らすなどの優遇措置をとるようです。
 これぞまさに税務コンプライアンス=国税庁に従順~ってわけですわ。

 講師の税理士の方は,結構骨のある方で,こういうのにかなり懐疑的でした。Aランキングになる手間を考えたら,普通に税務調査を受けてた方がまだマシ~ってことでした。

 いやあ税務関係の闇は深そうだわい。

 ところで,法務と知財は親和性はあると思うのですが,法務と税務はかなり遠い感じがします。講師の人も言ってましたが,法務部と経理部は隔たりが大きいそうです。まあ確かにそうかなあって思えますね。

 私は簿記は日商簿記で2級まで持っていますが,税法関係がよくわからないので(自分で確定申告やる程度ですので。),この分野はハードルが高そうです。とはいえ,訴訟になれば,特許の審決取消訴訟と非常に親和性が高く,そんなに苦労しないのではないかと見ています。まあ想像だけですけどね。

 あと,講師の税理士の人は話がうまかったなあ。一緒に講師をしていた弁護士よりもはるかにうまかったけど,実務もできる人かどうかは,ここに書いたとおり,よくわかりません。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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