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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 首記は,本日の日経の法務面の特集です。これに書いているとおり,「弁護士増員が企業や地域に何をもたらしたのか検証した」という記事です。

 ま,詳しく知りたい方は,日経読めばよいと思います。ただ,内部者からすると,特段これぞ,というネタはありせんでしたね。ほんで,こういう記事を読んで思うことは,弁護士自体が時代にそぐわないものになっているのかなあ,ということです。

2 よくあるパターンだと,これからの弁護士は,事務所で,訴訟などの裁判所での活動をメインにするのではなく,**で**したり,**で**するのが,主流となる,みたいな議論ですね。

 でもよく考えるとおかしいと思いませんか?
 例えば,今ストーブリーグ真っ盛りの野球ですが,これからのプロ野球選手は,企業のクラブ活動を支えたり,JICAとともに新興国での野球普及に力を割くべきだ,なんて言われたりしますかね。それって,プロ野球選手のやることじゃねえーじゃん,チャンチャンですね。

 上記の議論の対象者って,恐らく昔は違ったと思うのですね。それは法学部出身者だったと思います。昔は,司法試験が超難関でしたから,法学部に行って法曹になるってえのは,非常に少ない割合だったわけです。
 そうすると,法曽になれなかった人達の受け入れ先はどうなるかというと,上記の議論の対象だったり,今日の日経の記事の対象だったりしたわけです。つまり,今の司法試験の合格者が,法学部出身者の就職先を食っているわけですね。

 ま,私は,ここで,牟田口廉也のような方々をバカにこそすれ,じゃあどうしろなんてことは言いませんのでね。愚かな人には何を言っても無駄,無駄,無駄口~♪

3 ただ,これからの就職先として,事務所でなく企業や公的機関の割合が増えてくるだろうということは,そうなんだろうなとは思います(良い悪いは別として)。

 となると,ここで対比すべきは,インハウスの割合が無茶苦茶多い,弁理士の状況です。
 今,弁理士のインハウスは,20%です(約2,000人)。弁護士で言うと,6,000人がインハウスになった場合の状況を想像してもらうと早いと思います。すごいもんですよね。

 そんな状況ですので,基本弁理士会は,余計なことは何もしません。
 会費が安い(15,000円)ということもあるとは思いますし,社会的な役割としてプロボノ等を期待されていないということもあると思います。

 他方,今後,今のペースで弁護士が増えていくなら,弁護士会の役割も,弁理士会に倣って,いわゆる小さい政府にしていかないとどこかで破綻するでしょうね。
 上記のとおり,弁理士会は余計なことをしないと書きましたが,例えば,弁理士会での特許相談もあります(弁護士会での法律相談のようなものです。)。このとき,相談料はタダで,他方,受任は自由です。そして,会に納める上納金みたいなものもありません。
 そうすると,どうなるかというと,こういう相談に専門の職員を配置しないで済むのですね。電話あると予約を入れ,あとは担当の弁理士にリマインダーの電話をして,相談室の掃除や整理をする,これだけです。ですので,弁理士会では,受付の方が,この特許相談の庶務全般を行なっております。このようにすれば,人件費は抑えられますよね。

 仕事の紹介もしないし,プロボノ活動もしない,その代わり,会費は安い,これが今の弁理士会のやり方です。
 私は,このままのペースで弁護士が増えるならば,こういうやり方を取り入れていくべきじゃないかなあと思います。
 例えば,都内に結構な数ある法律相談所も,霞ヶ関の3Fのやつ以外全て閉鎖し,その運営も上記の弁理士会のとおりとすれば,結構会費も低くできるのではと思いますよ。

 まあそういうことを考えないといけないというわけですね。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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