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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 知財の判決のアップはありませんので,こんな話題にしておきます。まあ,こんな年末の時期に期日なんか入れるわけないっすよね。
 とは言え,民事訴訟の判決は,いずれの当事者も代理人も出席する必要はないので,裁判官だけで勝手にやってりゃいいものですけど。

 おっと,また議題から逸れそうですニャ。

 これは日経の2面の記事です。朝,寝ぼけ眼で,日経をめくっていたら,パーっと飛び込んできました。
 要するに,所謂四大渉外事務所の一つであるアンダーソン毛利友常と倒産処理と知財で有名なビンガム坂井三村相澤とが合併するということです。とは言え,大きさが全然違いますので,早い話,アンダーソン毛利の方が,ビンガムを吸収するんでしょうね。

(事務所のからの正式発表も来ました。日経のトバシではないということです。)

 ビンガムが何か経営的にまずいとか言ううわさ話は全然聞こえてきませんでしたので,裏に何があるのかなあと思ったのですが,これもこの日経の記事に書いてました。
 「提携先の米法律事務所ビンガム・マカッチェン・ムラセが米同業大手に吸収されたのを機に」ということです。なかなか裏まで分かるいい記事ですね。

 親会社がM&Aされたので,日本の子会社としてはこりゃあ困った~どうしようって所だったのでしょう。

 他方,アンダーソン毛利の方には何かのメリットが?と思ったらこっちもこっちでありました。
 日経の記事には,日本の法律事務所ランキングがありました。
 1位 西村あさひ        468人
 2位 森・濱田松本       332人
 3位 TMI総合          293人
 4位 長島・大野・常松     292人
 5位 アンダーソン・毛利・友常 289人

 おやおやいつのまにやらアンダーソン毛利は四大渉外とは言えなくなっていたのです。やはり,こういう大手事務所って,規模のデカさが必要なのですよね。

 民主党みたいな感じになると,新しく入りたいって人もいなくなるし,前から居る人は派閥争いで分裂しやすくなるわけです。
 ところが自民党みたいになると,あそこに入ると色んなメリット多そうだなあと思えるし,前から居る人も割ってどこかに行っても今の利益は享受できないだろうなあと思えるのですね。
 客(有権者)からしても,まああそこならデカいので,何かあっても大丈夫だろうと思えるわけです。

 ということで,親会社を失い,彷徨う運命の法律事務所と,若干下降気味の大手事務所がそれぞれのメリットを見出したって所じゃないですかね。

 でも,何かそういう事情で合併するなら,結局負け組連合に過ぎず,早晩,また分裂しちゃいそうですけどね。ムフフフ。

2 ということで,我が弁理士の業界の(ていうか,我がっていうのは若干変かな。),弁理士数ランキングを行ってみましょう。

 ここでよく引用する暇人弁理士のためのIPIブログさんのデータです。
 1位 パナソニック       133人
 2位 志賀国際特許事務所    113人
 3位 青和特許法律事務所      101人
 4位 創英国際特許法律事務所   96人
 5位 日立製作所         94人

 弁護士の業界に比べて,2点大きな違いがわかります。
 まず,絶対数が少ないです。3から4倍の規模の差があるように見えます。ただ,これは,そもそも弁護士数が3万人ちょいいるのに,弁理士数は1万人程度と,母数に3倍の開きがあるのですね。
 しかも,弁理士の業界は,所謂特許技術者という,法律事務所でいうパラリーガルが弁理士の数と同じかそれ以上所属しており,弁理士の数だけで法律事務所と規模を比べてもあまり意味がないのですね。なぜ,そんな特許技術者の数が多いかっていうと・・・まあ,そりゃ公然の秘密ってやつで,最近少しはマシになりましたけどね。

 まあ私も仕事が欲しいもんで,あんまり弁理士の業界に喧嘩を売るってえのも何だなあって所です。所詮世の中,金と暴力には勝てませんのでね。

 次に特徴的なのが,企業がトップ5に2社も顔を出している点です。
 実は弁理士の業界は,インハウス化が非常に進んでおります。恐らく,日本の士業でトップだと思いますね。そうそう,私もそうだったのですもん(私はソニーのインハウスの弁理士出身です。)。
 その数,ざっと2000人。つまり,弁理士の何と2割はインハウス,つまり会社員の弁理士なのです。
 弁護士の業界でも最近は多くなったって言っても,この弁理士の業界に比べると,全然まだまだですね。

 で,このランキングに出たパナソニックや日立製作所でのインハウスが何をやっているかというと,明細書をひたすら書いているわけです。つまり事務所の弁理士と同じです。パナソニックと日立製作所は明細書を内製していることで有名ですね。

 いやあ偉いと思いますよ。自社のみの出願なので,弁理士の資格なんて本当は要らないわけです。にも関わらずちゃんと弁理士を雇っているわけですのでね。ま,日本を代表する企業が,特許技術者に明細書を書かせて巨大な脱法行為をしているんじゃあ経産省もオカンムリっていうのもあるとは思いますけどね。

3 金曜って,みんな週末ウキウキで,私のような暇つぶしブログに頼ることがないせいか,閲覧数は一番少ないのです。
 でも,今日は,こんな下衆な話題ですので,恐らく閲覧数が増えると思いますよ。さあ,どれだけ下衆な人がいるか,今から楽しみにしておきますよ。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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