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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 本日は月曜日ということで,日経の法務面にツッコミを入れる日なわけですが,そちらは大した話はありません。

 むしろ,首記の,え,また,前の話とは違うの?ということがありましたので,こちらの記事にしました。
ソニーはインドの特許業務受託大手イーバリューサーブなどと組み、米国での特許出願業務を担う合弁会社を設立する。人件費の安いインドで書類を作成。米国での出願費用を現在より最大で半減させる。自社以外の日本企業からも業務を受託し、規模の利益で費用を下げる。特許訴訟の頻発で米国での特許出願を増やす日本企業の需要を開拓する。

 私じゃなくても,この記事はいつか見たことがあるような記事です。このブログでも「ソニー 特許 海外出願を支援」ということで,去年の9月にそういう記事が出ていたわけです。

 この時の中身を要約しますと,日本の会社で受託業務大手のインフォデリバと組み,米国の特許出願を支援する,
資本金は3000万円で、出資比率はソニー10%、インフォデリバ90%,その新会社「グローバル知的財産パートナーズ」は,インフォデリバの中国法人を活用,とのことでした。

 この前回の内容と同様に,今回の内容を要約すると,こうです。インドの特許業務受託大手イーバリューサーブなどと組み,米国の特許出願を支援する,資本金は約2000万円で、出資比率はソニーが10%、イーバリューサーブ日本法人が55%、はづき国際特許事務所四谷オフィスが35%,その新会社「アイピーバリューサーブ」はインドの安い人件費を活用,とのことでした。

 やることは略同じのため,「グローバル知的財産パートナーズ」が潰れたので,またまた新会社~とも思ったのですが,資本の構成が全然違うので,前のとは並行して,別に会社を作ったのでしょうね。

2 それに,前回と違うのは,特許事務所をかませていることです。ということで,今回の新会社の目的は,その特許事務所に払う費用を低減させるためかなあと思います。

 どういうことかというと,この記事に載っているはづき国際特許事務所って,ソニーで一番使っている事務所だからです。
 多少データが古くて恐縮ですが,2012年のもので,1位ははづき国際特許事務所,2位が稲本国際特許事務所,3位がつばさ国際特許事務所ですね。

 何でそんなの知ってんの~?と思うかもしれませんが,別にこんなの,営業秘密でも何でもなく,特許庁の検索のページに行って,公開特許公報の数かなんかある期間で区切って検索し,よく出る代理人の名前で再度ソートすれば,簡単にわかります。

 ソニーのライバルと言えば,やはりパナソニックですが,そこはソニーと全く違う傾向です。何とパナソニックは自社出願が圧倒的な1位です。2位は北斗特許事務所のようですが,桁が違います。自社出願はNECもその傾向が顕著ですが,パナソニックに比べれば1/10くらい違います。
 あと,パナソニックのトップ20ギリギリくらいに,企業人が選ぶベスト知財弁護士でよく入る,大野先生の名前なんかあるのがご愛嬌です。いやあ,似たようなことをやっているように見える電機会社と言えども,実は中身が全く違います。

 この,どこの会社がどの代理人に依頼し,年間何件出願しているという極めて単純なデータだけから,企業の方針等が非常によくわかります。いやらしい,下衆の極みのような話ですが,所詮人のやることですからね。

 ま,本題に戻りますが,恐らく,はづき国際特許事務所としては,別にインドの会社とそんな合弁の会社なんか設立したくなかったんじゃないのかなあと思いますよね。

 知財の界隈じゃソニーの渋チンはつとに有名で,更に,リーマン・ショック以来,出願数も減っていますので,特許事務所の整理に余念がないって所だと思います。何年か前,弁理士会会長まで上り詰めた所の事務所を躊躇なく切ったときには,知財におけるソニーショックとして,業界を震撼させたものです。

 話は大幅にずれそうですが,例えば,昨年東芝で一番使っている特許事務所が分裂しました。しかし,東芝は温情派なのかどうかわかりませんが,寄稿者がどっちに行くか決めてくれればよいという,わかっているじゃん~♫という対応でした。これがソニーなら~,ムフフフですよね。

 昔々はそうでも無かったのですが,今や特許事務所というのは,大手企業知財部の単なる下請に堕しております。上記で渋チンと書きましたが,それでも切られるよりはまし!だから,親事業者の買い叩き,やり直しにも応じざるを得ません。
 ですので,外注会社なんか設立したらそっちに仕事を奪われるのは当然の当たり前にも関わらず,協力せざるを得ないのですね~。傍から見ていると,何だか,自分の墓穴を自分で掘らされているだけのように思えるのですけどね~。

 ま,兎に角,知財って,いいイメージとは裏腹の,結構きわどい話はいくらでもあります。上記の話を知らない人(法曹とか)が読んだら,岩永さん,書き過ぎじゃあと思われるかもしれません。でも,知財の業界の人が読むと,結構やばい所は隠してますね,岩永さんもビビリましたか,という感想だと思います。

 ま,ビビったかどうかは別にして,また機会を改めて本格的にやばい知財の業界の話は書こうと思ってます。勿論,ある日突然,このページが404になってしまうかもしれませんが,その際は,残念ながらということで諦めてちょうだい。

3 追伸
 そういえばあと2回で終わりのキョウリュウジャーですが,昨日の回は泣ける回でしたね(染みるわ~♫の回と言った方がよいかも。)。

 前回死亡フラグの立ったアイガロンはやはり死亡してしまいましたが,実によい退場具合だったですね。キョウリュウジャーは基本ちびっ子向けではあるのですが,いやあ侮れませんねえ。
 個人的には今回も逃げおおせたラッキューロとキャンデリラちゃんが最後はどうなるのか気になる所ですが,兎も角も,盛り上がってきましたね~キョウリュウジャー。

 いやあこのブログをよく見る人のうちどれくらいの割合の人が,そうそうと言ってくれるか甚だ疑問ではあるのですが,書きたいことを書くっちゅうのがモットーでもありますし,気にせず行きますよ~♫
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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