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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 首記は,昨日弁理士会館であった研修です。

 お題は業界内で今話題の機械翻訳の話です。

 で,人工知能というと,先般ディープラーニングも軽々とできる東工大のTSUBAME3.0のシンポジウムに行ってきました。
 ニューラルネットワークを用いて画像を見つけるやり方などの講義があったわけです。

 今回もその延長線上にある話と言って良いでしょうね。

2 前半は,統計的機械翻訳の話でした。そして,後半がポイントのニューラル機械翻訳の話でした。所謂AIだとかディープラーニングとかと関係有るのは,後半の話なわけです。

 まあこの話が業界(弁理士業界)で話題になったのは,去年の秋のグーグル翻訳の大進歩に端を発するのですね。それまでたどたどしかった翻訳が,普通のこういう地の文と遜色ない翻訳になった!ということで話題になったわけです。

 ただ,個人的には,そんな言うほどのもんかなあと思っていたわけです。だって,何かイマイチたどたどしかったわけです。
 まあアインシュタインの伝記ほどはひどくないですが,皆騒ぎすぎと思っていたのです。

 ところが,昨日の後半の講義を聞いてびっくりしたのは,URL等によっては旧翻訳エンジンに行ってしまうということです。え!何それ!でしょ。

 ニューラル機械翻訳を使うには,グーグル翻訳の公式URL(https://translate.google.com/)からやらないといけないようです。これまで私が見ていたものは,旧の方だったかもしれません。

 そのことが分かっただけでも昨日は行った甲斐がありました。
 特に旧と新を見分けるには,入力したテキストにマウスを当ててみるとわかるようです。ニューラル機械翻訳は文全体を翻訳しているので,語で分けず文全体が対象とされるのに対し,旧は語毎で翻訳しているので,マウスを当てると語ごとに対象とされます。

 ま,あとは,ニューラルネットワークの話はベクトルと行列の演算であり,それをたくさんたくさんやるってことですかね。この辺は,日立の矢野和男さんの「データの見えざる手」を見ると分かりやすいかもしれません。

 なので,実に良い研修でしたね。

 ただし,イマイチな点も無いことも無かったです。
 まず,最初の講師の先生のマイクの使い方が悪くて後ろの方に居た私には,聞き取れないことがありました。どうも口からマイクを離す癖があるようでした。最近,外部会場が取れず,弁理士会の3Fでやることが多いので,ちょっと遅れると後ろの方に追いやられてしまうのですね。

 つぎに,元弁理士会会長の変な講義。これは要りません。研究者二人が十分な講義をやった後,何故か元弁理士会会長が出てきて,ほぼ雑談というか雑学レベルの話をし始めたのですね。いやあ酔客が乱入したのかと思ったのですが,違いましたね。
 雑学レベルの話は,弁理士みんなプロなんですから,要りませんよ。

 恐らく,この研修自体の音頭を取ったのが,この元弁理士会会長のために,大人の事情で,こういう元会長コーナーを設けたのでしょうね。でも~要らんものは要らん~♡弁理士側の事情説明をする必要があったならば,講師の研究者と同様の,現役バリバリの若い人で良かった筈ですね。

 とは言え,全体的には非常に良かったと思います。

 ただ,こうなると,特許翻訳の仕事は大打撃でしょうね。まあでもそれは特許翻訳だけではなく,弁理士の仕事もどうなのかなあって言う気がします。
 いや,人工知能が明細書を書くようになるっていうのは単純ですが,それは過渡期の話でしょう。

 特許というのは客観的なもののはずなので,明細書システムではない特許システムがAIにより実現できるでしょう。つまり,仮想特許空間を作って,そこに特許を登録できるようになる・・・つまりは不動産の登記のように~♫
 何か発明して,その発明が空いている場所だったら,そこに登録していくわけですね。こうなると,弁理士自体要りません。

 というようなことを考えると,将来残りそうな法律系の仕事って・・・客観的では割り切れない離婚とか,そういうドロドロ系の仲裁くらいですかなあ。ムフフフ。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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