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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 特段面白い判決のアップはありませんので,特許庁がパブコメを求めている,こんな話で行きましょう。

 異議の申立てについては,このブログで何度か書きました。
 ま,要するに,有名でも無能な輩はたくさんいる,産業界とその取り巻きはアホばかり,という結論です。とは言え,異議の申立ての復活自体には大賛成です。誤っても改善すればいいわけですので。

 この異議の申立てが復活する平成26年法改正の施行日はいまだはっきりしないと思います。発明推進協会の所謂改正本もいまだいつ出るかわからない状況です。多少は解散の影響もあったのかもしれません。

 とは言え,恐らく来年の4/1から施行されるわけで,そうすると,半年をとっくに切っております。
 上記のHPに,「この法律の施行後に特許掲載公報が発行された特許に対して特許異議の申立てが可能となります。」と明確に書いてあります。施行日はいつかわかりませんが,その日以降に登録公報が発行されればよし,ということです。

 ですので,実際の運用をどうするか決めないといけないってわけです。

2 その運用案はこちらをみてください。パブコメの締め切りは1/16金までです。

 私もざっとみました。順に私の考えをコメントしておきます。
 (1)特になし。
 (2)これも特になし。
 (3)30日は若干短いと思います。
 (4)(2)との関係がわかりません。法定の取消決定前の取消理由通知の後(120条の5第1項),さらに,取消理由通知を発するようです。それは特許権者にとってはありがたいのですが,そんな審査でいう最後の拒絶理由通知みたいなものを法に記載のないにも関わらずやっていいのですかねえ。どこかの準用条文から導けるのならまだしも,そうじゃないなら??です。
 ですので,この(4)に関しては,根拠条文を示せ,というのが私の考えです。
 (5)特になし
 (6)大体いいと思います。ただ,これによると無効審判と同時係属した場合,無効審判が優先されます。ですので,権利者側と結託した馴れ合いの無効審判の請求があった場合,ガチの異議でも止められます。運用では,異議の審理が進んだ場合には止めない旨を書いてますが,そうすると,異議かけられました~じゃあ無効審判やっとく~イエーと,少し遅れた程度の無効審判なら,確実にガチの異議を止められます。
 世の中,時間の経過が極めて重要な場合だってあります。その場合,私のような卑怯者から悪知恵を拝借した者がちと有利になりゃせんかなあと思うわけです。
 (7)特になし。

3 コメントは以上ですが,この異議は結構重要な制度と成り得るものです。

 水面下では早くも弁理士連中で皮算用が進んでいるらしいです。私もご多分に漏れず,依頼されたときの値付けをどうしようかな~と思案中です。

 勿論,たくさん来るとは思ってませんが,大手の特許事務所も法律事務所も,コンフリクトの問題があるので,そんな活発には異議をできないわけです。なので,多少ウッシシっていう考えもあるというのが正直なところです。

 ま,そんな個人的事情は兎も角も,弁理士と特許をやっている弁護士の人達は,今のうちに運用案を見ておいた方がよいと思いますね。
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