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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 首記は,先週の金曜,弁理士会の中央知的財産研究所(とは言っても,別にそういう建物などがあるわけではありません。バーチャルなもので,プロボノの委員会というものを想起すると良いと思います。),主催の公開フォーラムです。

 ここでも色んな付随する話題とともに,何度か取り上げました。

 で,今回は,上記のとおりのタイトルですので,久々,知り合いの弁理士に全く会いませんでした。
 中央知的財産研究所の公開フォーラムの中では恐らく近時ないくらいの不人気だったのではないかと思います。

 まあ仕方ないですよ。
 訴訟における証拠ですから,まず訴訟ということで,弁理士の普段の仕事とは関係が薄いですわな。しかし,弁理士の人で侵害訴訟に興味のない人って少ないと思いますから,実体法的な話なら,結構人が来ます。
 ところが,今回,証拠という訴訟法的な話だから,あ~もういいや~と思った弁理士が多かったのではないかと思います。

 そういう気持ち,分からないでもないですね。

 でも,今回の議題がお題に上り,1年か1年半くらいも色んな先生方が検討していたのは,弁理士の普段の仕事に,実は重大な関係があるからですよね。

 奇しくも講演者の一人である小林先生からは,特許の訴訟も特許出願数もシュリンクしているのは,訴訟での証拠収集が問題だからではないのか,という旨の発言がありました。

 つまり,侵害訴訟の原告である特許権者が証拠収集をして,請求認容まで持っていくわけです(証拠が不十分なら,当然請求に理由なしで敗訴になります。)。
 なので,証拠収集の所がイマイチだから,不十分な証拠しか集められず,または不十分な証拠すら集めることができず,特許は絵に描いた餅となり,そんなんなら,金をかけて特許出願なんか無駄なこった~というスパイラルじゃない?ってことですね。

 だから,ここは重要な話です。
 先日,最新号のジュリストの記事を紹介しましたが,そこでの大野先生の問題意識も,基本このことです。

 ですので,多くの弁理士にとって興味のわかない話だったかもしれませんが,ちょっと俯瞰した目でみると非常に大事な話題だったわけです。

 とは言え,大学の先生はちょっと興味が自分の研究等のみに向かい過ぎで,何だかなと感じましたよ,確かにね。
 冒認出願の主張立証責任についての発表なんて,この議題でやることかなあと思いましたし,結局アメリカのディスカバリーの宣伝に終始した発表もありましたからね(両方とも学者の先生)。

 まあでもこの論点,立法でどうにかしようという話もあるわけですから,もう少し興味を持ってもらわないと,うまく持って行きようもなくなるのでは無いかと思います。

 ま,勿論,別に世間の特許出願数が少なくなろうが,うちの事務所は無茶苦茶出願依頼が来ているので,関係ねーやという事務所はいいのかもしれません。でも,それっていつまで持つ話なのでしょうね。

2 ところで,昨日凄い夕立があってから東京の方は空気が入れ替わったって感じがします。北の寒い空気が太平洋高気圧の暖かい空気を押し出したという所じゃないでしょうか。

 正直かなり涼しい~です。一気に秋という感じがしたのは私だけでしょうか。いやあ天候不順だと景気に響きますからね。7月の梅雨明けまでの,あの暑くて太陽ギラギラの天気は一体どこへ?
 夏休みまでには回復することを願いましょ。

 さて,今日はこの後,午後から研修の司会となっております。

 弁理士会の研修所のお務めなのですが,それも今年度一杯ですから,張り切ってやりますよ。その研修に行かれる方は弁理士会にてお会いしましょう。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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