忍者ブログ
知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 判例タイムズは,いわゆる判例雑誌で,タイムリーで重要な判例を紹介し,その他専門的な記事を掲載するという雑誌です。法曹の方で知らない者はいないと思います。

2 さてさて,その判例タイムズの最新号の特集が,「裁判所と日弁連知的財産センターとの意見交換会」ということで,珍しく知財の特集です。

3 まず,その特集ですが,知財高裁各4部から部長と陪席,各弁護士会からいわゆる大物知財弁護士が出席し,座談会形式で質疑応答等をやっているもので,非常にためになります。
 こういった形式のものは,ときどき弁理士会の会誌である「パテント」でもやっておりますが,何せメンツが違います。この交換会に呼ばれるくらいだと一流知財弁護士と言ってもよいのでしょうね。私とは縁もゆかりもない世界ですが・・・。

 さてさて,内容ですが,まず,最初の議題として,「特許の有効性判断に関する最近の傾向」として,要は,進歩性のことについて,議論が進んでおります。各裁判官が名前入りで発言しておりますので,その考え方がわかり,非常に良いものです。その他,議題が進みますが,「知財」というよりも,特許のみ!と言った特集です。

 さらに特集の後に,知財高裁3部の飯村さんの陪席の中平判事の判決例紹介の記事もあります。これも「知財」と言いながら,結局特許の話のみです。ここで,重要なのは,いわゆる3部の新傾向判決について,3部の裁判官自身によるコメントがあるということです。

4 以上総括しますと,知財高裁は,少なくとも,特許性(進歩性)について,全面的に考え直しつつあるのだということがわかり,知財高裁の本気度合いがわかると思います。

 弁理士や企業知財部の方は,あまり読まれない類の雑誌かと思いますが,今回の判例タイムズは必読です。
 そういえば,やはり一般法律雑誌のジュリストの最新号も「揺るぎない知的財産立国を目指して」という特集で,偶然にも知財の特集です。

 夏の一般雑誌の特集といえば,水着のお姉ちゃんのグラビアが定番ですが,法律雑誌の夏の定番は知財なのでしょうかね。
 今,「知財」が熱い!とは全く思えませんので,単なる偶然でしょう。それにしても,今日も変わらず,東京は非常に暑いです。
PR
89  88  87  86  85  84  83  82  81  80  79 
カレンダー
06 2017/07 08
S M T W T F S
1
3 5 7 8
9 11 12 13 15
16 17 19 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
ブログ内検索
プロフィール
HN:
iwanagalaw
HP:
性別:
男性
職業:
弁護士
趣味:
サーフィン&スノーボード
自己紹介:
理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
カウンター
アクセス解析
忍者アナライズ
Admin / Write
忍者ブログ [PR]