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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 本日は,梅雨寒の東京です。
 7月でもこんな寒いんだ~くらいの梅雨寒で,しかも雨ザーザーです。
 6月の初めに一宮までサーフィン行ったときも寒かったですが,何か嫌な感じです。金曜や,昨日今日なんかからすると,ちょっとでも雨の上がった土曜が奇跡のように思えてきますね。

 ま,ということで,まずは梅雨なので,致し方なしその1です。

 で,致し方その2は何かというと,女子のサッカーですね。

 ちょうど出勤の時間くらいに始まったので,途中まで見た人も多かったのではないでしょうか?いや,正確に言うと初めの5分位見て,さ,会社行こうと~♪ってなった人が多かったのではないでしょうかね。

 そそ,そのまま見続けても,10分過ぎにまた立て続けに2点取られたので,見なくて正解だったかもしれません。

 何ちゅうか,実に自力の差が出たゲームでしたね。
 で,なぜ致し方なしかというと,決勝戦に出るのが目標だったチームと決勝戦で勝つのが目標だったチームの差だったという気がします。

 なので,大東亜戦争のようでちょっと切なかったですわ。
 国家総動員っていうのは,スポーツの合宿みたいなもんで,東洋の代表である日本と西洋の代表であるアメリカが,決勝戦として決戦戦争を戦うというのが,大東亜戦争の見立て(by石原莞爾)なのですが,フィジカルに勝った(物量に勝った)アメリカの猛攻の前に,準決勝まで善戦してきた(大陸で善戦してきた)日本が,為す術もなし~という所でしたからね。

 おっと,またこんなこと書くと,客離れが大変なことになっちまうずら~(byコマさん)。

 まあ,でも一回ぐらい負けたくらいで,どっかの国民みたいに心が折れることもなく,来年のオリンピックの金メダル目指して頑張ればいいんじゃないですかね。次やって勝てばいいんですよ。

2 で,次はPBPクレームです。

 かねてから特許庁が予告していたとおり,本日,今後どうするかの判断が出ましたので,そこをメモしておきます(今までは判断停止中。)。と言っても,このpdfを見たほうが早いのですけどね。

 まず,
特許・実用新案審査基準第I 部第1 章2.2.2.4(2)①(i)の記載にかかわらず、今後、物の発明に係る請求項にその物の製造方法が記載されている場合において、当該請求項の記載が「発明が明確であること」という要件に適合するといえるのは、出願時において当該物をその構造又は特性により直接特定することが不可能であるか、又はおよそ実際的でないという事情(以下、「不可能・非実際的事情」という。)が存在するときに限られます。そうでない場合には、当該物の発明は不明確であると判断します。
だそうです。
 ちなみに,特許・実用新案審査基準第I 部第1 章2.2.2.4(2)①(i)の記載は,
発明の対象となる物の構成を、製造方法と無関係に、物性等により直接的に特定することが、不可能、困難、あるいは何らかの意味で不適切(例えば、不可能でも困難でもないものの、理解しにくくなる度合が大きい場合などが考えられる。)であるときは、その物の製造方法によって物自体を特定することができる(プロダクト・バイ・プロセス・クレーム)。
(参考:東京高判平14.06.11(平成11(行ケ)437 異議決定取消請求事件「光ディスク用ポリカーボネート形成材料」))」です。
 ま,要するに,今現在の審査基準の明確性の基準は甘いんだけど,ビッシビシいくからな~(by星野総裁)ってことです。

 具体的にはどうするかというと,
① 物の発明に係る請求項の少なくとも一部に「その物の製造方法が記載されている場合」に該当するか否かを、別紙1に基づいて判断します。
② 上記①において「その物の製造方法が記載されている場合」に該当すると判断したときは、当該記載に関し、「不可能・非実際的事情が存在する場合」に該当するか否かを、別紙2に基づいて判断します。明細書、意見書等において当該事情が存在するとの主張・立証がされていれば、それを考慮して判断します。
③ 上記②において「不可能・非実際的事情が存在する場合」に該当すると判断したときは、明確性要件(特許法第36 条第6項第2号)を満たすこととします。
④ 他方、上記②において、上記事情が存在することの主張・立証がされていない場合は、明確性要件違反の拒絶理由を通知します。また、上記事情が存在することの主張・立証について審査官が合理的な疑問を持った場合も、明確性要件違反の拒絶理由を通知します。
⑤ 今般の運用変更で、出願人の特許出願や研究開発に対する意欲を削ぐことがないよう、拒絶理由通知には、出願人が拒絶理由を解消するために反論以外に、補正、事情の主張・立証等の対応をとることができることを記載します。拒絶理由通知の文例については別紙3参照。
⑥ 出願人の反論、補正を踏まえて上記①の判断を行った結果、当該明確性要件の拒絶理由が解消することがあります。
⑦ 最後の拒絶理由通知後、拒絶査定不服審判請求時又は特許法第50 条の2の通知を受けた後に、「その物の製造方法の記載」を、単に、構造や特性といった物としての記載にする補正又は物の発明においてその物の製造方法が記載されている場合に、単に、その物の製造方法の発明にする補正は、通常、明りょうでない記載の釈明(特許法第17 条の2 第5項第4 号)に該当する補正であると認めることとします。
⑧ 出願人による反論、補正があってもなお「その物の製造方法が記載されている場合」に該当し、上記事情の主張・立証がされていない場合は、明確性要件違反のため拒絶査定します。また、上記事情が存在することについて審査官が合理的な疑問を持った場合も、明確性要件違反のため拒絶査定します。
⑨ 出願人から上記事情の存在について主張・立証があった場合において、審査官が合理的な疑問を持たないときには、上記事情が存在するものとします。この場合は、当該明確性要件の拒絶理由は解消します。

 うーん,別紙も見ていただいた方がいいのですが,ポイントは,この「不可能・非実際的事情が存在する場合」ですね。
 で,特許庁によると,「記載要件一般の立証責任は出願人側にあることに鑑みて、」とあることから,この「不可能・非実際的事情が存在する場合」の主張・立証責任は,出願人側にあると考えているようです。
 つまり,ノンリケット(真偽不明)の場合は,出願人に不利=拒絶理由通知→拒絶査定となるようですね。

 ただ,ここはええそうなんだっけ~!って気がしますけどね。つまりはこれは特許庁側の言い分,本当に「不可能・非実際的事情が存在する場合」の主張・立証責任が出願人側にあるのかは,最高裁の判断を経ていない以上,わかりません。
 ただ,審決取消訴訟で誰かが争って確定するまではあやふやじゃあ困りますので,ここはこの前提でやるしかないでしょう。

 で,「不可能・非実際的事情が存在する場合」の例ですが,別紙に載っているのは,一例だけです。「新しい遺伝子操作によって作られた細胞等」です。

 そりゃそうだろ!つーかそれ以外ほぼダメってことですわ。

 じゃあ,今回の拒絶理由通知が来た時は,どうすりゃいいのかというと,上の⑦に書いています。製造方法の発明に補正すんじゃボケ!ってことです。ただ,こうすると,単一性の類のことも気になりますが,さすがにここは実質的に判断してくれるんでしょうね,特許庁さんよ~♪

 あと,製造方法の発明を引用する場合には(「請求項1~8いずれかの製造方法で製造されたゴム組成物」みたいなやつ),補正では瑕疵を治癒することはできません!ってされておりますので,その辺注意した方がいいと思いますよ。ま,このタイプは削除するしかないと思いますね。

 うんまあ,こうヅラヅラ書きましたが,こりゃ面倒くさい~♫特許庁も大変だし,代理人の弁理士もめちゃくちゃ大変ですわ(まあもう出願人に断って網羅的に有無を言わさず製造方法のクレームに補正するって方針ならばいいかも)。

 兎に角,特許を中心とする弁理士には当然必須だし,弁護士でも特許関係をやる弁護士は,必ずこの「プロダクト・バイ・プロセス・クレームに関する当面の審査・審判の取扱い等について」を見ておかないといけませんよ。

 あ,あと,弁理士の皆さんには,弁理士会主催の研修が7/29水にあります。今日の午前中から受付開始だったと思いますので,こういうのも聞いておいた方がいいでしょう(特許庁の人が講師らしい。)。私は勿論申し込みましたが,既に東京会場は一杯かもしれません。

3 で最後は準備の話です。
 
 sex waxですね。
 つーと,いやこんなの放送禁止っつーか,ちょっとちょっといつも大丈夫か?と思っていたけど,本格的におかしくなったか?とか,何考えてんだ?とか色んな反応されるかもしれません。

 でも,これサーフィンのワックス(素足で乗るので滑り止め)ですからね。ち○こに塗るとどうのこうのとかの薬じゃないですからね。まあ,凄いブランド名なのですが,老舗中の老舗,随分昔からあります。
 今は,サーフショップ行くと,もっと良さそうなものもあるのですが,私は昔からずっとこれなので(これが一番安かったりするのです。),今回もこれです。
 で,赤い印は,warmウォーター用です。ワックスですので,温度によって溶けたり固まったりします。冷たい海用はちょっとの温度でもすぐに溶ける融点の低いものです。じゃないと冬の海を前にして,板にワックスが塗れない。
 他方,暖かい夏の海用は,融点が高くなっております。じゃないと,サーフィンしている間に全部溶けてなくなってしまいますからね。

 デッキパッドという巨大なシールを貼ってもいいのですが(私の板も後ろ足部分は貼っています。),結構高いものだし,何かワックスかけた方が格好いいかなあって思って,前足の部分はワックスです。
 ここでも時々書いているのですが,ワックスがないともう滑って滑ってとても乗れません。まあパドルからしてダメですよね。
 そんな重要なものなのです。

 で,今シーズンは結構行ってますので,ワックスの減りが早いのです。普段は新品を買うと1シーズンなんか余裕で持つのですが,今シーズンはもう半分近く減ってますので,念のため,買ったというわけです。

 そ,何事も準備です。弁理士試験も,サッカーも,戦争も,特許出願も,その代理も,そしてサーフィンも,準備が一番大事ですね。ほんで,致し方ないものはとっとと諦め,忘れるのがいいと思いますね~。
 
 

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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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