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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 首記は,昨日,横浜のTKPガーデンシティ横浜で行われた研修です。

 通常,弁理士会の研修は私も所属している研修所がやることが多いのですが,関東支部とか近畿支部とかの大きな支部は,自ら研修を主催することもあります。今回のやつもそういうパターンです。

 しかも,今回は,表題を見て分かるとおり,訴訟関係ということで,神奈川県弁護士会との合同研修会となっております。

 あ,そうそう,もう横浜弁護士会じゃないのですな。私が横浜弁護士会に毎日のように出入りしていたのは,もう12年も前ですか~いやあ早いなあ。時期は丁度今頃でしたね。
 弁護修習先の先生の事務所は新横浜だったのですが,裁判やら何やらで関内というか日本大通りというか,あの辺に行くことはしょっちゅうだったので,勿論,あの凄く古い弁護士会の建物にもよく行ってました。

 その頃も神奈川県弁護士会への改名運動もありましたが,何と言っても,本庁近辺の弁護士連中の多くが反対していましたので,いやあこれ当分無理でしょう~と思ったものですが,意外とあっさりと神奈川県弁護士会に変わりましたね。ま,これも新しい人が増えたからだと思いますね。

 おっと,のっけから議題を大幅に逸れておりますが,まあこのブログはこんなもんっすよ。

2 で,今回の講師は,何と知財高裁4部の部長の高部さんでした。なので,もう上記の会場で満員も満員でした。恐らく,東京からもたくさん詰めかけたのではないでしょうか。

 だって,高部部長の話を聞ける機会ってそんなにないですからね。横弁じゃねえや,神奈川県弁護士会の先生も多く出席していたのではないでしょうか。

 で,会場は,横浜駅からすぐなので,私も湘南新宿ラインで電車で乗換なしで一本でした(うちの事務所から大崎までは結構近いのです。)。もしかすると弁理士会よりも時間はかからないかもしれませんね。

 ということで漸く内容に入りますが,例の提訴期間徒過のも少ししていました。
 その対策として,高部部長曰く,余裕を持って,そして間に合いそうにないなら直接持ち込む,夜には当直もいるので,11:50でもその日に間に合えばOKなんだから,ということでした。

 そんなのわかってるわい~。ITの力で即特許庁に到達する特許出願と大違いで,結局力技で持ち込むようにという,当たり前の話ですね~。

 他にも参考になる話はありました。
 ですが,結局,こういう風にして欲しいというお願いというか要請の話ばかりで,そんなのわかってるわい,だけど実際難しいことが多く(例えば,特許権侵害訴訟で,対象が製造方法だとか,基幹システムだとかの場合。),そういう場合に,裁判所が何かをしてくれるってことはないのだなあ~というやはり当たり前の話を再確認しただけって感じでした。

 行政って昔はお上でお役人的発想が多く,本当お役所仕事だなあって感じることが多かったと思います。でも今は違いますよね。いつからかはよくわかりませんが,例えば,パブコメをよくやるようになった頃,小泉劇場のころですかねえ。その頃から,行政関係のサービスは随分良くなったように思えます。

 でも,いまだに古臭いお上意識が抜けないのが,裁判所っちゅう所ですね。ま,いつもまでも自分らの地位が安泰だと思っているとイノベーションとは無縁ですからね。

 私がいつも気になる管轄の問題(東京地裁と大阪地裁と知財高裁の専属管轄のやつね。)も,結局,調査官やらの下地が出来ているという話をしただけに留まり,何それ,全く説得力0じゃねえ,どうかしてるぜ~っちゅうもんでした。

3 弁理士の人は素直ないい子ちゃんが多いと思いますが,ふんふん頷いているだけじゃだめっすよ。

 例えば,東京地裁でも知財高裁でも,他の訴訟類型では要求されない,裁判官用の写し(コピー)を多く要求されます。そんなの自分でコピーしろよ,バーカって所じゃないですか~。これ全部依頼者の負担ですわ。

 さらに,差し止めの訴額も大問題です。
 損害賠償なら一部請求ということができるので,印紙代を小さめにすることが出来ます。ところが,差し止めをやると,東京地裁でも大阪地裁でもしょうもない計算方法で計算しないと受け付けてもらえないのです(東京はこれ)。このしょうもない計算方法でやると訴額が無茶苦茶高くなります。

 でも差し止めの訴額なんてそんな簡単に計算できるわけがないのです。所詮,ああなればこうなる程度のフィクションですわ。なので,本来,算定困難(160万円の訴額)で13,000円の印紙代でいいはずです(審決取消訴訟はこれです。)。

 でもそうはしない~。恐らく,こういうしょうもない計算方法にしたのは,濫訴を恐れたからでしょうね。
 その昔,知財立国だとか,司法制度改革で司法の需要は高まる一方だとか言ってましたね~♫なので,仕事が増えても給料の変わらない裁判所としては,これはマズイ!何とか訴訟を抑えなければって所で,訴額を高めに印紙代を高くすることで訴訟を抑えようとしたわけです。

 ところが,今や特許権侵害訴訟なんて年間200件前後の有様~もうこういう訴額でのコントロールをやめてもいい頃なのですが,一度決めたものはなかなかやめられない。
 で,本来,法律事項であり少なくとも最高裁規則事項であるのに,何故かしょうもないサイトで書いた話にずーっと従わなきゃならないって有様です。

 こういうのって,裁判所で裁判を受ける権利(憲法32条)の侵害だと思いますけどねえ。
  
 だから,本当は,日弁連の知財の委員とかが言うべきですが,まあ去勢されたジジババばっかなので,お上の意向を聞くだけで言えるわけがありません。ま,期待するだけ無駄です。

 なので,私としては,いつものとおり,田舎者土建屋コネクションを使って,政治部門の方から攻めたいと思います。裁判所はそっち方面にナイーブな人が多いみたいですからねえ。ムホホホ。

 あ,結局議題は逸れましたね。ま,このブログではいつものことです。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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