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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 ということで,本日も予習の要らない話で行きましょう。
3つあります。

2 まずは,一つ目,これは弁理士をはじめとするちゃんとした実務家なら,本日の知財ネタで知らないならモグリと言っていい話です。

 そう,特許情報プラットフォームが,本日から,開始です(IPDLはもうありませんので。)。ですので,ちょっと使ってみました。

 良い所を書いても仕方ないので,IPDLから変わった所とか,気に入らない所とかを中心に書いてみます。

・グーグル検索で,一発で検索できない。
 前のIPDLもそうだったのですが,「特許情報プラットホーム」と検索すると,工業所有権情報・研修館が一番上に検索されます。それから,特許情報プラットホームまで行こうとすると,結構なアクションをしないといけません。勿論,迷路というほどひどくはないですが,あーもう!って感じになります。
 まあ,ブックマークを一回していれば良い問題ですが,ブックマークで飛ぶよりグーグルで飛ぶ方が早い場合だってありますからね。そのとき,なんでもう!と思うのは結構なストレスです。

・何が変わったのかようわからん。
 と,苦労して特許情報プラットホームに辿り着くと,UIはそりゃ変わっていますが,メニューを見るとIPDLとほぼ変わりません。
 私のように訴訟中心の実務家だと,殆ど前と変わらねーじゃんって感じじゃないでしょうか。

・強いてあげれば
 そんなあんまり変わっていない特許情報プラットホームですが(この名前も長過ぎる!),一番の売りは,J-Globalとの連携ですね。ただ,これも何かイマイチです。
 というのは,私の名前をフリーワードで入れたところ,検索結果は0です。ところが,本家のJ-Globalで私の名前で検索したところ,文献で3件もヒットします。
 はあ?って感じです。なんで?

 あとテキスト検索で,複雑な論理式が使えるのは良いかもしれません。ラジオボタンみたいなものから選ぶと,それじゃあ書けない論理式があったりするので,ヘビーなユーザーには便利な所だと思います。

 それと実際の検索結果について,文献単位PDF表示,経過情報に加えて,審査書類情報も見れるようになっています。これは便利だと思うのですが,本日はアクセスが集中し過ぎか,エラーで見れません。何とかしてちょ。

 特許庁のシステムと言えば,汚職事件の余波を受けて,従前のNTTデータに発注することができず,東芝ソリューションとアクセンチュアにやってもらおうとしたところ,能力不足で頓挫したのは極めて有名な話です。
 こんなの,関係者全員腹かっさばいて死にゃあいいのになあと思いますが,基幹システムは新たに構築するはずですので,今回の特許情報プラットホームとの関係が気になるところです。
 というのは,その頓挫したシステム更新の謳い文句としては,審査官の検索システムと同様のものを外部からも使えるようにする,という話だったと記憶しておりますので。

 そうなると,この今回の特許情報プラットホームは,それまでのつなぎなのか,それとも,これがそうなるのかようわかりませんなあ。

 ま,兎も角も習うより慣れろでどんどん使った方がいいとは思います。

 あ,あと,私の本「知財実務のセオリー」早くも改訂する必要が出て来ましたねえ,あーあ。

3 次は地理的表示です。
 先週の日経のいつだったかなあ,夕刊に地理的表示(GI)の話が載っていたのはびっくりしました。

 このGIというのは,その夕刊の記事とおり,「特定の産地と製法や品質、食文化が結びついた農水産品の名称を保護する「地理的表示(GI)」制度」のことです。

 長州黒かしわとか市田柿とかがその例ですが,制度自体は今年の6月~スタートです。

 で,これって今ある地域団体商標とかと同じじゃんという話のように聞こえます。主体が,経産省-特許庁ラインから農水省に移るだけじゃんみたいに思えます。

 しかし,これ一個非常に大きな違いがあるのです。エンフォースメントを行政がやってくれるので,いちいち弁護士なんかに頼んで警告状→民事訴訟→強制執行なんかしなくていいのです。農水大臣が,地理的表示の抹消命令などを出し,従わない場合には罰則があるという,独禁法のエンフォースメントに似た感じのものなのですね。

 だから,結構ニーズがあると思いますね。ただ,農水省としては年に100件程度の申請を見越しているらしく,商標が年に10万件程度あるのと比べると,わずか1000分の1です。これじゃあこれを代理してもそれだけじゃあ食っていけません。

 ですので,実務家には大して関係ない(代理を頼まれるのはごく一部ですので。)けど,各地の生産者にとっては結構良い話だと思います。

4 最後は分裂迷走気味って所でしょうか。
 今日の日経の法務面です。「TMI事業再生を強化 ビンガムから 弁護士の一部移籍」だそうです。

 要するに,ビンガムがつぶれたので,アンダーソン・毛利に行こうとしたら,或る大ボスが年齢制限に引っ掛かりそうなので,その大ボスとともに一部の弁護士はTMIに行き先変更!っちゅう話らしいのです。

 このビンガムの話は,このログでも散々皮肉たっぷりに書きましたが(ま,男の批判の90%は嫉妬原因らしいので,堪忍してちょ),今回のこの件を見るにつけ,いやあ奴隷根性ってなかなか抜けねえんだなあって思いますね。

 だって,そもそも今回のビンガムの吸収の話って,親会社のBingham McCutchen LLPが,それより大手のMorgan, Lewis & Bockius LLPに吸収されたってのが発端です(Morgan, Lewis & Bockius LLPは別途東京事務所があるのです。)。

 それを嫌がって少人数で独立した知財系の弁護士は見上げたものです。
 でも,残りの約60人は,親会社がなくなったら,独立することもなく,やはり大手に行こうとするのですからね~。ほんで,そこでも条件が合わないと,また違う大手に救済を求めるわけです。どこまで行っても大手,大手,大手~なんですねえ。

 え!,60人も優秀な弁護士が居るんでしょ,独立してやっていきゃあいいじゃんって話ですよ。頭がパーか。
 例えば,この質の悪い私が,どこかの大手事務所の採用担当者だと称して,うちに来たいならいますぐ後ろ向いてズボン脱いでケツ出してもらわないと~,いい感じにオカマ掘れた人だけ雇います~♡って言ったら,本当にケツ出しそうですもんね(男女差別なくていいでしょ)。

 一旦奴隷になったら死ぬまで奴隷か~♪考えられん人生だなあって,おっと,岩永センセ,ただでさえ仕事の依頼がないんだから,そのくらいにしておかないとますます無くなりますよ~てな所ですかな,ムフフフ。

 でも本当,TMIに行ってもTMIAにはしてくれませんぜ~。ネームドパートナーとそうじゃない人には雲泥の差があるもんですけどね~♫。

5 ということで,悪口の後は,お口直しに高血圧ボーイのお散歩のコーナです。
 
 まずはよく出る山本橋から川下方面です。桜,わかりますかね,ぼんやりとピンクっぽいってことを。
 
 この山本橋のたもとの左側の木の枝がこんな感じです。咲いている枝があります。
 さらに,川下方面に下りました。
 
 国道15線にかなり近い所では,こんな感じで,もう2分咲きかなあっていう木もありました。
 いやあ,これは今週末は絶好のお花見になりそうですね。

PS. 本日は東京で桜が開花したそうです。いよいよですね。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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