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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 本日は,月曜日。日経紙の法務面特集の日ですね。
 で,このところ,知財立国は成ったかという連載ものをやっておりますので,一応コメントしておきます。

2 今回は,2題です。
 まず,一つ目は,トヨタで特許ソンというのをやっているというやつです。

「 「特許ソン」。トヨタ自動車は2017年4月、新規事業とそれを支える特許を考える会社横断イベントを始めた。IT企業などで様々な職種の人々が集まり、新しいソフトやアイデアを考える「ハッカソン」をもじった命名だ。

 大した話じゃありません。いわゆるリエゾンの一環で,ブレインストーミングをやることは多いと思います。知財創出の基本の基本です。私の書いた「知財実務のセオリー」にも載っています。
 ま,そのブレインストーミングの参加者にちょっと目新しさがある,っていう程度の話です。しかし,こんなのでやった感を出して満足していたとしたら大丈夫か?トヨタ?という風に大いに思いますが,まあ日経の記事ためのリップサービスなんでしょうね。

3 もう一つは,三菱電機の話です。
乗用車の後部やドアから伸びる光線が、地面に矢印や扇状のマークを映し出す。そのマークは動いて、車がバックしたりドアが開いたりすることを歩行者らに警告する。」

 記事には写真付きで出ています。

 これはいつかのWBSで紹介されておりましたが,実に面白い技術だなあと思います。
既に約20件の意匠と約10件の特許の出願を済ませた。」そうです。

 しかし,意匠の方は,軒並み拒絶査定になっており,不服審判→審決取消訴訟を提起してもNGだったようです(特許の方は各自で。)。
 平成28(行ケ)10239,平成28(行ケ)10240,平成28(行ケ)10241,平成28(行ケ)10242
 ざっとこの4件の訴訟事件が上がりますが,いずれも同じ理由でNGです。

画面デザインを意匠権により保護できるようにするために,平成18年改正により,意匠法2条2項が設けられた。  
 このような立法経緯を踏まえて解釈すると,同項の「物品の操作…の用に供される画像」とは,家電機器や情報機器に用いられてきた操作ボタン等の物理的な部品に代わって,画面上に表示された図形等を利用して物品の操作を行うことができるものを指すというべきであるから,特段の事情がない限り,物品の操作に使用される図形等が選択又は指定可能に表示されるものをいうものと解される。  
 これを本願部分についてみると,本願部分の画像は,別紙第1のとおりのものであって,「意匠に係る物品の説明」欄の記載(補正後のもの,別紙第1)を併せて考慮すると,画像の変化により運転者の操作が促され,運転者の操作により更なる画像の変化が引き起こされるというものであると認められ,本願部分の画像は,自動車の開錠から発進前(又は後退前)までの自動車の各作動状態を表示することにより,運転者に対してエンジンキー,シフトレバー,ブレーキペダル,アクセルペダル等の物理的な部品による操作を促すものにすぎず,運転者は,本願部分の画像に表示された図形等を選択又は指定することにより,物品(映像装置付き自動車)の操作をするものではないというべきである(甲1,5)。  
 そうすると,本願部分の画像は,物品の操作に使用される図形等が選択又は指定可能に表示されるものということはできない。また,本願部分の画像について,特段の事情も認められない。  
 したがって,本願部分の画像は,意匠法2条2項所定の「物品の操作…の用に供される画像」には当たらないから,本願意匠は,意匠法3条1項柱書所定の「工業上利用することができる意匠」に当たらない。
」(平成28(行ケ)10239の判旨)

 まあ意匠法による画像デザインの保護を逐一フォローしていた人には分かると思います。

 ただ,そうじゃない人に説明すると,意匠法による画像デザインの保護は,操作ボタンを画像で置き換えたようなものしか保護しない,ってことです。
 本件で,三菱電機の出願したものは,ハンドルやウィンカーのスイッチや,ブレーキペダルやアクセルペダル,変速のノブを画像で置き換えた訳じゃない~からNG!ってことですね。

 これは昨年出た判決なのですが,ここ最近の意匠の事件で最も重要な判決だと思いますよ。あんまり話題になってませんけどね。

 とは言え,新しい視点での出願は良いことだと思います。それに,こういうのは,特許で取れればいいんじゃなーいかな。

 ま,こんな所で,知財立国は成ったかという大上段に構えたタイトルの割には,中身は弱火~というよくある話でした。

4 西部邁さんが亡くなられたという報道がありました。
 昨日午後ボケっとテレビ見ていたら,本当にびっくりしました。

 私は,このブログでも書いたように,ゴーマニズム宣言の愛読者です。初期のころからほぼずっと読んでいます。

 なので,私の中での西部邁さんというのは,ゴーマニズム宣言を介しての西部邁さんでしかありません。
 それでも,差別論などを出し,薬害エイズ事件の問題をやって,サヨク系リベラル系と思われていたよしりんが,その後大きく右展開することになったとき,西部邁さんがその精神的支柱だったと思っております(今は,法哲学者の井上先生かな。)。

 その後,パール判事の評価をめぐり,よしりんと中島岳志との論争が勃発し,何故か西部邁さんが中島岳志側についたことで,袂を分かつことになったのは非常に残念でした。

 そう言えば,当の中島岳志は報道ステーション等で見ることが出来ますが,知らんうちに東工大に来ていたのですね~。
 東工大って池上彰とかパックンとかテレビ芸人を先生で呼んでくるのが好きですが(私が通っていたころも,当時NHKアナの宮崎緑を呼んだりして,そのミーハー具合は昔からです。),この中島岳志はどうにかならんかったのか~という気がしますね。
 おっと議題から逸れましたな。

 やはり東工大の先生だった江頭先生もそうですが,どうも保守系の評論家の先生方は,精神的に弱い所があるのではないかと思っております。
 よしりんは,立派だと書いていましたが,私はそうは思いませんね。老醜,いいじゃないですか~。すべてを肯定し,それを踏まえて生きていく,それも保守の道じゃないかなと思う次第です。非常に残念です。
 今はただご冥福をお祈りします。

5 追伸
 東京は午後から大雪になりました。まあそう言ってはいるけど,そんな積もるか~と思って事務所を出たら,結構積もっていました。
        
               

 ちょっと横になっていますが,まあ適当に見てください。
 ここが東口の三叉路,東急のビルの前です。

 
  ここが東口のロータリーの反対側から撮ったものです。

 いやあ久々ですね。恐らく,2014年の2月,だから4年ぶりの大雪と思いますが,かがでしょうか~。

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1 今日は土曜なので,あんまりキター!的な話も少ない曜日です。
 ですが,今日の日経の5面にこんな記事が載っておりまして,ちょっと注目した次第です。

 ポイントは「特許庁はこのたび特許を持つ通信メーカーなどにできるだけ情報開示を促すための指針(ガイドライン)の案を固めた。」ということですね。

 この件は昨年多少ツッコミました。似たような懸念を示しているのは,私だけではなく,日弁連の方も意外とツッコんでおります。

 まあ,分かりますけどね。日弁連って裁判所のやることにはあまりツッコミません。向こうが上だと思っているのでしょうね。でも,特許庁に対しては,下だと思っているので,ツッコめるということです。所詮この程度の話ではあるのですが,中身はマトモなので,いいでしょう。

2 ガイドラインの案自体はまだ公表になっていないようなので,ちょっと分かりません。恐らく週明けかなという気がします。

 ただ,この日経の記事を読めば現在の問題点は概ね分かりますので,それは評価できる所です。

 要するに,今まで手慣れしていない企業がライセンシーとなるので,そこでライセンス契約が紛糾する虞がある,ということが発端です。

 とは言え,異業種だからと言って紛糾するってわけではないと思います。異業種だろうと同業種だろうと,ライセンス契約でのライセンス料はある程度合理的な所に落ち着くだろうからです。
 それに,異業種,この記事で念頭においているのは自動車メーカーだと思いますが,そりゃ舐めすぎですよ。

 昨年のアメリカでの特許登録数のランキングを見てのとおり,自動車メーカーは様々に力を入れております。

 特許に対抗できるのは別な特許だけですので,カウンター特許を沢山持つというのは,基本優れた戦略です。勿論,特許制度自体,本当に経済的に優れた制度か?,イノベーションを阻害するのではないか?という疑念自体は払拭出来ませんが,そりゃ核兵器と同じようなもんです。
 現実に核兵器を有している国がある以上,我が国も持った方がいい,そして保有する,こんなことも戦略としてはあり得る所じゃないでしょうかね。

 ま,ですので,特許制度がある以上は,使わないと損だということです。

 つーことなので,実際は特許庁が心配しているような紛糾は起こらないのではないかと私は見ています。
 上記のとおり,異業種だからと言って既に特許について一定の戦略と戦術を持っている企業が多くなっていることが一つです。
 他方,一定の戦略と戦術を持っていない企業はいます。でもそんな企業は昔から居て,謂わばライセンサーの言い値でライセンス料を払ってきたわけです。ということは,そんな企業は,多少状況が変わりライセンサーが変わっても,やはり言い値でライセンスが妥結されますので,こちらも揉めようがない,ってわけです。

 ま,今回のライセンスのガイドラインはそこそこ大きな話ですので,これからもフォローしていきます。

1 ということで,またまたセミナーをやることになりました。

 「<エンジニアと知財担当者のための>  特許出願・特許明細書作成の実務ノウハウ」

 日時:2018年3月23日(金) 12:30-16:30
 場所:[東京・京急蒲田]大田区産業プラザ(PiO)1階B会議室
 主催:㈱情報機構

 おっと今回はもうビジネスモデルの話じゃありません。主催者側はあの話にまだまだ興味が有るようでしたけど,これもその同じ主催者からの提案です。

 要するに,これは,タイトルのとおり,去年出版したの解説!です。

 あの本は,本当分かりやすいと多くの人から言って頂き(勿論,仕事で特許なんかとは縁もゆかりもない方々です。),非常に良かったと思っております。 
 まあそんな分かりやすい本をこれ以上どう分かりやすくするのか?という根本的な問題はあろうと思いますが,まあやってしまいます。

 なので,去年出した本に興味があろう人や,その他の理由で聞きたいという人には良いかなと思います。

 なお,出版社側には仁義を切っておりますので,そこは問題ありません。販促に繋がるということで,大歓迎ってことでした。

2 ただ,この本を読めば分かりますが,かなりの初心者向けです。そりゃそうです。特許なんかとは縁もゆかりもない人に向けた本ですからね。

 ですが,こういうセミナーをやると,絶対知財部の人や弁理士の人が来ちゃうのですね~。ほんで内容が簡単過ぎだとか程度が低いだとか文句を言って帰る~♫こんなパターンです。

 でもね~,セミナーの申し込みサイトにも書いています!「入門者向け!」です。しかし,何か知らんけど,来ちゃうのですねえ。ある意味不思議~♡

 なので,一応経験者に向けた話も多少やろうと思っております。
 今回,後半に進歩性をぶっこんでおります。そこでは,このブログでは暫くやっていない,でも後継ブログではときどきやっている進歩性のディープな話を裁判例を交えて色々話そうかなあと思っております。

 ま,本当マニア向けというかマニア対策ですね。ですので,私の話を聞きたいけど,あの本の話だけじゃなあ~って人には朗報かもしれません。

 あと,情報機構のこの手のセミナーは少人数形式ですので,申し込むなら早めが良いかもしれませんね。上のPioの会議室はいつもに増して狭い所のようですし。
1 これは本日の日経朝刊の法務面の特集ですね。何か久々,知財の話(主に特許)って気がします。つーことでまあツッコミ甲斐もあろうってもん?でしょうかね。

 とは言え,そんな凄くツッコむ所はないかなあって感じがします。

 60点と評価したのは,「キヤノンの長沢健一常務執行役員と元特許庁長官の荒井寿光氏」で,どうしてそうなったかは,日経電子版の方まで見ないと分からない所です。ですが,私は既に読んだのですが,まあそうだろうなあって所が多かったかなって気がします。

 ただ,少々気に入らないところがあって,そこを中心に書きますかね。

2 現状60点というのは,タイトルにあるとおり,90年代初期まで隆盛を誇っていた日本の電機メーカーが軒並みダメになった,ということを大きな理由としているようです。

 でも,知財の評価というか結果と電機メーカーのダメさを完全にリンクしていいかってそもそもよくわからない話じゃないでしょうか。ちょっと論理に飛躍があるって言いましょうかね。

 まあ勿論相関関係はあると思うのですよ。日本が特許出願数世界一を長年誇っていたころ,その大半は電機メーカーによるものでしたから。それによって美味しい思いをした弁理士,特許事務所は多かったはずですし。

 そこがダメになったら,何か知財全体もダメになった~そんな雰囲気になるのもある程度しょうが無い部分もあるでしょうね(特に特許出願数なんかモロそうです。)。

 個人的にはもっと積極的に特許の権利行使をしても良かったのではないかと思います。何を今更の話ではあるのですが。

3 じゃあ何故,もっと積極的に,例えば,シャープなんて外資の傘下に入る前に,持てる鉄砲で全方位爆撃じゃ!みたいにやってもおかしく無かったはずです。だのに,やらなかったのか?ポイントはそこじゃないでしょうかね。

 任天堂とコロプラの特許権侵害訴訟の話題はまだまだ尽きることはないと思います。この話,このブログでも1回書いたりしたのですが,そこで書かなかった重要な話があります。
 それは,任天堂が,国内で特許権侵害訴訟を提起したのは,これが初!だということです。

 何とまあ,任天堂はフォーラムバージンだったのです。あの~初めてだから・・・優・し・く~♫イヤーオ!中邑真輔ばりに滾ってきますねえ。

 あんな有名企業で,あんなに沢山特許も出願しているのに,ずっとやらずの巨根だったわけです。ある意味信じられない話です。

 勿論,裁判がすべてじゃないですよ。裁判,特に日本の特許裁判なんて予測可能性の欠片もない全く使えないものですから,当事者同士で片が付くに越したことはありません。

 ま,でもこう書くと,既に結論が出てしまってますね。

 知財立国が結局60点なのは,権利行使,特に裁判が不活発だから,これに尽きますよ。
 そして,何故裁判が不活発かは,日本の特許裁判がダメだからでしょうね。色んな意味でユーザーフレンドリーじゃない,ってことです。

 証拠の収集,クレームの解釈,損害賠償額・・・原告側からすると,やっぱ提訴するのやめようかなあってハードルが沢山沢山あります。

 法制度って最終的には裁判所で決着をつけるものですから,そこがちゃんとしてないと,ネガティブフィードバックがかかり,日本プロパーの企業(電機メーカーも結局そうだったってことです。)は鍛えられることはなく,外国の企業は日本は適当でいいや~となるわけですね。

4 ということで,恐らく知財立国として,これ以上の点数が良くなることは私は無いかなあと思います。

 しかし,日本を当てにするのではなく,中国,そしてインド,アメリカもまだまだ大丈夫でしょうから,ここら辺を中心に,知財立国ではなく知財立社,いや単なる立社を各々目指せばいいのではないかと思いますよ。
 官僚だとか裁判官だとか,そんな公務員に何期待しているの?アホちゃうか~と思います。他人に頼るのではなく,自分で考えてやればいいのです。

 知財立国とは何の関係もなく,別に知財も大した事無いけど,うちの社は儲かったね~これからもドンドン儲けるよ~これでいいのです。

5 追伸
 今朝はきちんと定時に出勤しましたが,先週の木曜当たりからちょっと大変なことになってました。風邪ですかねえ,インフルエンザだったかもしれません。

 先週の水曜(1/10)の午後当たりから,ちょっと寒気がしたのですね。で,翌木曜の1/11は朝から寒気と気分の悪さで,出勤したものの,ちょっと考えることも出来なくなっため,午後は事務所を閉めました。

 独立して初めてというか,弁護士になっても,体調が悪くて営業を休んだというのは初めてだったかもしれません。
 家に帰って体温を測定してみたら,38.8℃でした~ガーン。

 半日寝て少しは良くなったわけで,金曜は朝から出勤し,日中は何とか動く事ができました。金曜はmtgもあったので,休めなかったのですね。
 で,この土日,一進一退はあったものの(なかなか38.0℃から下がらなかったです。),昨日の日曜の午後には,37℃を下回ることになり,漸く,快方へって所でしょうか。

 鬼の霍乱ってやつですかねえ。昔このブログでも熱が出たことを書きましたが,何日も続くってことはありませんでした。本当,ソニーに勤めていたころ以来ですわ,こんな長引いたのは。

 でも結局,1月の2週目の土日前に熱が出るということで,要するに,帰省の遊び疲れなんでしょうねえ。スノーボードに行って目一杯滑り,行き帰り運転し,遅い時間まで飲み歩き~♫まあちょっと年甲斐も無い活動で限界に達したってのが,実情だったかもしれません。

 健康第一が私のモットーですので,これからは気をつけま・・・しょうかね?
1 あちこちで面白いと評判のこの本,私も遅ればせながら冬休みの移動の友として買い,今般漸く読み終えたわけです。

 まああらすじは,大体分かりますよね。フィル・ナイトというのはナイキの共同創業者の一人です。なので,ナイキの大きくなるまでの話が沢山載っています。

 中でも注目したのは,フィル・ナイトの属性ですね。あんな大きな会社の創業者ですから,口八丁手八丁の私が一番苦手な,インチキコンサルタントタイプかと思っていたのですが,全く違いました。

 内気で引きこもりがち,スピーチも交渉も苦手~というのは初めて分かりましたね。

 それでも,ナイキがこんなに大きくなったのは,靴にかける情熱だったのでしょう。でも,シュードッグというのは,当然地口です。アンダードッグ(負け犬)にかけているのですね。

 フィル・ナイトは,この本を若い人に読んで欲しいようですが,いやいやオッサンでも十分いいのではないかと思います。女性には分かりません。

2 この伝記の中で日本企業との繋がりが非常に大きく取り上げられます。
 私もオニツカタイガーとの話は結構知っていたのですが(まあオタクなもんで),ケンカ別れの話の詳細までも詳しく載っています。

 まあ弁護士からすると,一方当事者の言い分ばかり聞くのは公平じゃないのですが,面白ければいいのではないかと思います。
 
 その後,ナイキを助けたのは総合商社の日商岩井ですけど(今は双日ね。),なかなか面白い,特に金に関する面白い話が沢山です。
 
 それ以外,もう1社日本の会社が出てきます。創業間もないナイキが目標にした,こんな会社になればいいなあって会社です。ま,それはいいですかね。我が古巣のソニーですけど,私が入社したころには単なる日本の大企業でしたから。

 この本がおすすめなのは,格好付けていないってことです。
 日経の朝刊の一番裏に「私の履歴書」という自伝の連載がありますが(同じ面に林真理子の「愉楽にて」というエロ小説があるので,その面ですわ。),面白いときと面白くないときの差が酷いですね。

 最近面白かったのは,当然江夏豊の回で(もう少し長くやってほしかった),最高に面白かったのは,ニトリの似鳥社長ですね(恐らく,衆目一致だと思います。)。
 ですが,多くは,格好つけて,何故か上手く行ったとか,運が良かったとか,正々堂々としていた~とか書いちゃうのですね。
 本当はそんなわけねえじゃん,卑怯なことも,あくどいことも,裏切りも,沢山沢山あったはずです。

 今回のシュードッグにはそういう面も多く書かれていますので,結論的には,それが良かったかなって思います。あと,訳も読みやすかったので,オススメだと思います。

 まあしかし,最近老眼が酷くて,この手の本を読むのにも時間がかかるようになりましたねえ。いやはや~。
1 さて,新年も本格的に始動した今週,特段ワタシ的に書くニュースも無かったのですが,今日,ちょっと注目すべきニュースが2つ入ったので,それですね。

 まずは,任天堂とコロプラの特許権侵害訴訟です。

 ゲーム会社の特許権侵害訴訟というと,年末にあったコーエーとカプコンの訴訟が話題になりました。
 このとき,ちょっと調べたのですが,カプコンの特許の出願数です。年間100件近く出願しておりました。コーエーも最近は凄く出願しているようでしたが,カプコンはかなり昔からコンスタントに多数出願しており,凄いなあって感じです。

 他方,今回の件ですが,任天堂は,もうメジャー所ですので,結構多いのですが,ペースとしては,カプコンとコーエーの間くらいです。まあそう考えるとカプコンの凄さがわかります。
 で,相手方のコロプラですけど・・・,ハハハ,ここが一番すごかった~♪昨年一年で公開された特許は,241件!
  
 つまり特許出願数のペースからいくと,コロプラ>カプコン>任天堂>コーエーてな具合です。

 皆さん,巨大な任天堂が中小のコロプラを訴えた~♪と思っているかもしれませんが,特許の実力は,もしかすると,コロプラの方が上かもしれませんよ。コロプラがその気になれば,今回任天堂が権利行使した特許以上の特許がカウンターで任天堂に襲いかかる,私がプロデュースするなら,当然そうします。

 任天堂って言うちゃ悪いけど,マリカーのを見ても,法務・知財は大したことないですよ。
 まあ,私も大手企業に居たからわかるのですが,大手企業だからと言って,それ相応の凄い人材が居るわけでありませんからね。

 例えば,昨日の日経紙に,「原発事業「0円買収」の暴走 検証東芝危機」という特集が載っていたのですが,ここにはこんなことが書かれておりました。
「WHで何かが起きている。だが東芝が抜本策を採ろうとした形跡は関係者の証言をたどっても読み取れない。田中の意を受けた財務部や法務部はむしろ隠蔽に動いた。」(注,田中とは田中久雄元社長のこと。)

 いやあガハハハ~♪ですな。木っ葉サラリーマンって所詮この程度ですわ。法務部が隠蔽に加担~ですって。ま,そういうことに関しては,法曹資格の有無は関係ないようですニャー。

 ま,任天堂の法務・知財に言っておくことは,自分らの首を今からよく洗ってた方がいいんじゃね,ってことですかね。

 あ,念のため言っておきますが,私,任天堂のアンチじゃないですからね。岩田さんは数少ない素晴らしい東工大OBだと思ってますから。

 とは言え,詳細は該当特許が分からんと何とも言えないなあ。

2 次は,米国の特許登録数です。色んな所で報道されております。

  1位は常連のIBMですね。2位はサムソン,3位はキャノン,この辺は去年と同じです。
 で,私が着目するのは,増加率です(やはり微分量が重要ですね。)。トップ20の増加率1位は,何とトヨタです。3位もフォードです。奇しくも今ウィンターCESが開かれておりますが(今はAVNと同時開催じゃないらしいので,残念ですね。むっつりスケベの日本企業の皆様。),話題は車~ですよ。

 それがこういう所にも現れているわけです。

 ま,特許というと,年末ホリエモンが言ったことなどもあり,そりゃあ諸手を挙げて良いことばかりってわけじゃありません(ちなみに私,ホリエモンの言っていることに,何言ってんだこいつ~みたいなことはちっとも思いません。妥当な意見です。)。
 ですが,何らかの指標になることは確かで,こういう所にそういうことが現れているのですよ。

 ちなみに,昔私が居たソニーだと,年間2000件ぐらいの登録数ですが,これ,多分今の日本での出願数とそんな変わらないと思います。つまりは,アメリカに出願するような特許しか日本でも出願しないってことじゃないですかね。

 まあ古き良き時代よ,さらば,ですね。
 さらにちなみに,こうすれば抜本的に日本も回復出来るというアイデアはあるのですが,披露するのはやめておきます。
 いやあ前々からおかしいおかしいと思ってたけど,やはり画期的におかしいやつだと思われるだけですので。
1 このブログのカウンターを見ていると,いつ休みに入り,いつ休みが明けたということがよくわかります。
 ま,元より特許関係&法務関係の勤め人の読者が多いでしょうから当然なのですけどね。

 ほんで,私と言えば,いまだ実家の方で休暇を満喫しております。つーことで,前回の話の後から昨日の話くらいまでズラズラと書いてみましょう。

2 まずは,お題の初滑りということで,大分の山の方にある九重森林公園スキー場に行ってきました。
 
 うちの実家からは2時間弱くらい。東京近辺に住んでいる人が東京近辺のスキー場に行こうとする場合と比較すると,若干近いかなという感じです。
 まあとは言え,場所は九州ですからね。人工降雪機を使ったもので,規模も大きくはないですから,東京近辺のスキー場に慣れた人からすると,何それって感じかもしれません。でもしかし,この規模のスキー場が実家の近場にあるということは実に有難い所です。

 で,人工スキー場ですので,いつもは,スキー場だけ人工雪があり,そこまで行くのは楽ちんな状況です。今年も一昨日はそのとおりでした。

 ところが,昨日,九州全域で雨が降ったと思うのですが,標高が高いスキー場は何と雪!スキー場の近くに宿を取っていたため,朝はのんびり雪見風呂で良かったものの,このスキー場行ったことある人はわかると思いますけど,直前にかなりの斜度の坂があるのですね。

 つまりは,当然スタッドレスタイヤかチェーンが必須です。帰省中は実家の軽4を使うことが多く,それは小回りが効いて便利なのですが,九州の海に近い地域でスタッドレスタイヤなんて持っている家はありませんねえ。うちの実家もそうです。

 なので,新兵器登場!です。布製チェーンのオートソックです。
 まあ車でスノーボード等に行く人で,こういうのに耳聡い人は知っている人はいるかもしれません。でも一般的な知名度はまだまだこれからじゃないかと思います。

 このブログはアフィリエイトなどしていませんので,オートソック自体は自分で検索してもらうとして,実物はこんな感じです。
 
 その名の通り,車のタイヤに靴下を履かせるって感じです。で,この何が素晴らしいって,着の容易さです。脱は一般的なチェーンも楽ですからねえ。
 そうですねえ,慣れていない人,非力な人,当然女性でも,2分掛かるか掛からない位と思います。勿論両輪で,です。
 宿で近くの車が通常チェーンを巻いておりましたが,雪の中巻くのは本当大変です。でもこのオートソック,圧倒的簡単さ!,まさにイノベーションです。

 ま,問題はじゃあ本当に大丈夫か?ということですが,大丈夫でした!
 上に書いたスキー場直前の斜度のある雪で凍った道も空回りすることなくどんどん上っていきました。チェーンの付け方が悪かったか何故か緊急停止している通常チェーンの車が途中にありましたが,この優越感〜♪

 いやあこんな良いもの,何故普及していないんだろう??って久々本気で思いました。
 よく調べると,ヨーロッパの高級車(BMWとか)では純正オプションでとっくの昔に採用されているようです。日本ではいつものとおり,既成のチェーンメーカーを守らないといけない〜つーことなのか,こういうのがあるということすら知らない人も多いと思いますね。

 でも,ここで書いたとおり,フィールドテストで実証済み〜ですので,年に数回,私と同じような状況にあるだろう人(結構多いと思います。),ぜひ考えるといいのではないかと思います。

 着けるときの超ラクさ以外にも,乗り心地が素晴らしい(スタッドレスタイヤ並),かさばらない(布製なので,軽い),ほぼメリットだけしかない〜と思います。
 あ,値段ですが,通常のチェーンに比べれば若干高いのですが,メルカリでも出品している人も居ますので(サイズ違いに注意!),数千円で買えると思いますね。

 ま,金ももらってないのに,オートソックの宣伝はこれくらいにして,ゲレンデの状況です。
 
 いつもは,スキー場だけぽかんと白いのですが,今回はこんな感じでした。
 九州でまさかのパウダーです。勿論,すね,いやくるぶしパウ(結局積雪は5cmくらいでした。)ではあるのですが,自然雪で楽しめて,十分満足です。

 ただし,このスキー場にすると痛し痒しって所だと思います。スキー場で雪で痛し痒しってどういうこと?と思うでしょうが,あんた九州ですよ!
 スタッドレスタイヤもチェーンすら持っていないって人が大半です。つーか殆どです。そういう人違が気軽に楽しめるというのがこのスキー場のコンセプトの一つだと思います。ところが今回のようにマジに雪が降ってしまうと,多くのお客さんが来れないわけです。
 その証拠に午前中はガラ空きで,雪の降りが弱くなり,気温が上がって道路の雪が溶け始めた正午過ぎに漸くゲレンデも人で埋まってきた感じでした。

 スノーボードを一番良くやっていたソニーでのエンジニア時代,年末年始も帰省せず,関東近辺のスキー場に行ってました。そのことを考えると時代は変わったなあって所でしょうか。

3 さて,それ以外の話です。

 昨夜は帰省恒例の同級生飲み会でした。そこで,ほぼ30年ぶりくらいに会う友人が来ており,非常に感無量でした。楽しかったですね。

 で,その途上の写真です。 

 飲み会でもこの話が出ましたが,ナミヤ雑貨店のニセモノです。本当のナミヤ雑貨店は,この場所にありました。
 
 この写真の右側,車が数台止まっている場所です。
 ロケ用だった上,建築基準法違反だったということで,敢え無く取り壊しで,元の駐車場に戻り,その代わりちょっと離れた場所に,ニセモノを建てたということです。

 こんなの見に客がくるのかねえ。

 こんな所でしょうかね。東京に戻るのは明日です。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーのエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。次は何かな。
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