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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 墓に花をたむける明日~♪
 こんなのもねえ,著作権の色々面倒くさいことをしなくちゃいけないんですよね。

 ああ,著作権法って難しいというか面倒臭い~♪

 って議題からは逸れませんよ。この歌は,「非情のライセンス」と言いますね。

 往時,8時だよ全員集合からそのまま見ていた人も多かったのではないでしょうかね。私はちびっ子だったので,普通なら寝ている時間だったのですが,この歌を知っているということは結構見ていたってことです。
 何をって,キイハンターですよ。

 そして,この歌を歌っていたのは,そのキイハンターの主演女優の野際陽子さんでした。数年前,確かさんまのからくりTVでこの歌を歌っていたのを懐かしく思い出されます。

 いやあびっくりしました。私にとっては,加計の件とか共謀罪だとか本当どうでもいいです。テレビ好きの私にとって,本当良く見る女優さんでしたので。

 で,こういう話をするということはどういうことかわかると思います。合掌です。

 2 あ,特許の話もちょっとだけよ~あんたも好きね~♪例のカゴメと伊藤園のトマトジュースの特許の審決取消訴訟の判決が裁判所のHPにアップされています。
 リンクははりません!自分で調べてちょ。

 ちなみに後継ブログが見れる人は詳しくはそちらで~ということで。
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1 私は元々弁理士だったので,弁理士試験は受かっております(そう言えば,短答の合格発表があったらしいですね。285名です。論文試験はもうすぐですので,油断なく。)。ただし,そのころの弁理士試験に著作権法の科目は無かったのですね(今はあるって言ってもお情け程度ですが。)。

 なので,特許法や商標法に比べると,当然落ちます。と言ってもそんじょそこらの弁護士に比べれば随分分かっているとは思いますが。
 それに私の場合,著作権関係のご相談って,やっぱプログラム,ソフトウエア等が多いのですね。そうすると,あまり論点はありません。

 権利で問題になるのは著作権だけで,支分権は複製権か翻案権,たまに公衆送信が問題になったりしますが,裁判例上ポイントとなる所は決まっていますので,あれ?どういうことだっけ?みたいにはなりません。

 でもねえ,昨日の報道なんか聞くと,いやあ著作権法って難しいよねって思うのではないでしょうか(私は少しはわかりましたが。)。

2 昨日の報道は,こんな感じです。
 美容室などで無許諾でBGMをかけていたってわけです。

 私は専ら床屋ですが,若い頃は美容室に通っていたころもありました(その方が安い時期があったのです。今は1000円程度の床屋が普及しましたけどね。)。
 なので,まあ雰囲気はわかります。流行りの曲をかけたいのでしょうねえ。

 でもそれって演奏権の侵害になりそうです(著作権法22条)。あ,演奏権って,音楽教室の話でクローズアップされていますが,生演奏に限りませんので(2条7項),要注意です。

 でも,こういうことは著作権法のイロハのイで,私だってわかります。
 問題は,ラジオにすれば良かったのにねえってことです。

 この辺が著作権法って難しいよねって感じる所ですわ。

 実は,iphoneに入っていた曲を流せば上記のとおり,演奏権の侵害になりそうですが,普通の安い家庭用ラジオからJwaveを流していても演奏権の侵害にならないのです。

 著作権法38条3項です。
3  放送され、又は有線放送される著作物(放送される著作物が自動公衆送信される場合の当該著作物を含む。)は、営利を目的とせず、かつ、聴衆又は観衆から料金を受けない場合には、受信装置を用いて公に伝達することができる。通常の家庭用受信装置を用いてする場合も、同様とする。

 前段はどうでもいいです。ポイントは後段です。家庭用のラジオなら,営利目的だろうが,視聴料金をとろうが,別にOK!というわけです。

 私がよく行く床屋も普通のラジオをつけっぱなし(床屋なのでAMですけどね。)~おお,著作権法にかなっておるわいといつも感心しております(これはウソ)。

 兎も角も,こういう細かい規定まで知らないといけないのですねえ。

3 そういう例が他にもあります。

 上は音楽の著作物の話でした。これは結構厳しい類ですね。ところが,ほぼユルユルで全く厳しくない著作物もあります。

 これもすぐに頭に浮かばない人が多いのではないでしょうか。

(公開の美術の著作物等の利用)
第四十六条  美術の著作物でその原作品が前条第二項に規定する屋外の場所に恒常的に設置されているもの又は建築の著作物は、次に掲げる場合を除き、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。
・・・
二  建築の著作物を建築により複製し、又はその複製物の譲渡により公衆に提供する場合

 これも前半はどうでもよくて,後半の建築の著作物が問題です。

 要するに,模倣建築(あとその分譲など)以外,何やってもOKってわけです。

 スカイツリーは立体商標の登録もしているようですが,著作権の範囲なら,ミニチュアモデルだとか模したお土産だとかやり放題のし放題ってわけです。

 でも,これも一個難点があって,人格権との兼ね合いですね。
 著作権法30条以降の例外って著作権の例外であって,人格権の例外ではないのです。なので,あまり変な後付けの模様やらアンテナなんてくっつけると同一性保持権でやられる可能性もあります。

(同一性保持権)
第二十条  著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。
2  前項の規定は、次の各号のいずれかに該当する改変については、適用しない。
・・・
二  建築物の増築、改築、修繕又は模様替えによる改変

 その例外も上記のとおりありますが,実用を越えた改築はやばそうなわけです。

 ということで,著作権法って難しいよねって話でした。

4 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日は,ここ目黒通りの一部でもある目黒新橋に来ております。
 
 中目黒方面が写っているというわけです。
 画面の右の方に大きな煙突があります。これは目黒清掃工場ですが,現在操業停止中です。建て替えるそうですね。

 いやあ梅雨の晴れ間って感じです。昨日よりは気温は上がっており,若干蒸し暑い東京ですね。

 先週末はサーフィンはおやすみだったのですが,この時期あんまり波がないのですねえ。しばらくは湘南でのサーフィンが辛い季節です。
1 首記は,昨日,横浜のTKPガーデンシティ横浜で行われた研修です。

 通常,弁理士会の研修は私も所属している研修所がやることが多いのですが,関東支部とか近畿支部とかの大きな支部は,自ら研修を主催することもあります。今回のやつもそういうパターンです。

 しかも,今回は,表題を見て分かるとおり,訴訟関係ということで,神奈川県弁護士会との合同研修会となっております。

 あ,そうそう,もう横浜弁護士会じゃないのですな。私が横浜弁護士会に毎日のように出入りしていたのは,もう12年も前ですか~いやあ早いなあ。時期は丁度今頃でしたね。
 弁護修習先の先生の事務所は新横浜だったのですが,裁判やら何やらで関内というか日本大通りというか,あの辺に行くことはしょっちゅうだったので,勿論,あの凄く古い弁護士会の建物にもよく行ってました。

 その頃も神奈川県弁護士会への改名運動もありましたが,何と言っても,本庁近辺の弁護士連中の多くが反対していましたので,いやあこれ当分無理でしょう~と思ったものですが,意外とあっさりと神奈川県弁護士会に変わりましたね。ま,これも新しい人が増えたからだと思いますね。

 おっと,のっけから議題を大幅に逸れておりますが,まあこのブログはこんなもんっすよ。

2 で,今回の講師は,何と知財高裁4部の部長の高部さんでした。なので,もう上記の会場で満員も満員でした。恐らく,東京からもたくさん詰めかけたのではないでしょうか。

 だって,高部部長の話を聞ける機会ってそんなにないですからね。横弁じゃねえや,神奈川県弁護士会の先生も多く出席していたのではないでしょうか。

 で,会場は,横浜駅からすぐなので,私も湘南新宿ラインで電車で乗換なしで一本でした(うちの事務所から大崎までは結構近いのです。)。もしかすると弁理士会よりも時間はかからないかもしれませんね。

 ということで漸く内容に入りますが,例の提訴期間徒過のも少ししていました。
 その対策として,高部部長曰く,余裕を持って,そして間に合いそうにないなら直接持ち込む,夜には当直もいるので,11:50でもその日に間に合えばOKなんだから,ということでした。

 そんなのわかってるわい~。ITの力で即特許庁に到達する特許出願と大違いで,結局力技で持ち込むようにという,当たり前の話ですね~。

 他にも参考になる話はありました。
 ですが,結局,こういう風にして欲しいというお願いというか要請の話ばかりで,そんなのわかってるわい,だけど実際難しいことが多く(例えば,特許権侵害訴訟で,対象が製造方法だとか,基幹システムだとかの場合。),そういう場合に,裁判所が何かをしてくれるってことはないのだなあ~というやはり当たり前の話を再確認しただけって感じでした。

 行政って昔はお上でお役人的発想が多く,本当お役所仕事だなあって感じることが多かったと思います。でも今は違いますよね。いつからかはよくわかりませんが,例えば,パブコメをよくやるようになった頃,小泉劇場のころですかねえ。その頃から,行政関係のサービスは随分良くなったように思えます。

 でも,いまだに古臭いお上意識が抜けないのが,裁判所っちゅう所ですね。ま,いつもまでも自分らの地位が安泰だと思っているとイノベーションとは無縁ですからね。

 私がいつも気になる管轄の問題(東京地裁と大阪地裁と知財高裁の専属管轄のやつね。)も,結局,調査官やらの下地が出来ているという話をしただけに留まり,何それ,全く説得力0じゃねえ,どうかしてるぜ~っちゅうもんでした。

3 弁理士の人は素直ないい子ちゃんが多いと思いますが,ふんふん頷いているだけじゃだめっすよ。

 例えば,東京地裁でも知財高裁でも,他の訴訟類型では要求されない,裁判官用の写し(コピー)を多く要求されます。そんなの自分でコピーしろよ,バーカって所じゃないですか~。これ全部依頼者の負担ですわ。

 さらに,差し止めの訴額も大問題です。
 損害賠償なら一部請求ということができるので,印紙代を小さめにすることが出来ます。ところが,差し止めをやると,東京地裁でも大阪地裁でもしょうもない計算方法で計算しないと受け付けてもらえないのです(東京はこれ)。このしょうもない計算方法でやると訴額が無茶苦茶高くなります。

 でも差し止めの訴額なんてそんな簡単に計算できるわけがないのです。所詮,ああなればこうなる程度のフィクションですわ。なので,本来,算定困難(160万円の訴額)で13,000円の印紙代でいいはずです(審決取消訴訟はこれです。)。

 でもそうはしない~。恐らく,こういうしょうもない計算方法にしたのは,濫訴を恐れたからでしょうね。
 その昔,知財立国だとか,司法制度改革で司法の需要は高まる一方だとか言ってましたね~♫なので,仕事が増えても給料の変わらない裁判所としては,これはマズイ!何とか訴訟を抑えなければって所で,訴額を高めに印紙代を高くすることで訴訟を抑えようとしたわけです。

 ところが,今や特許権侵害訴訟なんて年間200件前後の有様~もうこういう訴額でのコントロールをやめてもいい頃なのですが,一度決めたものはなかなかやめられない。
 で,本来,法律事項であり少なくとも最高裁規則事項であるのに,何故かしょうもないサイトで書いた話にずーっと従わなきゃならないって有様です。

 こういうのって,裁判所で裁判を受ける権利(憲法32条)の侵害だと思いますけどねえ。
  
 だから,本当は,日弁連の知財の委員とかが言うべきですが,まあ去勢されたジジババばっかなので,お上の意向を聞くだけで言えるわけがありません。ま,期待するだけ無駄です。

 なので,私としては,いつものとおり,田舎者土建屋コネクションを使って,政治部門の方から攻めたいと思います。裁判所はそっち方面にナイーブな人が多いみたいですからねえ。ムホホホ。

 あ,結局議題は逸れましたね。ま,このブログではいつものことです。
1 まあ格闘技とかプロレス好きには知られたこの本,私がわざわざ取り上げなくても・・・,という所は大いにあると思います。
 何といっても日経の書評でも取り上げられたくらいですからね。

 まあでもその日経は今日は休刊日。特許もトマトジュース関係の話もないことはないですが,判決自体が公開されておりませんので,コメントもしづらい・・・つうことでこういう柔らかい話をするわけです。

2 本年で52歳となる私,昭和40年生まれです。
 1984年は何をしていたかというと,大学(東工大)に入学したばかりの一年生,東京での学業と陸上部での生活が始まったという所です。

 なので,当時実は旧UWFにそんなに注目していなかったわけです。
 タイガーマスク(勿論初代)の大ファンでしたが,その前の年(1983)の夏に改名騒動→引退という流れになっており,何かもう終わったという感があったのですね。
 他方,プロレスの方は,猪木とブロディの方に熱が移り,佐山タイガーのやっていることは本当マイナーな暗黒舞踏みたいな感じにしか思えなかったわけです。

 つーわけで,UWFというと,新日に復帰してのUWF軍団と,再度独立しての新UWFって所がストレートに来る所なのですね,旧UWFではなく。

 とは言え,この本は,その私にとってのストレートな所もよく書いております。そうそう,ターザン山本が編集長のころの週刊プロレスは死ぬほど面白く,会社(ソニー)に就職しても,かなり長い間買ってたものです。

 新UWFも何故前田の腹はいつもブヨブヨなんだろう,第一回のIWGPに参加したころと全然違うなあとも思っていました。
 そう言えば,新UWFの有明大会,行ったような気もしますが,どうしても確信が持てません。新UWFはプラチナチケットで電話しても電話しても取れず,思い余ってぴあの特別会員か何かになって(ああぴあ自体も懐かしいですね。),取ったような気もするけど,ようわかりません。

 ま,そういうことを思うにつけ,私にとってもUWFは夢だったような気がします。

 私と同世代の人で格闘技とかプロレス好きなら凄く面白いと思いますね。とは言え,知っている話も結構多かったのですね(なので旧UWFの設立時の話とか当時あまり興味がなかった話の方が個人的には楽しめました。)。

 なお,仮に,次作があるなら,1997年の高田延彦ではなく,私は,2000年の桜庭和志の方を望みますね。

 結局,佐山タイガーの夢であり,猪木の産み落としたガチンコ幻想が,パンクラス,K-1そしてUFCというガチンコ元年(いずれも誕生が1993年)を経て,プロレスファンの「夢」とともに結実するのが,2000年の桜庭和志だと思うからです。

 ところで,あと思うことは,若いって恥ずかしいなあ~色々とね♡。
1 まあネトウヨ,土建派,金権,極右の弁護士としては,本日この話題を避けるわけにはいきません。
 兎に角,今上陛下一代限りの退位特例法が成立したようです。

 ま,色んな意見があると思いますが,私はやはり反対です。渡部昇一氏と同様,天皇の地位は何かをするとかの効用に求めるものではないと思っていますので。

 ま,今上陛下のお気持ちもわからないではありません。おそらく理想の天皇像というのがあって,それが出来なくなるなら・・・と思われたのでしょう。
 でもねえ,それって,例えば,どこかのプロ野球の四番打者が,もう****のバッティングを出来なくなりました~引退しますだとか,どこかの巨大ファームの弁護士が,もう被告と原告を取り間違えるようになりました~隠居しますだとか,そういうのと同じ感じがします。

 天皇って別に職業じゃないですよね。まあそんなこというと,人権がどうだとか天皇陛下だって歳をとり衰えるのだとか言われますが,しゃらくさいですわ。
 人権なんて高々200年少しのもの,しかも本来現人神に適用できるはずもないものです(日本で議会による法律制定が行われるようになってこれまた高々100年少しです。)。

 それにね,私のような考え方というのはむしろリベラル的ですよ。
 最近何でもかんでも役に立つか立たないかで判断する,効用第一主義がはびこってます。役に立つもの-偉い!役に立たないもの-ダメ!ってね。

 そんなに役に立つことがすげえのか?ってことです。
 天皇もそうです。国事行為ができなくなろうが,その他の活動ができなくなろうが,別にいいじゃないですか。役立たずの天皇だから要らない!ってわけじゃあないと思うのですね。

 それに何かをするのを重視するのであれば,権威だけではなく権力の領域に食い込んでいくことになります。王権を制限するのが立憲主義の本質だとすれば,天皇が何かをすることを前提として認めるということは,立憲主義への重大な挑戦にもなりますけどね~♪

 ま,いいでしょう。現実に今上陛下は,早晩退位して,平成もおそらく平成30年で終わりです。すべては変わります。自分の好みとは別に,ね。

 とは言え,女性宮家を初めとして,今後の皇族については,早急に手当をした方がいいです。もはや男系男子にこだわっている場合じゃないです。天皇制を潰す気か,安倍ちゃんよ~♪
 まあ,それもこれもGHQの指令に基づくものが起因で,要するにアメリカの仕掛けた時限爆弾が効き始めたってことですわ。

  ともあれ,皇室と日本国の弥栄を祈り,弥栄三唱を(私は元ボーイスカウトなもので。)。弥栄,弥栄,弥栄。

2 ところで,今日は巨人勝ちました。
 相手が5連敗中の日ハムだったからか,はたまたマイコラスのピッチングが良かったのか,その理由はわかりませんが,これで高橋監督のクビはないですね。

 もうこんなので注目するのは嫌なので,これから連勝記録を作るようにしてください。
1 概要
 本件は, 平成17年3月28日,発明の名称を「旨み成分と栄養成分を保持した無洗米」とする特許出願をし,平成23年3月25日,設定の登録(特許第4708059号)を受けた被告に対し,原告は,平成27年9月4日,本件特許の請求項1ないし3に係る発明について特許無効審判を請求し,無効2015-800173号事件として係属したたところ,被告は,平成28年11月21日付け訂正請求書により,本件特許の特許請求の範囲等について訂正請求をしたものの, 特許庁は,平成29年3月24日,「特許4708059号の明細書及び特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正明細書及び訂正請求の範囲のとおり,訂正後の請求項1,〔2-3〕について訂正することを認める。特許第4708059号の請求項1に係る発明についての特許を無効とする。特許第4708059号の請求項2ないし3に係る発明についての審判請求は,成り立たない。」との本件審決をしたことから,これに不服の原告が,平成29年5月9日,本件審決中,本件特許の請求項2及び3に係る部分の取消しを求める本件訴訟を提起した,審決取消訴訟の事案です。

 これに対して,知財高裁4部(高部さんの合議体ですね。)は,何と訴えを却下したのです。

 おっと,久々のマジ系大ネタ事件ですか~ってなるのですが,ちょっと違います。とは言え,イチャモンつける気もなく,とにかく,気をつけなはれや~ということで,紹介する次第です。

2 問題点
 問題点というと,期間徒過なのですね,今回。

 審決取消訴訟の提訴期間等は以下のとおりです。

(審決等に対する訴え)
第百七十八条  取消決定又は審決に対する訴え及び特許異議申立書、審判若しくは再審の請求書又は第百二十条の五第二項若しくは第百三十四条の二第一項の訂正の請求書の却下の決定に対する訴えは、東京高等裁判所の専属管轄とする。
2  前項の訴えは、当事者、参加人又は当該特許異議の申立てについての審理、審判若しくは再審に参加を申請してその申請を拒否された者に限り、提起することができる。
3  第一項の訴えは、審決又は決定の謄本の送達があつた日から三十日を経過した後は、提起することができない
4  前項の期間は、不変期間とする。
5  審判長は、遠隔又は交通不便の地にある者のため、職権で、前項の不変期間については附加期間を定めることができる。
6  審判を請求することができる事項に関する訴えは、審決に対するものでなければ、提起することができない。

 特に3項4項がきついですね。ちなみに本件での審決の送達日は4/3です。ウオー!

 このブログでは,特許庁からの指定期間とか法定期間の徒過の事件は多少取り上げたことがあります。
 ところが,この提訴期間の徒過の事件はなかなかないですねえ。

 ま,徒過するとどうなるか?弁理士よりもむしろ弁護士の方が背筋が凍る事件じゃないでしょうかね。

 ま,判旨見た方が早いので,行ってみますか。

3 判旨
「 1  本件記録によれば,本件審決の謄本が原告に送達された日は,平成29年4月3日であり,原告が本件審決取消訴訟の訴状を当裁判所に宛てて郵送し,これが当裁判所に到達した日は,同年5月9日であることが明らかである。
2  審決取消しの訴えは,審決の謄本の送達があった日から30日を経過した後は提起することができない(特許法178条3項)ところ,上記1認定の事実によれば,本件訴えは,本件審決の謄本が原告に送達された平成29年4月3日から既に30日を経過した同年5月9日(上記期間の満了日は同月8日)に提起されたものと認められるから,出訴期間を経過して提起されたものといわざるを得ない。
  3  以上によれば,本件訴えは不適法であり,その不備を補正することができないものであるから,行政事件訴訟法7条,民事訴訟法140条を適用して,却下することとし,主文のとおり判決する。 」

4 検討
 いやあ惜しかったすねえ。5/8が〆の所,5/9に届いたという~・・・・。
 つーか本当,私弁護士なもので,こう書いていても身が凍りますね。

 これねえ,本当,厳しいですよ。
 弁護士は期間にルーズですが(司法試験にも殆ど出ません。),それは裁判所からの準備書面出してくれ,◯月◯日までに~というのが法定の期間等などではなく,まあお願い程度だからということを知っているからです。

 だから,もう期日の2,3日前,いや前日とかに平気で出してくる代理人とか居ますもんね。本当勘弁してくれって感じです。

 ところが,そんな期間にルーズな弁護士が,唯一気をつける期間,それが上訴期間です。

(控訴期間)
第二百八十五条  控訴は、判決書又は第二百五十四条第二項の調書の送達を受けた日から二週間の不変期間内に提起しなければならない。ただし、その期間前に提起した控訴の効力を妨げない。」

 上告については,こういう感じですかね。
(控訴の規定の準用)
第三百十三条  前章の規定は、特別の定めがある場合を除き、上告及び上告審の訴訟手続について準用する。

 なので,兎に角この2週間の期間は絶対に徒過しないように気をつけるわけです(両方とも民訴です。刑訴関係もありますが,私はほぼ刑事事件やらないので,民訴だけね。)。

 他方,弁理士の人は普段特許庁との期間の戦いをしていますので(弁理士試験にもよく出ます。),通常,期間の徒過などしません。だって,審査請求の3年なんか徒過した日にはどうなりますかね~。弁理士で一番やばい期間かもしれません。

 ところが本件,弁理士の代理人にもかかわらず,このように期間を徒過して,まさかの却下判決です。

 ただねえ,これねえ,代理人が東京所在じゃないからと思うのですね。
 どういうことかというと,上記の判旨のとおり郵送で送っています。かなりマージンを見て発信したと思うのですが,何かの理由で遅れたのではないかと思います。

 これが東京の代理人だったら,郵送じゃなく直接持ち込みしてますね。私も期間のあるものについては知財高裁等に直接持ち込んでおります。東京の代理人だったら少なくとも事務員に行かせると思いますね。
 しかし,地方だとそうはいきません。郵送がデフォルトなので,こういうこともあり得るって所です。
 
 本件では締め切りをたった1日過ぎただけ!実に惜しく,何とかならんのかという感もあります。知財関係は管轄の専属化が進んでいますので,こういうことが色んな所で益々起きそうですニャ。

 ま,本件は,不服のあるのが請求者側で,しかも無効審判ではクレーム1が無効で,訂正にも追い込めたということで,このまま確定しても大きな害はないかなと思います(だからこそ油断したのかもしれませんが。)。

 とは言え,仮に弁護士の場合なら,上訴期間等を徒過したとして懲戒となるでしょうから,大きなミスに間違いはありません。
 代理人の皆さん(私も含めて),くれぐれも気をつけた方がいいですね。

5 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日はここ,山本橋に来ております。
 
 空が梅雨っぽいですね。正午くらいまでポツポツ小雨が降ったりしていたのですが,今はやんで,非常に蒸し暑くなっております。

 明日以降は多少天気が良くなるらしいですが,まあ梅雨ですので,カラッとはいかないと思います。

6 追伸の追伸
 いやあ巨人また負けましたね。ついに13連敗。
 今日は知財の勉強会の日だったもので,さすがに生で見れなかったわけで,帰って結果が分かって実にがっかりしました。

 ただ,世間的には関係会社(東京ドーム,日テレなど)の株価が上がっているようですね。何故かと言うと,負けて注目が増えるだろうという逆張りというか,実に経済合理性に叶った見方なのですね。

 まあ確かに,普通に勝っていた4月とか5月半ばくらいまで,ああジャイアンツ戦ね,別にいいか~って感じですが,負けがこんできたこの頃は,おおどこのチャンネルだ,今日は,って感じですもんね。
 ちなみに今日はビジターゲームだったので,BS朝日でした。

 ジャイアンツの明日はどっちだ~♪

 
1 実家の大分の方は,昨日(6/6)梅雨入りしたそうです。東京も朝からどんよりで,夜には雨が降り,これで遅くとも明日には梅雨入りしそうですね。

 低気圧がやってきても梅雨に入ると全く波が立たなくなるのが,湘南ですので,これからしばらくサーフィンは厳しい時期に入ります。

 さて,多少注目すべき話が溜まってきたので,実のある内容で行きましょう。

2 まずは,データ,その1です。

 5月の終わり,つまり先週の半ばに,経産省から,「データの利用権限に関する契約ガイドラインVer1.0」というのが出ております。

 まあ経産省は,いつも新しい類型のディールに対して,準則的なものを作成し公表するのが通例ですが(例えば,過去,情報システム・モデル取引・契約書の公表などありましたね。),今回もそのパターンです。

 で,中身は凄く穏当なもので,これはこれでよろしいのではないでしょうか。

 しかし,それじゃあ悪口と金の話と私のプチ自慢しか書かないこのブログの名折れですわな。

 今回の契約ガイドライン,一から作成する,最初からやる,ってときにはよいかもしれません。
 でもねえ,何でこういうガイドラインが出来たかというと,確かにどういう契約条項にしていいのかわからんってニーズもあると思いますが,その実は,こんな条項許されるの?!ってときのためってのもあると思うのですね。

 そういうときに,ガイドラインにこう載っているからこうしましょう!って出来ればいいのですが・・・,ま無理ですわな。

 契約レビューしたことのある弁護士や当事者ならすぐにわかると思うのですが,結局契約条項って当事者の力関係次第なんですよね。

 安全保障に関する日本とアメリカとの間の条約だの,何だのと同じです。理想はあるんだろうけど,何でわしらの得にならんことをてめえに認めなきゃならねえ,えーおー,このイエローモンキーが,ガッテームってわけです。

 そういう状況が予想されるのに,このガイドラインじゃあ大した助けにはならないってことですね。

3 ということでデータ,その2です。

 アメリカが日本に横車をかましてきても誰も助けてくれませんが(国連なんちゅう,インチキ組織は,united nations,つまり連合国=戦勝国なわけで,そんなのに様々期待する人がいるっちゅうのは,あーあって感じです。),私人間では多少助け舟を出してくれる可能性もあります。

 それが公取委~独禁法関係です。

 一方当事者がバーゲニングパワーに任せて横暴の限りをつくした契約を作成したところで,それが全部有効になったり,そのままになったりとは限りません。民法上の公序良俗違反も典型ですが,独禁法とか下請法で救済される場合もあります。

 例えば,ライセンス契約のときに,グラントバックやアサインバックの条項があると独禁法上ウンタラカンタラの問題がある~ってのは聞いたことある人多いと思います。逆に,知財関係の仕事しているのに,そんなの聞いたことがないっちゅう方が問題です。

 でも,問題になったってことは,ある時期までそれが許されて,ライセンス契約の条項として燦然と輝いていたってことです。
 そして,それに対して,これはアメリカがみかじめ料として思いやり予算を寄越せと言ってきているようなもので,独禁法上問題ありと,ある時期,声を上げた人が居るってことです。

 ということで,公取委の方は,「知的財産の利用に関する独占禁止法上の指針」というのを公表し,どういう条項が独禁法上問題ありかということを示しています。なので,ライセンス契約で,この指針を前提とせずに作成するなんて,そりゃ弁護過誤!って言えるほどのものです(弁理士が作成するなんて問題外!ですわ。)。


 で,ここまでが前置きで~データに関しても,どういう契約条項だと独禁法上問題になるってことを示したものが現れた~のでしょうかね。
 兎も角も,昨日,公取委から,「データと競争政策に関する検討会」報告書が公表されました。日経の今日の朝刊にも載っています。

 つーことで,この報告書読みましたが,いやあ頭に入らない文章ですな。経産省の公表資料も独特の経産省節がありますが,公取委はさらに独特の公取委節があります。

 ・・・の場合,・・・の可能性があり(・・・と考えられる,というパターンもあり。),・・・の場合,・・・に留意する必要がある

 って書かれてもじゃあどうせいっちゅうんじゃあ,という所です。

 しかも今回の報告書は,所謂プラットフォーマー(グーグルとかアマゾンとかフェイスブックとかね。)がデータを独占しそうって所を念頭に置いた報告書なので,私がよく契約書を見るお客さんとその相手方等には,今回の報告書の話がそのまま適用出来る場合は少なそうなのですね(小対中,その規模ですから。)。

 むしろ,私が一消費者として,グーグルのサービスを使うときに問題になるような話ばかりです。

 なので,そもそもイチイチこんな報告書を作らんとそんなことすらわからんのか!ボケッ!っていうような内容です,結局。
 ま,最初だからこんなもんなのですかねえ。私とすれば,そういう所はいいから,具体的にどうするのがいいのか,どう対抗するといいのか,多少ヒントになりそうな所があればと思ったのですが,それは過ぎた要求だったようです。

 まいいでしょう。

4 で,ヒーローものです。
 
 ひよっこは東京に来て次の展開に行くらしく,舞台も変わってくるようです。
 そうしたら,何と仮面ライダードライブ,泊進之介が慶応ボーイの役で出てきましたね。

 今回,既に,キョウリュウレッドことキングが警官役で出てますし,仮面ライダーネクロムことアランも見習いコック役で出ています(春ちゃんことみね子がこれから勤めるだろう洋食屋のね。)。
 
 朝のNHKの連続テレビ小説には結構ヒーローものに出てた人が出ます。
 過去有名なのは,あまちゃんの先輩役の仮面ライダーフォーゼこと如月弦太朗やら,梅ちゃん先生の旦那のシンケンレッド(殿の方)やらが居ますね。女性の方も,花子とアンには,シンケンピンクが出てましたし,フォーゼつながりで言えば,まれにはユウキが出てましたしね(その後ユウキは・・・。しかし,ユウキもあまちゃんも,同じ事務所だったわけで,何か色々闇が深そうですニャー。)。

 ヒーローもの出身のイケメン俳優を並べたということは,NHKの思惑は結構底浅い所なんですなあ。

5 追伸
 東京は予想とおり,本日梅雨入りしました。これから約1ヶ月ほどジメジメした日が続くわけです。まあでも,この前までモモヒキをはいてさみいなあと言ってたような気もしますが,早いもんです。

 で,もう一つ重要なこと。それは巨人12連敗です。サッカーと変えながらちょびちょび見ていたのですが,もう点を取れる気配がない~。どうなってんだ?!

 あとは,高橋監督がいつ首になるかって所ですかね,ポイントは。
 しかし,事情通の人はよく知っているとおり,巨人と高橋監督の間ってちょっと特別な関係ですからね。
 え?わからない?だって,そこそこの選手だったにもかかわらず,高橋監督がFAだとか大リーグに挑戦だとか,一切無かったですよね,現役時代。そして,監督就任の際も,まだ現役で出来たにもかかわらず,何の文句もなくオファーを受け入れたわけです。
 
 おかしくはありゃあせんですかね。
 まあなので,おそらく,20連敗30連敗になっても高橋監督が首になることはないでしょう。さすがに,今季あと1勝もできなきゃ首になるかもしれませんが,30連敗くらいじゃ高橋監督と巨人の関係は切れないって所ですね。まさかって思うでしょ。そのまさかはあるのです。
 何故かって?さあご一緒に~この世の~♪99%は~プロレスだ~♪ってことです。
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