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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 首記は本日の日経朝刊の,5面ですね。この5面経済面には結構面白い記事があります。
 要するに,これからの日本の企業法務部はどうすんの?ということについてまとめたというわけです。

 しかし,こういうのを見るにつき,いやあ経産省って肥大してますなあ~と思いますね。
 
 例えば,文科省などは,元々優秀な人が入らない官庁なのかもしれませんが,今般の大学入試改革などを見るについて,文科省自体を民営化した方がマシ?と思わせる始末です。ロースクールを初めとして,専門職大学院という天下り用箱物行政も酷かったですね。

 他に,法務なんだから法務省!(英語でいうとMinistry of Justiceですからねえ。サンシャイン池崎のいうjusticeの方がよっぽどマシじゃ!って感じです。)って感じもありますけど,決まりきったことをやる力しかありませんから,これまたダメですね。

 財務省という,肥大したエゴを抱えきれない人が多そうだなあと思われる官庁もやはりそのとおり,自滅の道です。
 まあただ,あの事務次官の件は,実に同情しますね(新潟県知事にはちっとも同情しませんけど。)。

 あれはマスコミも良くないですわ。若くて美人のオネエチャンを記者にして,特ダネゲットで色々やらせると,そりゃあ肥大したエゴのオッサンは勘違いしますよね。
 私があのオッサンと同じ立場だったら,もっと露骨な言動をしたと思いますね。逆にあの程度で済んであのオッサンは偉いなあと思いますわ~(女性からすると何じゃそれ!って所でしょうけどね。)。

 ところが,内部通報のあったテレ朝は,これを黙殺したわけです(昨日今日になって抗議文を出したらしいですけど,遅いよ!)。
 ま,いいじゃねえの,へるもんじゃないんだから,おっぱいをちょっとくらい触らせてやれよとか,ちょっとくらい陰茎を腟口に入れさせてやれよとか,そのまま中出しさせてやれよ~どうしておまえを採用したかほんでどうして大して文章も書けないのに記者にしてやったか,鏡を見てよーく考えるんだなあ~という発想がテレ朝にあったことは容易に想像できますな~。いやあ一番ゲスいのは誰なんだろう?

 おっといつものように,議題が大逸れ~。

 ま,兎に角,経産省のライバルとなりうる官庁は軒並み暴落and自滅~というわけです。

 ですが,これでいいんですかねえ。
 私はいつもこの手の報告書を見て思うことは唯一つ,これってアリバイ作り,やった感を出すためだけのものじゃないのか?ということです。

 第四次産業革命も,IoTも,AIも,知財立国でも,コーポレートガバナンスでも何でもいいのですけど,基本民間が主体となってやるものです。当たり前ですよね。公務員がしゃしゃり出て良いことなんてちっともない~。裏方なんだから裏に引っ込んでろよ,てめえら,というのが基本の筈です。

 安倍ちゃんの政権もちょっと長くなり過ぎた感があります。
 ここらで本当はガラガラポンの時期だと思うのですけど,野党も野党でダメ~だしなあ~。

2 おっと全体的に議題が逸れ~逸れ~です。まあこのまま終わってもこのブログらしくていいのですけど,少しは内容に入りましょう。

 経産省のサイトはこっちです。報告書はこっちです。

 内容は,よく聞くような話ばかりですけど,実際のインタビュー等に基づいた,実証的なものですので,それなりの意義はあると思います。従前,・・・と言われているとか,・・・という意見もあるらしい,などとうっすら言われていることがきちんと日の目を見るというのは重要なことです。
 私がこんなことを言うと口はばったいのですけど,民主主義というのは,プロセス重視の制度ですからね。なので,だれがきちんとどう言うたという証拠があるというのは肝腎なことなのです(そういう意味からすると,昨今の公文書がどっか行った~というのはとても許されないことなのです。)。

 細かい中身はそれぞれ見てもらった方が早いです。特段,法制度や経済制度絡みで,難しい話があるわけではありませんから。30分もあれば,全文読めると思います。

 で,私が引用するのは,企業内弁護士についてのネガティブな意見です。このような記載がありました。

日本の弁護士の場合、弁護士会費の支払いが義務付けられており、また、所属する弁護士会によっては公益活動が義務化されているところ、 それへの対応がネックとなり 、弁護士採用に踏み切れない。

 だ~か~ら,弁護士会を任意加入にすることが必要なんですよ。

 例えば,私は一弁ですけど,今年の会費は44,600円/月です(日弁連の会費も含む。)。東弁も二弁も似たようなものだと思います。
 なので,4,5人弁護士を雇うと,弁護士会費だけで新卒の子を一人余分に雇うことができるくらいのお金が吹っ飛びます。

 じゃあ会費払わず,有資格だけど登録なしで行きますか~。これも方策の1つです。
 実は,弁理士の業界はこれが進んでいます。

 弁理士は全ての士業の中でインハウス率が格段に大きいのですけど(20%以上です。),やはりそういうことも進んでいます。
 要するに,企業の知財部が弁理士会費を出すのがもったいないので,ま自分で出して~となり,え?自分で出さなきゃいけないの~代理人稼業しないのに月の15,000円もったいない~登録抹消します~ブクブク・・・となるわけです。

 実数を把握したわけではないみたいですけど(ことの成行上実数の把握が難しいのですね。途中で抹消するのではなく,弁理士試験合格後,一度も登録しない有資格者も非常に多くなっているみたいではあります。),かなりの数に上り,弁理士会でもちょっと問題視はしているようです。

 だけど,これ以上弁理士会費を安くするわけにもいかず,弁理士会側でとれる対策はないようですね。

 ですので,弁護士会も弁理士会も強制加入を無くせばいいのだと思いますよ。解答は単純です。
 弁護士会には自治がどうだとかあるようですけど,変な会長談話を出す組織,つまりは私の意見など無視するようなところで自治を与えても私の人権を侵害する度合いが大きくなるだけです。
 また,弁理士会にはそもそも自治なんてありません。経産省(実際は特許庁)が監督官庁ですから。

 なので,皆さんも私に乗っかり,弁護士会弁理士会の強制加入をぶっ飛ばすっていうのはどうですかね~。上記のとおり,企業での会費の支払いを苦々しく思っている人は多いですし,私に国会議員の知り合いも全く居ないわけではありませんし,意外と上手く行くかもしれませんよ~。ムフフフ。

 おっと,今日はむちゃくちゃ議題から逸れっぱなしだなあ。
 
 
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1 今日は昨日と打って変わって,朝から良い天気の東京です。気温も上がるでしょうね。
 
 さて,本日は,こんな本の紹介で行きましょう。
 これは,私の所属している第一東京弁護士会の会報です。
 最新号は4月号の筈ですけど,多少前の号です。実に面白い特集が載っておりましたので,それですね。

 で,その特集の記事というのは,「米山隆一新潟県知事インタビュー」です。
 あれ?何だか昨日今日とマスコミを賑わせているような・・・まタマタマでしょうね。
 何故一弁に新潟県の知事のインタビューが?と皆さん思うでしょうし,最初見た私もそう思いました。でも,おいおいその説明は・・・って所です。

2 中身に入りましょう。

 この方,弁護士と医者,両方のライセンスを持っているということで有名でしたが,その経緯です。

僕は昭和 42 年(1967 年)に新潟県魚沼市で生まれ、中学までは新潟にいました。その後、灘高校、 東大医学部に行った後、経済学の大学院に行き、更に医学部の大学院に行くというモラトリアムな人生を歩みつつ、医学部の大学院のときに、独学で司法試験に受かっています。

 噂によると,司法修習の40期台の後半か,50期台の初め,くらいじゃないかという話でしたが,司法試験に合格したのは確かにその辺りのようですね。
 だから,旧司法試験合格のようですね。しかも灘→東大理Ⅲのようで,頭の良さは超絶絶後と言って良いでしょう。

 じゃあ司法修習の期は?ということになります。

「・・・2005 年の衆議院選挙に出ました。そこから 4 年間、自民党で政治活動を行い、その後に司法修習を受けて弁護士資格を取得して、医師・弁護士をやりながら政治活動を行っていました。最終的には 2016 年に、何と国政に4回落選した後、知事選に当選したという経歴の持ち主です。

 自民党に居たんだ?!2005年の4年後ということは,私よりも期が下だなあ。

インタビューアー●    まあ、それは話の種ですね。そういう感じで司法修習を終わって、64 期で第一東京弁護士会に入会してきたのですね。
 米山●    はい。だから、期としては若いです。

 ここで謎が解けました~。
 期は64期だそうで,それはそれでいいのですが,一弁に登録しているわけです。つまり,事務所が東京にあるのです。ちょっと調べてみると・・・,おお新宿ですねえ。何か不思議な名前の事務所だ~。
 
 ということで,何故,新潟県の知事を一弁の会報でインタビューしているのかというと,こういう答えだったわけです。

 ですが,しかし,知事時代やりあってた橋下ちゃんは,弁護士から知事になった先輩と言えますが,当然大阪弁護士会に登録しております。
 ところがこの方,なぜかずっと一弁のまま・・・。この辺はインタビューアーも疑問に思ったらしく,ツッコミが入っております。

インタビューアー●    なぜ第一東京弁護士会に入会されているのですか。新潟県弁護士会ではなく。
米山●    新潟に移らないのかという話ですね。まず、最初に第一東京でやったのは、それはビジネスとしてやっているときは、新潟県では基本的に難しかったという理由です。医療訴訟は新潟県ではそんなには件数が来ません。当選した後は移れという話もありましたが、もう事務所を東京に作ってしまってあるので。それから、余り近くなり過ぎるのも距離感が難しく、むしろ両立しにくいです。訴訟の場で新潟県弁護士会の方と対峙するのはいかがなものかと。東京の方と対峙するなら、相手方の弁護士も、別に新潟県知事なんて俺たち知らねえよと、思ってくれるでしょうから。

 何か理由になっているようで,全然なっていない~感じが非常に強いです。今となっては別の理由があったんじゃねえの~と勘ぐりたい所です。
 やはり,こういう所がどうもねえっ~て感じで,橋下ちゃんとは大違いです。そもそも骨を埋めるつもりなどサラサラ無かったのでしょう。みんな50男の自分探しの旅に巻き込まれただけ~ですわ。

 ま,インタビューの引用はこの辺にしましょう。
 一弁の会報は東京の3つの弁護士会の会報で唯一一般に販売してないものですけど,弁護士会とか行けば,見れる人はみんな見れますしね。

3 ま,私はクソサヨクが大嫌いです。リベラルなんて反吐が出そうです~本当。
 ですが,バランスも大事,そして何より自由が大事とは思っております。

 独身の50男が若いオネエチャンとエッチしたい~別に非難されるようなことじゃありません。それが原則です。私だって,ねえ~っちゅう感じです。

 それに,日経の朝刊に,現在掲載されている連載小説「愉楽にて」,最近はエロシーンは少ないですけど,基本,これエロ小説ですよ。つまり,日経の読者にそういう需要はたくさんあるってわけです。
 日経読んでいるハイソな紳士も一皮むけば~です。でも悪いことじゃありません。

 日本人は勘違いしているようですけど,法律等で禁止していなければ何やってもいいはず,それは本人の自由ですよ。
 よく,電車の中で化粧をするのは是か非か~なんて議論がありますけど,是に決まっています。勿論,電車の中で何をしても許されるというのではなく,サッカーや野球はダメでしょう。これは約款で禁止されているでしょうから,謂わば契約違反での違法行為となります。
 
 倫理的にどうだこうだとか言う意見もあるでしょうけど,人によって色々基準や内容の違う倫理なんて持ち出すのは,うっとおしいことこの上ないですわ。りんりりんりとキリギリスかてめえらは~って思いますね。倫理こそ自由の敵です(自由こそ倫理の敵でしょうけど。)。

 なので,若いオネエチャンと金払ってエッチをする自由というのも当然認められるべきです。いいっすねえ~。

 だけど,今回は,知事になってから今までの3万円ではなく4万円にしたってことでしょう,エッチの対価を。
 これって税金から出てるんじゃないですかね。そうすると,新潟県民の税金だけじゃなく,地方交付税交付金とかありますから,私の払った税金だって混じっていますよ。

 いやいやいやエッチの対価は弁護士の事務所の給料からですので,ご心配なく・・・っても,金に色はついてません。つまり,仮に事務所の給料から4万円出してたとしても,その欠けた4万円分は何かで埋め合わせしなきゃいけないのです。そうだとすると,結局同じ出捐です。

 やっぱ,公選で選ばれた公務員だと,さすがに,若いオネエチャンと金払ってエッチをする自由にも,そうじゃない場合と比較して,制約があると思いますよ~。倫理的や政治的ではない法的な制約がね。

 なので,これはイカンでしょ!って話です。
 別に,事務員だろうが,イソ弁だろうが,パートナーだろうが,クライアントだろうが,書記官だろうが,裁判官だろうが,金銭に頼むかそれとも個人的魅力に頼むか知りませんけど,そういう相手でもエッチするのは自由ですわ~。だけど,若干制限される場合もあり得るわけで,そこの所ですね。

 あと,この方が懲戒されると一弁が受けることになるのでしょうけど,さあどんな議決をしますかね。それともその前に登録を抹消しちゃうかな~♡

4 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日はここ大崎ガーデンシティに来ております。

 
 ここは大崎駅の西口の南側,新幹線の高架をくぐってさらなる南側です。長い間工事中だったのですが,漸く先月にオープンしたようです。
 日経によるとセガサミーが本社をここに移すようですね。しかし,オープンしたはずなのに,1Fなどまだ内装工事中で,人もおらずガランとしております。本格的引っ越しはこれからのようですね。

 
 ということで,最後はいつもの山本橋です。多分明日あさってと凄く暑くなるでしょうけど,今日はそれほどではありません。なので,散歩には好適でした。いい季節になってきましたなあ。

 

1 昨日今日と肌寒い東京です。しかし,雨もやんで,気温も上がって来ております。

 さてさて,首記のとおり,ちょっと判決の紹介と行きましょう。マジな判決はここで紹介するのはもうやめているのですけど,偶にはいいでしょ,それにどうせ悪ふざけに帰着するだけですし。

2 まずは,昨日今日,漸く公開になった最新の大合議の事件です(知財高裁平成28(行ケ)10182等)。
 この大合議の件は,ここでも多少書きました。

 で,4/13の判決当日に日経などで判決の紹介もあったようですが,これで一体何故大合議になる?ということがさっぱりわかりませんでした。

 結局一昨日くらいの弁護士ドットコムのニュースで,エクスパイアした特許に関する審決取消訴訟の訴えの利益~が論点であると漸くわかりました。
 
 ま,薬の特許なので,技術は私には荷が重いですけど,訴えの利益のところは,当然技術には関係のない話~。むしろ民訴法の学者の先生が飛びつくような話ですので,読んでみるとよいでしょう。
 判決の全文はこちら。知財高裁作成の要旨は,こちらです。

 で,この判決を見るとよくわかるのが,裁判官の序列です。
 裁判長裁判官 清水   節 
 裁判官 髙部   眞規子                                  
 裁判官 森   義之                                  
 裁判官 鶴岡 稔彦                                  
 裁判官 森岡 礼子

 この順で判決の署名を書いております。
 これに期と生年月日と部を書くとこうなります。

 裁判長裁判官 清水 節 31期 1953.5.5 知財高裁所長(1部の部長)
 裁判官 髙部   眞規子 33期 1956.9.2 4部の部長 
 裁判官 森   義之 33期 1956.6.30 2部の部長
 裁判官 鶴岡 稔彦 34期 1956.6.3 3部の部長
 裁判官 森岡 礼子 49期 2部の陪席

 凄いです。大日本帝国以来の揺るがぬ伝統~,陸士17期東条英機,陸士18期阿南惟幾,陸士26期栗林忠道・・・絶対に超えられない壁~それが日本の期!なのです。

 となると,これを見ると,清水所長の後釜が誰かはすぐに分かりますね。同じ期なのに,森部長よりも序列が上の,高部部長~ですね。
 もうあと2週ちょいで交替ですから,内々の通知はあるのでしょうね。

3 続いてもう1つ。
 例の良品計画とカインズの,棚のデザインの事件です(知財高裁平成29(ネ)10083)。

 3/29に判決があったのですけど,最高裁のサイトにアップされるのが結構遅かったです。

 これは一審ではまさか~と思ったのですけど,二審の判決を見ると,さらにまさか~というような感じがします。

 で,被告側は,1部の清水所長の合議体に係属ということが分かったとたんに青ざめたでしょうねえ。
 何せ,清水所長と言えば,子供用椅子事件で,もう意匠法要らないよね,著作権法で工業デザインも行きまっせ~で一世を風靡したわけです。なので,今回の,工業デザインも不競法で行きまっせ~での結論は見えていたと言ってよいですからね。

 で,結論はそのとおりになっています。ただ,清水所長にしては,何か薄味という気がしますので,結構戦える所もあったのではないかなという気がします。ま,勿論,無責任な外部者の話なので,当事者は色々大変だったのだとは思いますけどね。

 さて,ここでも色々清水所長の合議体の事件の判決について,ウジャウジャ言うことが多かった気がしますので,そのような名物裁判官が辞めるのはちょっと寂しい気もします。
 でも次の所長も名物裁判官ですので,私としては,ウジャウジャ言い続けたいと思います。
1 昨日の生暖かさのせいか,朝方結構冷えたなあという感じのした東京です。それでもこの後20℃まで行くという予想のようですね。

 さて,今日は月曜日。日経の法務面にツッコミを入れる日となりますが,豈図らんや,本日はツッコミどころ満載の特集で,実に嬉しい限りです。

2 首記の話は,一言で言うと,独禁法(競争法)で特許権の権利行使を縛る動きがあるけど,どうだろうか?というものです。

 まあ,大きな流れ自体のソレには,首肯できる所もありますけど,いかんせん,まとめ方が下手です。
 で,記名記事なので,見たら,やっぱり~です。知財は渋谷さんの記事がいいですね~。

 気に入らない点は,2つあります。

 まず,タイトルに「発明者」とありますけど,全く関係ありません。
 実は,この同じ記事,昨日の日経電子版では早期に公開されていました。そのときのタイトルは,「IoT時代の特許、発明者保護か独占排除か」でした。
 勿論,全く同じ内容ですよ~電子版が先で紙が後,よくあります。それは良いのですけど,この電子版のタイトルは更に誤解を生むものです。
 なので,今日の法務面にも,それが残ったのでしょうね。

 だって私,最初の電子版のやつのタイトルを見かけたときは,職務発明の相当利益か何かが凄い問題になっているのか~いやあ知らん間に世の中は進むもんじゃのう~と勘違いしましたよ,マジで。

 で,中身を見たら,発明者の話じゃなく,単なる特許権者の話でした~,バカモン!
 だから,さすがに紙の特集ではタイトルを微妙に変えたのでしょうね。あ~あ,格好悪い~♪

 さて,この話で,「発明者が・・・」とか言っているのは,アメリカの企業です(クオルコム)。
 でね,多分この記事書いた人は,2つのことが分かっていないと思うのですね。

 1つ目は,アメリカの場合,原則として発明者じゃないと特許出願できない,ってことです。
 日本は当然違います。私が元いたソニーも,日本では,出願人としてソニーとなりますが,アメリカでは,ただのAssigneeとしてsonyが来るのです(勿論,権利者ではあるのですけどね。)。
 なので,アメリカでは発明者のことが日本以上に強調されたりするわけです。
 こんなことは特許実務のイロハのイですけど,基本過ぎて知らない人(特に法務部系)も多いと思うのですね~。当然,今回の記者も知らなかったのでしょう。

 もう1つ。アメリカの場合,パテント・トロールが特許権者であることも多いので,それとの差異化ですね。おそらくこっちの理由がメインでしょう。
 つまり,発明者の居ないAssigneeじゃなく,ちゃんと発明者の居るAssigneeなんだよ,我々はそういう技術開発的企業なんだから,尊重してくれよ,そういう意味合いが込められてるわけです。
 これもパテント・トロールが跋扈してきたアメリカならではの話で,そういう裏事情前提じゃないと何のことやらわかりません。

 以上の理由から,アメリカの企業は,「発明者が・・・」と言い,発明者性を強調してるわけです。でも,基本は特許権者として振る舞っていることに間違いはありません。

 ということで,気に入らない点の2点めはもういいですかね。
 上記でウンヌンしたとおり,今回の話,基本的に日本の話じゃありません。まあ特許って本質的に渉外的な話なので,あんまり国を区切っても仕方がないとは思いますよ。
 でもしかし,年に200件程度しか特許権侵害訴訟のない日本でも,競争法で特許制限~そんな話があるんだ?そんな判決が相次いでるんだ?と思われかねませんよ,この見出しじゃ。
 いやあ誤導を生むなあと思います。

 なので,上記のとおり,大きな流れ自体は,首肯できる所もあるのですけど,知識不足か説明不足かで,何が言いてえんだ?!これ?という記事になってしまっているということでした。ムフフフ。

3 日経の法務面をdisったついでに,違うものをちょっとdisりますかね。

 先週金曜から公開の,GW恒例のコナン映画,『名探偵コナン ゼロの執行人』,昨日見てきました~。

 で,感想から言うと,昨年の『名探偵コナン から紅の恋歌』の方が良かったですね,私的には。

 まあコナンって,刑事事件しか出ないし,探偵ものなので,あまりディテールがどうのこうのって,普段は気にならないのです。去年のやつもそうでした。

 でも,今年のって,ま,あんまりネタバレしませんけど,携(帯)弁,司法修習生,そしてその罷免,東京地検,公安部・・・そういう重要キーワードが頻繁に登場し,そんなにベッタリ今の仕事とは関係ありませんけど,どうしても,様々なことが気になって集中できませんでした~。
 ああ,これ法務省の合同庁舎前での取っ組み合い~♪だなあとか・・・。

 しかも話が重畳的に錯綜していたりして,複雑過ぎやしませんか~という所もありました。脚本の人は,今回が初めてではないようですけど,うーん,ちょっと策士策に溺れる~感がありましたね。

 私と同様,法曹関係者の感想を是非聞きたい所です。リーガルハイくらいぶっ飛んでるとディテールなんか全く気にならないのですけどねえ~ま,一身専属的な話かもしれないので,この程度にしておきましょう。
1 私は一応知財の専門の弁護士という風になっておりますので(ま,所詮IT=intiki弁護士ではあるのですけどね。),今現在非常に議論のあるこの問題についてもコメントしておいた方がいいと思います。

 やはり,澄まして~金持ちけんかせず~スルーっていうのは性に合わないのですね。

 で,結論から言うと,是!です。正確にいうと,漫画村は,既に消えた可能性がありますので,是だった,ということになりますけどね。

 ま,理由はあってないようなものなのですけど,一応書いておきましょう。

2 憲法上の話?
 今回の件について,何か憲法上のウンタラカンタラっていう議論もあります。勿論,政府がお願い等している以上,憲法にかすってはいるのですけど,メインの話じゃないと思います。

 だって,憲法は誰に向いた法かというと,国家に向けた法で,今回の対象は,民間のISPですからね。ちょっと筋が違うわけです。

 勿論,憲法21条2項には,こうあります。

検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

 この後半ですね。
 で,ちょっと歴史の話になりますけど,通信の秘密って,明治憲法から規定のあったものです。意外でしょ。明治憲法26条です。

日本臣民ハ法律ニ定メタル場合ヲ除ク外信書ノ秘密ヲ侵サルヽコトナシ

 何でもそうですけど,具体的に考えないといけませんよ。抽象論に走っちゃダメですわ。通信でも信書でもいいですけど,要するに,離れた人同士がどうやってコミニュケーションを取るかというと,別に会いに行きゃあいいのですけど,いつもいつもそうはいかないわけです。だから誰かに頼まないといけないわけです。

 で,その誰かは,長きに渡って国だったわけです。例えば,郵便。これってつい最近まで国でしたよね。今は郵政民営化で,日本郵便なんたらかんたらになったようですけど。
 さらに,電話等もです。これも長きに渡り,国でした。電電公社~知りませんか?バブルのころに,これもNTTになりました~♡

 でね,憲法でいう「通信の秘密」って,こういうメインのコミニュケーションの手段が国によってなされていた時代に議論が進んだわけです。

 だから,「通信の秘密」で守らなければならない秘密って,通信内容以外の,差出人,宛名人,日付,場所,住所etcまでその範囲だということになったわけです。暴走しかねない国から守るためには保護範囲は広い方がいいのだ!ってわけです。
 これは一理あります。

 なので,今回問題になっている接続先(ドメインネーム,IP)も,当然「通信の秘密」に含まれる!というのが通説的考えです。

 ですが,よくよく考えてみると,ISPって民間の業者です。そもそも憲法を大上段に振りかざすって??ていう所もあります。その上,郵便と電信電話くらいしかなかった時代の「秘密」の内容を,こんなにインターネットの発達した時代にそのまま持ってきても,って思いますけどねえ~。古臭くって,ゴホンゴホンですわ。

3 緊急避難?
 ということで,今回の話は基本,法律上の話なのですね。
 で,法律です。電気通信事業法です。

(秘密の保護)
第四条 
 電気通信事業者の取扱中に係る通信の秘密は、侵してはならない。

2 電気通信事業に従事する者は、在職中電気通信事業者の取扱中に係る通信に関して知り得た他人の秘密を守らなければならない。その職を退いた後においても、同様とする。

 憲法じゃなくて,基本,こっちの法律の問題と思います。ただし,上記のとおり,郵便も電信電話も国がやっていた時代の古臭い解釈論に引きずられて,こっちの「通信の秘密」も,通信内容だけじゃなく,その他モロモロも含むことになっております。あーあ。

 で,今回のブロッキングの正当化の議論について,緊急避難というのがよく出ます。緊急避難は,民法にも規定がありますが(720条です。正当防衛も含んでかなりゴッチャとしてますけど。),今回は刑法上,つまり,刑法37条の話でしょうね。

(緊急避難)
第三十七条 
 自己又は他人の生命、身体、自由又は財産に対する現在の危難を避けるため、やむを得ずにした行為は、これによって生じた害が避けようとした害の程度を超えなかった場合に限り、罰しない。ただし、その程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。


 何故これが問題になるかというと,ISPがお客の接続先を色々見るということは,上記のとおり,通信の秘密の侵害になってしまうのです(通説的解釈だとね。私は当然,この時代に相応しい「秘密」の範囲があって然るべきだと思いますけど,ま,それを言うと議論が錯綜するので,ここではやめておきます。)。

 で,そうすると,電気通信事業法に罰則があり,刑事罰の可能性があるわけです。

第百七十九条 
 電気通信事業者の取扱中に係る通信(第百六十四条第三項に規定する通信を含む。)の秘密を侵した者は、二年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する。
2 電気通信事業に従事する者が前項の行為をしたときは、三年以下の懲役又は二百万円以下の罰金に処する。
3 前二項の未遂罪は、罰する。

 うーん,ISPの社内に居る人だと,加重されてしまいますねえ(2項)。 

 なので,そりゃ漫画家さんのアレも分かるし,政府関係者のお願いも分かるけど,下手にDNSブロッキングをやると,この条文に引っかかり,わてらがお縄になっちまいますぜ~。というダブルバインドというかジレンマに陥っているのが実情なのですね。

 で,刑罰を避けるためには,何個か方法があります。
 まずは,刑法35条の正当行為です。死刑執行人とか,尖閣に上陸した人民解放軍の兵士を射殺した自衛隊の人とかですね~♡
 つぎに,よく聞く,正当防衛~。36条です。

 でも,この2つはちょっと無理そうです。正当行為は,法令で決まっていないとほぼダメです。また,正当防衛は,自分方面に危害が加わっていないとダメです(今回は赤の他人の著作権ですからねえ~。急迫性NGの方かもしれません。)。

 つーことで,緊急避難が俎上に上がってきたというわけです。

 で,喧しいのは,この緊急避難の要件に合う,合わない!ってことなのですね。
 上記のとおりの3つのことを違法性阻却事由と呼ぶこともあります。形式上,刑罰法規の罪の部分に該当しても,客観的に悪くない,よね,っていうものです。
 で,緊急避難は,この3つのうち,一番最後ですから,要件が厳しいのです。何でもかんでも緊急避難になったら,何のための刑罰かわかりませんしね。

 この緊急避難の要件として,①現在の危難,②補充性,③法益権衡などが言われており,今回は特に②と③が議論の分かれ目って感じがします。

 要するに,ブロッキングを認めたくない方は,②ほかに方法があるんじゃないの,警察とかに頼んだの?やることやったの?,③著作権でしょ,財産権でしょ,あとで金で補償できるもんちゃうの?表現の自由にも通じるもんと比べようがないっしょ,とこんな所でしょうかね。

 問題点はわかっていただけたかなと思います。

4 私の考え
 で,ま,一応通説的考えに従い,広い「通信の秘密」説に立っても,今回,緊急避難が認められると思います。

 まず,②の補充性ですけど,やることやって警察とか動いているのに,全く馬耳東風だったわけですよね,漫画村~♪
 それに,民事の裁判なんて糞の役にもたたないっていうのは,みんなもう知っています(にもかかわらず,今般の民事執行法の改正に水をさす向きもあるようで・・・,世も末ですニャー)。

 つぎに③ですけど,言うちゃー悪いけど,財産権たる著作権に何故差し止めがあるかって(著作権法112条),そこの理解が足りねえんじゃねえの~って気がしますよ。
 あとで金払えばって,今の損害が4000億円くらいらしいですけど,決着がついた後に誰が金払うのよ?漫画村の主催者が仮に捕まって,損害賠償請求が確定して,それ相応の額になったとして,そいつらが払えるか!ってわけですよ。想像力がな~っちゅう気がしますな。

 勿論,今回だけ,縛りはかなり厳しくする必要はありますけど,是でいいのではないかと思います。

 ま,とは言え,同じ著作権でも,これが音楽だと,No!No!だったと思いますね。

 やっぱ,音楽だと著作権者がでかい組織ですからね。
 大企業潰れろ!大企業のクソ部長みんなくたばれ!というジョニーロットン的ポリシーの私ですから,という理由もありますけど,やはり本居宣長が日本的なものとして,源氏物語を挙げたように,おそらく日本開闢以来,最も日本的なものが,漫画だから~ですかね。

 つまりは漫画のえこひいきですわ。日本の漫画のコンテンツの威力を皆さん,過小評価し過ぎですわ。
 あ,私,別に漫画それほど読んではいませんからね。私は昔から,小学五年生みたいな~何でもありの雑誌は読んでましたけど,少年ジャンプみたいな漫画だけの雑誌って買わなかったのです。なので,客観的に素晴らしいと思っているからこその,えこひいきなのですね。

 ま,日本とそれ以外の国の違いは,結局手塚治虫が居たかどうかに帰着するとは思いますけど,ともあれ,日本(世界でもあるのですけどね。)の今のコンテンツに陽に陰に与えた影響が凄まじいからこその~です。

 なので,一応弁護士なもんで,上記のとおりの屁理屈を述べましたけど,結局,好悪の問題かもしれません。
 ま,早めに立法されるのがベストだと言って,色々エクスキューズしておきましょ~ムフフフ。
1 ということです。
 中身については,過去の記事を見て下さい。

 まあしかし,確か最初の任命から3年経ったので,もうお役御免かと思いきやそうじゃないのですね。兎に角も,去年から今年にかけて特段の不祥事は無かった~♪ということで喜ばしいことかもしれません。

 もう10年以上デカい組織の中に居るってことはありませんから,辞令をもらうってこともないのですけど・・・この侵害判定諮問委員って,一応官職のようで,次官から辞令が届きます。
 ある意味びっくりしますね~。ま,何事も請われるうちが華ですよ。

2 あ,そうそう,請われると言えば,弁理士会の研修所の運営委員も,もう2年続けることになりました。

 弁理士の人は知っていると思いますけど,弁理士会の会務(委員会)の委員って,上限の期間というのがあります。ものによって違うのですけど,6年か8年です。
 弁理士会の研修所は8年です。つまり,4期ですね。

 これも知っている人は知っていると思いますが,昔は上限はありませんでした。弁護士会もそうでしょうけど,普通,上限はないと思います。
 ところが,とある委員会,まあ国際系の委員会ですけどね,そこで長く居た委員が私腹を肥やし・・・じゃないのですけど,海外視察と称して海外によく出張旅行していたのです。勿論,原資は会員の会費ですわ~。

 それが問題になり,長く居ちゃダメ!どんなもんでも長く居たら腐る!ってことで,上限が設定されたのです。
 まあ当たり前かなと思います。弁護士会でもこういう所は見習った方がいいのではないかなという気がしますよ。ときどき,会報に一弁の委員会の紹介が載っていますけど,おそらく代わり映えしないメンツじゃないかと思いますよ。ほんで経済的利益のあり得る委員会は,それこそ,幹部メンバーでの利権の回し飲み~見やすい理です。

 それは兎も角も,ということで,本来の私の任期は,昨年度でオシマイだったのです。
 ですが,おらんと困る~ちゅうわけでもないでしょうが,もうちょい居てください~ということになり,例外的に上限を伸長してもらったわけです。
 何が言いたいかというと,私が利権欲しさにゴリ押ししたわけではない!ってことですよ。

 何事も斜めに見るひとは居ますからね,私のように。なので,一応ここで言い訳というかエクスキューズしたわけです。

 ということで,また弁護士や弁理士の先生方に,内々で研修の講師のご依頼をすることになると思いますが(これを見ている先生の中でも突然あいつから電話が来てびっくりした~ということがあったのではないでしょうか。),というような感じですので,断らずに,気楽に受けて頂けると助かります。

3 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーです。
 本日もここ山本橋に来ております。
 
 今日の東京は朝方は寒かったのですが,日中結構気温が上昇しました。
 私の方は珍しく裁判所に行きまして,その後,農水省の日豊庵で昼飯を食って,多少散歩して帰った次第です。

 裁判所地下の日豊庵が潰れて,すき家になったことはここでも書いたとおりです。合盛りが好きだったわけで,農水省の日豊庵にそのメニューは無いのですけど,まあいいや~って所でしょう。
 何せやはりそば自体が美味しいですわ。この辺,さすが農水省に入ってるだけのことはあります。
 
 この時間で飯の話はいけませんねえ,腹が減ってきます。
1 今日は新聞の休刊日です。ですので,日経の法務面へのツッコミもお休み~。つーことでこんな話で行きましょう。

 勿論,私,有している資格は全部日本のものです。弁護士も,弁理士も,簿記も・・・ってわけです。英語さえ分かりゃ誰でも受かるpatent agentすら持っておりません。
 しかも,外国留学や外国駐在の経験も無く,何と言っても,東工大出身ですよ~♪国語も英語もからっきしダメ~♡っちゅうわけです。

 しかし,イソ弁時代から,英語の契約のレビューもしょっちゅうやっておりました。イソ弁時代は仕事選べませんからね。
 なので,上記のような経歴故,凄くいつも苦労して,冷や汗と普通の汗を両方かきながら,何とかやってきたわけですね。

 ということで,そういう感じで今まで買い進めてきた本が結構たまってきましたので,ちょっと紹介しましょうかねえ,という感じです。

 以前,職務発明の本で同じような企画をやりましたけど,その第二弾と言ってよいかなと思います。

 ということで,同様に発行日順に行きます。当然私が自腹で買った本だけです。
 価格は税抜きで。あと,役に立つ度合いを☆で示します(アマゾンのパクリ)。私の個人的・属人的評価なので,著者や出版社の皆さん,恨みっこ無し~ですよ~。

2 ここからがメインの話
(1)「国際取引契約実務マニュアル」(日商岩井株式会社法務リスクマネジメント部編著)中央経済社
 2004年3月発行 4200円 ☆☆☆
 非常に実践的な本だと思います。タームシートというかチェックリスト形式を序盤に紹介し,後半はその条項化というようなスタイルをとっています。タームシート部も条項部も,両方とも対訳が見開きについておりますので,非常に分かりやすいと思います。また,引き渡しと支払いという肝腎の部分はかなり豊富です。
 しかし,逆に言えば,ちょっとバリエーションを付けたいとかこんな条項を入れたいなあとかいうときには,これでは対応できません。
 なので,この本に載っているこの類型ピッタリという場合以外をどうするか,それは自分でってことでしょうね。
 あと,索引がありません。これも使いづらい所です。

(2)「英文契約書の書き方 第2版」山本孝夫著(日経文庫)
 2006年5月 860円 ☆☆
 日経文庫の読み方と書き方のやつの書き方の方です。
 このシリーズって本当の初心者向けだと思うのですけど,この書き方の方はちょっとハードルが高いですね。
 紙数の制限があるためでしょうけど,本当に重要なことは書いてありますけど,それに負けず劣らず重要なことも書いてほしいなあという気がします。
 ほんで,紙数の話がついて回るのですけど,結構な内容を文庫に押し込めたため,非常に読みにくいです。なので,他の本でも同じような話は書いておりますから,そっちを見てしまいますね。

(3)「英文契約書の読み方」山本孝夫著(日経文庫)
 2006年6月 860円 ☆☆☆☆
 日経文庫の読み方と書き方の,読み方の方です。
 今回,このブログの記事のため,発行日を読み方と書き方で確認したのですが,書き方の方が先に出てたのですねえ。意外でした。
 というのは,読み方の方が実に出来が良いのです。何でも処女作の方が出来が良いですからね。二作目の方が優れているのは珍しいと思います。
 この本,何が良いかというと,修辞・用語の意味を結構詳細に解説しているのですね。
 shallかwillかなんて分かっている人には当たり前の話でしょうけど,皆はじめは赤ちゃんだったのです。あと,ラテン語の変な言い回し~そんな所まで書いてあって非常に有用でした。
 いまだに,どう書こうかなあと迷ったときには,この本を見ますね。ただし,いかんせんやはり紙数の制限で,載っていない事項も多いので,それで☆を5つ付けるのは躊躇しました。しかし,値段から考えると実にコストパフォーマンスが良いですね。

(4)「ロースクール実務家教授による英文国際取引契約書の書き方―世界に通用する契約書の分析と検討〈第1巻〉改訂版」浜辺陽一郎著(ILS出版)
 2007年10月 2800円 ☆☆ 
 最初に紹介した(1)の本が実践的な本だとすると,こちらは全く実践的でない理論的?な本です。
 それぞれの条項に対する御託がずらずら書いており,もっと整理してから言えよ!と,読んでいてイライラする本です。300p以上あるのに,上記の値段ですから,コストパフォーマンスは良いとも言えるのですが,この先生の御託代という風に考えれば,so soって所じゃないでしょうか。
 なので,作成やレビューのときにはほぼ参照することはありません。

(5)「ウィーン売買条約と貿易契約」新堀聰著(同文舘出版)
 2009年3月 3500円 ☆☆☆
 ちょっと毛色の変わった本です。英文契約書そのものの話ではないのですが,ま,こういうのもってことで。
 ウィーン売買条約(CISG)に日本が加入してちょうど10年ですかね。で,やはり,このウィーン売買条約の理解は,BtoBの物の売買に関しては重要な話ですから,何かでは必ず勉強していた方が良いと思います。
 ま,ここでは書評なので,あまり色々言うのはやめておきますが,例えて言えば,日本国内の契約における民法みたいなもんだ,ということでしょうか(なので,適用排除もできます。)。

(6)「ニューヨーク州弁護士が教える英文契約書の基礎」松崎謙(レクシスネクシス・ジャパン) 
 2015年10月 3000円 ☆☆☆☆
 最近で一番参照している本じゃないでしょうか。分かりやすく見やすいので,事務所の机に置きっぱなしのことも多いです。
 まあ難点もないことはないですよ。私の仕事関係だとpatentだとかIPだとかのことは全く触れられておりません。でも,そういう特殊なことはしょうがないかなあという気がします。それにそういうのは自分で分かりますからね。

(7)「新国際売買契約ハンドブック」住友商事株式会社法務部,三井物産株式会社法務部,三菱商事株式会社法務部編(有斐閣)
 2018年1月 4100円 ☆☆☆
 すみません。ここに載せてはいるのですが,全然読んでません。
 ざっと見ると(1)の本の代替になるかなあという感じです。知財の条項の紹介もあるので,その辺はよく考えられています。さすが,大手の商社~♪って所ですかね。

3 まとめ
 こう見ると,日本の契約書関係の書籍と比べて非常に大きな違いがあることがわかります。それは著者です。
 (4)(6)以外,みんな商社関係です。この分野で,いかに商社関係者が英文契約実務にハマっているかわかります(大手渉外事務所から出してもいいような気がしますけど,そうじゃないのですね。)。

 まあそういうことが背景にあるのか知りませんが,あまり骨太な本は無いかなあという気がします。

 私が日本の契約書を学んだときに一番役に立ったのは,「ビジネス契約書の起案・検討のしかた」原秋彦著(商事法務)でした。
 この本は,条項例というのが殆ど載っておりません。ある意味,稀有なものなのですが,しかし,契約書をレビュー・作成するに当っての,非常に重要なことが書かれておりました。
 それは,根本からの理解が非常に大事だということ,ま,私が理学部出身でwhyを常に考える質だからかもしれませんけど,その辺が書いてあったのですね。

 ところが,今回紹介した本にはそういうことは望むべくもありません。ということは全てマニュアル~ということなのでしょうけど,多少寂しい感じがしますね。


 そういうこととは,また違う観点ですが,時系列的に並べると飛んでいる期間があります。

 私のお客さんは中小ベンチャー関係が多いので,基本的には,日本語の契約のレビュー等を依頼されることが多いわけです。やはり,国際,渉外関係は大企業~って所ですからね。そうすると,もはや自社で出来たり,大手の事務所に頼むわけです。

 ですが,ここ数年,本当,ここ数年顕著ですね。日本語だけではなく,英文契約書のレビュー等も頼まれることが多くなってきました。ですので,昔買った本だけでは足りず,新し目の本も買っているということです。
 恐らくこの流れはこれからもどんどん進むのではないかと思います。

 ということで,英語に堪能ではない弁護士向け(例えば街ベン)で,しかも骨太な話を起点にした,商社関係者でない著者による,英文契約書の本なんか出すと非常に売れるのではないかと思いますね。
 
4 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーで御座います。
 本日は,ここ京浜運河に来ております。

 
 今日は天気が良いものの,若干寒くて風も凄く強い日です。楽水橋を撮ったのですが,水面が揺れています。これは強風のためです。

 
 途中,こんな所でチルットが出没しております。注目するのは,張り紙です。「市場内撮影禁止」とあります。
 ここはどこかというと,品川屠場ですね。ま,今や公務員とは言え,ここで働いているということを内緒にしたいという人は沢山いるのだと思います。そして,それは尊重されるべき事柄です。

 私も,ここに来る度,生きるという意味の根源を突きつけられる気分(あくまでも気分ね。)になります。ですが,この場所私は嫌いじゃありません。だって,うまい肉食いたいと思いませんか~。

 昨日,実は妹の絵を日本橋三越まで見に行ったのですが,その帰りいつもよりちょっと高い寿司屋で寿司を食いました~。いやあうまかったすねえ。
 それと同様~魚とどこが違うんでしょ。

 いやあこう書いていると腹が減ってきました。

 さて,散歩は続きます。
 
 
 ここは既に目黒川の森永橋です。
 そう言えば,昨日のTBSの噂の東京マガジン,噂の現場で,目黒川の花見騒動の話をやっていました。私がよく散歩するこの辺の話ではなく,中目黒から池尻大橋の辺の話でしたね。

 ま,見た人は分かると思いますが,目黒川で儲けている方の人達が酷かったですねえ。スタジオの森本さん以下みんなびっくりしてました~。
 ま,アマレスの協会と同様,日本には今もびっくりする位の酷いガバナンスで堂々としている所が多そうですねえ。そういう所は早く潰れないかなあ~と祈る今日このごろです。

 
 ということで,最後はいつものとおり山本橋です。気温は低いですが,絵柄は既に初夏です。

 あ,そうそう,レッスルマニア,中邑真輔のチャンピオンはいまだ成立せず,でした。残念でした。アスカも,ネイチャーボーイの娘(パパそっくり)に敗れてうーんという感じです。

 ま,プロレスって台本がありますし,特にWWEのような大企業となると,緻密な台本で構成されております。なので,結果にケチをつけると台本にケチをつけることになるのですが,まだまだ~と判断したのでしょうね。

 つまり,誰をチャンピオンにすると一番客が入り,ペイパービューの売上が高くなるかということです。で,今はAJスタイルズなのでしょうね。
 ちなみにAJスタイルズは,典型的な白人です。WWEの客層には合っていると思います。

 ただし,今後はよくわかりません。実は,この一戦のあと,怒った真輔がスタイルズの股間を強打するというフリが行われたらしく(当然ここも脚本があります。),真輔は今後悪役(ヒール)を演ずることになるようです。
 AJスタイルズは当然ベビーフェイスですから,ヒールとは絡む機会が多くなり,それ故,盛り上げの一つとして,短期間だけのチャンピオンという筋書きも有り得るところです(ジンダー・マハルのパターンですね。)。

 兎も角もお楽しみは次回以降ということです。
 
 


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