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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 首記は,先週の金曜,弁理士会の中央知的財産研究所(とは言っても,別にそういう建物などがあるわけではありません。バーチャルなもので,プロボノの委員会というものを想起すると良いと思います。),主催の公開フォーラムです。

 ここでも色んな付随する話題とともに,何度か取り上げました。

 で,今回は,上記のとおりのタイトルですので,久々,知り合いの弁理士に全く会いませんでした。
 中央知的財産研究所の公開フォーラムの中では恐らく近時ないくらいの不人気だったのではないかと思います。

 まあ仕方ないですよ。
 訴訟における証拠ですから,まず訴訟ということで,弁理士の普段の仕事とは関係が薄いですわな。しかし,弁理士の人で侵害訴訟に興味のない人って少ないと思いますから,実体法的な話なら,結構人が来ます。
 ところが,今回,証拠という訴訟法的な話だから,あ~もういいや~と思った弁理士が多かったのではないかと思います。

 そういう気持ち,分からないでもないですね。

 でも,今回の議題がお題に上り,1年か1年半くらいも色んな先生方が検討していたのは,弁理士の普段の仕事に,実は重大な関係があるからですよね。

 奇しくも講演者の一人である小林先生からは,特許の訴訟も特許出願数もシュリンクしているのは,訴訟での証拠収集が問題だからではないのか,という旨の発言がありました。

 つまり,侵害訴訟の原告である特許権者が証拠収集をして,請求認容まで持っていくわけです(証拠が不十分なら,当然請求に理由なしで敗訴になります。)。
 なので,証拠収集の所がイマイチだから,不十分な証拠しか集められず,または不十分な証拠すら集めることができず,特許は絵に描いた餅となり,そんなんなら,金をかけて特許出願なんか無駄なこった~というスパイラルじゃない?ってことですね。

 だから,ここは重要な話です。
 先日,最新号のジュリストの記事を紹介しましたが,そこでの大野先生の問題意識も,基本このことです。

 ですので,多くの弁理士にとって興味のわかない話だったかもしれませんが,ちょっと俯瞰した目でみると非常に大事な話題だったわけです。

 とは言え,大学の先生はちょっと興味が自分の研究等のみに向かい過ぎで,何だかなと感じましたよ,確かにね。
 冒認出願の主張立証責任についての発表なんて,この議題でやることかなあと思いましたし,結局アメリカのディスカバリーの宣伝に終始した発表もありましたからね(両方とも学者の先生)。

 まあでもこの論点,立法でどうにかしようという話もあるわけですから,もう少し興味を持ってもらわないと,うまく持って行きようもなくなるのでは無いかと思います。

 ま,勿論,別に世間の特許出願数が少なくなろうが,うちの事務所は無茶苦茶出願依頼が来ているので,関係ねーやという事務所はいいのかもしれません。でも,それっていつまで持つ話なのでしょうね。

2 ところで,昨日凄い夕立があってから東京の方は空気が入れ替わったって感じがします。北の寒い空気が太平洋高気圧の暖かい空気を押し出したという所じゃないでしょうか。

 正直かなり涼しい~です。一気に秋という感じがしたのは私だけでしょうか。いやあ天候不順だと景気に響きますからね。7月の梅雨明けまでの,あの暑くて太陽ギラギラの天気は一体どこへ?
 夏休みまでには回復することを願いましょ。

 さて,今日はこの後,午後から研修の司会となっております。

 弁理士会の研修所のお務めなのですが,それも今年度一杯ですから,張り切ってやりますよ。その研修に行かれる方は弁理士会にてお会いしましょう。
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1 ということで,早くも8月になりました。
 東京の天気はイマイチなのですけどね。

 さて,先月から再開したまとめを今月もやりましょう。何せ,気紛れなものですけど,まだ飽きてはいないということですね。

 1位は,7/27の534件です。この日は何かというと,最近読んだ知財の雑誌のまとめでしたね。
 2位は,7/24の533件です。わずか一票差ですわ。この日はごっちゃ混ぜ,私の著作がもうすぐ出ますよ的な回でした。

 で,今回は趣向を変えて,どのIPからの接続が多いかっていうことをやりましょう。
 訪問数7119の中です。1位から6位です。
  ocn.ne.jp     746      10.48%   
 infoweb.ne.jp     465      6.53%    
 ucom.ne.jp     252      3.54%    
 asahi-net.or.jp     237      3.33%    
 plala.or.jp     229      3.22%    
 101.110.22.*     223   3.13% 

 そして,11位に
  219.127.89.*     157      2.21%
 が入っています。

 実は,接続プロバイダーではない,6位の101.110.22.*と11位の219.127.89.* は同じ所です。
 Japan Patent Office(JPO-INTERNETとJPO-OA2015の2系統あるということです。),つまりは特許庁です。

 なので,特許庁は,7119件のうち380件,つまり5.3%の占有率もあるわけです。これはアクセス数ではなく訪問数ですので,いかに特許庁が熱心にこのブログを見に来ているかわかります。

 勿論,DNSを設定している所は,whois機能でどこの会社,どこの法律事務所,どこの特許事務所というのが分かるのですが(六本木にある最近五大事務所と言われるようになった某法律事務所や,丸の内に移転したパパが共同代表の特許事務所や,やはり丸の内にある日本一の特許事務所のipはよく見かけますねえ。暇なのかしら~♫),それにしても特許庁は異常な比率です。
 まあホワイト官庁と呼ばれるだけあって,暇なのかもしれませんね。でも,あんまり外のサイトばっか見ているとウィルスに感染するかもしれませんぞ。このブログだって安全かどうかなんてわかりませんもん。
 そうすると,裁判所のように外のサイトが見れなくなるかもしれませんね(でも未だにときどき,裁判所からのipが入るんだよなあ。例外的に見れるPCがどこかにあるんでしょう。)。

 あと7月の流入元は,1位がグーグルで,3093件。2位がヤフーで1389件,3位がIPtopsで261件,そして4位が自分の事務所のサイトで170件です。
 今月はiptopsからの流入は少なかったようです。

 あと,私の事務所のサイト??と思ったのですが,これ昔のサイトですね。http://www.iwanagalaw.jp/1252.html
 恐らく,これをブックマークか何かしているので,こちらから飛んだのだと思います。
 しかし,今のサイトで同じ内容は,http://www.iwanagalaw.jp/patent-lawsuit/ですので,こちらをブックマークしておいた方がいいと思います。

2 しかし,先月は色んなことがありました。

 月初めに弔事で急遽帰省することになり,てんやわんやの短い帰省の後,今年の健康診断結果に問題ありということで大きな病院を受診し,梅雨明けしたら梅雨入りし,二作目の著作は漸く校了した,って感じですかね。

 長く感じる1ヶ月でした~。

 あ,気温の統計もやっていたのでしたね。ちょうどいいので,先月のデータをまとめておきましょう。
 7/1 25.3
 7/2 32
 7/3 32.5 私の思う梅雨明け
 7/4 29.9
 7/5 31.4
 7/6 30.7
 7/7 32.3 
 7/8 33.7
 7/9 32.5
 7/10  32.1
 7/11 31.6
 7/12 33.1
 7/13 33.4
 7/14 32.4
 7/15 33.7
 7/16 34.9
 7/17 35.0
 7/18 32.7
 7/19 31.1 梅雨明け
 7/20 32.3
 7/21 33.7
 7/22 32.5
 7/23 28.5 再度の梅雨入り?
 7/24 32.9
 7/25 32.7
 7/26 24.9
 7/27 26.7 
 7/28 32.3
 7/29 33.5
 7/30 29.2
 7/31 33.0

 晴れたら暑いけど,雨なら結構涼しいというのがよく分かると思います。気温というのは非常によく出来たパラメータですね。

 先週末は諸事情でサーフィンに行けなかったのですが,台風からのうねりはまだ健在のようです。さあ今週末はどうかな~。

3 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます(最近タモリ倶楽部は中止のことが多いですね。)。
 本日は,ここ山本橋に来ております。
 
 このはっきりしない天気,見て下さい。昨日は多少晴れ間もあり,結構気温も高くなりましたが,今日はこの調子です。

 これから夕方にかけてかなりの夕立となりそうです。
 

1 高校野球~の話でもあるのですが,まずは昨日のRIZINです。

 地上波で格闘技がまた見れるようになったのは非常に嬉しいことです。で,昨日7/30の夜7時から9時までRIZINをやってましたね。
 法曹関係者は意外と格闘技好きは多いので,見た人は多いと思います。
 
 で,私が印象に残ったのは,放送での最後の試合で,実際の会場でもメインイベントだった堀口VS所のバンタム級トーナメントの試合ですね。

 そりゃ下馬評は圧倒的に堀口選手でしたが,歴戦の強者の所なら多少何とか出来るのではないかと思ってました。レスリングシューズなんて履いてたりしましたし。
 ところが,もうパンチに全く対応できずに力負け~。Pride時代,日本人が外国人にやられていた典型的パターンを見るようでした。

 まあ堀口選手は前の試合の元谷選手との試合でも,この体のどこにそんな力が・・・ちゅうくらいの差がありましたので,日本人相手ならもう相手にならないでしょう。

 バンタム級トーナメントは良いのですが,もうこれで堀口選手の相手が居なくなったのではないでしょうか。せっかくの地上波ですが,もうひと工夫ないと大ブレイクは難しいと思った次第です。

 さて,負けた所選手,下馬評とおりということで,ちょっと一時代過ぎたって感は大いにします。勝ち負けの予め決っているプロレスとは異なり,格闘技の世界は厳しいです。

 あとテレビで見た限りですが,山本美憂選手,勝つには勝ちましたが,相手が弱かったのでそんなに大喜びすることか?という所だと思います。どうしても,腕ひしぎ十字固めの防御が弱く,バリバリの柔術家とか寝技得意な選手だとあっという間に負けていたでしょうね。
 やはりちょっと対応力がないというか,歳のせいというよりも,性格の問題かもしれません。レスリングにこだわりがあるのは別に悪いことではないのですが,強くなるためにはどうすればいいか,時間もないので,直線的に進んだ方がよいのでは?と思った次第です。
 勝負の世界の厳しさは,山本美憂選手の試合の方からより強く感じた所です。

 ということで,昔のPride時代ほどのブレイクをRIZINがするのには,もう一つ二つ,何か目玉が欲しいです。桜庭とダン・ヘンダーソンの懐かしリバイバルではなく,ね。

2 で,高校野球は宮城県以外,土日で決まりました。

 昨日の東海大菅生VS早実も,ちょっと外出していたため,iphoneでライブ中継を見ていたわけですが,まあピッチャーの差でしょうね。菅生のピッチャー良かったですもん。ありゃ打てない。

 刑事訴訟が検察官のもののように(裁判官のものじゃないのです。),野球はピッチャーのものです。

 私には昔から探偵ナイトスクープでやって欲しいものがあります。
 それはプロ野球のチームと高校野球のチームを用意して,お互いのピッチャーを交換して対戦するというものです(プロのピッチャーの球を捕れないといけないので,キャッチャーも交換する必要があるかもしれません。)。

 つまり,超高校級のピッチャーのチームと超高校級のバッターのチームの対戦です。
 まともに考えると,8人プロ野球の超高校級のバッターのチームが圧倒的に勝ちそうな気がしますが,彼らと対戦するのは,プロ野球の投手なわけですからね。

 勝敗もその投手の調子次第~って気が実にすると思いませんか。だとすると,同じ高校生でも同じです。良いピッチャーが出たらそうそう打てるわけじゃないってことです。

 早実はそれでも決勝に来たわけでよくやったのではないかと思いますね。

 あと,東東京大会で,うちの事務所にもそこそこ近い,東海大高輪台が決勝まで進んだのですが,惜しかったです。東京にも結構長い間住んでいるのですが,あんまり地元意識はみたいなものはありません。でもちょっとだけ応援していたもので・・・。

 さて,気が早いですが,これで優勝候補は,大阪桐蔭と横浜の2強ってことなんですかね。
1 人事の話と言っても,某防衛相だとか,某党代表だとかの話ではまずはありません(まあその話もしますけどね。)。

 我らがタムタムです。あ,タムタム知らない?あんた通じゃないねえ。
 タムタムのことはこのブログで何回か書いてますので,それを見てください。この記事の左にわざわざ検索画面設けてますので,そこからですね。

 何とタムタム,この度,高裁の長官になるそうです。
 東京高裁の部総括になったときは,いやあ出世したもんだと思ったもんですが(通常,東京高裁の部総括は,原則としてアガリのポストなわけです。そこまで行くこと自体ですげえなあっちゅうことです。),その後,東京家裁の所長になり,さらにこの度,高裁の長官~ですからね。

 私にとって,長官といえば,国際科学技術庁のアンダーソン長官~くらいですが,それ以外の知り合いが長官になるとはびっくりしますね。

 ま,つーか,裁判教官というのはそもそもそういうポジションなのだ,ってただそれだけなのかもしれませんが。

2 で,今回,稲田さんも蓮舫さんも,職を辞することになったのですが,私は,実に日本的だなあと思いました。

 両者に共通していることがありますよね。それは身内から梯子を外されたってことです。

 そして,どうしてそうなったかは簡単ですわ。両者の共通点,そうそれは女性だったからです。

 皆さん,どうですか?

 このブログ,勤め人の読者が多いですよね。
 自分の上司が女性で,さらに年下だとしたら?男の年上の上司の場合と同様に付き合うことができますか?

 私は多分無理です。私だと,どうですかねえ~,おそらく何かある度ごとに足を引っ張ろう引っ張ろうとするのではないかと思います。

 だって,私は嫉妬深いですもん,そう蛇蝎のように。

 でもそれって私だけ?じゃないですよね,多分。
 男の嫉妬は厄介ですね。ネットをちょっと探ると色んなことに対して色んな表現がありますが,男の批判の9割は嫉妬ですよ。単なる嫉妬。

 私のブログも悪口が多いですが,それもこれも嫉妬のなせる業です。

 ただね,自画自賛なのですが,私は嫉妬深いってことを自覚しているからこそ,一人事務所でやっているわけです。このブログでも私ってそんな人間って明らかにしております。それもこれも予測可能性のためです。

 人権派かと思った,お金じゃなくやってくれる人だと思った,そんな勘違いは私の依頼者には無いでしょう。中国人嫌いでも差別主義者でも構わん,この事件を解決できるほど優秀ならそれでいい,黒い猫でも白い猫でも鼠を捕るのが良い猫だって考えの人には合致すると思いますのでね。

 まあ私のことはいいのですが,私同様のゲスもんにもかかわらず,さも良い人で優秀で~みたいな姿を仮装したオッサンらが,日本の中枢にはたくさんたくさん居る,実に居る,そのことが今回明らかになりました。

 どうですか,嫌われ者で,人を引きずり下ろすことしか考えていない人達は,そろそろ腹をくくって一人でやった方がいいと思いますけどね。私がそうしたように。
 本当,このまま組織を腐らせるんじゃ,日本にとって,百害あって一利なしですわ。
1 本日の日経朝刊に特許権侵害訴訟,しかも提起の話ではなく,その結果の話が2件も載っておりました。実に,珍しいのではないでしょうか。

 まずは,1つ。
 昨日気の早いIT業界系のニュースサイトでは紹介されておりました。 
 例のフリーVSマネーフォワードの訴訟の結果です。

 「沖中康人裁判長はマネーフォワードの特許侵害を認めず、同社の会計ソフトの提供・販売差し止めを求めるフリーの請求を棄却した。

 ということらしいです。

 まあこんなの判決見ないと何とも言えないわけですが,本日現在裁判所のサイトにはアップされておりません。
 ところが,某IT業界系のサイトでは,勝訴した側から手に入れたとして既に全文の掲載がされております~ある意味凄えや。

 私もそれを見たので,詳しいコメントが出来ることは出来るのですが・・・,ちょっとやめておきますわ。色々ありますので。
 後継ブログでは紹介しようかなあって所です。

 あと,この事件では上記の某IT系サイトを初めとして,様々なコメントが既にありますが,皆さん,「仕訳」っちゅうのが分かっていないようですね(これについてはあんまり事件と関係ないのでコメント出来るわけです。)。

 仕訳は複式簿記の基本中の基本で,まずはその仕組が分かっていないとダメです。 
 そして,それが簿記の入り口に当たるのですが,実際クソ面倒だということも分かっていないとダメです。

 会社で経理担当している人はよく分かると思うのですが,技術だとか特許だとかだけだとその辺の塩梅が分からないと思いますね。

 私は自慢じゃないですが,日商簿記2級なので,よーく分かるわけです。
 とは言え,コメントはこの程度で。

2 つぎはもう一つ。

 「中外製薬が自社の軟こうの製法特許を侵害されたとして、後発医薬品メーカー3社に約13億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(沖中康人裁判長)は27日、3社に計約10億円の支払いを命じた。

 中外製薬で軟膏の特許ですから,もうお分かりですね。例の,マキサカルシトールの特許の件です。

 第一次訴訟は最高裁まで行き,原告勝訴で終わりました。

 で,これに余勢を駆った原告が,他の後発医薬品メーカーを訴えたというものですわ。ということで,当然侵害が認められたということです。

 こちらもまだ裁判所のサイトに判決のアップはありません。

3 あ,でも奇しくも,両方とも,沖中部長の47部ですね。ちょっと前は話題の事件は29部の嶋末部長の所が多かったような気がするのですが,まあ偶然でしょう。

 ま,しかし,栄枯盛衰と言いますか,IT業界と薬業界で正反対の結論です。
 この2つの業界は特許関係もアグレッシブな業界で,マスコミの話題に上ることも多いと思います。
 それ故,何かの暗示のような気がするのは私だけでしょうか。
1 東京は本日も梅雨寒ってところです。
 まあ,遊びに行かない場合は,こんな気候でも構わないのですが,レジャー施設の関係者は大変でしょうね。だって,夏休み始まってから,天気がイマイチなんですから。

 7/23の日曜に,サーフィン行ったときも,サーファーすら少なかったですからね(まあ超オンショアだったので,物好きしか入ってなかったという話もありますが。)。
 海の家なんて泣きたいんじゃないでしょうか。

 さて,今日はこんな話。
 実は,今月号のパテントが非常に面白かったので,それだけでも良かったのですが,他の雑誌も買ったため,こういう感じにしました。
 ということで,勝手に来る雑誌と,定期購読している雑誌と,特集によっては買う雑誌~って所ですね。

 こんなやつらです。
 

2 では,一番書きたかったパテントから行きましょう。
 パテント2017年7月号の特集は「パテント誌 創刊70周年記念」というものです。

 この特集が,メタ的で実に面白かったのです。
 他の雑誌の編集に,あんたパテントどう思う?みたいに聞き,それを記事にするという,ある意味禁じ手というか反則技の特集だったからです。

 まあ,このブログもかなり赤裸々に色んなことを書いていますので,メタ的な話にも及ぶ場合もあります。しかし,弁護士の場合,守秘義務というのがありまして,限界がすぐに来ます。

 ところが,今号のパテント誌は,「特許ニュース」,「発明」,「NBL」(この選択はようわかりませんが。),「知財管理」の編集に突撃インタビューしております。
 職業編集者だと絶対出ない発想だと思いますので(例えば,文春が,新潮やら朝日に取材して・・・考えられない!),私は素晴らしいと思いますね。良い意味の素人であり,こういうスタンスは忘れないで欲しいと思います。

 あと,巻頭の座談会も面白かったです。
 弁護士の原稿は載せたくないというのをハッキリ言っております。まあそりゃそうですわな。だって,パテントは弁理士会の会誌でもありますから。

 私も3月号論文を載せてもらいましたので,多少,気を使わせてしまいましたかなあ~。でも,知らないかもしれませんが,私は弁理士試験を受かった「弁理士」なので,編集者の皆さんと同じだと思っております。

 あ,そうそう,今,「弁理士の業務の実態等に関する調査研究」アンケート調査がまわってきております(弁理士会からメールで協力してくれ~と届いたと思います。)。
 これについて,自由欄がありましたので,私は,弁理士法7条2号を是非削除してくれ~と書いておきました。

 ちなみに,弁理士法7条はこんな感じです。

第七条  次の各号のいずれかに該当する者であって、第十六条の二第一項の実務修習を修了したものは、弁理士となる資格を有する。
一  弁理士試験に合格した者
二  弁護士となる資格を有する者
三  特許庁において審判官又は審査官として審判又は審査の事務に従事した期間が通算して七年以上になる者

 2号は,「二  弁護士となる資格を有する者 」です。要らないでしょ,これ。

 弁護士は,弁護士法3条2項にこんな規定があります。
2  弁護士は、当然、弁理士及び税理士の事務を行うことができる。

 つまり,弁護士の先生方は,別に「弁理士」じゃなくても,弁護士だけで弁理士の仕事はできるのです。つまり,弁理士法7条2項を削除しても,弁護士の皆さんに実質的には何らの不利益はありません。

 ならばいいじゃないですか~。名前だけの弁理士で客を釣ろうとか,見栄えが良く~なんてことは,資格の王様,弁護士さんに限って考えられない,でしょうからね,ムフフフ。

 ちなみに,韓国も同様な規定があったのですが,数年前弁理士法から削除されております。韓国は最近も軍艦島の映画の件などもあり,いやあとても付き合いきれねえなって感じなのですが,良い所はドンドン真似した方がいいですし,そうすべきでしょう。偏見なく,ね。

 おっと,また議題から逸れそうなので,次に行きましょう。

3 ジュリストです。
 ジュリスト2017年8月号の特集は「特許紛争の現代的課題」です。
 ジュリストは,昔はだれが買うんじゃこんなのっていう,非常に総花的で,しかもクソサヨク臭のする雑誌だったのですね。それが何故か(何故かというと要するに売れなくなったのでしょう。),2012年から企業法務寄りになり現在に至ります。

 ここでもときどき,紹介します。その前の買ったやつを見ると,1年に1編くらい知財の特集があるようですね。

 で,今号の白眉は,巻頭の大野総合の大野先生の論文でしょう。
 「特許権侵害訴訟における証拠収集手続に関する立法の動向と実務上の問題」です。

 正直,かなり辛口と言ってよいのではないかと思います。まあ立場上わかるのですけどね。

 大野先生は,知財紛争処理タスクフォースのメンバーでした。
 ところが,それから,知財紛争処理システム検討委員会→特許制度小委員会と移るにつれて,見るも無残な当たり障りのない,しょうもない話に成り下がったのは,ここでdisったとおりです。

 まあ今の日本のメーカーの製品もそうですが,大体関与する人が多ければ多いほど,製品って魅力がなくケつまらんものになっていくわけです。
 法制度もそうですね。

 なので,最初の会議のメンバーの大野先生としては,このウスノロどもが何当たり障りのない下らない案に変えてんだよ,バーローめっていう所があったのではないでしょうか(論文なので,こんな下品な表現はありませんが,憤りは至る所から立ち上ってわかりやすいものでした。)。

 いや,大野先生の言うとおり,あれやこれや考えてないで,取りうる手段全部やんないと,本当全員オジャンになると思いますけどね~。

 で,あとの論文は,実は大したことはないです。
 ま,興味ある人はいるかもしれませんが,渉外系の論文が2つ,延長登録された特許権の話が2つと,ちょっと偏りのあるものでしたからね。
 弁理士の黒川先生の論文は最近の私の問題意識とダブる所もあって面白かったですが(例えば,リバースエンジニアリング出来ないものと公然実施とかね。)・・・。

 あ,そうそう,一つ面白いものがありました。某I先生の論文です。今号が手元にある人には見てほしいのですが,p52の注です。
 I先生とT先生は仲悪いんですかね。A教授VS蛇蝎先生のを初めとして,知財法の学者村は色々闇が深そうですニャ。

4 最後はL&Tです。
 最新号は76号ですかね。

 ま,と言っても,これは上記2つのオマケです。75,76とイマイチでした。
 定価2,300円もするんだから(私の今度出すより高いのですよ。),もう少し何とかして欲しいもんです。

 今回の特集(いつものように座談会~。本当,L&T&Zに変更して欲しいもんです。)もメンバーはそこそこいいのですが(喜連川先生は冴えてましたね。),議題が何ともフニャフニャでちょっと惜しい感じでした。

 期待していますよ~じゃなきゃもう買わん。
1 たまには,技術の話でも,ということです。

 まあ,とは言え,理系弁護士なんて言ってますが,所詮はインチキな理系ですからね(まさにIT(InTiki)弁護士)。
 だって,そもそも弁護士なんて典型的な文系の仕事であって,理系なわけがない~♡。
 こういうのも,宣伝ってことですわな。なので,ま,話半分程度で聞いておいた方が良いと思いますよ(あ,もうそんなの百も承知~。こりゃ失礼しました。)。

 で,首記は,今日の日経の1面のトップですね。ポイントは,日本と直接の関係は全くないのにも関わらず,この紙面の取り扱いの大きさ,という所だと思います。

2 主役は,韓国のLGで,生産地が中国ですからね。日本とは無関係です。
 ですが,この有機EL,開発の先行は日本で,上市も日本が先行していたのにも関わらず,まあ無残な状況です。

 有機ELの原理はどこかで見てもらうとして,簡単に言えば,電気をかけると光る物質があり,それを液晶ディスプレイにも使われているTFTの上に乗っけたっていうものです。

 ですので,液晶の技術との親和性は高いわけです。私のソニー時代の知り合いで,液晶から離れ,有機ELの方へ移った人は多く居ました。今どうしてんだろうねえ。
 ということで,日本勢は出遅れたわけです。

 以前の記事でも書いていますが,ちょい前の有機ELって焼き付きが酷かったのですね。
 ですが,中小型のスマホ用のものではサムソン,大型のテレビ用ではLGが,焼き付きを克服したのか,開発・量産に成功しています。
 
 じゃあ焼き付きが無くなったのかというと,本質的にはまだ存在するのではないかと思いますが,両者とも上手く回避したのではないかと思います。

 まず,スマホ用のサムソンの有機ELの方ですが,本質的に焼き付きがあるのではないかと思います。ですが,スマホってそんなに長時間見続けますかね?頻繁には見るけど,同じ絵をずーっと見るってないのではないかと思います。
 私のスマホはiphoneですが,気がつけば,画面がすぐに真っ黒になります。使うときはホームボタンを押して呼び出すわけです。電池の減りを防止する機構です。
 この機構と使い方により,有機ELでも目立つような焼き付きはないのだと思いますね。

 つぎに,テレビ用のLGの方ですが,これは焼き付きが無いようです。以前の記事に書いたように,有機ELの焼き付きって,画素のRGBの各色で寿命が違うということが本質なわけです。ところが,LGの有機ELは画素がRGBに分かれておらず,全部白色です。それをカラーフィルタで分光しているのですね。
 なので,どんなにRGBで寿命がバラバラでも,少なくとも焼き付きはない!ということになります。

 テレビはスマホと異なり,すぐにスリープモードに入るわけには行きません。実質的に誰も見ていなくても1時間2時間平気で点けっぱなしの状況なんてよくあります。そういうときに焼き付きが起こりそうなのですが,白色有機EL+カラーフィルタというのは上手い回避策です。

3 さて我らが日本の会社ですが,本日の日経にはこんな風に書かれています。

「液晶から有機ELへ。ディスプレー産業の構造転換の波に乗れないのが日本勢だ。ジャパンディスプレイは数千億円規模の投資が必要な有機ELのパネル工場を自前で建設する資金力がない。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業傘下のシャープも技術の遅れを挽回するため研究開発を続けている。両社とも技術トレンドを読み誤った代償を数年単位で支払うことになりそうだ。

 ムハハって感じですね。

 日本勢には起死回生の印刷プロセスがあるじゃないか~と,ちょっと物知りの人は思うかもしれません。
 しかし,皆さん,知らないでしょうが,液晶でも印刷プロセスを導入して,製造コストを大幅に下げようという動きがあったのです。

 それが国プロ,フューチャービジョンでした。詳しくは私の昔の記事を見て下さい。

 ですが,結論から言うと全くダメでした。
 印刷プロセスは確立出来なかった上,印刷プロセスではない通常の真空プロセスでも大幅にコストが下がりましたので(韓国台湾勢の大幅参入ですね。),全く意味なし~になったわけです。
 今,このフューチャービジョンをグーグルで検索しても,2000年代前半の記事か,私の昔の記事くらいしか検索できません。そういうことです。

 今また,起死回生の策として,有機ELでも印刷プロセスがどうのこうの~ていうがあります。
 でもねえ,本当遅いですよ。時機後れですわ~,重大な過失により時機に後れて開発しようとした技術については,これにより投資の無駄となると認めたときは・・・ってやつです。

 でも,却下の判断ができる裁判所と違って,今更の印刷プロセス,誰が判断できるのかなあ。総合電機のシャープはそれをやらないということでもまだ他に注力できるからいいけれど,ジャパンディスプレイはどうすんでしょ。おーこわ。ね~たくちゃん。

 新たなことを考え,それに向かった方がいいのでしょうね。

4 追伸
 本日の東京は珍しく雨です。夕立系じゃなくここまで本格的な雨はいつ以来って感じですかね。

 東京は日曜から天気がイマイチなのですね。今日みたいな雨にこそなりませんでしたが,曇りがちでまさに戻り梅雨って所でしょう。

 で,こういうときに限って,先程まで外出しておりました。まあ猛暑日よりはいいですかね。

 久々の弁護士会への用事で,倫理研修でした。

 弁理士でも弁護士でも大体倫理研修ってmustの研修で,それは一弁でも例外ではないのです。 
 ですが,今回の倫理研修のお題が,複数弁護士が居る事務所での利益相反と,債務整理事件における非弁提携という事例だったので,うーんって感じでした。

 というのは,うちの事務所は弁護士が私しか居ませんので,事務所内で同一事件の原告と被告の代理人が併存する!みたいな状況にはなりようがありません。
 また,ちょっと昔には債務整理事件もやっていたのですが,ここでも過去書いたように,法テラスから足を洗いまして,と同時に弁護士会での法律相談もしなくなりましたので,今は全くやっていないのです。

 なので,あんまり現実味のない事例だったかなあという所です。

 ところで,こういう倫理研修って,登録5年とか10年でやりますので,同期だったり知り合いの弁護士が居たりします。
 で,皆さんそんなときってどうしますか?

 1 こちらから声をかける
 2 ガン無視する
 3 1と2の中間

 私は3ですね。
 凄く親しけりゃ,そりゃ1でしょうが,それよりも同じクラスだとか同じ実務修習地とかでもそこまで親しくないって人の方が断然多いです,私の場合。

 なので,相手から声を掛けられりゃそりゃ答えますが,それ以上に私から声をかけるって無いですね~。
 他方,2も無いです。私そこまで気が強くありませんから。基本,気弱なナイーブな感じですからね,しかも人嫌い,まあ所詮は理系です。
 ということで,終わると同時に一目散に会場を後にしたわけです。話しかけられると怖いですからね。ムフフフ。

 ところで,今回の倫理研修は,ちょっと人が多すぎでしたね。
 2時間の研修で,私の発言回数はたった1回~。
 勿論,いつもの調子での発言だったので,司会の先生に,このバカタレに水を向けるのはもうやめておこうと思われたのかもしれませんが,ちょっと少ないですわ~。

5 追伸2
 先日少し書いた地元の高校野球の結果ですが,結局,明豊が優勝し,甲子園行きが決定しました。
 良かったですね。

 ただし,ちょっと気になることがありました。

 明豊の初戦からの結果です。
 11-2 大分鶴崎
 12-1 佐伯鶴城
 10-1 中津南
 13-3 大分舞鶴
 7-0 大分商(決勝)

 いずれもボロ勝ち,楽勝です。ま,要するに,明豊は大分レベルでは頭一つ二つ抜けているってわけです。

 さあ,そういう状況でも,全国レベルの甲子園ではどうなのでしょうね?
 これで一回戦負けるようなら・・・まああまり考えたくもないですが。それがちょっと気になることってわけです。
 
 
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。
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