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知財,特に特許を中心とした事件を扱っている理系の弁護士の雑記帳です。知財の判決やトピックについてコメントしたいと思っております。
1 あれから7年ですか~。短いような長いような,色々思う所です。

 大きな被害があったのは東北なのですが,東京でも死者が出ておりますし,ここでも書いたように,本当ああ死んだ~と思ったわけですから,他人のことよりもまず自分と思った時だったわけです。

 あのときの教訓はまだ生きておりまして,事務所にスニーカーを置くようにしています(散歩のときはこれに履き替えます。)。
 それだけじゃなく,通常履く革靴も歩きやすさ中心に選びますし,それこそ裁判所に行くようなオフィシャルなことのない限り,通勤はスニーカーです。
 さらに,通勤のカバンもリュックになりました。両手が空いているというのは,いざというときに便利な筈です。
 
2 天災は忘れたころにやって来るとは寺田寅彦の言葉らしいです(本人ではなく,親しい地震学者がそう寺田寅彦が言ってたみたいに自著で記したのが始まりのようです。)。 

 7年前のことは,まだ忘れてはおりませんので,暫くはここらへんに大きな地震は来ないでしょう。
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1 今日は凄いしけっているという朝で始まりました。東京の話ね。
 昨日は,雨で気温も超低く,久々真冬のコートで出勤したくらいなのですが,昨夜遅くから,風の向きが変わったらしいのですね。

 そのため,恐らく,外気温より室内の気温の方が低いという現象が生じ,窓の結露が,室外側に生じたりしておりました。
 私の事務所は5Fにあるので,まだいいのですが,事務所のビルのエントランスから,エレベーターホールまでびっしり結露で,管理会社の方は大変そうでしたねえ。

 ということで,本日は暖かい日ですね。

 で,何の話でしたっけ?あ,セミナーね。

 「<エンジニアと知財担当者のための>  特許出願・特許明細書作成の実務ノウハウ」というやつです。3/23の金の午後一杯,大田区のpioでやるというやつです。
 ご興味のある方はこちらからです。

 で,このセミナーの中身は,早い話が,この私の書いたの解説です。
 
 これですね。 

 前に書いた本の「知財実務のセオリー」についても,やはり解説のセミナーはやりました。なので,こういう本を出したときのデフォーなのでしょうね。

 とは言え,いつになくレジメの作成が遅いです。
 私は何事も早いのが良い所なので,通常,2週間前なんかとっくに作成は終わっています。ですが,今回はスローペースです。

 ま,2月の後半から,細々とした依頼,しかも締切のあるものが来て,多少時間が取れなくなっているというのはあります。何事も請われるうちが華ですので,それはそれで良いのですが,問題はもう一つです。

 どうも,イマイチ書く気になれん,ということですね。
 ハハハ,凄い本質的な理由です。だって,こんなん本見りゃ良いじゃん,って話ですよ。なので,どうして本見りゃいいのにわざわざレジメ作るの~面倒臭いなあ~って思いが先に立ってしまうのですね。

 とは言え,まだ2週間あるので,間に合うとは思いますよ。

 あ,セミナー主催の業者からは,既に最少開催人員に達しました~というプレッシャーメールが来ておりますし,絶対間に合わせますよ~。

 ということで,セミナーにおいでいただく方はよろしくお願いします。

2 追伸
 毎度おなじみ流浪の弁護士,散歩のコーナーでございます。
 本日はここ山本橋に来ております。
 
 雨は朝方だけかなあと思いきや,また降り出しておりました。おかげで散歩が遠くへ行けません。
 ところで,この山本橋は目黒川にかかっておりますので,両岸の木は桜です。

 これねえ,葉もない枝だけのように見えますが,目聡い人が見ると,12月や1月とは違うことがわかります。
 枝の先っちょがワサワサしているのです。そう,Don't think,feeeeel!です。
 
 近づいて見てみますと,まだ蕾とも言えませんが,木の芽程度には膨らんでいることが分かります。いやあ自然というのは偉いもんで,こうやって知らんうちに準備をしているのですね。
 東京の桜の開花予想は,業者によって違いますが,3/20-22の間のようですね。もう10日くらいなのです。全く早いものです。
1 結構ケツカッチンなことが相次いでいるにもかかわらず,これはちょっと見過ごせない件が出てきました。

 「コロコロの事後規制」の話です。

 経緯はどこかで見てもらうとして,ま,チンギスハーンの肖像に落書きしたようなコマがあって,それにモンゴルの人達が怒ったってことが発端です(現物は確認しております。)。

 で,別に怒るのは勝手だし,抗議するのも勝手なので,それはそれでいいのですが,先程,その件のコロコロはなんと回収!になったという報道がありました。

 いやあびっくりしました~。そんなことでこんなことになるなんて・・・。

2 これを憲法21条2項の検閲だと言っている人もいるようですが,それはやはり違うと思います。
 憲法21条2項は以下のとおりです。

検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

 検閲の定義は色々あるのですが(講学上のものと,あとは北方ジャーナル事件のやつですかね。),広い狭い,厳しい緩やかと差異はありますけど,共通しているのは,発表前に,ということですね。

 今回は,既に発表しておりますので,検閲には当たらないかと思います。

 ま,この点については,有名な憲法の基本書である所謂佐藤幸治憲法にも,
表現行為になされる審査が事前か事後か,表現行為の禁止を伴うかどうか,ではなく,文書を中心とする有体物による表現行為につき,完全・公正かつ迅速な司法判断を経ないうちに,公権力が,関連のある表現について,その判断をあおぐよう市民に義務づける手続を「検閲」と定義する,注目すべき見解がある。しかし,「検閲」は一つの歴史的概念であり,憲法は「検閲」という表現の自由に対する歴史上の特殊な規制形態に着目してその禁止を目指したもので,本文に述べたような理解は十分の根拠があると思われる。」とあります(私の持っている版は,第三版で,p522になります。)とあります。

 なので,検閲ではないでしょう。

3 じゃあお気軽にやっていいかとなると,そりゃあダメですねえ。

 特に今回は,外務省からの働きかけがあったようです。
 この朝日新聞デジタルによると,「日本外務省によると、来日中のモンゴル外相と日本の国会議員による23日の会合に同行した外務省職員に対してモンゴル側から抗議があり、同省は小学館に連絡した。」らしいですから。

 まあこうなると,商売でやっている出版社は弱いし,こうなってしまうのですねえ(もちろん,それを狙ったのでしょうけど。)。

 いやあでも,こんなの別によくなくないですかねえ。 
 つまらん教科書のおもろい顔の偉人に落書きするってようやりましたわ~♪それと同様ですわ(上記のとおり,現物を見ております。)。

 いや,じゃあお前,明治天皇や昭和天皇の肖像に落書きされてもいいのか!って話になると思うのですが,そりゃ気に食わんけど,それで返品しろまでは思いませんねえ。

 だって,明治天皇や昭和天皇もご存命ならそんな小さなことに目くじらを立てないと思いますからね(取り巻き連中が忖度したかもしれませんけどね。)。

 一応言っておきますが,いや別に関係ねえとかハハいいザマだとか思っているなら,それはやめた方がいいですよ。次の矛先は笑っているアンタかもしれませんからね。
 私?そう私に来るなら,そりゃ大歓迎,久々本気を出しても良さそうだから~♡ですね。

 でも,みんながみんなそうじゃないでしょ。
 今年は色々と,あああのときに風向きが変わったんだよねえと10年20年経って言うようになる,そんな年になるような気がしますね。


1 本日は,月曜日,ということで日経の法務面にツッコミを入れる日です。まあしかし,昨日は暖かったですなあ。絶好の行楽日和というか,お昼寝日和でした~♪
 このまま暖かいままがいいのですが,そうも行かないでしょ。

 兎も角も,法務面に,例の日本版司法取引の対象犯罪が明らかになったということが載っていましたので,ちょっと注目です。

2 カテゴリーは刑事にしましたが,実質は企業法務ですね。
 日本版司法取引ということで,それ自体は,過去のこの辺を見てもらうとよいと思います。
 
 ともかくも政令案は以下のとおりです。

刑事訴法第三百五十条の二第二項第三号の財政経済関係犯罪として政令で定める罪は、第一号から第四十八号までに掲げる法律の罪又は第四十九号に掲げる罪とする。
・・・・
十九 特許法(昭和三十四年法律第百二十一号)
二十 実用新案法(昭和三十四年法律第百二十三号)
二十一 意匠法(昭和三十四年法律第百二十五号)
二十二 商標法(昭和三十四年法律第百二十七号)
・・・
二十四 著作権法(昭和四十五年法律第四十八号)
・・・
二十八 半導体集積回路の回路配置に関する法律(昭和六十年法律第四十三号)
・・・
三十 不正競争防止法(平成五年法律第四十七号)
・・・
三十四 種苗法(平成十年法律第八十三号)
・・・
三十七 民事再生法(平成十一年法律第二百二十五号)
・・・
四十二 会社更生法(平成十四年法律第百五十四号)
四十三 破産法(平成十六年法律第七十五号)
・・・
四十五 会社法(平成十七年法律第八十六号)
・・・
四十八 資金決済に関する法律(平成二十一年法律第五十九号)
四十九 前各号に掲げる法律の罪のほか、次に掲げる罪(刑法(明治四十年法律第四十五号)の罪を除く。)
 イ 賄賂を収受し、又はその要求若しくは約束をした罪
 ロ 賄賂を収受させ、若しくは供与させ、又はその供与の要求若しくは約束をした罪
 ハ 不正の請託を受けて、財産上の利益を収受し、又はその要求若しくは約束をした罪
 ニ イからハまでに掲げる罪に係る賄賂又は利益を供与し、又はその申込み若しくは約束をした罪
 ホ 任務に背く行為をし、他人に財産上の損害を加えた罪又はその未遂罪

 私の仕事に関係ありそうな所に限らせて頂きました。一次資料を確認したい人はこちらです。

 で,ポイントは2つあります。

 まず,知財法に関してはほぼ網羅されているのですが,気になったのはその包括性です。
 「・・・に掲げる法律の罪」とされておりますので,特許法だったら,侵害罪(196条)だけはなく,詐欺の行為の罪(197条),虚偽表示罪(198条),偽証罪(199条),秘密を漏らした罪(200条),秘密保持命令違反の罪(200条の2),そして,両罰規定(201条)も全部対象です。
 
 個人的には,侵害罪だけかなあと思ったのですが,面倒臭かったのか何なのかよくわかりませんが,結構包括的です(勿論,不正競争防止法も著作権法もです。)。こういうのって後でジワーっと効いてきますね。

 つぎに,49号です。これ何なのでしょ?
 イロハニは所謂汚職系の罪で,刑事訴訟法350条の2第2項1号に,全部網羅されています。
 また,ホは背任で,これまた刑事訴訟法350条の2第2項1号に,全部網羅されています。
 しかし,この政令には,「刑法の罪を除く」と書かれていますので,それらではないのです。

 しかも,よく見ると,構成要件が少なく,刑法の罪よりも広くなっています。
 例えば,イには「公務員」がありません。ホにも「他人のためにその事務を処理する者」や図利加害目的なども規定されていません。

 なので,よく分からないのですね。刑事訴訟法,いや政令で罪を作る?それじゃあ罪刑法定主義に反し,憲法違反になりますけどねえ(憲法31条)。なので,私の理解が乏しいだけかもしれませんが,今のところ,イミフですね。

3 追伸
 散歩のコーナーじゃありません。今日は散歩なんかできっこないって(越中風)。
 実は,散歩に昼間行ったのですが,途中で暴風雨になってしまいまして,傘を持ってたから良いものの,実に危ないタイミングでした。

 追伸というのは,アンブッシュマーケティング規制法に関するものです。

 ここでよく書いているとおり,私はアンブッシュマーケティング規制法に大反対です。なぜなら,金を出してないのに,口だけ出しているからです。

 いやいやいや,TOPスポンサーは沢山お金出しているんじゃないの?ってことですが,だったら,税金なんか出させるなよ,ってことです。

 全部,公式スポンサーで賄い,一銭の税金の投入もしない,ってなら,アンブッシュマーケティング規制法でも何でもすりゃあいいと思うのですよ。だって,それこそまさにスポンサーの意向ですからね。
 そうじゃないなら,中途半端なスポンサーの意見は中途半端にしておく,というのが筋でしょう。

 で,ここまで何故引っ張ったかというと,政府もアンブッシュマーケティング規制法しない方向でどうやら決まりそうだ~ということですね。報道はこの辺です。
 いやあよっぽど,電通のスネの傷は痛かったようで,よっぽどエンブレム騒動は痛かったようですね~。
 これで新たな特別の規制法を作るとなると・・・安倍ちゃんが2020を総理で迎えるのは難しくなってくるような状況になるかもしれませんね。

 とは言え,コカ・コーラ野郎を始めとして,規制法を望む側からのロビー活動はまだまだ続くと思いますので,決して油断はできませんよ。
1 オリンピックの話題が多かったこのごろですが,それらとは違う競技でも結構大きなものがありましたので,その話などを。

2 まずは,先週の日曜日2/25に行われた東京マラソンで,日本記録が16年ぶりに書き換えられたということです。

 昨年,100mの日本記録が書き換えられましたが,これも19年ぶりでした(例の桐生くんが日本人初の9秒台を出したやつです。)。
 つまり,今年と昨年で一番短い距離と一番長い距離で,なかなかに破られなかった記録が相次いで破られたということです。

 まあこれは当然東京オリンピックの影響でしょうね。オリンピック前には色んな所に投下されるお金等が大きくなりますので,選手の能力等は向上・改善する方法へ進むわけです。

 ま,それは良かったのですが,私のようなへそ曲がりでしかも弁護士からすると,今回の設楽選手が更新したのは果たして日本記録だったのか?という思いがちょっとあります。

 いや,別に設楽選手にケチをつけるつもりはありません。逆です。昔の記録の方です。

 陸上に詳しい人なら,ロードで行われるマラソンや競歩のレースが長い間公認記録ではなかったということを知っていると思います。
 だって,コースごとに色んな条件が違うじゃないですか。そのレギュレーションが,カーブの曲率から,地面に当たる部分の素材から,そして風の影響まで考えられている競技場とは全然違いますよね。

 例えば,100mを9秒台で走った日本人は別に桐生くんが最初じゃないです。勿論追い風参考記録もそうですが,実は,100mを8秒台で走っている人すら続出する大会もあります。

 そう,富士登山駅伝の下りですね。
 所謂砂走りの下り区間は,比較的走りやすい砂地なので,まさに飛ぶように走ります。100m8秒台,まさにそんな感じです。

 何が言いたいかというと,競技をする場所によって記録は大きく異なるというわけです。

 ですから,マラソンの記録が公認されなかったのはさもありなんです。

 なので,昔は,日本最高記録とか,世界最高記録,という風に言われてたわけです。

 ま,とは言え,別にコースの上り下りを少なくするとか,風の影響を受けにくい,または相殺できるようにすれば,公認もありなんじゃねえの~ということで,確か2004年あたりから陸連がコースを公認することで,日本記録,世界記録という風に言えるということになったわけです。

 今回の東京マラソンは,当然公認コースなので,ここで出した日本最高記録は,日本記録となるわけです。
 しかし,16年前の日本最高記録は,公認コース制度がいまだ無かった時代に出されたものです。
 ですので,「今回の設楽選手が更新したのは果たして日本記録だったのか?」ということになるわけです。
 分かりましたかな。
 結構マニアックな割に,結構重要な話でした,意外とね。

 さらに,東京マラソンの話を続けますと(これはびわ湖毎日マラソンの前に書かれています。),1位の設楽選手は,ナイキの厚底シューズを履いておりました。
  報道によるとズーム ヴェイパーフライ 4%らしいです。

 この話はここでも結構書いていますが,今のところはナイキに分があるかなあという所です。
 しかし,他社も手をこまねいているわけでもなく,この手のエリートロードレース用シューズにあまり興味の無かったであろうニューバランスが,アシックス→アディダスと渡り歩いてきた某シューズ職人と契約したのは,大きなニュースになっています。

 さらに,アディダスの方も,拱手傍観しているだけではありません。アシックスのお膝元,神戸にドイツ以外で初めてのシューズの開発拠点を設けたらしいです。
 東京オリンピックもありますし,その前にラグビーのW杯もありますからね。

 勿論,今まで日本人選手に多くのシューズを提供していたアシックスやミズノも黙って見ているわけがありません。
 やはり,イノベーションは,こういう感じにならないといけないなあと思うわけですね。

 そう言えば,選手としても去年の福岡国際マラソンで3位に入った大迫選手と今回東京マラソンで2位になった設楽選手は,1991年生まれの同い年ですね。こちらもライバル関係と言えますから,そこでもイノベーションが起きそうな可能性もあるわけです。

3 マラソンで結構書きましたが,次はボクシングです。
 そう,山中VSネリですね。

 ほぼ生放送で,見ていたのですが・・・うーん,何ともですね。まああれで試合をやらせた自体で色んな意味で既に負けだったかなと思います。

 弁護士がよくする考え方というか,発想法に,交渉力というものがあります。英語で言った方がいいですかね。bargaining power(バーゲニングパワー)です。
 これは,バーゲンセールのバーゲンです。

 で,この交渉力がないと相手方の言う条件を飲まないといけなくなるわけです。
 例えば,東京でオリンピックをやりたいばかりに,あれも作ります,これも作ります,これもやります,あれもやります,オリンピック貴族の下の世話から何やらまでやらないといけなくなる・・・・,こんなのをまさに交渉力がない!と言うわけです。
 
 なので,今回のネリ戦も,何としても日本でタイトルマッチをやりたかったわけです。そうすると,相手方の出す条件を甘んじて受けないといけなくなるし,さらにはその条件を破っても大目に見ないといけなくもなるのです。

 だから,今回の件について,弁護士としての感想は,もう全く交渉力が無かったのだなあってことです。交渉力があれば,じゃあ試合やりません,ファイトマネーは1銭も払いません,て出来ると思いますが,悲しいかなそんなことは出来なかったわけです。

 ま,なので,世の中色んな交渉や折衝があると思いますが,この交渉力ということを覚えていると良いと思いますよ。そして,交渉力を高めるには,別に弁術を高めるということではなく,自分の置かれている状況を高めればいいわけです。
 例えば,他のを選ぶことが出来るというのは,交渉力を非常に高めるものです。

 で,次の話題にいきます。

4 今日は休みにもかかわらず,更新したのには理由があります。
 今日の日付は?

 そう,3/4です。Mくんの命日ですね。そのはこの辺ですかね。

 あまり,過去の話をしてもしょうがない所ではあるので,上記の話に繋げますと,多くの勤め人において労働環境を良くするにも,交渉力を高めればいいわけです。

 どういうことか?
 単純です。嫌なら辞めてもっと良い条件の所へ行きまっせ,と言えればいいのです。
 何でわしばかりに仕事が振られるの,何でわしばかりにしょうもない客相手させるの,何でわしの給料はこんな低いの,じゃあここ辞めてほかのもっと良い条件のところへ行きまっせ,これが言えれば,そしてダメな場合は本当にそうできれば,多くの労働問題の殆どは解決するのではないかと思います。

 だから,解雇規制は緩和しないとダメですよ。これは会社のためじゃないのです。
 下らない仕事でもやらなければならない,ずーとやらなければならないってなると,本当,明日は月曜ですが,くらーく暗くなりますよ,そりゃ。

 辞めてもいいなら,少しは気が楽じゃないですか。そしてすぐに同じような条件の所が見つかるとしたら・・・。

 交渉力を高めましょ。そうすれば,私もMメモリをドライバーに挿す必要もなくなりますのでね。
1 ま,私はひねくれ者だし,あまり人の役に立つってことも嫌いなのではありますが,このブログ,基本私の備忘ノートという趣旨もありますので,今般の知財法の改正について,ちょっとメモしておきます。

2 まずは,概要です。
 大きく,不正競争防止法と著作権法の改正がメインと思います。

 で,どちらも立法理由は同じだと思いますね。所謂,第四次産業革命とか,その辺のための改正です(経産省管轄の不競法についてははっきりと第四次産業革命が謳われ,ビッグデータに関しては,文科省管轄の著作権法でも謳われてます。)。
 
 どちらも今の通常国会に提出されたわけです。

3 不正競争防止法
 ということで,ま,一応経産省から侵害判定諮問委員の任命を受けていますので,そっちから説明することが流れでしょう。

(1)限定提供データ
 まず,重要なのは,ビッグデータの取り扱いです。
 結局ある種のデータが不正競争防止法で保護されるようになったということです。

 新たに,「限定提供データ」として定義されます(新不競法2条7項)。
この法律において「限定提供データ」とは、業として特定の者に提供する情報として電磁的方法(電子的方法、磁気的方法その他人の知覚によっては認識することができない方法をいう。次項において同じ。)により相当量蓄積され、及び管理されている技術上又は営業上の情報(秘密として管理されているものを除く。)をいう。
 要件は,i 技術的管理性 ( ID/ パスワード等) ii 限定的な外部提供性 iii 有用性らしいです。

 中身は違いますが,「営業秘密」の取り扱いとよく似ております。

 例えば,新2条1項11号はこんな感じです。
窃取、詐欺、強迫その他の不正の手段により限定提供データを取得する行為(以下「限定提供データ不正取得行為」という。)又は限定提供データ不正取得行為により取得した 限定提供データを使用し、若しくは開示する行為

 つまり,不正取得した者自身の不正取得や使用等に関する態様がこの新11号です。
 これ以外に5類型あります(ただし,21条の改正はありませんので,民事的救済のみで刑事の制裁はありません。)。

 この件については,字面を追うよりも,直感的に理解した方がいいと思いますので,この経産省の作成資料のp5を見てもらった方がいいかなと思います。

(2)技術的制限手段の効果を妨げる行為の拡大
 保護の対象をコンテンツの視聴等だけでなく,データ(情報)の処理に広げたということでしょうか。
 さらに,行為についても,モノの譲渡等だけでなく,コト,つまりサービス(役務)の提供まで広げるようです。
 今だと11号12号に当たるもので,新17号,18号になります。

(3)インカメラ手続の拡大
 ま,これは特許のところでやりますかね。

4 特許法等
 今回,特許法も少し改正されます。しかし,この程度でも改正本は発行されるのかなあ。

(1)新規性喪失の例外~6ヶ月→1年へ
 ま,これは実務家には分かりやすい話です。論文発表など新規性喪失するようなことがあっても,それから1年以内に出願すれば,まあまあOKかなあということです。
 ま,これはアメリカのグレースピリオドの1年に合わせたわけです。何つっても属国ですからね(漁船操業中の湖にタンク落とされてもまともに文句言えるやつは誰もいねえっちゅう体たらく)。

(2)インカメラ手続の拡大
 これはむしろ条文の方がわかりやすいでしょう。

 現行105条です。
第百五条 裁判所は、特許権又は専用実施権の侵害に係る訴訟においては、当事者の申立てにより、当事者に対し、当該侵害行為について立証するため、又は当該侵害の行為による損害の計算をするため必要な書類の提出を命ずることができる。ただし、その書類の所持者においてその提出を拒むことについて正当な理由があるときは、この限りでない。

2 裁判所は、前項ただし書に規定する正当な理由があるかどうかの判断をするため必要があると認めるときは、書類の所持者にその提示をさせることができる。この場合においては、何人も、その提示された書類の開示を求めることができない。・・・

 で,新105条2項です。
2 裁判所は、前項本文の申立てに係る書類が同項本文の書類に該当するかどうか又は同項ただし書に規定する正当な理由があるかどうかの判断をするため必要があると認めるときは、書類の所持者にその提示をさせることができる。この場合においては、何人も、その提示された書類の開示を求めることができない。・・・

 違いが分かりますか?

 つまり今までは,①もう絶対その書類があれば侵害しているかどうか分かりまっせ→そうだよね,よし開示してもらわんと困る,②いやいやいやこれは営業秘密だからダメ,じゃあわしが見よう,と②の所だけのインカメラだったのです。

 これで何がまずいかと言うと,提出命令を出してもらうには、上記の「→そうだよね,」と裁判官に思わせないといけないわけです。
 つまり,そんなもん実際見ないと分からんのに,他の手段で「→そうだよね,」と裁判官に思わせないといけないわけです。だったら,その他の手段だけで,普通立証は終わりの筈で,そもそも無意味だったわけです。

 改正後は,それ故,上記の「→そうだよね,」と裁判官に思わせる必要まではなく,少なくとも裁判官には開示してもらえます。ま、ほんのちょっとだけと言えなくもないけど、原告には負担減の方向です。

 で,このとき,そうは言うものの専門的な書類(例えば,ソースコードの写し)をわしが見てもわしは文系じゃからよう分からんわ~というときには,専門委員が関与できるようにもなっています(新105条4項)。

 同様の改正が不競法にも入ります。実用新案法,意匠法,商標法も実質的には変わると思いますが,それぞれ準用(30条,41条,39条)ですので,形式的には改正なしということですね。
 ただし,著作権法はなぜか改正なしのようです(114条の3)。また,同様の規定のある独占禁止法も改正しないみたいですね(80条)。

(3)中小企業の特許料等の軽減
 例の,こんなことを普通の一般企業がやったら,国センものだと言ったやつです。

 ただし,新規に法改正してぶっこむみたいなので,それはびっくりです。
 109条の2という条文が追加されます。

 ほんで,繰り返しますが,「※特許特会を収支相償とするため、全ユーザーを対象に、減収見込み額見合いの料金引上げ」とありますので,要注意です。

(4)その他
 あとは焼け太りの判定~や特許に合わせて意匠も少し変わるのと,商標でもほんのちょっとの改正(ベストライセンス対策)があるようです。

 さらに,JIS法が大きく変わるようですが,その辺は詳しくないので割愛します。
 また,弁理士法も変わるようですが,弁護士・弁理士の私には実質的に関わりない話ですので,やはり割愛です。
 でも,標榜業務が増えるということは,守秘義務等の責任の範囲も広がるってことで,仕事が本当に増えないと良いことばかりとは言えないような気がしますよ。

5 著作権法
 ということで,次は文科省管轄の著作権法へ行きましょう。
 ポイントは4つあるらしいです。

 ① デジタル化 ・ ネットワーク化の進展に対応した柔軟な権利制限規定の整備(第30条 の 4、第47条の 4、第47条の5等関係)
 ② 教育の情報化に対応した権利制限規定等の整備(第35条等関係)
 ③ 障害者の情報 アクセス機会の充実に係る権利制限規定の整備(第37条関係)
 ④ アーカイブの利活用促進に関する権利制限規定の整備等(第31条、第 47 条、第 67 条等関係)

 ま,特筆すべきは,①ですね。特に30条の4です。
(著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない利用)
第三十条の四  著作物は、次に掲げる場合その他の当該著作物に表現された思想又は感情を自ら享受し又は他人に享受させることを目的としない場合には、その必要と認められる限度において、いずれの方法によるかを問わず、利用することができる。ただし、当該著作物の種類及び用途並びに当該利用の態様に照らし著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。   
 一 著作物の録音、録画その他の利用に係る技術の開発又は実用化のための試験の用に供する場合   
 二 情報解析(多数の著作物その他の大量の情報から、当該情報を構成する言語、音、影像その他の要素に係る情報を抽出し、比較、分類その他の解析を行うことをいう。第四十七条の五第一項第二号 において同じ。)の用に供する場合
 
三 前二号に掲げる場合のほか、著作物の表現についての人の知覚による認識を伴うことなく当該著作物を電子計算機による情報処理の過程における利用その他の利用(プログラムの著作物にあつては、当該著作物の電子計算機における実行を除く。)に供する場合

 特許法でいうと69条みたいなもので,特にこの1号は,特許法69条1項に似ています。
 でも,特筆すべきは,そこではないです。この条文は限定列挙ではありません。
その他の当該著作物に表現された思想又は感情を自ら享受し又は他人に享受させることを目的としない場合」とあります。

 その他の,とありますよね。あ,「その他」と「その他の」とは意味が違います。前者は並列で,後者は例示です。なので,当該著作物に表現された思想又は感情を自ら享受し又は他人に享受させることを目的としない場合の例示が1~3号です。
 
 ですので,この1~3号にとどまらないことが明白なわけです。

 じゃあどんな場合がこれに該当するかっていうと,まずはリバースエンジニアリングでしょうねえ。
 リバースエンジニアリングって機能や成果そのものを享受するもんじゃないですからね。

 あとは,旧47条の4~47条の9まで軒並み削除されていますので,これらも含むのでしょう。
 
 ですので,フェアユースとは言えませんが(普通のユースじゃダメっぽいですから。),所謂IT系の分野の著作物については結構使えるのではないかなあと思います。

6 まとめ
 経産省の管轄の法律について,一次資料を見たい人はこちら
 文科省の管轄の著作権法について,一次資料を見たい人はこちらです。

 ま,こういうのを見ると,経産省の方が親切だなあとよく分かりますよね。

 なお,著作権法の方は,もう施行日まで決っているらしいです(来年の1月1日です。)。国会で成立していないのに,気が早いなあ~ムフフフ。
 他方,経産省の管轄の法律については,当然施行日がいつになるかは分かりません。

 ま,こうしてみると,意外と全部の知財法が一気に改正!ってなるという,最近じゃ結構珍しい年ですね。

7 追伸
 散歩の話じゃありません。夕方,酷いニュースが入ってきました。
「リニア談合、鹿島幹部と大成元幹部逮捕 東京地検」です。これは日経の記事ですね。

  ま,リニエンシーして自白した大林組と清水建設については,うい奴じゃ見逃してたもーれっていうことで,逮捕なしです。

 いやあ,まさに人質司法そのものですね~。わたしゃ,刑弁マンセー,能力はないけど意欲は満タンっつうののまさに逆,刑弁全くやりませんし,能力は別として意欲はほぼありません~。
 でもねえ,こんな酷い話はないっすよ。

 まあ検察ってえのは本当酷い組織ですからね。いや,ほんの3ヶ月の修習にもかかわらず,頭にウジが湧いているだろ,ここ!みたいなことが何度もあったのです。

 実は,先週,同期同クラスの人と軽い同期会みたいなものをやったのですが,この度めでたく検察をやめたやつも来ました。
 修習中から彼はもうTHE正義感,みたいな感じの人だったのですが,その彼がやめた理由はまさにその正義感に照らして・・・という何とも皮肉な理由でした。彼の話を聞くと,ああ,酷かったのは横浜地検の一時期の話じゃやはりないんだなあ~例の大阪の証拠捏造の件があっても,検察というクソ組織は何も変わらねえんだなあという思いがしましたね。

 ほんで,この話でしょ。
 いやあ何ちゅうかな~。一応同じ法曹なので,言っておきましょう。仏心からです。
 そんな仕事やってて楽しい?面白い?

 ま,クソみたいなやつらにはクソのような仕事がお似合いってことですかね~♪ムフフフ。でも逮捕された人とその所属会社は,あんたらとは違うので,一緒にしないでほしいものですね。
 

 
1 ということで,3月になりました。
 前置きはこれくらいにして,2月のまとめに行きましょう。

 1位は,577件で2/13ですね。この日は3連休後でのオリンピックのまとめを書いたものです。本当単純にオリンピックのことだけを書いておりますが,それでも結構読む人が居るということです。法曹関係者とかは基本的に争いごと,特にガチンコの争いごとが好きだと思いますので,そういうことかなあと勝手に思っております。

 2位は,524件で2/26です。この日は,何にも書いてません!もちろん,土日にも書いてません。どういうことかというと,このブログ,基本的に勤め人の暇つぶしですので,休み明けに読む人が集中するのですね。上の1位も休み明けです。なので,何にも書いていないのに,結構見に来るなんてこともあるのですね。

 次に検索語です。5位くらいまで行きましょう。
 1位    理系弁護士     430
 2位    理系 弁護士     58
 3位    升永英俊     49
 4位    弁理士     30
 5位   シートカッター事件     22
 1位2位はいつものとおりですけど,3位は何かあったんですかね??

 ま,こんな感じです。平々凡々とした2月でしたが,こういう普通な感じが良いです。

2 ということで,今日はこのくらいで終わりで,あとは散歩のコーナー特別編です。
 まずは,ここです。
 
 は?タマザラシはいいとして,こんな薄暗いようわからん所知りませんわ,でしょうかね。ま,それはそうだと思いますけど,企業法務やっている弁護士の方々,先週,こんなニュース聞きませんでしたか?

 積水ハウス,詐欺責任でクーデターとか何とか・・・。

 要するに,積水ハウスが地面師に騙されて63億円を詐取されたという事件に纏わるものです。そこで,会長と社長とが責任のなすりつけ合いをした挙句,会長が負けた~♪つうやつですね。

 で,騙したその対象が,上記の写真の所です。
 西五反田の方で,五反田駅の西口から5分とかかりません。目黒川沿いでほぼ1号線に面していると言ってよい土地にもかかわらず,塀が曲がり,人気もせず,何なのここ?っていうような所です。
 ま,五反田に土地勘のある人は分かりますよね。

 で,そんな所を騙されて金を振り込んだのに登記が出来ず,それでやっと詐欺だと分かったという体たらくです。いやあ法務とかは何やっていたのでしょうかねえ。まあ,大手企業の法務って基本責任のなすりつけ機関だから,別に何もやっていないのかもしれませんねえ,ムフフフ。

 で,生臭くなったので,次に行きます。
 
 本当は何かのポケモンが居たのですが,まあ細けえことはいいんだよ~。
 これは林試の森公園の河津桜です。ほぼ満開ですね。

 昨夜から今朝にかけて東京は凄い雨と風でした。しかし,出勤のころにはほぼ止んで,急速に晴れて気温も上昇しております。14:00の段階で19.2℃らしいです。

 ですので,散歩も,コートも要らないし,上着も要りません。私は長袖シャツをまくってましたね。
 春だなあという感じで,そうなると私のサーフィンシーズンまでもう2ヶ月を切ったという所です(大体GWに再開しますので。)。
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理論物理学者を志望したのはもう30年近く前のこと。某メーカーのエンジニアを経て,弁理士に。今は,弁護士です。次は何かな。
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